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第六章 偽り
絶対に言ってはいけない言葉
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「あぁぁああああ!」
ライが、俺に抱き締められながら『神火の清め』に包まれ、聖痕が浄化されていく。
「我慢しろ! こんな腐った傷なんざ、俺が綺麗さっぱり消してやる!」
「うづうう……んぅううあぁああ……」
ライは、これまで神火の清めで浄化してきた三人よりも、格段に辛そうに俺の腕の中で暴れていた。
「俺が必ず、クソヤロウからライを奪い返してやる! 俺は、ライを絶対離さない! 瘴気を受け入れたと言うのであれば、俺も受け容れろぉおお!」
俺は、さらに『神火の清め』の火力を上げた。
「……無理……よ……もう……私は……希望なんて……持てない……」
ライが、息も絶え絶えに弱々しく神火の清めに清められながら、俺を見ながら呟いた。
「そんな事は知らん! ライが持てないなら、俺がお前の分まで持ってやる! 俺がお前のすぐ横で、今までのライが失った分の希望を持って、隣で待っていてやる!」
俺は、吠えるように叫ぶ。
「俺が! 俺の仲間達が! クソヤロウに与えられた絶望を、上回る希望を持って傍にいてやる!」
「私を……待つ……」
「そうだ!自分自身で自分の希望を持てるまで、俺はお前を護る!」
「……なんで……そこまで……」
真っ直ぐとライを見つめながら、言葉を続ける。
「今度の俺は、今度のお前を救ってみせると、約束したからだ」
その言葉を聞き、静かにライは目を閉じていった。
今まで私達は、毎回毎回最後には誰かに裏切られ、捨てられ、殺された
きっと、頑張ったんだと思う
それでも最後には耐えられなかった
大事な人を殺された
大事な人に裏切られた
大事な人に殺された
今の私は、転生した時に悪神にこれまでの私を見せられた
これまで私
今の私
共に希望なんて無い
それなのに
何故こんなにも私はこの温かさを心地よいと思ってしまうのだろう
会って間も無い男の言葉を
待っていたと思ってしまうのだろう
あぁ
温かいなぁ
「ぐぅう……中々……きついな」
「マスター、まだ続ける気ですか? もう先ほどの『六倍』で、殆ど魔力が残っていないんですよ?」
『六倍』により魔力殆どを消費していた為、『神火の清め』を維持し続けるのは、相当無茶だった。
「ふふ…….それを俺に聞くか? 相棒」
「まぁ、知ってますけどね。いざとなったら、私を維持している魔力も使ってください」
「そうなると……ヤナビはどうなる?」
俺がそう聞くと、一瞬ヤナビは答えを迷っているように感じるが、しっかりとした口調で答える。
「どうも無いですよ、一度消えて、再度マスターが『案内者』を起動したら、また会えますよ」
「だが……次のお前はヤナビでは無いですけどってか?」
「………」
「沈黙は……肯定と取るからな」
俺がそう言うと、再びヤナビが言葉を発する。
「しかし、そうしないと魔力が持ちませんよ、マスター」
「まだ、ヤナビは俺の事がわかっていないのか? 俺は誰だ……俺が誰だか言ってみろ!」
俺は更に神火の清めの火力を上げながら、天に向かい咆哮する。
「不撓不屈のヤナ……」
「そうだ、俺は絶対に倒れない」
「ん……あぁ……」
「よし! 大分聖痕が薄くなってきた!」
これまでの三人よりも格段に時間と火力を要しているものの、確実に悪神の聖痕が薄くなってきていた。
「……不撓不屈の……ヤナ…」
ライが再び目を開き、俺の名を呼ぶ。
「そうだ……俺がヤナだ」
「そう……とても温かい」
ライの表情が次第に、穏やかになっていき、そして聖痕が完全に消えたその時だった。
「よし! 消え……ぐぅうあああああ!」
「マスター! 瘴気がマスターだけに纏わりついています!」
「え? なんで……」
ヤナビは慌てたように、俺にだけ瘴気が纏わり付いている事を叫び、ライは困惑していた。
そして、俺は地に伏せっていたケンシーを見た。
「困るなぁ、そうそう他の男になびいてもらっちゃさ」
