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報告書
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「只今、戻りました」
「お疲れさん。色々言いたい事はあるだろうが、先ずは今回の報告書を作れ。公文書に上げる前に俺に見せろよ」
「……はい、わかりました」
私は、『the Creation Online』の世界からログアウトし、社内のVRルームから運営本部のフロアへと戻ってきていた。笹本先輩から言われた通り、今回の調査報告書を作るべく自分のデスクへと戻りパソコンを開いた。
「はぁ……なんだか、疲れた……」
「ほら新入社員、まだ倒れるには早いわよ?」
「久留間さん……すみません、また独り言で煩くしてしまいました」
私のデスクの正面に座る久留間さんは、クスクスと笑っていた。
「いいわよ、きっとこの辺のデスクに座る人は、上井さんくらいの独り言じゃ気にならないから」
「あぁ……射内統轄Mgr.ですか?」
「そ、最初大分反応してたもんね、上井さん」
「あれは、流石に反応しますよ。会話する声の大きさより大きい声で独り言喋ってるんですから」
運営本部には幾つかのグループに分かれているが、私の着任したグループの統轄Mgr.が射内統轄Mgr.だったのだ。身なりは如何にも出来る上司といった感じで、高そうなスーツを着こなして歳もまだ若そうに見えた。
「おい、何だこれは?」
「すみません、どれの事でしょうか?」
「ん? あぁ、すまん。独り言だ」
「あ、はい。分かりました」
「昨日までにやっておけと、言っただろうが!」
「え!? すみません昨日はまだ、新入社員研修だったので、 何のお話でしょうか?」
「ん? あぁ、すまん。独り言だ」
「……わかりました……」
射内統轄Mgr.の言葉に私以外反応していなかったので、おかしいなとは思っていたが、机も近かった事もあり、自分に話しかけられているかと思ってしまうのだ。仕事の話だけなら未だしも、最近読んだ本のアレが面白かったなとか、どこどこのラーメン美味いとかを言われた時は、流石に私に話しかけられてるんだとおもって返事をしてしまう。
「ん? あぁ、すまん。独り言だ」
流石に、頭をスリッパで叩きたい衝動に駆られたが、何とか我慢した。
「上井さんも早く慣れることね。でも完全に無視しちゃ駄目よ? 本当に話しかけられている時もあるから」
「えぇ?……難しすぎますよ、それ……」
「ふふふ、慣れよ慣れ。頑張れ若造!」
「私、女なんですけど……」
ケラケラと楽しそうに微笑む久留間さんは、これから会議らしく、私に「頑張って」と言いながら席を立ち会議室へと向かっていった。久留間さんと話しながも、手は動かしていた私は、自分で作成している報告書を見ながら、頭の中を整理しようとしていた。
きっと、『the Creation Online』から帰ってきた直後に、そのまま笹本先輩と今回の事を口頭で打ち合わせしようとしたら、私は恐らく感情的になってしまっていただろう。それを見越した笹本先輩は、私に先ず頭を冷やす意味合いも含めて報告書の作成を指示したのだと思っていた。
私は、過去の公文書として発行された報告書をパソコンの画面隅に映し出しながら、今回の社内VR使用の報告書を作成していく。過去の報告書を参考しながら、先ずは調査日時や社内VR使用による調査を行ったと理由などを記載していき、破壊された第三フィールド六番エリアについての現状を記載していった。
現場で撮っておいた画像データを貼り付け、技術保全部からの報告通りに消失している旨を記載した。そして考察部分に、なるべく主観が入らないように気をつけながら、より詳細な調査が必要だが一定の領域内ではリポップしない不具合が発生している可能性があると見解は入れておいた。
