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最終章 願わくば花の下にて恋死なむ
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そう。
俺は知ってる。
ずーっとね…
「遠藤?」
教授…
「どうした…?」
兼高…教授…
「なにが…?」
ギシギシとベッドの揺れる音の間に、掠れた声が聞こえる。
「なんか…今日、おかしい…」
「おかしくないよ…」
ぎゅっとその白い身体を抱きしめると、更に腰を突き上げた。
あなたの好きなこと、全部やってあげる。
ほら、こうやってお腹突き刺すと、悦ぶんでしょ?
「あぁっ…急にっだめえっ…」
「なんで…?好きでしょ?これ…」
「あっ…あっ…んっ…」
「こうされるの、好きでしょ…?」
「んうっ…あ…すき…」
教授の中は、蕩けるほど熱くて。
熱くて熱くて
この粘膜に、どろどろに融けて吸収されてしまいたい。
汗の中に紛れて、口の中に吸い込まれてしまいたい。
「やっ…ああっ…奥、凄いっ…当たるっ…」
「教授…」
「遠藤…」
教授の手が、頬に触れた。
「名前、呼んで…?」
「え…?」
「下の名前…呼んで…?」
「教授…」
「ちがう…」
頬に触れた手が移動して、ぎゅっと俺のこと下から抱きしめた。
「譲って…呼んで…?」
ああ…堪んない…
「だめ」
「なんで…?なんで呼んでくれないの…?名前…」
答えないで、腰を乱暴に打ち付けた。
「ああっ…」
「だって、あなたが呼んでくれないんでしょ…俺の名前…」
「け…」
言おうとした唇を、自分の唇で塞いだ。
「んっ…ふ…」
口の中をめちゃくちゃに舌を這わせて、なにも言わせなかった。
「やっ…あっ…」
苦しげな息使いが聞こえても、離してやらない。
「いっ…ちゃ…けぃ…」
「いいよ」
身体を起こすと、教授の下腹に手のひらを置いてぎゅうっと押した。
押しながら、気が遠くなるほど腰を振った。
もっと、もっとだよ
もっとちょうだい
今だけ、ちょうだい
全部ちょうだい
「あっ…当たるっあああああっ…イクっ…」
ぐうっと腰を教授の体の奥に埋め込んで、そのまま一緒に俺たちは果てた。
「はぁっ…あぁ…」
「教授…」
「どう…したの…?」
切れ切れの息を吐きながら、俺の腕をつかむ。
「俺のこと、好き…?」
教授の目が大きく見開かれて、そして緩んだ。
「すき…だよ…」
今まで見た中で、一番綺麗な笑顔だった
「どうしたの…?好きじゃなきゃ…こんなことしないよ…?」
「うん…ありがとう…」
ぎゅうっと抱きしめると、嬉しそうに笑った。
「初めて…聞いてくれたね…」
「そう…?」
「嬉しい…」
ぴたっと教授の動きが止まった。
「ね…」
「うん…?」
「その…けい、いちは…?」
「え…」
「圭一は…俺のこと、好き…?」
『あの桜は…もう散ったでしょうか…?』
俺は知ってる。
ずーっとね…
「遠藤?」
教授…
「どうした…?」
兼高…教授…
「なにが…?」
ギシギシとベッドの揺れる音の間に、掠れた声が聞こえる。
「なんか…今日、おかしい…」
「おかしくないよ…」
ぎゅっとその白い身体を抱きしめると、更に腰を突き上げた。
あなたの好きなこと、全部やってあげる。
ほら、こうやってお腹突き刺すと、悦ぶんでしょ?
「あぁっ…急にっだめえっ…」
「なんで…?好きでしょ?これ…」
「あっ…あっ…んっ…」
「こうされるの、好きでしょ…?」
「んうっ…あ…すき…」
教授の中は、蕩けるほど熱くて。
熱くて熱くて
この粘膜に、どろどろに融けて吸収されてしまいたい。
汗の中に紛れて、口の中に吸い込まれてしまいたい。
「やっ…ああっ…奥、凄いっ…当たるっ…」
「教授…」
「遠藤…」
教授の手が、頬に触れた。
「名前、呼んで…?」
「え…?」
「下の名前…呼んで…?」
「教授…」
「ちがう…」
頬に触れた手が移動して、ぎゅっと俺のこと下から抱きしめた。
「譲って…呼んで…?」
ああ…堪んない…
「だめ」
「なんで…?なんで呼んでくれないの…?名前…」
答えないで、腰を乱暴に打ち付けた。
「ああっ…」
「だって、あなたが呼んでくれないんでしょ…俺の名前…」
「け…」
言おうとした唇を、自分の唇で塞いだ。
「んっ…ふ…」
口の中をめちゃくちゃに舌を這わせて、なにも言わせなかった。
「やっ…あっ…」
苦しげな息使いが聞こえても、離してやらない。
「いっ…ちゃ…けぃ…」
「いいよ」
身体を起こすと、教授の下腹に手のひらを置いてぎゅうっと押した。
押しながら、気が遠くなるほど腰を振った。
もっと、もっとだよ
もっとちょうだい
今だけ、ちょうだい
全部ちょうだい
「あっ…当たるっあああああっ…イクっ…」
ぐうっと腰を教授の体の奥に埋め込んで、そのまま一緒に俺たちは果てた。
「はぁっ…あぁ…」
「教授…」
「どう…したの…?」
切れ切れの息を吐きながら、俺の腕をつかむ。
「俺のこと、好き…?」
教授の目が大きく見開かれて、そして緩んだ。
「すき…だよ…」
今まで見た中で、一番綺麗な笑顔だった
「どうしたの…?好きじゃなきゃ…こんなことしないよ…?」
「うん…ありがとう…」
ぎゅうっと抱きしめると、嬉しそうに笑った。
「初めて…聞いてくれたね…」
「そう…?」
「嬉しい…」
ぴたっと教授の動きが止まった。
「ね…」
「うん…?」
「その…けい、いちは…?」
「え…」
「圭一は…俺のこと、好き…?」
『あの桜は…もう散ったでしょうか…?』
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