38 / 41
大鎌
しおりを挟む
天乃虚舟の船底に向かう階段を降りるのは、レイジとリリス、奏雲であった。
絶え間なく鳴り響く轟音、止まることのない振動は、甲板で〝神の尖兵〟と戦う刀四郎と周が死んでいない証であることは、階段を降り続ける三人は当然分かっている。
危機的状況と言ってよい中で、三人は急ぐことなく、むしろゆっくりと階段を降りているように見えた。
階段を三人が降りているのは、船底にいる脱出艇に向かう為であり、刀四郎と周が時間を稼いでいるうちに、レイジを神の尖兵から逃す為であるのにも関わらずだ。
しかし、当の本人からは、まるで急ごうとする気配がなかったのだ。
一段一段、戦闘音を心地良さそうに聞きながら、楽しげに、面白そうに、そして優雅に階段を降りるのであった。
「お、周の爺さんも来たなって……あんた、そんな楽しそうな笑い方、出来たんだな」
神の尖兵と甲板で対峙する刀四郎の元へ、周が合流すると、その顔を見た刀四郎が驚いていた。
「刀も、良き表情だ。よほど楽しい相手と見える」
「あぁ、コイツは上玉って奴だ」
二人はお互い簡単に言葉を交わしているが、異常な程の威圧を神の尖兵から、今も受け続けている。それを証拠に、既に周の額には汗が滲んでいた。
「刀のソレは、刃毀れしないのではなかったのか?」
刀四郎が隙なく構える二振りの大太刀は、見るも無惨に刃毀れしていた。それを指摘されると、刀四郎は苦笑しながら答えた。
「どうやら奴さんは、魔力を帯びていないらしくてさ。〝再生〟のエンチャントが、機能してくれてないのよ。流石に、神の力って奴を吸収するエンチャントなんて、俺の世界には無かったからなぁ」
「なるほど。確かに、それは仕方のなき事。私の〝予知〟も、アレ相手には機能しないようだ。今は未だ、異なる位階の者にも、私の力は機能しないと言うことだ」
「自分の固有スキルが通用しないってのに、やけに楽しそうだな」
「自分の力が十全に使えてなお、生き残るか困難な相手に対し、手札を抑えられた中で戦う。命のやりとりとは、こうでなくては。この世界において、そのような願いは叶えられぬと絶望し、生を止めようとしたが……我が君に出会えたことで、私の願いは叶えられたのだ」
周の表情は、純粋な笑顔だった。
「さてと、お互いアレを目の前にして順番待ちなんてしたくないだろ。今回は、準備もしてないし、レイドボスってことで、いいだろ?」
周は楽しそうな笑顔だった表情を一転して曇らせると、刀四郎に向かって口を開いた。
「刀、その様子を見るに、己は、しっかりと単騎でアレと遊んだのであろう。それを置いておいて、今度は協力戦も楽しもうとは、欲が深すぎるのではないか」
「成り行き成り行き。それは、ノーカウントってことで。それに奴さんは、しっかりレイドボスの自覚ありって感じだぜ!」
神の尖兵は、周が現れた際に刀四郎が〝衝撃〟の剣技により吹き飛ばした先で、全く動かずに周を観察していた。しかし前触れなく、だらりと垂らした腕を二人に向けた瞬間、掌から数十本の光線が放たれた。
「刀、この件に関しては貸しにしておくぞ」
自分に向かってくる光線を避けながら、空中へと飛び上がった周は、刀四郎に向かってそう告げると、自身の身体を銀色の魔力で包み込んだ。
「おいおい、一国の行方を左右するような権力者様が、こんな素浪人に対して嫉妬するんじゃねぇっての!」
周とは反対側へと跳躍して光線を避けた刀四郎は、甲板が歪むほどに力強く踏み込むと、一瞬にして神の尖兵の懐へと間合いを詰めた。
そして、斬撃を繰り出す大太刀は、既に酷い刃毀れが消えており、刀四郎の竜巻の様な連撃を、余す事なく敵へと届けていた。
「空を駆ける大翼よ 空を包む銀翼よ その祝福を地に這う愚者へ 冥府への導きの焔と共に届けよ 〝葬送の抱擁〟」