「あとは、『魔王様』の事だけど、別の報告書として作成した方が良いのかしら? 一緒にするとごちゃごちゃしそうだけど」
私は、『魔王様』の事と『第三フィールド六番エリア消失現地調査』の二つを、まとめた方が良いかどうかを笹本先輩に相談する為に席を立った。
「別にした方が、良いだろうな」
笹本先輩は、私がプリントアウトして持って行った『第三フィールド六番エリア消失現地調査』のみを記載した報告書の紙を見ながら、そう口にした。
「やはり合わせると、ごちゃごちゃして分かりにくくなりますよね」
「それもそうなんだが、『魔王様』の方は、不明な点が多すぎる。公文書として社内の人間が見えるようにするには、性急だろうな。下手に大騒ぎになっても具合が悪いしな」
「それでは、『魔王様』の方の報告書は発行しないんですか?」
「いや、ちゃんと発行はする。ただし、 もう少し情報が出揃ってからだな。それまでは、俺、射内統轄Mgr.、黒羽本部長と直に情報の共有化を図れば良いだろう。今回発行する方は、技術保全部もちゃんと宛先に加えておけよ。それと閲覧権限はかけなくていいが、宛先は関連部署の部長以上にしておけ。これもまだ原因が判明していない件だ、各部署の部員に何処まで知らせるかはその部署の責任者に任せればいい」
「わかりました。取り敢えず先ずは、その『第三フィールド六番エリア消失現地調査』の報告書を公文書として発行しようと思いますが、内容はこれでいいですか?」
私は、読み終わったのか既に笹本先輩机の上に置かれていた報告書を拾い上げた。
「まぁ、いいんじゃないか? 特に目立った誤字脱字もなかったし」
「何だか適当じゃありません? 私のOJT担当ですよね?」
「いやいや、実際よく出来てるさ。新入社員にしちゃ、それだけ書ければ上出来だ。それの承認依頼を出したら、今度は『魔王様』の方の打ち合わせをするから、さっさとやってこい」
笹本先輩にそう言われ、自分の席に戻ると『第三フィールド六番エリア消失現地調査』を閲覧権限を選択したりせず通常通りに、公文書として発行した。そして私は席を立ち、笹本先輩の元へと歩いていった。
「『魔王様』案件の、打ち合わせお願いします」
「あぁ、やるか」
私は会議室の使用申請を、笹本先輩に教えてもらいながら申請し、その部屋へと移動した。
私達は『魔王様』について話し合う
心の中に『あいつ』の存在を意識しながら
何処かで希望とも思えるような微かな光を感じながら
何処かでそれを否定するような闇を感じながら
また会いたいと想いながら
時間は過ぎていく
「ん? ソラからメールが届いたみたいだな」
俺は、ハスレ村での宴会を終えた後、再び『始まりの街スターテイン』へと戻る道中にフレンドメールが来た事を知らせる音に気が付いた。
「ログインしたのか、もうそんな時間だったか」
俺は、もうすぐ街に着く旨をメールでソラに返し、再び歩き出した。そして頭の中では、村で会ったサンゴの事を考えていた。
ここは俺がいた世界ではない
顔に見覚えがある訳でもない
声に聞き覚えがある訳でもない
「さぁ、どう動くかな」
恐らくは、俺に再度接触をしてくるだろう。俺がサンゴの事を神運営の眷属だと気づいている事は、恐らく彼方にはバレていない筈だが、神運営がどの様な存在か分からぬ以上は、下手に事を構えたくはない。その筈なのだが、一方でまた自分の中に異なる感情も燻っているのも感じる。
「何故だろうな、構えたくはないのだが……それはそれで、面白そうだと感じてしまうのは」
俺は、自分の感情に驚きながらも、それを楽しむ事にした。
それが正解だと、感じたからだ。
「あ! 魔王様! 今日も一緒に遊びましょう!」
「あぁ、よろしく頼む」
満面の笑みで俺に駆け寄って来るソラを見ながら、俺もまた笑うのだった。
「えっと……これは?」
「キングバジリスクの右牙だな」
「えっと……こんなに、どうやって?」
