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第88話 伝わらない想い
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浮いている存在と言うのは、言うなれば〝特別〟だと言えなくもない。そんな存在は、時としてキーマンになることがありえる。
「カァンカンカンカン! 我に沼など効かぬカァン!」
カンは、【空き缶浮遊(Lv.1)】により【底無し沼】に沈む事なく、女神クローズの術から逃れる形となっていた。
「さぁ! 全員沈む前に我を握り締めるのカァン!」
カンは、力の限り叫んだ。
仲間を救うため、自らの空き缶ボディが凹むことなど恐れる事なく、自己犠牲を厭わずに。
「「「えぇ……」」」
しかしその想いは、仲間と思っていた三人には伝わらなかった。
『空き缶を握りしめたらどうなるか分かりきってるし、こんな場面でも自分の性癖の為に、潰してほしいと懇願するドMカンに、正直ドン引きだよね』
「そんな趣味はない! 我のスキル〝空き缶浮遊〟により、どれだけ荷重がかかろうとも、空き缶である我は〝浮く〟という結果は不変であるのカァン! この窮地を、我の自己犠牲をもって乗り越えるのカァン!」
熱く叫ぶ空き缶が、そこにいた。
「……葉桜、どうぞどうぞ」
「……阿木君こそ、知り合いなんだろ? どうぞどうぞ」
「きっと、力一杯潰されたいだろうから、二人に譲るね。どうぞどうぞ」
空き缶の想いは、やっぱり伝わらなかった。
「結構ピンチなのだぞ!? 早ようするカァアァアン!?」
その様子を唖然として見ていた女神クローズが、身体をわなわなと震わせながら口を開いた。
〝空き缶風情が、私の罠を避けた?……ですってぇえええ! 舐めてんのかぁあぁああ! この駄缶がぁあぁああああ!〟
「女神の癖に、沸点低すぎないカァアン!? しかも怒りの矛先が、ほぼ我になっておるカァン!?」
「やばいぞ! ドMカンが煽ったせいで、女神がヒステリックを起こしやがった!?」
「確かに、ただの空き缶に煽られたら、僕も我慢できないよ」
「ドMカンちゃん、やるぅう」
「そろそろ本当に早ようするカァアン! 一人が握りしめたら、その者に残りはしがみつけば、良いではないカァアァン!」
「えぇい! しょうがねぇ! 葉桜! 蜜柑! 俺が握りしめる! 二人は俺の身体にしがみつけ!」
「助かった! 阿木君、ありがとう!」
「折角だし、かっちゃん思いっきり握っちゃいなよ!」
「かっちゃん! あの時のように! あの時のように! 我のボディを力の限り潰して良いからカァンモォオオオオン!」
「ふざけんなドMカン! あの時のトラウマがぁああ! クソッタレぇえええ!」
半ば涙目になりながらも漢気を出して、かっちゃんはカンを強く掴んだ。
「ぎゃぷカァアン!?」
『かっちゃんの、幼少時のトラウマに歯を震わせながらも、全力でカンを握り潰す姿は、感動ものだね』
「握ったぞ! どうするつもりだ!」
「よ……し……そのまま魔力を……魔力を……我に注ぐの……だ……」
「魔力だと? 何だかよくわからんが、やれば良いんだな」
「待って! それなら、かっちゃんを介して私が注ぐよ! 私の力じゃ、黒女神には届かなさそうだし……二人は少しでも、温存して! はぁああああああ! 〝闘神降臨〟〝気合注入〟ダァアアァアアア!」
闘神の如き魔力解放を行なった蜜柑は、体から爆発的に立ち上る魔力を、気合と共にカンに注入したのだった。
「気合も一緒に……キダァアアァアア!」
"カンの【魔力暴走】のレベルが上がった!"
"カンは、魔力を全て魔風に変換した!"
