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第34話 龍の息吹という字面が既に強き者
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『実際問題としてさ、風に乗って飛んだりしたら、気持ち良いのかね? 割と結構な、恐怖体験な気がしちゃうんだけど』
「その通りで怖いんだが!? しかもなんか唸り声が聞こえるんだが!?」
『ふわふわぁっと、自分の意思で持って浮く感じならまだ良いんだけど、訳もわからずに浮くのはなぁ。それに、カンの感じを見ていると、その風はきっと叩きつけられるような風なんだろうね』
「ポンポン何かに、蹴られるようにぃいいぃい! 風なのにぃいい! 風の筈であるのにぃい!?」
カンは上空で、実際に風龍に遊ばれていた。風と同化していたそれがその姿を現すと、まさに〝龍〟と表現するしかなった。
「クォオオオォオ♫」
そして、その風龍は上機嫌に吼えていた。
「ひぎゃぁああ!? なんじゃこやつはぁああ!?」
『おぉ、本気で風の化身じゃないか。運が良いのか悪いのか迷うところだけど……今回は、カンで遊んでいる為か機嫌も良さそうだし、運が良かったね』
「ちょ!? 待つのだ!? 風の動きが激し……ヒギィカァアアアアン!?」
『〝カンは、この時思った。風の化身とも言えるような風龍と戯れる事により、風を操る極意を学べるのではないかと〟』
「思っとらんわ! 久々の捏造ナレーションやめよ! カィン!? ちょ!? 風塊がぁ!? らめぇカァアアアアン!?」
風龍はカンに風弾をぶつけながら、自在にカンをあっちやこっちやと飛ばして遊んでいた。
しかし、しばらく遊んでいると飽きたようで、風龍はカンを捨てて何処かへ消えていった。
「カァアアアアアン……子供に遊ばれるように、最後はあっさり飽きられたぁああぁ」
あっさり捨てられたことに、若干の心の痛みを感じながらも、カンは自由になれたことに安堵した。
しかし、ある事に気づくと声を震わせた。
「ん?……という事は……我は、今から?」
『当然、落ちるということだね』
「ひゅぉおぉおおぉおぉお!?」
再び、地上に向けて落下していくカンであった。
『ジェットコースターに乗ったりすると、急降下の時には内臓がうっと上がる気がするよね。ねぇねぇ、そんな感じ?』
「中身が空だから、わからぬぅうう! そもそも我は、缶カァアアアン! 内臓ないぞぉおお!?」
『スカイダイビング中の割には、結構余裕のあるコメントだね。その寒いダジャレは、その上空の気温に合わせたのかい?』
「喧しいカァアアアアン! 地面がぁあああ!? どうにでもなれぇええ!」
迫り来る地面に対し、半ば諦め気味に叫ぶカンに対し、イチカは叫んだ。
『諦めるな! まだ慌てる時間じゃないような気がしてならない!』
「なんどその微妙な言い回しわぁあ! 地面がぁあああ!」
『先ずは、落ち着くんだ。何故、カンは落ちているんだ?』
「イチカが、空の上に転移させたからだろうがぁあああ!」
やけくそで、完全にキレるカン。
『そう、説明するのが面倒なのでいきなり飛ばした』
「初耳だぞ、おい。ふざけるな!」
『そして、風龍との邂逅で何が起きた?』
当然の如く、イチカはカンの文句を聞き入れない。それどころか、何かを気づかせようとしている様だった。
カンからは確認できないが、イチカの表情は真剣そのものであった。
『風で遊ぼれ、風弾でコンコン弾かれたのだが?』
慣れたもので、自身の抗議を全く受け入れないイチカに対し、気持ちを切り替え、しっかり質問に答えるカンだった。
『そう、カンは〝魔力を纏った風〟を一身に受けていたんだよ。これの意味が、理解できるかい?』
