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第92話 他人の恋路など知らんがな
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『悩める若者を導く存在的な者がいたりするのも、物語の王道だよね。その若者の前にいるのは〝者〟というより、〝物〟ですが。もっと言えば、廃棄物ですが』
「やかましいカァン! やっと氷漬けから解放された我に対する態度が、それカァアアァン!」
『一ヶ月も死なずに氷漬けになっていたのにも関わらず、寒耐性のレベルが1しか上がらない空き缶の扱いなんて、そんなもんさ』
「一ヶ月も氷漬けにされたのに、寒耐性のレベルが上がったの1つだけカァアァン!? そんなバカなぁああぁああカァアアン!?」
カンは久しぶりに氷漬けから解放された為に、色々と一気にテンションが上がっていた。
その為、自身を助けてくれた若者を全力で無視する形となった。
「空き缶さえも、僕を無視する…….もう駄目かも……」
「お主は……」
『前にハーレム作っていたゲス勇者だよ』
「……いつぞやの、ゲス勇者ではないカァン」
イチカのアシストで、かろうじてゲス勇者のことを思い出すカン。
「あぁ、覚えていてくれたんだね。そうだよ、もう全然ゲスれてないけどね」
「何やら悩みを抱えていそうな顔をしているが、とりあえずここから離れないカァン」
カンは、一ヶ月も氷漬けにされた氷の美魔女の城門の前だった為に、先ずはそこから離れたいと思っていた。
『実は、まだ心のどこかではもっと違う方法で、美魔女にイジられるのも悪くないなと思っていたり?』
「思っていると思うなよ?」
「君も色々と大変なんだね……ここには誰もいないから……もう、そんな誰もいないのに、独り言とか話さなくていいから……うぅ」
カンが虚空に向かって言葉を発したため、ゲス勇者はカンのメンタルが壊れていると思い、憐れみ涙を流した。
「泣くでない、随分と情緒不安定カァン。あと、可哀想な空き缶を見るような目で、我を見るのをやめるカァン」
元ゲス勇者はカンを拾い上げると、言われた通りにとりあえず氷の美魔女の城から離れるために、転移魔道具を使用したのだった。
「ここは、さっき場所かなり離れた街だから、もう大丈夫でしょ」
転移魔導具が運んだ場所は、先ほどのところからは国一つ異なるほどの距離にある街に、二人は舞い降りた。
「助かったカァン。しかし、そう言えば、何故おぬしはあんな所にいたのカァン」
「当然、お前を探してたからだよ!」
「ん? 我をカァン?」
「僕のハーレムを……返してくれよぉおお!」
そしてゲス勇者は、人目を憚らず泣いたのだった。
「カァン!? 街中で号泣するんじゃないカァン!?」
男泣き、それは時と場所を選んだほうが良いだろう。通行人が、明らかに怪訝な表情でゲス勇者を見ていたからだ。
「ちょ!? 涙雨って、現実に起きるのカァン!? 漫画みたいなゲス勇者のゲスな涙が、我にかかるカァン!?」
『何気に、結構酷いこと言うねぇ』
ゲス勇者は、人目をはばからずに街の大きな噴水の前で泣いていた。
そしてカンは、噴水の水場の縁に置かれ、人目にはただのゴミとして認識されていた。
「泣いておっては、先に進まぬカァン。先ずは、ハーレムを返せとはどう言う意味なのカァン」
「ひぐっ……えぐっ……お前に吹き飛ばされた後から……僕の魅了の香りが何故か周りに拡散しないんだ……」
「ほほう」
「それで、おかしいと思って……自分の周囲の魔力をこれでもかっていうほど集中して探ったら、僕の周りに、常に魔力の風が渦巻いていているのがわかったんだ」
「その集中力を、己の研鑽の為に使えばよかったのではないカァン?」
「どこかで感じた記憶のある魔力だと思って、自分の記憶を探ったんだ。僕って完全に記憶出来るからさ。あっ、完全記憶はスキルとかじゃないよ。元々のスペックね」
「ちょいちょいウザいカァン」
「そしたら……空き缶! お前の放った魔力と言うことに、気付いたんだぁあああ!」
「情緒不安定カァン」
「なんとか……なんとかして……くれても、きっと僕はクズなんだ……ゴミである空き缶に、クズ呼ばわりされる僕なんて……誰がクズだぁあああ!」