かっちゃんに握り潰されながらも、カンの内部の空間に魔力が十分に充填され、それを魔力暴走させながらカンは魔力を魔風に変化させた。
「来れ! 風龍ぅううううカァアァン! カァンモォオオオオン!」
『呼び声に答えてくれる存在は、非常に心強い存在だよね。しかも、空気を読める相手なら尚更だよ』
カンは、かっちゃんに握りつぶされ体力がすでに2しか残っていなかったが、辛うじて蜜柑の気合と魔力を注入してもらったおかげで耐え抜いていた。
そして意図的に魔力暴走を引き起こし、風龍を自身の魔力で呼び出そうとしたのだ。
〝なんじゃ、また空き缶か〟
「ふぉお! 風龍よ! 本当に来てくれたのか!?」
風龍の声とともに、半透明であったが確かにその場にカンの魔風を依代に〝風龍〟が顕現していた。
〝呼んでおいて、なんじゃそれは〟
「済まぬ。ノリで叫んでみたものの、本当に風龍が出てくると思ってらぬかったのカァン」
〝何じゃそれは。まぁ、我がそこに召喚された訳ではないがな〟
「ん? 違うのカァン?」
〝我は、既にカインと契約を済ませておるからな。他の者に、おいそれと召喚されるわけにはいかぬ。今は、お主の魔風で創った擬似龍体に、こちらから意識を飛ばしておるにすぎぬ〟
「よくわからぬが、とりあえず我達を助けてくれカァン」
〝相変わらず、空き缶が偉そうであるな〟
「実際ピンチなのカァアァン! ヘルプミーカァアァン!?」
〝カンカンと喧しい空き缶だな、全く。というか、既に全員を我が出現した時に、全員を空に吹き飛ばしてやったわ〟
「……いつの間にぃいいい!? 空気を一瞬で悟る龍とは素晴らしきカァアァン!」
「葉桜!」
「阿木君!」
「二人とも、行けぇえええ!」
カンが風龍の手際の良さに感動している間にも、自体は止まる事なく動いていく。
「二人の身体から迸る黄金の魔力と、蒼い魔力が合わさっていくだとぉお!? 格好良さの限界突破カァアアン!?」
風龍は、場の状況から一瞬で空気を読んで、二人のアシストをする様に女神クローズの真上に飛ばしていた。
そして、蜜柑に関しては、そっと優しく風で包み込む様に空中に浮かしていた。
「そういえば、我も三人と同じように空へと飛ばされておるのカァン」
そこで初めて、三人だけでなく、自分も空へと風龍の風に乗って飛ばされていることにカンは気づいた。
「と言うことは……やっぱり落ちるカァアァアン!?」
そして当然、風が止めば落下する。
「「うぉおおおおおお!!」」
かっちゃんと葉桜の咆哮は、魂を震わせ大気を揺らし、女神に恐怖を与える。
〝嫌ぁあああああ! 来ないでぇえぇええ!〟
「嫌カァアアアアン! 落とさないでカァアアァン」
女神と空き缶の恐怖に慄く悲鳴が、見事に同調したのだった。
「カァンカンカンカン! 我に沼など効かぬカァン!」
カンは、【空き缶浮遊(Lv.1)】により【底無し沼】に沈む事なく、女神クローズの術から逃れる形となっていた。
「さぁ! 全員沈む前に我を握り締めるのカァン!」
カンは、力の限り叫んだ。
仲間を救うため、自らの空き缶ボディが凹むことなど恐れる事なく、自己犠牲を厭わずに。
「「「えぇ……」」」
しかしその想いは、仲間と思っていた三人には伝わらなかった。
『空き缶を握りしめたらどうなるか分かりきってるし、こんな場面でも自分の性癖の為に、潰してほしいと懇願するドMカンに、正直ドン引きだよね』
「そんな趣味はない! 我のスキル〝空き缶浮遊〟により、どれだけ荷重がかかろうとも、空き缶である我は〝浮く〟という結果は不変であるのカァン! この窮地を、我の自己犠牲をもって乗り越えるのカァン!」
熱く叫ぶ空き缶が、そこにいた。
「……葉桜、どうぞどうぞ」
「……阿木君こそ、知り合いなんだろ? どうぞどうぞ」
「きっと、力一杯潰されたいだろうから、二人に譲るね。どうぞどうぞ」
空き缶の想いは、やっぱり伝わらなかった。
「結構ピンチなのだぞ!? 早ようするカァアァアン!?」
その様子を唖然として見ていた女神クローズが、身体をわなわなと震わせながら口を開いた。
〝空き缶風情が、私の罠を避けた?……ですってぇえええ! 舐めてんのかぁあぁああ! この駄缶がぁあぁああああ!〟
「女神の癖に、沸点低すぎないカァアン!? しかも怒りの矛先が、ほぼ我になっておるカァン!?」
「やばいぞ! ドMカンが煽ったせいで、女神がヒステリックを起こしやがった!?」
「確かに、ただの空き缶に煽られたら、僕も我慢できないよ」
