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第63話 空き缶の壁ドン!
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「おぉ、カンよ。潰れてしまうとは、情けない」
「……アッサリ転生カァアアン!?」
毎度お馴染みの知ってる天井を見て、カンはいつもと変わらず叫んでいた。
「そりゃ、ゴーレムからの痛恨の一撃を、空き缶がまともに食らったら、耐えられるわけないでしょうよ」
「待て待て待つカァアアン! 確かにその通りなので反論は全くないのだが、常時発動M型の発動は残していたはずカァアン!?」
確かに、一度のオーバーキルで、カンは転生することはない。体力を全て失った後、〝常時発動M型〟のレベルに応じた体力が戻るからだ。
しかし、イチカは驚く事なく淡々と説明した。
「ゴーレムの右パンチでまず、ダメージ100だったね」
「うむ、即チュンであるな」
「からのぉ、その瞬間に常時発動M型の効果でHP戻りぃのぉ」
「なんかノリが軽いな」
「そのまま吹き飛んだ結果、鍛錬場の壁に激突して、さらにダメージが入り、今ここに至る。所謂、壁ドン死だね」
「……物理的な壁ドン死!? 全く尊くないカァアアン!?」
「今回の教訓は、取り敢えず調子に乗るんじゃねぇってことだね」
「さぁああせんしたぁああカァアアアン!?」
多少自分の意思で魔力を操れるようになった程度で、ドヤ顔で無双出来るほど世界は甘くなかった。
「でもまぁ、一歩前進したんじゃないかい? 魔王様って、やつにさ。ほら、自分の成分表示をみてみなよ」
缶コーヒーを口元に運びながら、先ほどまでとは打って変わり、優しく穏やかな口調で、イチカはカンを言葉をかけた。
・・・・・・・
名前:カン
称号:
風龍の玩具
借金缶
種族:空き缶(Lv.11) 1UP!
体力:20(最大20) 1UP!
魔力ストック:10(最大10)
ちから:0
すばやさ:0
かたさ:2
まりょく:7
※補正
『魔沼ヨゴレ呪い』効果により魔力増加(+2)
『風龍の玩具』効果により魔力増加(+5)
技能:
言語理解
常時発動M型(Lv.10) 1UP!
熱耐性(Lv.2)
寒耐性(Lv.2)
ヨゴレ耐性(Lv.3)
風龍の戯れ(Lv.2)
魔力暴走(Lv.1)
|内部空間保持《ボディが潰れた時歪んだ時も、空き缶内の空間を保持出来る)
魔力属性【風】
魔風制御
状態:
魔沼ヨゴレの呪い(Lv.2)
絶対服従※イチカに100万MPを返済するまで
召喚待機※カイン=アーキを主とする
現在地:
イチカの書斎
・・・・・・・
「がんがんレベルが増えるカァアァアアン!?」
「何度も壁に叩きつけられ、強き者になろうとする主人公はかっこいいよね」
「そこは、壁を乗り越えるとかじゃないのカァアアアン! だが、まぁよい。しっかり今度は、魔法を此処で練習して次に備えカァアアン!? 底材の下に召喚陣がぁあああ!? このタイミングなのカァアアン!?」
「さっきの召喚獣を用いた模擬戦が一回だけだって、誰が言ったのさ」
「すぐさま過ぎるカァアアアン!?」
再びカンはカインに召喚されると、目の前にはニヤンの召喚獣であるフェアリーのライティが、空中を自由自在に飛び回っていた。
「カン! 他の召喚獣と一緒で、ちゃんと身体が回復したんだね!」
「回復? んん? どういうことカァアン?」
カインの言葉に引っかかりを覚えたカンは、思わず呟いた。
「カイン君の世界における召喚獣は、戦闘不能になるほどの傷を負うと、強制的に精霊界へと帰還するんだけどさ。そして、そこで召喚獣は傷を癒す事で、再度召喚に応じることが出来る様になるんだって。ちな、カミペディア抜粋」
「…… 我は回復じゃなくて、転生だがな!? むしろ凄くないですカァアン!?」
