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第一章 陰謀編
陰謀Ⅷ 開戦
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蜂のコロニー、時は夜襲の少し前に巻き戻る。
「随分到着が遅れてしまった。ロサージュ様に報告し挙兵準備をせねば。」
働きバチ・カトレアは魔王の勅令を持ち、コロニーに帰還した。
「カトレア!ただいまジューデスより帰還しました!」
スパイン・ホーネットの働きバチの多くは言葉を操るほどの知性は持たず、見た目も蜂をそのまま大きくしたような姿である。しかしコロニーに数匹~大きなコロニーでは数十匹程度はカトレアのように言葉を理解することができ、見た目もかなり人間に近い個体が現れる。そういった働きバチは最終的に女王蜂候補となる。カトレアはロサージュからの信頼も篤く、このコロニーにおける次期女王の座はほぼ確実であった。
敬礼をする働きバチの奥、天蓋付きベッドの幕の向こうにロサージュが佇んでいる。本格的に寿命が近くなってきたこともあり、ここ最近はずっと寝たきりのようだ。
「おお、カトレアや。済まないねぇ……私の身体が動かないばかりに。」
「滅相もございません……。この度、魔王様からの勅令をいただいております。」
「なんじゃ?申してごらんなさい。」
「王都侵攻……及び、人族の王女アルエットを始末せよ、とのことでございます。」
集まっている働きバチ達がざわつく。
「ふむ、人族の王女ね。また急な話だこと。」
「フォーゲルシュタット潜入中のデステール様を不意打ちながら敗走させたとの事です。洗脳に近い能力を持つと。」
働きバチのざわつきが大きくなる。デステールの敗走による動揺が波紋となって広がっていく。
「アッハッハッハッハッ!!」
しかしそれも、ロサージュの高笑いで完全に凪いでしまった。
「四天王次席だからって調子に乗っちゃって、まだまだ青二才ですわね。それに、王都は私達スパイン・ホーネットの獲物ですわ。それを横取りしようだなんて、浅ましいことこの上ない。それで負けて帰ってきて順番待ちだなんて、滑稽にもほどがありますわ!」
「女王様、私も同意見でございます。我々が王都を落とす大義名分を得たのです。横取り野郎のことなど気にする必要はないかと。」
「カトレア、貴女に指揮権を預けるわ。存分に暴れておいで。」
「仰せのままに」
カトレアが女王の間から出たその時、コロニーの下層から轟音が響いた。
「敵襲!!人間が攻めてきたぞ!!!」
(なに、先手を打たれた!?いや、数ではこちらが上回っているのよ、冷静になれ!)
「警備兵!敵人数と火器の有無を確認!一般兵は迎撃体勢を整え次第出撃せよ!陣頭指揮は私が取ります!」
カトレアは自身の槍を手に取り、急いで出口に向かった。
同時刻、コロニー入口前。人間と蜂が交戦している。
「よし!こいつら、一匹一匹は弱いぞ!」
「あぁ、だが無限に湧いて出てきやがる……」
「こっちは村人含めて100人行くかどうかだが、向こうは見えてるだけで3倍はいるな」
人間の兵を率いるセリシアが激を飛ばす。
「修道士は一人で一匹、村人は最低二人で一匹に当たれ!!過信するな、確実に一匹一匹潰すんだ!」
序盤は人間が優勢に進んでいた。寡兵ではあるものの夜襲が結果的に不意打ちとして機能したこと、セリシアの指揮により蜂の数を確実に減らし続けたことで、入口付近の蜂はほぼ全滅させることができた。
「よし!さらわれた村人を探せ!生きている者がいれば救出するんだ!!」
しかし、今回倒れた蜂はあくまで警備兵。指揮官もおらず、本隊と比べるとその戦闘力は天と地の差である。つまり、
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
攫われた人を探すため巣に潜入した村人の悲鳴が響く。彼らの死体と共に、蜂の一般兵がコロニーから姿を現す。警備兵とは武装も、纏う威圧感も、まるで違う。
「おいおい、まさか、今からが本番ってことはないよな?」
「残念だが、どうもそのまさかってやつらしいぜ。」
「怯むな!修道士も二対一で数の有利を取って戦え!行くぞ!!」
突如、一匹の蜂が空から降ってきた。
「なっ!」
「お待たせしました。蹂躙を開始してください。」
カトレアの命令が終わるのを待つことなく、堰を切ったように蜂の兵が突撃を開始した。警備兵のときとは逆に、人間の数がみるみる減って行く。
「ちくしょう……セリシア様、万歳!!」
(なんてこった、地平線まで蜂しか見えねえ……)
セリシアは蜂をひたすらに斬りながら迷っていた。
(くそっ、撤退すべきか?……否、ここまで来て死んだ者たちに顔向けできぬだろう!!)