「うん、大分キテおるようだし、何か飲み物でも飲んで落ち着いたらどうカァン」
ゲス勇者は、完全に自身の感情がコントロールできていないでいた。
「空き缶に飲み物を薦められるとか……あぁ、馬鹿にしてるんだね?」
「あぁもう!面倒くさいのに絡まれたカァアアン!?」
『からみ酒って、嫌だよねぇ』
「素面で絡まれるのは、もっと面倒カァアァアン!?」
ゲス勇者は、空き缶であるカンにまで小馬鹿にされ、一瞬気持ちが沸騰しかけたが、すぐに意気消沈してしまっていた。
「おぬし、姿も随分みすぼらしくなっているが、どうしたのカァン? 一応、勇者なのだろう?」
「一応っていうか、正真正銘〝勇者〟だよ。ただ、この世界には勇者は僕一人じゃないってことさ」
「ほほう、では魔王も大変カァン」
「魔王も、一人じゃないんだよ。それに魔王の中には、闇堕ちした元勇者いたりしてさ」
「なんともカオスな世界カァン」
「魅了の香りが効かなくて、楽してハーレムが作れなくなっちゃったから、一発魔王でも倒せばモテるかなって思ったんだけど……」
「おぬし……本当に阿呆だったのだな。で、その様子を見るに、挑んだ魔王にコテンパンにやられたと」
「いや、違うんだ」
「違う?」
「死闘だったんだけど、勝ったには勝ったんだ。一応僕は勇者だからね……でも、勝ってはいけなかったんだ……」
ゲス勇者は、自らの肩を抱き締めながら、カタカタと身体を震わせ始めた。
「は? 何を言っているカァン」
「勝った相手がね……勝った相手と結婚するっていう、マイルールを決めていたみたいで」
「まさか、美女や美少女の魔王とか言う訳じゃないだろうな」
「どうせ、戦うならって……めっちゃ美少女」
「爆発してしまうのがよいカァアァン!」
「ふふ……お前は実際に見てないし、戦っていないから分かんないだよ……あの深淵の闇を抱える、狂気の瞳を……はっ!? まさか!?」
「どうしカァン?」
ゲス勇者は、話の途中で空を険しい顔で空を見上げると、次の瞬間再び転移を発動した。
「なんじゃ、いきなり転移などしよって。しかも、ここは荒野ではないカァン」
勇者の奇行に、訝しむカン。
「きた……ちくしょぉおお!」
悲鳴に近い叫び声をあげるゲス勇者。
〝みぃつけたぁ……私のダーリンぅうぅ!!〟
心臓を鷲掴みされるような、深い狂気に満ちた声が、空き缶と勇者の耳に届いたのだった。
「やかましいカァン! やっと氷漬けから解放された我に対する態度が、それカァアアァン!」
『一ヶ月も死なずに氷漬けになっていたのにも関わらず、寒耐性のレベルが1しか上がらない空き缶の扱いなんて、そんなもんさ』
「一ヶ月も氷漬けにされたのに、寒耐性のレベルが上がったの1つだけカァアァン!? そんなバカなぁああぁああカァアアン!?」
カンは久しぶりに氷漬けから解放された為に、色々と一気にテンションが上がっていた。
その為、自身を助けてくれた若者を全力で無視する形となった。
「空き缶さえも、僕を無視する…….もう駄目かも……」
「お主は……」
『前にハーレム作っていたゲス勇者だよ』
「……いつぞやの、ゲス勇者ではないカァン」
イチカのアシストで、かろうじてゲス勇者のことを思い出すカン。
「あぁ、覚えていてくれたんだね。そうだよ、もう全然ゲスれてないけどね」
「何やら悩みを抱えていそうな顔をしているが、とりあえずここから離れないカァン」
カンは、一ヶ月も氷漬けにされた氷の美魔女の城門の前だった為に、先ずはそこから離れたいと思っていた。
『実は、まだ心のどこかではもっと違う方法で、美魔女にイジられるのも悪くないなと思っていたり?』
「思っていると思うなよ?」
「君も色々と大変なんだね……ここには誰もいないから……もう、そんな誰もいないのに、独り言とか話さなくていいから……うぅ」
カンが虚空に向かって言葉を発したため、ゲス勇者はカンのメンタルが壊れていると思い、憐れみ涙を流した。
「泣くでない、随分と情緒不安定カァン。あと、可哀想な空き缶を見るような目で、我を見るのをやめるカァン」
元ゲス勇者はカンを拾い上げると、言われた通りにとりあえず氷の美魔女の城から離れるために、転移魔道具を使用したのだった。
「ここは、さっき場所かなり離れた街だから、もう大丈夫でしょ」
転移魔導具が運んだ場所は、先ほどのところからは国一つ異なるほどの距離にある街に、二人は舞い降りた。
