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第68話 認められた空き缶
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『〝龍〟って文字を技名とかにつけると、強そうな感じになるよね』
「……」
『〝龍〟って文字を技名とかにつけると、強そうだよね!』
「聞こえとるわ! さも大事なことの様に、二回も繰り返すな! って、んん? イチカがおらぬな」
いつものように転生したと思い、目の前にイチカがいると勘違いし反応したカンだったが、そこにイチカはいなかった。
『よく周りを見てみなよ。一回跡形もなく消し飛んだから、覚えていないのかい? いやぁ、見事なまでに消し飛んだねぇ。ちょっと、焦るくらいに』
実際、カンが消し飛んだ瞬間に、イチカは冷や汗をかいていた。それほどまでに、本気の一撃だったのだ。
「……風龍ぅううう!? 」
カンは、風龍の高密度に収束した魔力を正面からまともに受け止めた。その結果、跡形もなく消し飛んだ。
しかし、まさに変態の極みとも言える技能〝常時発動M型(Lv.11)〟の効果により、体力が〝11〟に戻った。
その結果、消し飛んだボディだったが、体力が戻ったことに辻褄を合わせるように、元の状態に復活したのだった。
〝なんじゃと? 確かに消し飛んだはず……試しにもう一度、消しとばしてくれるかの〟
「待て待てぇええ! ちょっと待つカァアァン!?」
風龍の一言に焦る空き缶。
〝なんじゃ、ケチケチせずに試させるのじゃ。空き缶を一撃で葬れなかっただけでも、龍のプライドがズタズタなのだぞ?〟
「こちらがズタズタなるまで、意地になるでないカァン! 一撃耐えきって見せたカァアアァン!」
〝焦り方が何やら怪しいが……確かに一撃は耐えたのであれば、仕方ない。お主、名はなんと言うのだ〟
「喋る空き缶の〝カン〟である!」
〝風龍ウィンガーナの名において、喋る空き缶のカンが龍の力に触れることを【認める】。では、然らばだ!〟
その言葉とともに、風龍ウィンガーナは去るべく動き出した。
「認めるだけじゃなく、コツをぉおお! どうやって暴走を止めればよいのカァアアァン!?」
カンの情けない悲鳴にも立ちさる動きを止めなかった風龍ウィンガーナだったが、ふと気になることが頭をよぎり、立ち止まると再びカンに振り向いた。
〝そうじゃ。お主の飼い主の名は、何という〟
「カイン=アーキだが、それがどうしたのだ」
素直にペット扱いを受け入れるカン。
〝アーキ……そうか、なるほどの……クハハハハ! やはりいつの世も、宿命とは面白いものだ! では然らばだ、喋る空き缶よ!〟
そして風龍は、楽しげに笑いながら、今度こそ止まる事なく空へと消えていったのだった。
「何やらフラグ的な台詞を残して言ったが、何だったのだ?」
そんな怪しむカンの元に、世界の声が届く。
"カンは、風龍に【認められた】!"
"カンは、称号【風龍の玩具】が【風龍に認められし空き缶】へと変化した!"
「カァン!? 何か凄そうな変化がキタカァアァン!?」
そしてカンは、自身のある変化に気が付いた。
「ん? 浮遊感が消えたカァン?」
『当然、風龍が去ったと言う事は?』
「落ちるカァアアアン!?」
当然、地上より遥か高い空の上から、空き缶が落下を再開したのだった。
「高度は!? 今の高度はどれくらいぃカァアァン!?」
予想外の落下に、とにかく焦るカン。迫る地面への自由落下は、確実にカンのメンタルにダメージを与え、徐々に体力は削られていくのであった。
「龍に認められるという事は、中々大変なことだというのにさぁ」
「……」
「おぉ、龍に認められし空き缶のカンよ。その直後の落下の恐怖に負けて、体力を失い転生するとは情けない。カンを認めた風龍が、これを知ったら泣くよ?」
「パラシュート無しの、スカイダイビングだぞ!? むしろこれでダメージを負わないメンタルなんぞ、間違いなくぶっ壊れているカァン!」
いつも通りに、イチカの書斎の机の上に置いてあったコーヒーの空き缶に転生してしまったカンは、いつも通りにキレていた。
「だけど自由落下したその甲斐あって、色々強くなったんじゃないのかい?」
「決して、パラシュート無しスカイダイビングの甲斐ではないわ」
・・・・・・・
名前:カン
称号:
ヒモ缶
風龍に認められし空き缶 NEW!