「さっきは悔しかったけど、仕方ないよ。空き缶とゴーレムじゃ……だけど、今度はもっと気をつけてね! 召喚士の魔力を使っての戦闘訓練だから、さっきよりキツいから!」
「それは、どういう……」
カンは知らなかったが、実はゴイラ=イモイのゴーレムであるゴレモイとの戦闘訓練は、召喚獣自体の強さを確認する為の、言わば召喚獣自身の性能試験的なものだった。
しかし、本来の召喚士と召喚獣の戦い方とは、召喚獣自身の魔力に加え、召喚士が魔力を注ぎ込んだり、魔法で補助したりして共に戦うのだった。
「ライティ!〝魔法代行許可〟〝サンダーボルト〟!」
〝任せなさい! いっくわよぉお!〟
「〝魔法代行許可〟ってなんなのカァアアン!?」
『召喚士と召喚獣の関係は魔力の譲渡だけでなく、召喚士が取得している魔法を召喚獣に使用させる事が出来るみたいだね。だから、例えば雷魔法が得意な召喚士に雷魔法が得意な召喚獣といった相性の良い相手であれば、その威力は召喚士自体が使用するよりも、遥かに威力が上がるといったぐあいだね』
「だね、ではないカァアアアン!? 情報の逐次投入をするでないカァアアン! だがしかし、ならばこちらも同じこと! カイン魔法カモォオオオン!」
「……カン! 頑張って!」
カンの呼びかけに、カインが応じることはなかった。
「いやいや、ニヤンコみたいに、ほれ何かあるのであろう?」
「……カン! 頑張って!」
「確かに応援は大事な事であるからして、二回言っても良いが……ん? まさか、おぬし」
ある可能性にたどり着いたカンは、それ以上の言葉を言い淀んだ。
「魔法……覚えてないんだ……僕……」
「……カイン……おぬし……」
〝いてまえ! フェアリー流魔法【怒りの雷】!〟
「空気呼んでぇえええ! あびばびばばびばばばば!?」
カインとカンが若干シリアスな掛け合いを始めたとことで、容赦なくライティの雷撃がカンに落ちたのであった。
「……アッサリ転生カァアアン!?」
毎度お馴染みの知ってる天井を見て、カンはいつもと変わらず叫んでいた。
「そりゃ、ゴーレムからの痛恨の一撃を、空き缶がまともに食らったら、耐えられるわけないでしょうよ」
「待て待て待つカァアアン! 確かにその通りなので反論は全くないのだが、常時発動M型の発動は残していたはずカァアン!?」
確かに、一度のオーバーキルで、カンは転生することはない。体力を全て失った後、〝常時発動M型〟のレベルに応じた体力が戻るからだ。
しかし、イチカは驚く事なく淡々と説明した。
「ゴーレムの右パンチでまず、ダメージ100だったね」
「うむ、即チュンであるな」
「からのぉ、その瞬間に常時発動M型の効果でHP戻りぃのぉ」
「なんかノリが軽いな」
「そのまま吹き飛んだ結果、鍛錬場の壁に激突して、さらにダメージが入り、今ここに至る。所謂、壁ドン死だね」
「……物理的な壁ドン死!? 全く尊くないカァアアン!?」
「今回の教訓は、取り敢えず調子に乗るんじゃねぇってことだね」
「さぁああせんしたぁああカァアアアン!?」
多少自分の意思で魔力を操れるようになった程度で、ドヤ顔で無双出来るほど世界は甘くなかった。
「でもまぁ、一歩前進したんじゃないかい? 魔王様って、やつにさ。ほら、自分の成分表示をみてみなよ」
缶コーヒーを口元に運びながら、先ほどまでとは打って変わり、優しく穏やかな口調で、イチカはカンを言葉をかけた。
・・・・・・・
名前:カン
称号:
風龍の玩具
借金缶
種族:空き缶(Lv.11) 1UP!
体力:20(最大20) 1UP!
魔力ストック:10(最大10)
ちから:0
すばやさ:0
かたさ:2
まりょく:7
※補正
『魔沼ヨゴレ呪い』効果により魔力増加(+2)
『風龍の玩具』効果により魔力増加(+5)
技能:
言語理解
常時発動M型(Lv.10) 1UP!