神の尖兵の頭上に浮かび上がった周の身体から、見惚れるような美しい銀色の大きな翼が現れると、周の詠唱と共に翼から羽根が舞い降り始めた。
大量の羽根が風に揺られるように舞い降り始めたかと思うと、美しい銀色だった羽根が、赤みを帯び始める。そして、刀四郎の連撃を受けている神の尖兵に届く頃には、焔の矢と呼べるような勢いをもった燃える矢の様になっていた。
「俺の〝花嵐〟の間を抜けて当てるのかよ! それはそれで、腹立つなぁああ!」
周の燃える羽根の矢は、嵐というより竜巻のように神の尖兵を中心に荒れ狂う刀四郎の斬撃の間を避けながら、見事に全弾が神の尖兵に命中していた。
しかし、自身の斬撃の嵐を見事にかわす羽根に苛立つ刀四郎は、更に連撃の速度を増していく。
「阿呆か、刀。私の羽根まで斬ろうとするでない」
その姿を頭上から見る周は、呆れて呟く。実際、刀四郎の斬撃の苛烈さが増すと、羽根が斬られ始めたからだ。
しかし、周はその事に怒りを覚えることはなく、目を細めると、楽しげに微笑んだ。そして両手を広げると、さらに銀翼が更に二枚背中に創り出すと、舞い落ちる羽根の量は、まるでスパンコールのようだった。
「そっちだってムキになってんじゃねぇよ!?」
舞い降りる羽根という生温いほどに、周が降らす焔を宿す羽根は、まるで滝のように地上へと降り注いでいた。
当然、神の尖兵の懐で刀を振るう刀四郎にも、容赦なく降り注ぐが、既に刀四郎の周りは剣戟の結界と言えるほどの状態となっており、刀四郎へと降り注ぐ羽根は、自らの刀で斬り捨てていた。
二人は共に異世界において〝最強〟と言わしめる程に力を持つ帰還者である事は間違いない。
それを証拠に、如何に神の尖兵と言えども、二人の雪崩の様な攻めの前に、硬く身を屈めており、耐え忍んでいる様にしか見えなかった。
その白い体躯は、徐々に斬撃の跡が数えられないほどとなり、至る所が炎により焼け焦げて亀裂も見えていた。
それでも尚、ソレはじっと動く事なく、二人の斬撃も魔法も、まるで木偶の様に受け続けた。
刀四郎と周は、そんな木偶に対し、全く手を緩める事なく、攻撃の手を止める事はなかった。
否、正確に表現するのであれば、手を止める事が出来なかった。
背中にじわりと滲む汗、自然と無口となる二人からは、自分達が優位な状況にあると感じる事はなかった。
如何に尋常でない魔力量を保持していたとしても、〝保持〟している時点で〝底〟はあると言うことである。
如何に世界に魔素が充満していたとしても、それは二人が放つ技、術に必要な魔力量を瞬時に賄うものではない。
止まない雨はないのだ。
しかし、二人は止めるという選択を選ぶことが出来ない。
首に掛る死神の鎌を、現実か幻視か判断できないほどに、明瞭に感じる事が出来たのだから。
「我が君、神の尖兵というのは、あの二人のどちらかが死ぬと言うくらいのモノなのですね。正直、火力という意味では、化け物の中の化け物みたいな二人ですが」
一筆 奏雲は、階段を側から見ても楽しげに降りている様に見えるレイジに向かって声をかける。
「うん、そうだね。アレは、君達とは位階が異なるモノだから。そもそも人の身で相手にするモノじゃないんだよ。それでも、あの二人なら何とか生き残れるかなと思ってるんだけど……」
奏雲に応える形で話をしていたレイジは、階段の途中で足を止めると、口を閉じた。そして、まるで空を見上げるように顔を上げた。
「今のままじゃ、どっちもダメかもね」
呟くレイジの顔は、いつもと変わらず嗤ったままであった。
絶え間なく鳴り響く轟音、止まることのない振動は、甲板で〝神の尖兵〟と戦う刀四郎と周が死んでいない証であることは、階段を降り続ける三人は当然分かっている。
危機的状況と言ってよい中で、三人は急ぐことなく、むしろゆっくりと階段を降りているように見えた。