種族:空き缶(Lv.13) 1UP!
体力:23(最大23) 1UP!
魔力ストック:10(最大10)
ちから:0
すばやさ:0
かたさ:2
まりょく:10 3UP!
※補正
『魔沼ヨゴレ呪い』効果により魔力増加(+2)
『風龍に認められし空き缶』効果により魔力増加(+10) 3UP!
技能:
言語理解
常時発動M型(Lv.12) 1UP!
熱耐性(Lv.2)
寒耐性(Lv.2)
ヨゴレ耐性(Lv.3)
風龍の戯れ(Lv.3)
魔力暴走(Lv.2)
内部空間保持
魔力属性【風】
魔風制御
風龍制御(Lv.1) NEW!
状態:
魔沼ヨゴレの呪い(Lv.2)
召喚待機中
現在地:
イチカの書斎
・・・・・・・
「……風龍に認められたのに、MPが3しか増えておらぬだと!?」
「何だかんだ言っても、所詮は単なる飲み終わった空き缶だしね。
「ウルトラハードモード過ぎるカァアアアン!?」
「でもよく見なよ。一番の目的を、達成したみたいだよ」
物理的に空き缶ボディーまでも凹みそうなカンに、イチカは成分表示をしっかり確認するように促す。
「ん? んんん!? ぬぉおぉおお!? 風龍制御(Lv.1)ぉおおおカァアァアン!?」
雄々しく雄叫びをあげるカン。
「称号〝風龍に認められし空き缶〟を得たことで、その技能を取得したみたいだね」
「しかし、レベルが〝1〟なのだが、どれくらいの〝制御〟なのだ?」
「ちょっと仲良くなれたって程度じゃない?」
「そこは言った通りだったカァアン……だがしかし! また一つ我は、魔王に近づいたのだ!」
「そういえば何やら、カイン君の世界の魔王が動きを見せたみたいだね」
「カァン!? 大事な事を、そんな軽い感じに報告するでないカァアン!? それはどういうこと……カァアン!? 唐突に底材の下に魔法陣が!? 言ってるそばから、召カァアァアン!?」
光とともに消えゆくカン。
異世界の地で、再び姿を現したカンは、ある光景を目にする。
「……カイン? どうしたのだ!? カイィイイイイン!?」
そしてカンは、大声でカインの名を呼ぶのであった。
「……」
『〝龍〟って文字を技名とかにつけると、強そうだよね!』
「聞こえとるわ! さも大事なことの様に、二回も繰り返すな! って、んん? イチカがおらぬな」
いつものように転生したと思い、目の前にイチカがいると勘違いし反応したカンだったが、そこにイチカはいなかった。
『よく周りを見てみなよ。一回跡形もなく消し飛んだから、覚えていないのかい? いやぁ、見事なまでに消し飛んだねぇ。ちょっと、焦るくらいに』
実際、カンが消し飛んだ瞬間に、イチカは冷や汗をかいていた。それほどまでに、本気の一撃だったのだ。
「……風龍ぅううう!? 」
カンは、風龍の高密度に収束した魔力を正面からまともに受け止めた。その結果、跡形もなく消し飛んだ。
しかし、まさに変態の極みとも言える技能〝常時発動M型(Lv.11)〟の効果により、体力が〝11〟に戻った。
その結果、消し飛んだボディだったが、体力が戻ったことに辻褄を合わせるように、元の状態に復活したのだった。
〝なんじゃと? 確かに消し飛んだはず……試しにもう一度、消しとばしてくれるかの〟
「待て待てぇええ! ちょっと待つカァアァン!?」
風龍の一言に焦る空き缶。
〝なんじゃ、ケチケチせずに試させるのじゃ。空き缶を一撃で葬れなかっただけでも、龍のプライドがズタズタなのだぞ?〟
「こちらがズタズタなるまで、意地になるでないカァン! 一撃耐えきって見せたカァアアァン!」
〝焦り方が何やら怪しいが……確かに一撃は耐えたのであれば、仕方ない。お主、名はなんと言うのだ〟
「喋る空き缶の〝カン〟である!」
〝風龍ウィンガーナの名において、喋る空き缶のカンが龍の力に触れることを【認める】。では、然らばだ!〟
その言葉とともに、風龍ウィンガーナは去るべく動き出した。
「認めるだけじゃなく、コツをぉおお! どうやって暴走を止めればよいのカァアアァン!?」
カンの情けない悲鳴にも立ちさる動きを止めなかった風龍ウィンガーナだったが、ふと気になることが頭をよぎり、立ち止まると再びカンに振り向いた。
〝そうじゃ。お主の飼い主の名は、何という〟
「カイン=アーキだが、それがどうしたのだ」
素直にペット扱いを受け入れるカン。
〝アーキ……そうか、なるほどの……クハハハハ! やはりいつの世も、宿命とは面白いものだ! では然らばだ、喋る空き缶よ!〟
そして風龍は、楽しげに笑いながら、今度こそ止まる事なく空へと消えていったのだった。
「何やらフラグ的な台詞を残して言ったが、何だったのだ?」
そんな怪しむカンの元に、世界の声が届く。
"カンは、風龍に【認められた】!"
