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最終章 願わくば花の下にて恋死なむ
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「あっ…くぅ…」
「うわ、すげ…なに…?こんなに締めて…」
「やっ…あぁ…わかんない…」
「感じちゃってるんだ…?」
「だって…あっ…」
教授の中は熱くて…
冬だっていうのに、俺は汗塗れになってる。
「遠藤のっ…奥までくるっ…」
「そう…?そんなに気持ちいいんだ…」
「ああっ…あっ…気持ちっ…いいっ…」
「もっと見せて…?教授…」
「…何を…?見せるの…?」
汗塗れの身体をすり寄せて、ぎゅっと抱き締めてくる。
ああ…いい匂い…
こんなに汗、かいてるのに
なんでこんないい匂いするんだろ
「もっと、乱れてる教授が見たい…」
「これ以上…無理ぃ…」
きゅっと教授の猛りを握り込んで腰を振ると、小さく悲鳴を上げながら更に俺にしがみついてくる。
「もっと…もっとだよ…」
「遠藤…ああっ…」
「俺に見せて…教授…」
「あっ…あぁ…耳だめ…」
耳元で囁くと、凄く感じるんだよね…
それが嬉しくて、やめられないんだ。
「俺の声、好き?」
「好き…遠藤…」
どくんと心臓が跳ね返る。
「嬉しいね…もっと、気持ちよくしてあげる」
「ああっ…」
力いっぱい…あなたを気持ちよくしてあげる。
今だけ…この瞬間だけは、あなたは俺のものだから。
「ね、もう…イキそ…?」
「んっ…ん…ああっ…」
「すっげ…あっ…教授っ…」
「一緒にっ…」
「うん…一緒にイこ…」
『もうすぐ春が来ますね…あの桜の木の下に、貴方の忘れ物を埋めておきます』
新年度が来た。
今年も研究室には新たに3年が加わって、活気に満ちあふれていた。
俺は、相変わらず兼高教授の傍にいる。
青木くんと中島さんも変わらず、院でまだ一緒に研究をしてる。
「おーおー…ガキンチョども張り切ってるなあ…」
「だって、やっと自分のやりたいことできるんだからさ…兼高研究室って、意外と人気高いんだってよ」
青木くんが得意気に言うのを、中島さんはニコニコして聞いてる。
「なんでさ?」
「んー?遠ちゃん、わっかんねえのかよ…兼高教授だよ!」
「へ?」
「見てみろよ…もう四十過ぎたおっさんなのにさ…あの色気…」
「お、おい?青ちゃん?」
中島さんがドン引きしてる。
「あー…童貞にはわからねえかあ…」
「ちょっ…おまっ…なんてこと言うんだよ!」
「え?中島さん、まだ童貞なの?」
「ち、違う!遠ちゃん!俺はっ…」
「いやいやいや。誤魔化さなくていいから?な?」
青木くんは、去年やっと念願の彼女ができてどうやらさっさと卒業したらしい。
それにしても遅い春だけどさ…
「もう、こうなったら男に走ったら?兼高教授なんかどうよ?まだ独身だし。あんだけいい男なのに独身って、どう考えてもアッチの人だろ」
もお…青木さん、天然なのに妙なとこ鋭いんだから…
中島さんが引き攣った顔で固まってしまった。
「や…やめろよ…」
あーあ…中島さん、マジになってんじゃん。
「だーめ」
「え?」
「あの人、売約済みだよ」
青木くんと中島さんが俺の顔を見た。
「遠ちゃん、なんか知ってるの?」
「うん?……知ってるよ。ずーっとね…」
「うわ、すげ…なに…?こんなに締めて…」
「やっ…あぁ…わかんない…」
「感じちゃってるんだ…?」
「だって…あっ…」
教授の中は熱くて…
冬だっていうのに、俺は汗塗れになってる。
「遠藤のっ…奥までくるっ…」
「そう…?そんなに気持ちいいんだ…」
「ああっ…あっ…気持ちっ…いいっ…」
「もっと見せて…?教授…」
「…何を…?見せるの…?」
汗塗れの身体をすり寄せて、ぎゅっと抱き締めてくる。
ああ…いい匂い…
こんなに汗、かいてるのに
なんでこんないい匂いするんだろ
「もっと、乱れてる教授が見たい…」
「これ以上…無理ぃ…」
きゅっと教授の猛りを握り込んで腰を振ると、小さく悲鳴を上げながら更に俺にしがみついてくる。
「もっと…もっとだよ…」
「遠藤…ああっ…」
「俺に見せて…教授…」
「あっ…あぁ…耳だめ…」
耳元で囁くと、凄く感じるんだよね…
それが嬉しくて、やめられないんだ。
「俺の声、好き?」
「好き…遠藤…」
どくんと心臓が跳ね返る。
「嬉しいね…もっと、気持ちよくしてあげる」
「ああっ…」
力いっぱい…あなたを気持ちよくしてあげる。
今だけ…この瞬間だけは、あなたは俺のものだから。
「ね、もう…イキそ…?」
「んっ…ん…ああっ…」
「すっげ…あっ…教授っ…」
「一緒にっ…」
「うん…一緒にイこ…」
『もうすぐ春が来ますね…あの桜の木の下に、貴方の忘れ物を埋めておきます』
新年度が来た。
今年も研究室には新たに3年が加わって、活気に満ちあふれていた。
俺は、相変わらず兼高教授の傍にいる。
青木くんと中島さんも変わらず、院でまだ一緒に研究をしてる。
「おーおー…ガキンチョども張り切ってるなあ…」
「だって、やっと自分のやりたいことできるんだからさ…兼高研究室って、意外と人気高いんだってよ」
青木くんが得意気に言うのを、中島さんはニコニコして聞いてる。
「なんでさ?」
「んー?遠ちゃん、わっかんねえのかよ…兼高教授だよ!」
「へ?」
「見てみろよ…もう四十過ぎたおっさんなのにさ…あの色気…」
「お、おい?青ちゃん?」
中島さんがドン引きしてる。
「あー…童貞にはわからねえかあ…」
「ちょっ…おまっ…なんてこと言うんだよ!」
「え?中島さん、まだ童貞なの?」
「ち、違う!遠ちゃん!俺はっ…」
「いやいやいや。誤魔化さなくていいから?な?」
青木くんは、去年やっと念願の彼女ができてどうやらさっさと卒業したらしい。
それにしても遅い春だけどさ…
「もう、こうなったら男に走ったら?兼高教授なんかどうよ?まだ独身だし。あんだけいい男なのに独身って、どう考えてもアッチの人だろ」
もお…青木さん、天然なのに妙なとこ鋭いんだから…
中島さんが引き攣った顔で固まってしまった。
「や…やめろよ…」
あーあ…中島さん、マジになってんじゃん。
「だーめ」
「え?」
「あの人、売約済みだよ」
青木くんと中島さんが俺の顔を見た。
「遠ちゃん、なんか知ってるの?」
「うん?……知ってるよ。ずーっとね…」
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