「……まさか?」
意味深なイチカの言葉は、いつものカンを揶揄う感じはなかった。
だからこそ、カンも落下中であったが冷静さを取り戻し、イチカの問いかけに真剣に考えた。
そして数秒の沈黙の結果、ある可能性に行き着いた。そして次のイチカの言葉で、それは確信に変わった。
『今なら感じるはずだ! 風龍の魔力が、その空っぽだった空き缶の中に、存分に満たされている筈だ! 今のカンは、ただの〝空き缶〟ではない! 〝中身が入ってる空き缶〟だ!』
イチカの強い言葉が、カンの心を揺さぶる。
『風を感じろ! 風の流れに逆らうな! 風と魔力を、融合させるイメージを持つんだ! 今のカンの中には、〝まりょく〟ではなく〝魔力〟なのだから!』
「うぉおおおおぉおお! これが〝まりょく〟ではなく〝魔力〟! 違いがあったことが、割と衝撃の事実カァアァアアアン!?」
『小さなことは気にせずに、叫べ! "吹き付ける風龍の息吹"と!』
「割と小さな事ではないが、今はこの熱いハートに身を任せるのが最善なのであろう!」
色々と気になることはありながらも、今の雰囲気に身を任せることにしたカンは、気合を入れて叫ぶ。
「風よ来い! 我の元へ! そして我に従い吹き荒れろ! 〝吹き付ける風龍の息吹ぉおおおお!」
特に必要だと言われてもいない詠唱的な文言を足しながら、カンは叫んだ。
そしてその直後、風の唸り声とも言えるような轟音と共に、カンを風が飲みこんだ。
「ん? 風向きが……」
自身が作り出した風に飲み込まれた時、カンは違和感にすぐに気がついた。何故なら、地面に向かって落ちる速度が増したからだ。
『〝吹き付ける風龍の息吹〟は、別名〝ダウンバースト〟だからね』
カンの困惑した言葉に反応する形で、イチカが答えを示した。
「ダウン? え?……カァアァアアアン!?」
そしてその言葉の意味を真に理解した結果、カンは自分の未来がはっきりと視えてしまい、悲鳴をあげた。
まさしくそれは、断末魔と言える叫びであった。
「その通りで怖いんだが!? しかもなんか唸り声が聞こえるんだが!?」
『ふわふわぁっと、自分の意思で持って浮く感じならまだ良いんだけど、訳もわからずに浮くのはなぁ。それに、カンの感じを見ていると、その風はきっと叩きつけられるような風なんだろうね』
「ポンポン何かに、蹴られるようにぃいいぃい! 風なのにぃいい! 風の筈であるのにぃい!?」
カンは上空で、実際に風龍に遊ばれていた。風と同化していたそれがその姿を現すと、まさに〝龍〟と表現するしかなった。
「クォオオオォオ♫」
そして、その風龍は上機嫌に吼えていた。
「ひぎゃぁああ!? なんじゃこやつはぁああ!?」
『おぉ、本気で風の化身じゃないか。運が良いのか悪いのか迷うところだけど……今回は、カンで遊んでいる為か機嫌も良さそうだし、運が良かったね』
「ちょ!? 待つのだ!? 風の動きが激し……ヒギィカァアアアアン!?」
『〝カンは、この時思った。風の化身とも言えるような風龍と戯れる事により、風を操る極意を学べるのではないかと〟』
「思っとらんわ! 久々の捏造ナレーションやめよ! カィン!? ちょ!? 風塊がぁ!? らめぇカァアアアアン!?」
風龍はカンに風弾をぶつけながら、自在にカンをあっちやこっちやと飛ばして遊んでいた。
しかし、しばらく遊んでいると飽きたようで、風龍はカンを捨てて何処かへ消えていった。
「カァアアアアアン……子供に遊ばれるように、最後はあっさり飽きられたぁああぁ」
あっさり捨てられたことに、若干の心の痛みを感じながらも、カンは自由になれたことに安堵した。
しかし、ある事に気づくと声を震わせた。
「ん?……という事は……我は、今から?」
