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第43話 チョロいなぁ二人とも
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『巻き込まれるというのは、大抵の場合は面倒ごとな事が多いわけだね。しかし、そこから何かを得るという事も、少なくないわけだよ。今回の巻き込まれに関して、カンが何かを得られるかは、知らんけども』
「知らんけど、は余計であるな。しかしだ……先ずは落ち着くのだ! 魔王よ! ソレを使って何をするか想像出来るが、一応言うしかあるまい……何をするつもりカァアアアアン!?」
カンは、目の前で手にメタルハンマーを創り出した魔王に向かって、大声を上げていた。
「我輩は魔王であるからな、単純な武器を創り出すことぐらいわけはない」
「天然か! そんなこと聞いておらんわ!」
「貴様が元勇者という設定で無ければ、とっくに潰しておるぞ。言葉に気をつけるのだな」
「最早、設定と己で言ってしまっておるし……何? 罰ゲーム? この面倒な魔王は、一体何なのカァアン!」
『いるよね、話を全く聞かない人って。まぁ、そもそも魔王だし、〝人〟の話を聞くわけない上に、カンは〝缶〟だし、聞く必要もないってね』
「てね、ではないわ! 人のうえに立つ者こそ、耳を傾けるものではないのカァアアン!?」
『魔王は、魔物の上に立つ者だしさ。そもそも魔物こそ話なんて聞かないだろうし、拳によるコミュニケーションが普通なんじゃない?』
「ハードコミュニケーションカァアン!?」
カンが騒いでいるものお構いなしに、ハンマーを振り上げる魔王。
「〝止めろ〟というのは、〝人〟の世界では、〝やってくれ〟と言うことらしいではないか。そら、行くぞ」
「フリじゃなく、本気で待たぬカァアン!? それに我は、空き缶であって、人の常識を適用しては駄目だと思うのカァアン!?」
「なんじゃ、本当に喧しい空き缶であるな。もう少し落ち着いて、己の運命を受け入れぬか」
呆れながら、魔王は振りかぶったハンマーを一度脇に下ろした。
「ハンマーで潰される運命など、廃棄してしまえ。それにお主は、我を強くしたいのであろう?」
「そうだな、感謝するのだぞ。では、行くぞ」
カンの問いに応えると、再度淡々とハンマーを再度振りかぶる魔王。
「ちょちょちょ!? 最後まで話を聞くのだ! 聞いてください!」
「何なのだ? 我も暇ではないのだぞ?」
「部下に逃げられて、雑務もこなして忙しいのは分かるが、ちょっと待つカァアン!?」
カンの言い草に、更にハンマーを持つ腕に力を込める魔王。それに気付き、慌てるカンだったが、もう止まることは出来ない。
「かかかか寛大な魔王よ! 我に、魔力の制御の仕方を教えてくれ!」
「魔力制御……だと? 空き缶のお前がか?」
魔王は今にも振り下ろしそうなハンマーをゆっくりと身体の横に下ろすと、カンを睨みつけた。
『冬の車の運転は、本当に怖いよねぇ。雪も怖いのだけれども、もっと怖いのがアイスバーンなんだよ。ツルーンっとタイヤが、スケートのように滑って怖いったらありゃしない。本当に、カンのギャグも、滑ってばかりで困ったものです』
「唐突に関係ない話題を振るのをやめぇい!? しかも、スベるのを我に責任転換するでないカァアン!?』
カンの相変わらずの独り言に、魔王は完全に心の距離をとった。
「……やっぱり、元の世界に帰ってくれるか?」
「魔王が引くでない! 我の存在ぐらい、深い懐にて受けてめてみせるカァアン!」
魔王に対し、無茶を言うカン。
「だがなぁ、冷静になると流石に空き缶を元勇者とするのは、無理があると思ってな」
「うむ、そこは、気付いてくれてありがとう。だがしかし! それとは関係無しに、何とか魔力の制御方法を、我に教えて貰えないだろうか!?」
「うぅむ、我輩が貴様にそれをする必要がないからの。 もう面倒だし……普通に潰そうかの」
「普通に潰すって何なのカァアァン!? 待つのだ! すぐにハンマーを、振りかざそうとするでない!」
「なんじゃ、空き缶の癖に往生際が悪いぞ」
「空き缶の癖にって何のなのだ!? 確かに空き缶は潰す物だけれども!? だけれども!? 我は〝喋る空き缶〟なのだぞ!?」
焦るカン。少しでも自分を潰させない価値を、目の前にいる魔王に示さねば、特に何かを得られる訳でもなく、普通にゴミとして処理する様に潰されてしまうだろう。
「魔王は、幹部が勇者に取られて、困っておるのだろう?」
「そうだが?」
「ちなみにだが、勇者はどんな奴だったのだ?」
話を長引かせ、潰されるまでの時間を稼ぐカン。
ここで何か良い手を捻り出さねば、待っているのは死あるのみ。
「異世界から召喚された男で、天翔龍とか名乗っていたらしい」
勇者の名前を聞いたカンに、衝撃が走る。
ここだ、此処しかないとカンは、千載一遇のチャンスを得た。
「あいつか……もしかして、幹部って全員女であったのか?」
「うむ、魔王らしく幹部は女が良いだろうと思ってな」
「ふむ、なるほど……」
勿体ぶるように、そして何かあると魔王に匂わせるようにタメをつくりながら、カンは言葉を紡ぐ。
「よし、もし我に魔力の制御の方法を教えてくれたら」
「くれたら?」
「幹部たちを取り戻す方法を、伝授しようではないか!」
「なんだとぉおおお!?」