「どこの……誰だよ……このイケメンクソボイス野郎は」
ケンシーから聞こえた声は明らかに、ケンシーの声とは違っていた。声だけ聞けば、俺と同じくらいの年齢で、イケメンそうな爽やかな声質だった。ただ、無性にムナクソ悪くなることは、間違いなかった。
「ふふ、それは君の世界の基準で言えば、僕は超絶イケメンだからね。声だって、そうなるさ」
「悪神……何しに来たの」
ライは、起き上がったケンシーに向かって呟いた。
「ん? アイラス、あのバカっぽい喋り方はもうしないのかい? 実にバカっぽくて、僕は好きなんだけどな」
「だって、もうあなたのモノじゃない」
「ふーん、僕から君を奪おうとする男は、その死に損ない?」
「え?」
ライが、俺を見て絶句していた。
「……大丈夫だ……なんの心配も……必要……ない……」
「マスター! 瘴気が体内にまで、侵食が進んでいます! このままでは、いずれ魂にまで侵食が!」
「ヤナ!」
俺が、瘴気が侵食され続けている様子を見ながら、悪神が嗤う。
「はははは! 神に抗うなんて、烏滸がましいんだよ。折角、コレの身体を使い捨てにしてるんだから、きちんと死んでね」
「……ケンシーを……使い……捨て?」
「そうだよ? 流石にコレぐらいの個体の強さがないと、いくら瘴気で力が大分戻ったって言っても、僕が顕現すると崩れちゃうからね」
「ってことはだ……時間制限があるって事だな……お前がここに居られるのは……」
「まぁ、そうだねぇ。あっ、だけどその瘴気は僕がいなくなっても消えないけどね」
「そんな事は……気にしちゃいねぇよ……」
俺は、的外れな言葉を返してくる悪神に、イラつきながら言葉を吐き出す。
「お前の声が……耳障りなんだよ……クソヤロウ」
「ふぅん……つくづく神を敬わない奴だね。あぁ、そうだ。さっき僕からアイラスを奪うって言ってたけど、絶対に無理だから」
「何故……そう言い切れる……」
「だって、アイラスの身体は僕の身体から創り出したからね。所謂、眷属って奴だよ。まぁ、流石に瘴気を受け入れたといっても、僕の原液のような濃い瘴気には魂が耐えられないから、身体から瘴気を除いた形だけどね」
悪神が、さも自慢げに話す。
「それが……なんだってんだ」
「そうかぁ、神の事なんて知らないよね。神の分身たる眷属の肉体は、その元となる神が滅びると、共に滅びるのさ」
「な……無理心中かよ……」
「いいでしょ? 一蓮托生って奴? ふふふ、熱々カップルでしょ?」
「いちいち……俺の世界の言葉を使うな……鬱陶しい」
「だからね、君が僕を討つという事は、君が護る女性を殺すという事さ。因みに魂だけでも救えると思わないほうがいいよ? 神の身体が滅ぶんだから、その器に入っている人の魂なんて、ひとたまりもなく消滅しちゃうから、ふふふ」
悪神は本当に楽しそうに、声を出していた。
「そういう訳だから、僕から君が奪える物なんて何もないのさ。この世界も、巫女達もぜぇえええんぶ僕の物だからね! あっはっはっはっはっは!」
俺は、悪神の高笑いを聞きながら、遂に嗤いが堪えられなくなった。
「くくく……はっはっはっは!」
「やっと魂まで、瘴気に侵食されたかな?」
「マスター?」
「ヤナ?」
俺は、嗤いが止まらなかった。
「おい、悪神……お約束通りの台詞を言ってくれるじゃないか。いやぁ、中々ハマリ役だぞ?」
「……何を、言っているんだい」
「立派に、悪役をこなしてるってだけさ」
「なんだ、お得意のお約束って奴かい? そんな人の世界の理が神に通じるとでも? 女神でさえも、僕を封印するのに精一杯だったのに、高々人間の召喚者が、神に勝てる筈ないじゃないか」
悪神は、本当に何も分かっていないらしい。
「絶体絶命、絶対無理、絶対不可能……勝てる筈がない……そんな敵が現れた時……それを可能にする言葉がある……」
俺は、瘴気に身を侵食されながらも、悪神に不敵に嗤いながら口を開いた。
「お前は既に、負けフラグを立てている」
俺は、確信に満ちた表情をしながら言い放った。
「マスター……もうちょっと他に言い方なかったんですか……」
