HEAVEN B HELL【BL短編集】

最終章 願わくば花の下にて恋死なむ

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「は…ぁ…も、出る…」
「ほんと…？気持ちいいの…？」
「うん…きもち、いい…」

頬を上気させて、汗をかいている姿はとてもエロティックで…
視覚に聴覚に触覚に入ってくる兼高教授の全てに興奮した。

「全部欲しい…」
「え…？」
「教授の…飲ませて…」
「遠藤っ…あぁっ…」

教授の猛りを口の中に入れてしまうと、ぶるぶると体が震えるのが嬉しかった。
口の中で更に期待に膨らむのが嬉しかった。
唇に感じる脈動が嬉しかった。

「だめっ…あっ…離してっ…」

ぐいぐいと俺の頭を押すけど、離してやらなかった。
離したくなかった。

左手で熱の塊を握り込んで、扱きながら亀頭を舐め回すと教授の味が口の中に広がる。

「やっ…あっあっ…はなし…て…」


好きだよ…

あなたの全てが好きだ…

思いを込めて吸い上げると、突然生暖かい液体が口の中に飛び出してきた。


「あぁっ…あ…遠藤…」

俺の頭を抱え込むように、兼高教授は迸りを吐き出した。


愛おしくて愛おしくて…


「飲んじゃだめ…出して…」

慌ててティッシュを俺の口元に持ってくるけど、まっすぐに顔を見たままごくりと飲み込んだ。

「あっ…」

真っ赤になって固まってしまった教授が、年上なのに可愛らしくて…

思わず抱きしめた。

「遠藤…そんなの飲んじゃだめだ…」
「…言ったでしょう…僕は今、椎葉教授だ…」
「遠藤っ…」
「だから、何も気にしないで…」

悲しそうな顔しないで…
身代わりでいいんだ。

「そんなこと…言わないで…」

切ない小さい声が聞こえた。


あなたにとって俺が何者でもいい。
ただ…
こうやって寄り添っていられれば。

それだけでいいんだ…


あなたが泣かなくなるまで
俺を…必要としてよ…


そっと身体を離すと、教授の身体にタオルケットを掛けた。

「え…？」
「シャワー、してきます」
「遠藤…」

随分汗をかいてしまった。
熱も下がったようだし、すっきりとしたかった。

そのままベッドを降りようとした瞬間、腕を引かれた。

「なんで…？」
「え？」
「なんで…遠藤まだ…」
「ああ…僕のことはいいんで」

なんだか…満足しちゃったんだよね…
兼高教授の姿見てたら…

黙って腕を引かれた。

「教授…？」

突然、教授の顔が近づいてきたと思ったら激しいキスが降ってきた。

「んっ…」

キスされながら、黙々と服を脱がされて…
ついに俺は全裸になってしまった。

教授に顔を両手で掴まれて、キスしながらベッドに押し倒された。

「ばかやろう…抱くんじゃなかったのかよ」

そのまま教授の顔が、俺の腰に埋まった。

「あっ…待って…」

今まで経験したこともない強烈な快感が来た。