『当然、落ちるということだね』
「ひゅぉおぉおおぉおぉお!?」
再び、地上に向けて落下していくカンであった。
『ジェットコースターに乗ったりすると、急降下の時には内臓がうっと上がる気がするよね。ねぇねぇ、そんな感じ?』
「中身が空だから、わからぬぅうう! そもそも我は、缶カァアアアン! 内臓ないぞぉおお!?」
『スカイダイビング中の割には、結構余裕のあるコメントだね。その寒いダジャレは、その上空の気温に合わせたのかい?』
「喧しいカァアアアアン! 地面がぁあああ!? どうにでもなれぇええ!」
迫り来る地面に対し、半ば諦め気味に叫ぶカンに対し、イチカは叫んだ。
『諦めるな! まだ慌てる時間じゃないような気がしてならない!』
「なんどその微妙な言い回しわぁあ! 地面がぁあああ!」
『先ずは、落ち着くんだ。何故、カンは落ちているんだ?』
「イチカが、空の上に転移させたからだろうがぁあああ!」
やけくそで、完全にキレるカン。
『そう、説明するのが面倒なのでいきなり飛ばした』
「初耳だぞ、おい。ふざけるな!」
『そして、風龍との邂逅で何が起きた?』
当然の如く、イチカはカンの文句を聞き入れない。それどころか、何かを気づかせようとしている様だった。
カンからは確認できないが、イチカの表情は真剣そのものであった。
『風で遊ぼれ、風弾でコンコン弾かれたのだが?』
慣れたもので、自身の抗議を全く受け入れないイチカに対し、気持ちを切り替え、しっかり質問に答えるカンだった。
『そう、カンは〝魔力を纏った風〟を一身に受けていたんだよ。これの意味が、理解できるかい?』
「……まさか?」
意味深なイチカの言葉は、いつものカンを揶揄う感じはなかった。
だからこそ、カンも落下中であったが冷静さを取り戻し、イチカの問いかけに真剣に考えた。
そして数秒の沈黙の結果、ある可能性に行き着いた。そして次のイチカの言葉で、それは確信に変わった。
『今なら感じるはずだ! 風龍の魔力が、その空っぽだった空き缶の中に、存分に満たされている筈だ! 今のカンは、ただの〝空き缶〟ではない! 〝中身が入ってる空き缶〟だ!』
イチカの強い言葉が、カンの心を揺さぶる。
『風を感じろ! 風の流れに逆らうな! 風と魔力を、融合させるイメージを持つんだ! 今のカンの中には、〝まりょく〟ではなく〝魔力〟なのだから!』
「うぉおおおおぉおお! これが〝まりょく〟ではなく〝魔力〟! 違いがあったことが、割と衝撃の事実カァアァアアアン!?」
『小さなことは気にせずに、叫べ! "吹き付ける風龍の息吹"と!』
「割と小さな事ではないが、今はこの熱いハートに身を任せるのが最善なのであろう!」
色々と気になることはありながらも、今の雰囲気に身を任せることにしたカンは、気合を入れて叫ぶ。
「風よ来い! 我の元へ! そして我に従い吹き荒れろ! 〝吹き付ける風龍の息吹ぉおおおお!」
特に必要だと言われてもいない詠唱的な文言を足しながら、カンは叫んだ。
そしてその直後、風の唸り声とも言えるような轟音と共に、カンを風が飲みこんだ。
「ん? 風向きが……」
自身が作り出した風に飲み込まれた時、カンは違和感にすぐに気がついた。何故なら、地面に向かって落ちる速度が増したからだ。
『〝吹き付ける風龍の息吹〟は、別名〝ダウンバースト〟だからね』
カンの困惑した言葉に反応する形で、イチカが答えを示した。
「ダウン? え?……カァアァアアアン!?」
そしてその言葉の意味を真に理解した結果、カンは自分の未来がはっきりと視えてしまい、悲鳴をあげた。
まさしくそれは、断末魔と言える叫びであった。
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