"カンは、称号【風龍の玩具】が【風龍に認められし空き缶】へと変化した!"
「カァン!? 何か凄そうな変化がキタカァアァン!?」
そしてカンは、自身のある変化に気が付いた。
「ん? 浮遊感が消えたカァン?」
『当然、風龍が去ったと言う事は?』
「落ちるカァアアアン!?」
当然、地上より遥か高い空の上から、空き缶が落下を再開したのだった。
「高度は!? 今の高度はどれくらいぃカァアァン!?」
予想外の落下に、とにかく焦るカン。迫る地面への自由落下は、確実にカンのメンタルにダメージを与え、徐々に体力は削られていくのであった。
「龍に認められるという事は、中々大変なことだというのにさぁ」
「……」
「おぉ、龍に認められし空き缶のカンよ。その直後の落下の恐怖に負けて、体力を失い転生するとは情けない。カンを認めた風龍が、これを知ったら泣くよ?」
「パラシュート無しの、スカイダイビングだぞ!? むしろこれでダメージを負わないメンタルなんぞ、間違いなくぶっ壊れているカァン!」
いつも通りに、イチカの書斎の机の上に置いてあったコーヒーの空き缶に転生してしまったカンは、いつも通りにキレていた。
「だけど自由落下したその甲斐あって、色々強くなったんじゃないのかい?」
「決して、パラシュート無しスカイダイビングの甲斐ではないわ」
・・・・・・・
名前:カン
称号:
ヒモ缶
風龍に認められし空き缶 NEW!
種族:空き缶(Lv.13) 1UP!
体力:23(最大23) 1UP!
魔力ストック:10(最大10)
ちから:0
すばやさ:0
かたさ:2
まりょく:10 3UP!
※補正
『魔沼ヨゴレ呪い』効果により魔力増加(+2)
『風龍に認められし空き缶』効果により魔力増加(+10) 3UP!
技能:
言語理解
常時発動M型(Lv.12) 1UP!
熱耐性(Lv.2)
寒耐性(Lv.2)
ヨゴレ耐性(Lv.3)
風龍の戯れ(Lv.3)
魔力暴走(Lv.2)
内部空間保持
魔力属性【風】
魔風制御
風龍制御(Lv.1) NEW!
状態:
魔沼ヨゴレの呪い(Lv.2)
召喚待機中
現在地:
イチカの書斎
・・・・・・・
「……風龍に認められたのに、MPが3しか増えておらぬだと!?」
「何だかんだ言っても、所詮は単なる飲み終わった空き缶だしね。
「ウルトラハードモード過ぎるカァアアアン!?」
「でもよく見なよ。一番の目的を、達成したみたいだよ」
物理的に空き缶ボディーまでも凹みそうなカンに、イチカは成分表示をしっかり確認するように促す。
「ん? んんん!? ぬぉおぉおお!? 風龍制御(Lv.1)ぉおおおカァアァアン!?」
雄々しく雄叫びをあげるカン。
「称号〝風龍に認められし空き缶〟を得たことで、その技能を取得したみたいだね」
「しかし、レベルが〝1〟なのだが、どれくらいの〝制御〟なのだ?」
「ちょっと仲良くなれたって程度じゃない?」
「そこは言った通りだったカァアン……だがしかし! また一つ我は、魔王に近づいたのだ!」
「そういえば何やら、カイン君の世界の魔王が動きを見せたみたいだね」
「カァン!? 大事な事を、そんな軽い感じに報告するでないカァアン!? それはどういうこと……カァアン!? 唐突に底材の下に魔法陣が!? 言ってるそばから、召カァアァアン!?」
光とともに消えゆくカン。
異世界の地で、再び姿を現したカンは、ある光景を目にする。
「……カイン? どうしたのだ!? カイィイイイイン!?」
そしてカンは、大声でカインの名を呼ぶのであった。
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