「助かったカァン。しかし、そう言えば、何故おぬしはあんな所にいたのカァン」
「当然、お前を探してたからだよ!」
「ん? 我をカァン?」
「僕のハーレムを……返してくれよぉおお!」
そしてゲス勇者は、人目を憚らず泣いたのだった。
「カァン!? 街中で号泣するんじゃないカァン!?」
男泣き、それは時と場所を選んだほうが良いだろう。通行人が、明らかに怪訝な表情でゲス勇者を見ていたからだ。
「ちょ!? 涙雨って、現実に起きるのカァン!? 漫画みたいなゲス勇者のゲスな涙が、我にかかるカァン!?」
『何気に、結構酷いこと言うねぇ』
ゲス勇者は、人目をはばからずに街の大きな噴水の前で泣いていた。
そしてカンは、噴水の水場の縁に置かれ、人目にはただのゴミとして認識されていた。
「泣いておっては、先に進まぬカァン。先ずは、ハーレムを返せとはどう言う意味なのカァン」
「ひぐっ……えぐっ……お前に吹き飛ばされた後から……僕の魅了の香りが何故か周りに拡散しないんだ……」
「ほほう」
「それで、おかしいと思って……自分の周囲の魔力をこれでもかっていうほど集中して探ったら、僕の周りに、常に魔力の風が渦巻いていているのがわかったんだ」
「その集中力を、己の研鑽の為に使えばよかったのではないカァン?」
「どこかで感じた記憶のある魔力だと思って、自分の記憶を探ったんだ。僕って完全に記憶出来るからさ。あっ、完全記憶はスキルとかじゃないよ。元々のスペックね」
「ちょいちょいウザいカァン」
「そしたら……空き缶! お前の放った魔力と言うことに、気付いたんだぁあああ!」
「情緒不安定カァン」
「なんとか……なんとかして……くれても、きっと僕はクズなんだ……ゴミである空き缶に、クズ呼ばわりされる僕なんて……誰がクズだぁあああ!」
「うん、大分キテおるようだし、何か飲み物でも飲んで落ち着いたらどうカァン」
ゲス勇者は、完全に自身の感情がコントロールできていないでいた。
「空き缶に飲み物を薦められるとか……あぁ、馬鹿にしてるんだね?」
「あぁもう!面倒くさいのに絡まれたカァアアン!?」
『からみ酒って、嫌だよねぇ』
「素面で絡まれるのは、もっと面倒カァアァアン!?」
ゲス勇者は、空き缶であるカンにまで小馬鹿にされ、一瞬気持ちが沸騰しかけたが、すぐに意気消沈してしまっていた。
「おぬし、姿も随分みすぼらしくなっているが、どうしたのカァン? 一応、勇者なのだろう?」
「一応っていうか、正真正銘〝勇者〟だよ。ただ、この世界には勇者は僕一人じゃないってことさ」
「ほほう、では魔王も大変カァン」
「魔王も、一人じゃないんだよ。それに魔王の中には、闇堕ちした元勇者いたりしてさ」
「なんともカオスな世界カァン」
「魅了の香りが効かなくて、楽してハーレムが作れなくなっちゃったから、一発魔王でも倒せばモテるかなって思ったんだけど……」
「おぬし……本当に阿呆だったのだな。で、その様子を見るに、挑んだ魔王にコテンパンにやられたと」
「いや、違うんだ」
「違う?」
「死闘だったんだけど、勝ったには勝ったんだ。一応僕は勇者だからね……でも、勝ってはいけなかったんだ……」
ゲス勇者は、自らの肩を抱き締めながら、カタカタと身体を震わせ始めた。
「は? 何を言っているカァン」
「勝った相手がね……勝った相手と結婚するっていう、マイルールを決めていたみたいで」
「まさか、美女や美少女の魔王とか言う訳じゃないだろうな」
「どうせ、戦うならって……めっちゃ美少女」
「爆発してしまうのがよいカァアァン!」
「ふふ……お前は実際に見てないし、戦っていないから分かんないだよ……あの深淵の闇を抱える、狂気の瞳を……はっ!? まさか!?」
「どうしカァン?」
ゲス勇者は、話の途中で空を険しい顔で空を見上げると、次の瞬間再び転移を発動した。
「なんじゃ、いきなり転移などしよって。しかも、ここは荒野ではないカァン」
勇者の奇行に、訝しむカン。
「きた……ちくしょぉおお!」
悲鳴に近い叫び声をあげるゲス勇者。
〝みぃつけたぁ……私のダーリンぅうぅ!!〟
心臓を鷲掴みされるような、深い狂気に満ちた声が、空き缶と勇者の耳に届いたのだった。
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