階段を三人が降りているのは、船底にいる脱出艇に向かう為であり、刀四郎と周が時間を稼いでいるうちに、レイジを神の尖兵から逃す為であるのにも関わらずだ。
しかし、当の本人からは、まるで急ごうとする気配がなかったのだ。
一段一段、戦闘音を心地良さそうに聞きながら、楽しげに、面白そうに、そして優雅に階段を降りるのであった。
「お、周の爺さんも来たなって……あんた、そんな楽しそうな笑い方、出来たんだな」
神の尖兵と甲板で対峙する刀四郎の元へ、周が合流すると、その顔を見た刀四郎が驚いていた。
「刀も、良き表情だ。よほど楽しい相手と見える」
「あぁ、コイツは上玉って奴だ」
二人はお互い簡単に言葉を交わしているが、異常な程の威圧を神の尖兵から、今も受け続けている。それを証拠に、既に周の額には汗が滲んでいた。
「刀のソレは、刃毀れしないのではなかったのか?」
刀四郎が隙なく構える二振りの大太刀は、見るも無惨に刃毀れしていた。それを指摘されると、刀四郎は苦笑しながら答えた。
「どうやら奴さんは、魔力を帯びていないらしくてさ。〝再生〟のエンチャントが、機能してくれてないのよ。流石に、神の力って奴を吸収するエンチャントなんて、俺の世界には無かったからなぁ」
「なるほど。確かに、それは仕方のなき事。私の〝予知〟も、アレ相手には機能しないようだ。今は未だ、異なる位階の者にも、私の力は機能しないと言うことだ」
「自分の固有スキルが通用しないってのに、やけに楽しそうだな」
「自分の力が十全に使えてなお、生き残るか困難な相手に対し、手札を抑えられた中で戦う。命のやりとりとは、こうでなくては。この世界において、そのような願いは叶えられぬと絶望し、生を止めようとしたが……我が君に出会えたことで、私の願いは叶えられたのだ」
周の表情は、純粋な笑顔だった。
「さてと、お互いアレを目の前にして順番待ちなんてしたくないだろ。今回は、準備もしてないし、レイドボスってことで、いいだろ?」
周は楽しそうな笑顔だった表情を一転して曇らせると、刀四郎に向かって口を開いた。
「刀、その様子を見るに、己は、しっかりと単騎でアレと遊んだのであろう。それを置いておいて、今度は協力戦も楽しもうとは、欲が深すぎるのではないか」
「成り行き成り行き。それは、ノーカウントってことで。それに奴さんは、しっかりレイドボスの自覚ありって感じだぜ!」
神の尖兵は、周が現れた際に刀四郎が〝衝撃〟の剣技により吹き飛ばした先で、全く動かずに周を観察していた。しかし前触れなく、だらりと垂らした腕を二人に向けた瞬間、掌から数十本の光線が放たれた。
「刀、この件に関しては貸しにしておくぞ」
自分に向かってくる光線を避けながら、空中へと飛び上がった周は、刀四郎に向かってそう告げると、自身の身体を銀色の魔力で包み込んだ。
「おいおい、一国の行方を左右するような権力者様が、こんな素浪人に対して嫉妬するんじゃねぇっての!」
周とは反対側へと跳躍して光線を避けた刀四郎は、甲板が歪むほどに力強く踏み込むと、一瞬にして神の尖兵の懐へと間合いを詰めた。
そして、斬撃を繰り出す大太刀は、既に酷い刃毀れが消えており、刀四郎の竜巻の様な連撃を、余す事なく敵へと届けていた。
「空を駆ける大翼よ 空を包む銀翼よ その祝福を地に這う愚者へ 冥府への導きの焔と共に届けよ 〝葬送の抱擁〟」
神の尖兵の頭上に浮かび上がった周の身体から、見惚れるような美しい銀色の大きな翼が現れると、周の詠唱と共に翼から羽根が舞い降り始めた。
大量の羽根が風に揺られるように舞い降り始めたかと思うと、美しい銀色だった羽根が、赤みを帯び始める。そして、刀四郎の連撃を受けている神の尖兵に届く頃には、焔の矢と呼べるような勢いをもった燃える矢の様になっていた。