「岩山の巣ごと吹き飛ばしたが?」
「……うえぇえええええ!?」
岩山を吹き飛ばした事自体は、特に気にしていなかった魔王様でした。
「お疲れさん。色々言いたい事はあるだろうが、先ずは今回の報告書を作れ。公文書に上げる前に俺に見せろよ」
「……はい、わかりました」
私は、『the Creation Online』の世界からログアウトし、社内のVRルームから運営本部のフロアへと戻ってきていた。笹本先輩から言われた通り、今回の調査報告書を作るべく自分のデスクへと戻りパソコンを開いた。
「はぁ……なんだか、疲れた……」
「ほら新入社員、まだ倒れるには早いわよ?」
「久留間さん……すみません、また独り言で煩くしてしまいました」
私のデスクの正面に座る久留間さんは、クスクスと笑っていた。
「いいわよ、きっとこの辺のデスクに座る人は、上井さんくらいの独り言じゃ気にならないから」
「あぁ……射内統轄Mgr.ですか?」
「そ、最初大分反応してたもんね、上井さん」
「あれは、流石に反応しますよ。会話する声の大きさより大きい声で独り言喋ってるんですから」
運営本部には幾つかのグループに分かれているが、私の着任したグループの統轄Mgr.が射内統轄Mgr.だったのだ。身なりは如何にも出来る上司といった感じで、高そうなスーツを着こなして歳もまだ若そうに見えた。
「おい、何だこれは?」
「すみません、どれの事でしょうか?」
「ん? あぁ、すまん。独り言だ」
「あ、はい。分かりました」
「昨日までにやっておけと、言っただろうが!」
「え!? すみません昨日はまだ、新入社員研修だったので、 何のお話でしょうか?」
「ん? あぁ、すまん。独り言だ」
「……わかりました……」
射内統轄Mgr.の言葉に私以外反応していなかったので、おかしいなとは思っていたが、机も近かった事もあり、自分に話しかけられているかと思ってしまうのだ。仕事の話だけなら未だしも、最近読んだ本のアレが面白かったなとか、どこどこのラーメン美味いとかを言われた時は、流石に私に話しかけられてるんだとおもって返事をしてしまう。
「ん? あぁ、すまん。独り言だ」
流石に、頭をスリッパで叩きたい衝動に駆られたが、何とか我慢した。
「上井さんも早く慣れることね。でも完全に無視しちゃ駄目よ? 本当に話しかけられている時もあるから」
「えぇ?……難しすぎますよ、それ……」
「ふふふ、慣れよ慣れ。頑張れ若造!」
「私、女なんですけど……」
ケラケラと楽しそうに微笑む久留間さんは、これから会議らしく、私に「頑張って」と言いながら席を立ち会議室へと向かっていった。久留間さんと話しながも、手は動かしていた私は、自分で作成している報告書を見ながら、頭の中を整理しようとしていた。
きっと、『the Creation Online』から帰ってきた直後に、そのまま笹本先輩と今回の事を口頭で打ち合わせしようとしたら、私は恐らく感情的になってしまっていただろう。それを見越した笹本先輩は、私に先ず頭を冷やす意味合いも含めて報告書の作成を指示したのだと思っていた。
私は、過去の公文書として発行された報告書をパソコンの画面隅に映し出しながら、今回の社内VR使用の報告書を作成していく。過去の報告書を参考しながら、先ずは調査日時や社内VR使用による調査を行ったと理由などを記載していき、破壊された第三フィールド六番エリアについての現状を記載していった。
現場で撮っておいた画像データを貼り付け、技術保全部からの報告通りに消失している旨を記載した。そして考察部分に、なるべく主観が入らないように気をつけながら、より詳細な調査が必要だが一定の領域内ではリポップしない不具合が発生している可能性があると見解は入れておいた。
「あとは、『魔王様』の事だけど、別の報告書として作成した方が良いのかしら? 一緒にするとごちゃごちゃしそうだけど」