『カンみたいに、チョロすぎる魔王だね』
「心外カァアアァン!?」
魔王とカン、似たもの二人組の叫びが、再び玉座の間に響いたのだった。
「知らんけど、は余計であるな。しかしだ……先ずは落ち着くのだ! 魔王よ! ソレを使って何をするか想像出来るが、一応言うしかあるまい……何をするつもりカァアアアアン!?」
カンは、目の前で手にメタルハンマーを創り出した魔王に向かって、大声を上げていた。
「我輩は魔王であるからな、単純な武器を創り出すことぐらいわけはない」
「天然か! そんなこと聞いておらんわ!」
「貴様が元勇者という設定で無ければ、とっくに潰しておるぞ。言葉に気をつけるのだな」
「最早、設定と己で言ってしまっておるし……何? 罰ゲーム? この面倒な魔王は、一体何なのカァアン!」
『いるよね、話を全く聞かない人って。まぁ、そもそも魔王だし、〝人〟の話を聞くわけない上に、カンは〝缶〟だし、聞く必要もないってね』
「てね、ではないわ! 人のうえに立つ者こそ、耳を傾けるものではないのカァアアン!?」
『魔王は、魔物の上に立つ者だしさ。そもそも魔物こそ話なんて聞かないだろうし、拳によるコミュニケーションが普通なんじゃない?』
「ハードコミュニケーションカァアン!?」
カンが騒いでいるものお構いなしに、ハンマーを振り上げる魔王。
「〝止めろ〟というのは、〝人〟の世界では、〝やってくれ〟と言うことらしいではないか。そら、行くぞ」
「フリじゃなく、本気で待たぬカァアン!? それに我は、空き缶であって、人の常識を適用しては駄目だと思うのカァアン!?」
「なんじゃ、本当に喧しい空き缶であるな。もう少し落ち着いて、己の運命を受け入れぬか」
呆れながら、魔王は振りかぶったハンマーを一度脇に下ろした。
「ハンマーで潰される運命など、廃棄してしまえ。それにお主は、我を強くしたいのであろう?」
「そうだな、感謝するのだぞ。では、行くぞ」
カンの問いに応えると、再度淡々とハンマーを再度振りかぶる魔王。
「ちょちょちょ!? 最後まで話を聞くのだ! 聞いてください!」
「何なのだ? 我も暇ではないのだぞ?」
「部下に逃げられて、雑務もこなして忙しいのは分かるが、ちょっと待つカァアン!?」
カンの言い草に、更にハンマーを持つ腕に力を込める魔王。それに気付き、慌てるカンだったが、もう止まることは出来ない。
「かかかか寛大な魔王よ! 我に、魔力の制御の仕方を教えてくれ!」
「魔力制御……だと? 空き缶のお前がか?」
魔王は今にも振り下ろしそうなハンマーをゆっくりと身体の横に下ろすと、カンを睨みつけた。
『冬の車の運転は、本当に怖いよねぇ。雪も怖いのだけれども、もっと怖いのがアイスバーンなんだよ。ツルーンっとタイヤが、スケートのように滑って怖いったらありゃしない。本当に、カンのギャグも、滑ってばかりで困ったものです』
「唐突に関係ない話題を振るのをやめぇい!? しかも、スベるのを我に責任転換するでないカァアン!?』
カンの相変わらずの独り言に、魔王は完全に心の距離をとった。
「……やっぱり、元の世界に帰ってくれるか?」
「魔王が引くでない! 我の存在ぐらい、深い懐にて受けてめてみせるカァアン!」
魔王に対し、無茶を言うカン。
「だがなぁ、冷静になると流石に空き缶を元勇者とするのは、無理があると思ってな」
「うむ、そこは、気付いてくれてありがとう。だがしかし! それとは関係無しに、何とか魔力の制御方法を、我に教えて貰えないだろうか!?」
「うぅむ、我輩が貴様にそれをする必要がないからの。 もう面倒だし……普通に潰そうかの」
「普通に潰すって何なのカァアァン!? 待つのだ! すぐにハンマーを、振りかざそうとするでない!」
「なんじゃ、空き缶の癖に往生際が悪いぞ」
「空き缶の癖にって何のなのだ!? 確かに空き缶は潰す物だけれども!? だけれども!? 我は〝喋る空き缶〟なのだぞ!?」
焦るカン。少しでも自分を潰させない価値を、目の前にいる魔王に示さねば、特に何かを得られる訳でもなく、普通にゴミとして処理する様に潰されてしまうだろう。
「魔王は、幹部が勇者に取られて、困っておるのだろう?」
「そうだが?」
「ちなみにだが、勇者はどんな奴だったのだ?」
話を長引かせ、潰されるまでの時間を稼ぐカン。
ここで何か良い手を捻り出さねば、待っているのは死あるのみ。
「異世界から召喚された男で、天翔龍とか名乗っていたらしい」
勇者の名前を聞いたカンに、衝撃が走る。
ここだ、此処しかないとカンは、千載一遇のチャンスを得た。
「あいつか……もしかして、幹部って全員女であったのか?」
「うむ、魔王らしく幹部は女が良いだろうと思ってな」
「ふむ、なるほど……」
勿体ぶるように、そして何かあると魔王に匂わせるようにタメをつくりながら、カンは言葉を紡ぐ。
「よし、もし我に魔力の制御の方法を教えてくれたら」
「くれたら?」
「幹部たちを取り戻す方法を、伝授しようではないか!」
「なんだとぉおおお!?」
『カンみたいに、チョロすぎる魔王だね』
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魔王とカン、似たもの二人組の叫びが、再び玉座の間に響いたのだった。
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