「俺の〝花嵐〟の間を抜けて当てるのかよ! それはそれで、腹立つなぁああ!」
周の燃える羽根の矢は、嵐というより竜巻のように神の尖兵を中心に荒れ狂う刀四郎の斬撃の間を避けながら、見事に全弾が神の尖兵に命中していた。
しかし、自身の斬撃の嵐を見事にかわす羽根に苛立つ刀四郎は、更に連撃の速度を増していく。
「阿呆か、刀。私の羽根まで斬ろうとするでない」
その姿を頭上から見る周は、呆れて呟く。実際、刀四郎の斬撃の苛烈さが増すと、羽根が斬られ始めたからだ。
しかし、周はその事に怒りを覚えることはなく、目を細めると、楽しげに微笑んだ。そして両手を広げると、さらに銀翼が更に二枚背中に創り出すと、舞い落ちる羽根の量は、まるでスパンコールのようだった。
「そっちだってムキになってんじゃねぇよ!?」
舞い降りる羽根という生温いほどに、周が降らす焔を宿す羽根は、まるで滝のように地上へと降り注いでいた。
当然、神の尖兵の懐で刀を振るう刀四郎にも、容赦なく降り注ぐが、既に刀四郎の周りは剣戟の結界と言えるほどの状態となっており、刀四郎へと降り注ぐ羽根は、自らの刀で斬り捨てていた。
二人は共に異世界において〝最強〟と言わしめる程に力を持つ帰還者である事は間違いない。
それを証拠に、如何に神の尖兵と言えども、二人の雪崩の様な攻めの前に、硬く身を屈めており、耐え忍んでいる様にしか見えなかった。
その白い体躯は、徐々に斬撃の跡が数えられないほどとなり、至る所が炎により焼け焦げて亀裂も見えていた。
それでも尚、ソレはじっと動く事なく、二人の斬撃も魔法も、まるで木偶の様に受け続けた。
刀四郎と周は、そんな木偶に対し、全く手を緩める事なく、攻撃の手を止める事はなかった。
否、正確に表現するのであれば、手を止める事が出来なかった。
背中にじわりと滲む汗、自然と無口となる二人からは、自分達が優位な状況にあると感じる事はなかった。
如何に尋常でない魔力量を保持していたとしても、〝保持〟している時点で〝底〟はあると言うことである。
如何に世界に魔素が充満していたとしても、それは二人が放つ技、術に必要な魔力量を瞬時に賄うものではない。
止まない雨はないのだ。
しかし、二人は止めるという選択を選ぶことが出来ない。
首に掛る死神の鎌を、現実か幻視か判断できないほどに、明瞭に感じる事が出来たのだから。
「我が君、神の尖兵というのは、あの二人のどちらかが死ぬと言うくらいのモノなのですね。正直、火力という意味では、化け物の中の化け物みたいな二人ですが」
一筆 奏雲は、階段を側から見ても楽しげに降りている様に見えるレイジに向かって声をかける。
「うん、そうだね。アレは、君達とは位階が異なるモノだから。そもそも人の身で相手にするモノじゃないんだよ。それでも、あの二人なら何とか生き残れるかなと思ってるんだけど……」
奏雲に応える形で話をしていたレイジは、階段の途中で足を止めると、口を閉じた。そして、まるで空を見上げるように顔を上げた。
「今のままじゃ、どっちもダメかもね」
呟くレイジの顔は、いつもと変わらず嗤ったままであった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
BLOOD HERO'S
慶名 安
ファンタジー
聖暦2500年
対異能力人対策組織『スフィア』
彼らは『 Bl:SEED(ブラッド:シード)』と呼ばれている特殊な血液を体内に取り入れ得ている特別な力を使って異能力者と日々闘っている。
主人公の黒崎 炎美(くろさき えんみ)は記憶喪失で自分の名前とスフィアの一員になる事以外何も覚えていなかった。
だが彼は血液を取り入れず Bl:SEEDの能力を使う事が出来た。
一体、彼は何者なのか?何故、能力を使えるのか?