私は、『魔王様』の事と『第三フィールド六番エリア消失現地調査』の二つを、まとめた方が良いかどうかを笹本先輩に相談する為に席を立った。
「別にした方が、良いだろうな」
笹本先輩は、私がプリントアウトして持って行った『第三フィールド六番エリア消失現地調査』のみを記載した報告書の紙を見ながら、そう口にした。
「やはり合わせると、ごちゃごちゃして分かりにくくなりますよね」
「それもそうなんだが、『魔王様』の方は、不明な点が多すぎる。公文書として社内の人間が見えるようにするには、性急だろうな。下手に大騒ぎになっても具合が悪いしな」
「それでは、『魔王様』の方の報告書は発行しないんですか?」
「いや、ちゃんと発行はする。ただし、 もう少し情報が出揃ってからだな。それまでは、俺、射内統轄Mgr.、黒羽本部長と直に情報の共有化を図れば良いだろう。今回発行する方は、技術保全部もちゃんと宛先に加えておけよ。それと閲覧権限はかけなくていいが、宛先は関連部署の部長以上にしておけ。これもまだ原因が判明していない件だ、各部署の部員に何処まで知らせるかはその部署の責任者に任せればいい」
「わかりました。取り敢えず先ずは、その『第三フィールド六番エリア消失現地調査』の報告書を公文書として発行しようと思いますが、内容はこれでいいですか?」
私は、読み終わったのか既に笹本先輩机の上に置かれていた報告書を拾い上げた。
「まぁ、いいんじゃないか? 特に目立った誤字脱字もなかったし」
「何だか適当じゃありません? 私のOJT担当ですよね?」
「いやいや、実際よく出来てるさ。新入社員にしちゃ、それだけ書ければ上出来だ。それの承認依頼を出したら、今度は『魔王様』の方の打ち合わせをするから、さっさとやってこい」
笹本先輩にそう言われ、自分の席に戻ると『第三フィールド六番エリア消失現地調査』を閲覧権限を選択したりせず通常通りに、公文書として発行した。そして私は席を立ち、笹本先輩の元へと歩いていった。
「『魔王様』案件の、打ち合わせお願いします」
「あぁ、やるか」
私は会議室の使用申請を、笹本先輩に教えてもらいながら申請し、その部屋へと移動した。
私達は『魔王様』について話し合う
心の中に『あいつ』の存在を意識しながら
何処かで希望とも思えるような微かな光を感じながら
何処かでそれを否定するような闇を感じながら
また会いたいと想いながら
時間は過ぎていく
「ん? ソラからメールが届いたみたいだな」
俺は、ハスレ村での宴会を終えた後、再び『始まりの街スターテイン』へと戻る道中にフレンドメールが来た事を知らせる音に気が付いた。
「ログインしたのか、もうそんな時間だったか」
俺は、もうすぐ街に着く旨をメールでソラに返し、再び歩き出した。そして頭の中では、村で会ったサンゴの事を考えていた。
ここは俺がいた世界ではない
顔に見覚えがある訳でもない
声に聞き覚えがある訳でもない
「さぁ、どう動くかな」
恐らくは、俺に再度接触をしてくるだろう。俺がサンゴの事を神運営の眷属だと気づいている事は、恐らく彼方にはバレていない筈だが、神運営がどの様な存在か分からぬ以上は、下手に事を構えたくはない。その筈なのだが、一方でまた自分の中に異なる感情も燻っているのも感じる。
「何故だろうな、構えたくはないのだが……それはそれで、面白そうだと感じてしまうのは」
俺は、自分の感情に驚きながらも、それを楽しむ事にした。
それが正解だと、感じたからだ。
「あ! 魔王様! 今日も一緒に遊びましょう!」
「あぁ、よろしく頼む」
満面の笑みで俺に駆け寄って来るソラを見ながら、俺もまた笑うのだった。
「えっと……これは?」
「キングバジリスクの右牙だな」
「えっと……こんなに、どうやって?」
「岩山の巣ごと吹き飛ばしたが?」
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