だが、もう既に人間の生き残りは10人を切り、周囲を蜂に完全に包囲されていた。
「貴女が指揮官ですね。」
セリシアが声の方向を向く。瞬間、カトレアの槍がセリシアを襲う。
「初めまして。その首いただきに参りました。」
間一髪で避けるセリシア。セリシアは不敵な笑みを浮かべ
「それはこちらのセリフよ、痴れ者。」
「ふふ……そうなると、いいですね。」
指揮官同士の一騎打ちが始まった。
「随分到着が遅れてしまった。ロサージュ様に報告し挙兵準備をせねば。」
働きバチ・カトレアは魔王の勅令を持ち、コロニーに帰還した。
「カトレア!ただいまジューデスより帰還しました!」
スパイン・ホーネットの働きバチの多くは言葉を操るほどの知性は持たず、見た目も蜂をそのまま大きくしたような姿である。しかしコロニーに数匹~大きなコロニーでは数十匹程度はカトレアのように言葉を理解することができ、見た目もかなり人間に近い個体が現れる。そういった働きバチは最終的に女王蜂候補となる。カトレアはロサージュからの信頼も篤く、このコロニーにおける次期女王の座はほぼ確実であった。
敬礼をする働きバチの奥、天蓋付きベッドの幕の向こうにロサージュが佇んでいる。本格的に寿命が近くなってきたこともあり、ここ最近はずっと寝たきりのようだ。
「おお、カトレアや。済まないねぇ……私の身体が動かないばかりに。」
「滅相もございません……。この度、魔王様からの勅令をいただいております。」
「なんじゃ?申してごらんなさい。」
「王都侵攻……及び、人族の王女アルエットを始末せよ、とのことでございます。」
集まっている働きバチ達がざわつく。
「ふむ、人族の王女ね。また急な話だこと。」
「フォーゲルシュタット潜入中のデステール様を不意打ちながら敗走させたとの事です。洗脳に近い能力を持つと。」
働きバチのざわつきが大きくなる。デステールの敗走による動揺が波紋となって広がっていく。
「アッハッハッハッハッ!!」
しかしそれも、ロサージュの高笑いで完全に凪いでしまった。
「四天王次席だからって調子に乗っちゃって、まだまだ青二才ですわね。それに、王都は私達スパイン・ホーネットの獲物ですわ。それを横取りしようだなんて、浅ましいことこの上ない。それで負けて帰ってきて順番待ちだなんて、滑稽にもほどがありますわ!」
「女王様、私も同意見でございます。我々が王都を落とす大義名分を得たのです。横取り野郎のことなど気にする必要はないかと。」
「カトレア、貴女に指揮権を預けるわ。存分に暴れておいで。」
「仰せのままに」
カトレアが女王の間から出たその時、コロニーの下層から轟音が響いた。
「敵襲!!人間が攻めてきたぞ!!!」
(なに、先手を打たれた!?いや、数ではこちらが上回っているのよ、冷静になれ!)
「警備兵!敵人数と火器の有無を確認!一般兵は迎撃体勢を整え次第出撃せよ!陣頭指揮は私が取ります!」
カトレアは自身の槍を手に取り、急いで出口に向かった。
同時刻、コロニー入口前。人間と蜂が交戦している。
「よし!こいつら、一匹一匹は弱いぞ!」
「あぁ、だが無限に湧いて出てきやがる……」
「こっちは村人含めて100人行くかどうかだが、向こうは見えてるだけで3倍はいるな」
人間の兵を率いるセリシアが激を飛ばす。
「修道士は一人で一匹、村人は最低二人で一匹に当たれ!!過信するな、確実に一匹一匹潰すんだ!」
序盤は人間が優勢に進んでいた。寡兵ではあるものの夜襲が結果的に不意打ちとして機能したこと、セリシアの指揮により蜂の数を確実に減らし続けたことで、入口付近の蜂はほぼ全滅させることができた。
「よし!さらわれた村人を探せ!生きている者がいれば救出するんだ!!」
しかし、今回倒れた蜂はあくまで警備兵。指揮官もおらず、本隊と比べるとその戦闘力は天と地の差である。つまり、
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
攫われた人を探すため巣に潜入した村人の悲鳴が響く。彼らの死体と共に、蜂の一般兵がコロニーから姿を現す。警備兵とは武装も、纏う威圧感も、まるで違う。
「おいおい、まさか、今からが本番ってことはないよな?」
「残念だが、どうもそのまさかってやつらしいぜ。」
「怯むな!修道士も二対一で数の有利を取って戦え!行くぞ!!」
突如、一匹の蜂が空から降ってきた。
「なっ!」
「お待たせしました。蹂躙を開始してください。」
カトレアの命令が終わるのを待つことなく、堰を切ったように蜂の兵が突撃を開始した。警備兵のときとは逆に、人間の数がみるみる減って行く。
「ちくしょう……セリシア様、万歳!!」
(なんてこった、地平線まで蜂しか見えねえ……)
セリシアは蜂をひたすらに斬りながら迷っていた。
(くそっ、撤退すべきか?……否、ここまで来て死んだ者たちに顔向けできぬだろう!!)
だが、もう既に人間の生き残りは10人を切り、周囲を蜂に完全に包囲されていた。
「貴女が指揮官ですね。」
セリシアが声の方向を向く。瞬間、カトレアの槍がセリシアを襲う。
「初めまして。その首いただきに参りました。」
間一髪で避けるセリシア。セリシアは不敵な笑みを浮かべ
「それはこちらのセリフよ、痴れ者。」
「ふふ……そうなると、いいですね。」
指揮官同士の一騎打ちが始まった。
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