小説「おならマン」

沼津平成

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第一幕 家出少年

戦闘2

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「あら、誰もいないわね……」
 母は、「ありがとうございました」と頭を下げて、ドアを出ていった。
 おならマンには思い当たるものがあった。慌ててもう一度冷蔵庫のドアを開けて、奥に手をやると、
「ここだよ」
と声がした。
「俺のに勝手に入るな」
「すんません」
「まあいいけど」
「いいんですね」
「ああ」
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