熱耐性(Lv.2)
寒耐性(Lv.2)
ヨゴレ耐性(Lv.3)
風龍の戯れ(Lv.2)
魔力暴走(Lv.1)
|内部空間保持《ボディが潰れた時歪んだ時も、空き缶内の空間を保持出来る)
魔力属性【風】
魔風制御
状態:
魔沼ヨゴレの呪い(Lv.2)
絶対服従※イチカに100万MPを返済するまで
召喚待機※カイン=アーキを主とする
現在地:
イチカの書斎
・・・・・・・
「がんがんレベルが増えるカァアァアアン!?」
「何度も壁に叩きつけられ、強き者になろうとする主人公はかっこいいよね」
「そこは、壁を乗り越えるとかじゃないのカァアアアン! だが、まぁよい。しっかり今度は、魔法を此処で練習して次に備えカァアアン!? 底材の下に召喚陣がぁあああ!? このタイミングなのカァアアン!?」
「さっきの召喚獣を用いた模擬戦が一回だけだって、誰が言ったのさ」
「すぐさま過ぎるカァアアアン!?」
再びカンはカインに召喚されると、目の前にはニヤンの召喚獣であるフェアリーのライティが、空中を自由自在に飛び回っていた。
「カン! 他の召喚獣と一緒で、ちゃんと身体が回復したんだね!」
「回復? んん? どういうことカァアン?」
カインの言葉に引っかかりを覚えたカンは、思わず呟いた。
「カイン君の世界における召喚獣は、戦闘不能になるほどの傷を負うと、強制的に精霊界へと帰還するんだけどさ。そして、そこで召喚獣は傷を癒す事で、再度召喚に応じることが出来る様になるんだって。ちな、カミペディア抜粋」
「…… 我は回復じゃなくて、転生だがな!? むしろ凄くないですカァアン!?」
「さっきは悔しかったけど、仕方ないよ。空き缶とゴーレムじゃ……だけど、今度はもっと気をつけてね! 召喚士の魔力を使っての戦闘訓練だから、さっきよりキツいから!」
「それは、どういう……」
カンは知らなかったが、実はゴイラ=イモイのゴーレムであるゴレモイとの戦闘訓練は、召喚獣自体の強さを確認する為の、言わば召喚獣自身の性能試験的なものだった。
しかし、本来の召喚士と召喚獣の戦い方とは、召喚獣自身の魔力に加え、召喚士が魔力を注ぎ込んだり、魔法で補助したりして共に戦うのだった。
「ライティ!〝魔法代行許可〟〝サンダーボルト〟!」
〝任せなさい! いっくわよぉお!〟
「〝魔法代行許可〟ってなんなのカァアアン!?」
『召喚士と召喚獣の関係は魔力の譲渡だけでなく、召喚士が取得している魔法を召喚獣に使用させる事が出来るみたいだね。だから、例えば雷魔法が得意な召喚士に雷魔法が得意な召喚獣といった相性の良い相手であれば、その威力は召喚士自体が使用するよりも、遥かに威力が上がるといったぐあいだね』
「だね、ではないカァアアアン!? 情報の逐次投入をするでないカァアアン! だがしかし、ならばこちらも同じこと! カイン魔法カモォオオオン!」
「……カン! 頑張って!」
カンの呼びかけに、カインが応じることはなかった。
「いやいや、ニヤンコみたいに、ほれ何かあるのであろう?」
「……カン! 頑張って!」
「確かに応援は大事な事であるからして、二回言っても良いが……ん? まさか、おぬし」
ある可能性にたどり着いたカンは、それ以上の言葉を言い淀んだ。
「魔法……覚えてないんだ……僕……」
「……カイン……おぬし……」
〝いてまえ! フェアリー流魔法【怒りの雷】!〟
「空気呼んでぇえええ! あびばびばばびばばばば!?」
カインとカンが若干シリアスな掛け合いを始めたとことで、容赦なくライティの雷撃がカンに落ちたのであった。
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