俺の言葉の後、何故か静まり返ったその場に、ヤナビが心底呆れるような呟きが、響き渡ったのだった。
ライが、俺に抱き締められながら『神火の清め』に包まれ、聖痕が浄化されていく。
「我慢しろ! こんな腐った傷なんざ、俺が綺麗さっぱり消してやる!」
「うづうう……んぅううあぁああ……」
ライは、これまで神火の清めで浄化してきた三人よりも、格段に辛そうに俺の腕の中で暴れていた。
「俺が必ず、クソヤロウからライを奪い返してやる! 俺は、ライを絶対離さない! 瘴気を受け入れたと言うのであれば、俺も受け容れろぉおお!」
俺は、さらに『神火の清め』の火力を上げた。
「……無理……よ……もう……私は……希望なんて……持てない……」
ライが、息も絶え絶えに弱々しく神火の清めに清められながら、俺を見ながら呟いた。
「そんな事は知らん! ライが持てないなら、俺がお前の分まで持ってやる! 俺がお前のすぐ横で、今までのライが失った分の希望を持って、隣で待っていてやる!」
俺は、吠えるように叫ぶ。
「俺が! 俺の仲間達が! クソヤロウに与えられた絶望を、上回る希望を持って傍にいてやる!」
「私を……待つ……」
「そうだ!自分自身で自分の希望を持てるまで、俺はお前を護る!」
「……なんで……そこまで……」
真っ直ぐとライを見つめながら、言葉を続ける。
「今度の俺は、今度のお前を救ってみせると、約束したからだ」
その言葉を聞き、静かにライは目を閉じていった。
今まで私達は、毎回毎回最後には誰かに裏切られ、捨てられ、殺された
きっと、頑張ったんだと思う
それでも最後には耐えられなかった
大事な人を殺された
大事な人に裏切られた
大事な人に殺された
今の私は、転生した時に悪神にこれまでの私を見せられた
これまで私
今の私
共に希望なんて無い
それなのに
何故こんなにも私はこの温かさを心地よいと思ってしまうのだろう
会って間も無い男の言葉を
待っていたと思ってしまうのだろう
あぁ
温かいなぁ
「ぐぅう……中々……きついな」
「マスター、まだ続ける気ですか? もう先ほどの『六倍』で、殆ど魔力が残っていないんですよ?」
『六倍』により魔力殆どを消費していた為、『神火の清め』を維持し続けるのは、相当無茶だった。
「ふふ…….それを俺に聞くか? 相棒」
「まぁ、知ってますけどね。いざとなったら、私を維持している魔力も使ってください」
「そうなると……ヤナビはどうなる?」
俺がそう聞くと、一瞬ヤナビは答えを迷っているように感じるが、しっかりとした口調で答える。
「どうも無いですよ、一度消えて、再度マスターが『案内者』を起動したら、また会えますよ」
「だが……次のお前はヤナビでは無いですけどってか?」
「………」
「沈黙は……肯定と取るからな」
俺がそう言うと、再びヤナビが言葉を発する。
「しかし、そうしないと魔力が持ちませんよ、マスター」
「まだ、ヤナビは俺の事がわかっていないのか? 俺は誰だ……俺が誰だか言ってみろ!」
俺は更に神火の清めの火力を上げながら、天に向かい咆哮する。
「不撓不屈のヤナ……」
「そうだ、俺は絶対に倒れない」
「ん……あぁ……」
「よし! 大分聖痕が薄くなってきた!」
これまでの三人よりも格段に時間と火力を要しているものの、確実に悪神の聖痕が薄くなってきていた。
「……不撓不屈の……ヤナ…」
ライが再び目を開き、俺の名を呼ぶ。
「そうだ……俺がヤナだ」
「そう……とても温かい」
ライの表情が次第に、穏やかになっていき、そして聖痕が完全に消えたその時だった。
「よし! 消え……ぐぅうあああああ!」
「マスター! 瘴気がマスターだけに纏わりついています!」
「え? なんで……」
ヤナビは慌てたように、俺にだけ瘴気が纏わり付いている事を叫び、ライは困惑していた。
そして、俺は地に伏せっていたケンシーを見た。
「困るなぁ、そうそう他の男になびいてもらっちゃさ」
「どこの……誰だよ……このイケメンクソボイス野郎は」
ケンシーから聞こえた声は明らかに、ケンシーの声とは違っていた。声だけ聞けば、俺と同じくらいの年齢で、イケメンそうな爽やかな声質だった。ただ、無性にムナクソ悪くなることは、間違いなかった。
「ふふ、それは君の世界の基準で言えば、僕は超絶イケメンだからね。声だって、そうなるさ」
「悪神……何しに来たの」
ライは、起き上がったケンシーに向かって呟いた。
「ん? アイラス、あのバカっぽい喋り方はもうしないのかい? 実にバカっぽくて、僕は好きなんだけどな」
「だって、もうあなたのモノじゃない」
「ふーん、僕から君を奪おうとする男は、その死に損ない?」
「え?」
ライが、俺を見て絶句していた。
「……大丈夫だ……なんの心配も……必要……ない……」
「マスター! 瘴気が体内にまで、侵食が進んでいます! このままでは、いずれ魂にまで侵食が!」
「ヤナ!」
俺が、瘴気が侵食され続けている様子を見ながら、悪神が嗤う。
「はははは! 神に抗うなんて、烏滸がましいんだよ。折角、コレの身体を使い捨てにしてるんだから、きちんと死んでね」
「……ケンシーを……使い……捨て?」
「そうだよ? 流石にコレぐらいの個体の強さがないと、いくら瘴気で力が大分戻ったって言っても、僕が顕現すると崩れちゃうからね」
「ってことはだ……時間制限があるって事だな……お前がここに居られるのは……」
「まぁ、そうだねぇ。あっ、だけどその瘴気は僕がいなくなっても消えないけどね」
「そんな事は……気にしちゃいねぇよ……」
俺は、的外れな言葉を返してくる悪神に、イラつきながら言葉を吐き出す。
「お前の声が……耳障りなんだよ……クソヤロウ」
「ふぅん……つくづく神を敬わない奴だね。あぁ、そうだ。さっき僕からアイラスを奪うって言ってたけど、絶対に無理だから」
「何故……そう言い切れる……」
「だって、アイラスの身体は僕の身体から創り出したからね。所謂、眷属って奴だよ。まぁ、流石に瘴気を受け入れたといっても、僕の原液のような濃い瘴気には魂が耐えられないから、身体から瘴気を除いた形だけどね」
悪神が、さも自慢げに話す。
「それが……なんだってんだ」
「そうかぁ、神の事なんて知らないよね。神の分身たる眷属の肉体は、その元となる神が滅びると、共に滅びるのさ」
「な……無理心中かよ……」
「いいでしょ? 一蓮托生って奴? ふふふ、熱々カップルでしょ?」
「いちいち……俺の世界の言葉を使うな……鬱陶しい」
「だからね、君が僕を討つという事は、君が護る女性を殺すという事さ。因みに魂だけでも救えると思わないほうがいいよ? 神の身体が滅ぶんだから、その器に入っている人の魂なんて、ひとたまりもなく消滅しちゃうから、ふふふ」
悪神は本当に楽しそうに、声を出していた。
「そういう訳だから、僕から君が奪える物なんて何もないのさ。この世界も、巫女達もぜぇえええんぶ僕の物だからね! あっはっはっはっはっは!」
俺は、悪神の高笑いを聞きながら、遂に嗤いが堪えられなくなった。
「くくく……はっはっはっは!」
「やっと魂まで、瘴気に侵食されたかな?」
「マスター?」
「ヤナ?」
俺は、嗤いが止まらなかった。
「おい、悪神……お約束通りの台詞を言ってくれるじゃないか。いやぁ、中々ハマリ役だぞ?」
「……何を、言っているんだい」
「立派に、悪役をこなしてるってだけさ」
「なんだ、お得意のお約束って奴かい? そんな人の世界の理が神に通じるとでも? 女神でさえも、僕を封印するのに精一杯だったのに、高々人間の召喚者が、神に勝てる筈ないじゃないか」
悪神は、本当に何も分かっていないらしい。
「絶体絶命、絶対無理、絶対不可能……勝てる筈がない……そんな敵が現れた時……それを可能にする言葉がある……」
俺は、瘴気に身を侵食されながらも、悪神に不敵に嗤いながら口を開いた。
「お前は既に、負けフラグを立てている」
俺は、確信に満ちた表情をしながら言い放った。
「マスター……もうちょっと他に言い方なかったんですか……」
俺の言葉の後、何故か静まり返ったその場に、ヤナビが心底呆れるような呟きが、響き渡ったのだった。
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