「ドMカンちゃん、やるぅう」
「そろそろ本当に早ようするカァアン! 一人が握りしめたら、その者に残りはしがみつけば、良いではないカァアァン!」
「えぇい! しょうがねぇ! 葉桜! 蜜柑! 俺が握りしめる! 二人は俺の身体にしがみつけ!」
「助かった! 阿木君、ありがとう!」
「折角だし、かっちゃん思いっきり握っちゃいなよ!」
「かっちゃん! あの時のように! あの時のように! 我のボディを力の限り潰して良いからカァンモォオオオオン!」
「ふざけんなドMカン! あの時のトラウマがぁああ! クソッタレぇえええ!」
半ば涙目になりながらも漢気を出して、かっちゃんはカンを強く掴んだ。
「ぎゃぷカァアン!?」
『かっちゃんの、幼少時のトラウマに歯を震わせながらも、全力でカンを握り潰す姿は、感動ものだね』
「握ったぞ! どうするつもりだ!」
「よ……し……そのまま魔力を……魔力を……我に注ぐの……だ……」
「魔力だと? 何だかよくわからんが、やれば良いんだな」
「待って! それなら、かっちゃんを介して私が注ぐよ! 私の力じゃ、黒女神には届かなさそうだし……二人は少しでも、温存して! はぁああああああ! 〝闘神降臨〟〝気合注入〟ダァアアァアアア!」
闘神の如き魔力解放を行なった蜜柑は、体から爆発的に立ち上る魔力を、気合と共にカンに注入したのだった。
「気合も一緒に……キダァアアァアア!」
"カンの【魔力暴走】のレベルが上がった!"
"カンは、魔力を全て魔風に変換した!"
かっちゃんに握り潰されながらも、カンの内部の空間に魔力が十分に充填され、それを魔力暴走させながらカンは魔力を魔風に変化させた。
「来れ! 風龍ぅううううカァアァン! カァンモォオオオオン!」
『呼び声に答えてくれる存在は、非常に心強い存在だよね。しかも、空気を読める相手なら尚更だよ』
カンは、かっちゃんに握りつぶされ体力がすでに2しか残っていなかったが、辛うじて蜜柑の気合と魔力を注入してもらったおかげで耐え抜いていた。
そして意図的に魔力暴走を引き起こし、風龍を自身の魔力で呼び出そうとしたのだ。
〝なんじゃ、また空き缶か〟
「ふぉお! 風龍よ! 本当に来てくれたのか!?」
風龍の声とともに、半透明であったが確かにその場にカンの魔風を依代に〝風龍〟が顕現していた。
〝呼んでおいて、なんじゃそれは〟
「済まぬ。ノリで叫んでみたものの、本当に風龍が出てくると思ってらぬかったのカァン」
〝何じゃそれは。まぁ、我がそこに召喚された訳ではないがな〟
「ん? 違うのカァン?」
〝我は、既にカインと契約を済ませておるからな。他の者に、おいそれと召喚されるわけにはいかぬ。今は、お主の魔風で創った擬似龍体に、こちらから意識を飛ばしておるにすぎぬ〟
「よくわからぬが、とりあえず我達を助けてくれカァン」
〝相変わらず、空き缶が偉そうであるな〟
「実際ピンチなのカァアァン! ヘルプミーカァアァン!?」
〝カンカンと喧しい空き缶だな、全く。というか、既に全員を我が出現した時に、全員を空に吹き飛ばしてやったわ〟
「……いつの間にぃいいい!? 空気を一瞬で悟る龍とは素晴らしきカァアァン!」
「葉桜!」
「阿木君!」
「二人とも、行けぇえええ!」
カンが風龍の手際の良さに感動している間にも、自体は止まる事なく動いていく。
「二人の身体から迸る黄金の魔力と、蒼い魔力が合わさっていくだとぉお!? 格好良さの限界突破カァアアン!?」
風龍は、場の状況から一瞬で空気を読んで、二人のアシストをする様に女神クローズの真上に飛ばしていた。
そして、蜜柑に関しては、そっと優しく風で包み込む様に空中に浮かしていた。
「そういえば、我も三人と同じように空へと飛ばされておるのカァン」
そこで初めて、三人だけでなく、自分も空へと風龍の風に乗って飛ばされていることにカンは気づいた。
「と言うことは……やっぱり落ちるカァアァアン!?」
そして当然、風が止めば落下する。
「「うぉおおおおおお!!」」
かっちゃんと葉桜の咆哮は、魂を震わせ大気を揺らし、女神に恐怖を与える。
〝嫌ぁあああああ! 来ないでぇえぇええ!〟
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女神と空き缶の恐怖に慄く悲鳴が、見事に同調したのだった。
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