炎美とスフィアのメンバーは異能力者と闘いながら記憶を取り戻す為に古今奮闘する物語!
The Doomsday
Sagami
ファンタジー
ある日、彼らはそこに召還された。
容赦のない現実、守ってくれるもののない世界。
彼らは様々な形でその世界に関ってゆく。
その日、彼らはそこで生きていた。
運命に翻弄される現実、自身が生まれ死んでゆく世界。
彼らは様々な形でこの世界で生きてゆく。
召喚先で戦争に巻き込まれる少年少女と人々の群像劇。
※一部、残虐な表現があります。苦手な方はお気をつけください。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
【完結】神狐の巫女姫☆妖奇譚 ~封印された妖を逃がした陰陽の巫女姫、追いかけた隣大陸で仮面王子に恋しました~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
――やだ、封印の木札が割れちゃった!?
東開大陸を支配する和国皇族の末姫アイリーンは、封印された妖(あやかし)をうっかり逃してしまう。バレないうちに捕まえようと陰陽術を使い、夜中に禍狗(まがいぬ)の妖と戦い始めた。そんな彼女が魔物を追って侵入したのは、隣の大陸フルールのビュシェルベルジェール王家直轄の墓所だった!
「早く行ってっ! あなたがいたら全力を出せないわ」
「君を置いて行けない」
狐面で忍び込む御転婆姫と、仮面で応じる英雄王子。危険な場面で助け合いながらも、獲物の取り合いが始まる。皇家や王家の思惑も入り混じる中、ドタバタする彼と彼女の恋の行方は?!
※ハッピーエンド確定、どたばたコメディ風
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/08/04……完結
2024/03/04……エブリスタ、#ファンタジートレンド2位
2024/03/03……連載開始
追い出された万能職に新しい人生が始まりました
東堂大稀(旧:To-do)
ファンタジー
「お前、クビな」
その一言で『万能職』の青年ロアは勇者パーティーから追い出された。
『万能職』は冒険者の最底辺職だ。
冒険者ギルドの区分では『万能職』と耳触りのいい呼び方をされているが、めったにそんな呼び方をしてもらえない職業だった。
『雑用係』『運び屋』『なんでも屋』『小間使い』『見習い』。
口汚い者たちなど『寄生虫」と呼んだり、あえて『万能様』と皮肉を効かせて呼んでいた。
要するにパーティーの戦闘以外の仕事をなんでもこなす、雑用専門の最下級職だった。
その底辺職を7年も勤めた彼は、追い出されたことによって新しい人生を始める……。
辺境の最強魔導師 ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~
日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。
アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。
その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。
私は魔法最強の《精霊巫女》でした。〜壮絶な虐めを受けてギルドをクビにされたので復讐します。今更「許してくれ」と言ってももう遅い〜
水垣するめ
ファンタジー
アイリ・ホストンは男爵令嬢だった。
しかし両親が死んで、ギルドで働くことになったアイリはギルド長のフィリップから毎日虐めを受けるようになった。
日に日に虐めは加速し、ギルドの職員までもアイリを虐め始めた。
それでも生活費を稼がなければなかったため屈辱に耐えながら働いてきたが、ある日フィリップから理不尽な難癖をつけられ突然ギルドをクビにされてしまう。
途方に暮れたアイリは冒険者となって生計を立てようとするが、Aランクの魔物に襲われた時に自分が《精霊巫女》と呼ばれる存在である事を精霊から教えられる。
しかも実はその精霊は最強の《四大精霊》の一角で、アイリは一夜にしてSランク冒険者となった。
そして自分をクビにしたギルドへ復讐することを計画する。
「許してくれ!」って、全部あなた達が私にしたことですよね? いまさら謝ってももう遅いです。
改訂版です。
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる