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第二章 遺恨編
遺恨Ⅶ 同盟
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隠れ里エリフィーズ――エルフ達が人間と魔族のいざこざから巻き込まれないために作られた、未踏の秘境。森で見たものとは比べ物にならないほど巨大な木のうろを利用した家から、エルフ達が出入りしている。その中でも正面奥に一際、いくつもの木が巻きついて一つの巨木になっているような、神秘的な大木が天を貫いていた。
「なんだよ……あんな木、見たことねえ。」
ラルカンバラは心底驚いているようだった。ガステイルは得意げに言う。
「あれは精霊樹さ。エルフ達がエリフィーズで自給自足で生活できているのも、エリフィーズを隠れ里としている結界の中心も、あの精霊樹によるものなんだよ。」
四人は精霊樹の上部を見る。精霊樹から広がる枝と葉はエリフィーズの外周を包み込むように広がっている。といっても、完全に覆っているわけではなく、葉の隙間から優しく木漏れ日が差している。
「こんな結界の使い方もあるんですねぇ……」
ルーグは未だに信じられないといった様子で感嘆している。
「そうね。物理的な境界を設定してそこにさらに意味を追加するパターンの結界術よ。本当はもっと複雑に術が編み込まれているけど、この場合は隠す効果がメインになっているわね。」
「隠す結界……。似ていますね、彼と。」
アムリスが呟く。
「そうね。まあ、流石に偶然だと思うけどね。」
「アムリスちゃん、彼って?」
「ラルカンバラさん……。イェーゴで似た方術を使った魔族に会ったんですよ。結局その魔族が事件の黒幕だったんですけど、全部終わってからまた別の人に殺されてたのが見つかったんです。」
ラルカンバラはアムリスの話に目を細める。
「へぇー。イェーゴの事件ってそんな話だったんだ。そりゃ、胸糞悪くもなるねぇ。」
ここで、ガステイルが手をパンと叩き、四人の目線を誘導する。
「はい、無駄話はそこまでです。まず皆様には族長の元に行っていただきます。精霊樹の中にいらっしゃるので、俺についてきてください。」
こうして一行は、精霊樹に住むエルフの族長に会いに行った。
精霊樹内部。木の中とは思えないほどの広さの空間の奥、玉座に腰掛ける男が一人。アルエット達はエルフの族長ヴェトラ・エルフィードの前で傅く。
「ヴェトラ様。王都フォーゲルシュタットからアルエットが参りました。」
ヴェトラは玉座から立ち上がり、アルエットに駆け寄って言う。
「久しぶりだねぇ。100年ぶりくらいかなぁ?」
ヴェトラの年齢は1000歳をゆうに超えている。並のエルフならそれくらいになると流石に見た目にも老いが見えてくるくらいだが、彼はかなり若く見える。
「そのくらいになりますね。で、ご用件は……」
「いやぁ、大きくなったねぇ。前来たときなんてこーんなに小さかったのにねぇ。」
「冗談はほどほどにしてください。で、ご用件は……」
「いやいやいや冗談なんかじゃないさね。身長も雰囲気も言葉遣いなんかも成長しちゃって、ねぇ!」
「そうでもないですよ。で、ご用件は……」
「さしずめ、一番大きく実ったのはここよのう!」
ヴェトラはわしわしとジェスチャーをした後、アルエットに飛びかかる。しかし、直ちに反応したアルエットのカウンターの右ストレートが完璧に決まった。
「ごふぉあ!」
ヴェトラの体が玉座まで吹っ飛ばされる。しかし誰も助けには行かない。
「話を聞けぇこのエロオヤジ!!」
「じょ、ジョークじゃがな!」
「何一つ面白くないわ!ジョークと呼ぶのも烏滸がましい!」
「だ、だってぇ、」
「だってじゃありません!全く、前回私と同じベッドで寝ようとしてお母様に半殺しにされてるのに、何も懲りてないじゃない。」
「え、今のって……馬車で言ってた話のことかい?」
ルーグは隣りのアムリスにこっそり耳打ちした。アムリスはやれやれといった表情で頷く。
「ひぇぇ……」
ルーグは絶句し、アルエット達の方を向く。
「私たちを呼び出しといて、何の用か聞いてんのよ!」
「いやそれは……、もう100年も会ってないから久しぶりに顔を見たいなーって。」
「……はぁ?」
「だから、手紙には『王女アルエットと会って話がしたい』って書いたでしょ。」
アルエットはますます困惑する。
「いやそれって、私たちに協力するための条件の会議がしたいって話じゃないの……?」
「そもそも僕は最初からアルちゃんに全面協力するつもりだったし、条件なんてないよ。」
アルエットの顔がどんどん赤くなる。
「お……王族とのやり取りで、本当にただ会って話がしたいだけで呼び出すんじゃないわよ!!あとアルちゃんって呼ぶなー!!」
「アルちゃんね……いい響きじゃないか」
ラルカンバラがぼそりと反応する。ルーグとアムリスは揃って軽く頷く。
「そこォ!!聞こえてっからな!!!とにかく、エルフからの協力は貰えるってことでいいのね?」
「もちろん。優秀な魔法使いを一人、見繕っている。物資面でもできる限りの協力をするよ。」
「え、その魔法使いって……」
アルエットはガステイルの方を向く。ガステイルはアルエットの元で跪く。
「ガステイル・ジェミニアと申します。族長ヴェトラの命により、微力ながら加勢いたします。アルエット殿下、よろしくお願いします。」
「なんだよ……あんな木、見たことねえ。」
ラルカンバラは心底驚いているようだった。ガステイルは得意げに言う。
「あれは精霊樹さ。エルフ達がエリフィーズで自給自足で生活できているのも、エリフィーズを隠れ里としている結界の中心も、あの精霊樹によるものなんだよ。」
四人は精霊樹の上部を見る。精霊樹から広がる枝と葉はエリフィーズの外周を包み込むように広がっている。といっても、完全に覆っているわけではなく、葉の隙間から優しく木漏れ日が差している。
「こんな結界の使い方もあるんですねぇ……」
ルーグは未だに信じられないといった様子で感嘆している。
「そうね。物理的な境界を設定してそこにさらに意味を追加するパターンの結界術よ。本当はもっと複雑に術が編み込まれているけど、この場合は隠す効果がメインになっているわね。」
「隠す結界……。似ていますね、彼と。」
アムリスが呟く。
「そうね。まあ、流石に偶然だと思うけどね。」
「アムリスちゃん、彼って?」
「ラルカンバラさん……。イェーゴで似た方術を使った魔族に会ったんですよ。結局その魔族が事件の黒幕だったんですけど、全部終わってからまた別の人に殺されてたのが見つかったんです。」
ラルカンバラはアムリスの話に目を細める。
「へぇー。イェーゴの事件ってそんな話だったんだ。そりゃ、胸糞悪くもなるねぇ。」
ここで、ガステイルが手をパンと叩き、四人の目線を誘導する。
「はい、無駄話はそこまでです。まず皆様には族長の元に行っていただきます。精霊樹の中にいらっしゃるので、俺についてきてください。」
こうして一行は、精霊樹に住むエルフの族長に会いに行った。
精霊樹内部。木の中とは思えないほどの広さの空間の奥、玉座に腰掛ける男が一人。アルエット達はエルフの族長ヴェトラ・エルフィードの前で傅く。
「ヴェトラ様。王都フォーゲルシュタットからアルエットが参りました。」
ヴェトラは玉座から立ち上がり、アルエットに駆け寄って言う。
「久しぶりだねぇ。100年ぶりくらいかなぁ?」
ヴェトラの年齢は1000歳をゆうに超えている。並のエルフならそれくらいになると流石に見た目にも老いが見えてくるくらいだが、彼はかなり若く見える。
「そのくらいになりますね。で、ご用件は……」
「いやぁ、大きくなったねぇ。前来たときなんてこーんなに小さかったのにねぇ。」
「冗談はほどほどにしてください。で、ご用件は……」
「いやいやいや冗談なんかじゃないさね。身長も雰囲気も言葉遣いなんかも成長しちゃって、ねぇ!」
「そうでもないですよ。で、ご用件は……」
「さしずめ、一番大きく実ったのはここよのう!」
ヴェトラはわしわしとジェスチャーをした後、アルエットに飛びかかる。しかし、直ちに反応したアルエットのカウンターの右ストレートが完璧に決まった。
「ごふぉあ!」
ヴェトラの体が玉座まで吹っ飛ばされる。しかし誰も助けには行かない。
「話を聞けぇこのエロオヤジ!!」
「じょ、ジョークじゃがな!」
「何一つ面白くないわ!ジョークと呼ぶのも烏滸がましい!」
「だ、だってぇ、」
「だってじゃありません!全く、前回私と同じベッドで寝ようとしてお母様に半殺しにされてるのに、何も懲りてないじゃない。」
「え、今のって……馬車で言ってた話のことかい?」
ルーグは隣りのアムリスにこっそり耳打ちした。アムリスはやれやれといった表情で頷く。
「ひぇぇ……」
ルーグは絶句し、アルエット達の方を向く。
「私たちを呼び出しといて、何の用か聞いてんのよ!」
「いやそれは……、もう100年も会ってないから久しぶりに顔を見たいなーって。」
「……はぁ?」
「だから、手紙には『王女アルエットと会って話がしたい』って書いたでしょ。」
アルエットはますます困惑する。
「いやそれって、私たちに協力するための条件の会議がしたいって話じゃないの……?」
「そもそも僕は最初からアルちゃんに全面協力するつもりだったし、条件なんてないよ。」
アルエットの顔がどんどん赤くなる。
「お……王族とのやり取りで、本当にただ会って話がしたいだけで呼び出すんじゃないわよ!!あとアルちゃんって呼ぶなー!!」
「アルちゃんね……いい響きじゃないか」
ラルカンバラがぼそりと反応する。ルーグとアムリスは揃って軽く頷く。
「そこォ!!聞こえてっからな!!!とにかく、エルフからの協力は貰えるってことでいいのね?」
「もちろん。優秀な魔法使いを一人、見繕っている。物資面でもできる限りの協力をするよ。」
「え、その魔法使いって……」
アルエットはガステイルの方を向く。ガステイルはアルエットの元で跪く。
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