小説指南もどき

沼津平成

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第一章 沼津平成が描写を身につけるまで

沼津平成のプロフィールに見る「描写力」の成長

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 この章題にある「プロフィール」とは何かというと、小説家の某A氏がいるとして、その人物がXX年YY町出身ZZ高校卒業……ということではなくて、
「何にどう投稿したか」
 出版されている単行本の作者紹介の下二行くらいのあのあたり。
 あそこを遡ると沼津平成は最初は「密室にしては広すぎない? サバイバーがいうことじゃないけど」でした。
 この頃から自慢じゃありませんが題名はそれなりにできていたようです。(もっともこのあと題名がありきたりな時期が約6作品あります。お蔵入りの作品も合わせると20作品くらい……恐ろしいものです。)
 そのあと、前段落の( )内でいった通りかなり題名が平凡・陳腐な時期が続きます。単なる怠けているだけです。
 ただ、これをあまり長々と話し続けると、章題が「沼津平成のプロフィールに見る『題名のつけ方』」になってしまうので、いったん題名の話は置いておきましょう。
 このとき、沼津平成の描写力を五段階で表すとしたら……0、です。
 説明もおろか、ただ何が起きたかさえもわかっていません。友人に話を聞かれて船の中の会話でシーズン・ワンが完結してしまっています。しかし、唯一完結している作品がこれなのと、また最後に変な余韻(?)を残して「しまっている」のと、沼津平成の初期作品であることを考慮して,「渋々紹介はしておこうかな」程度です。
 次に「テツとこりどう」シリーズの「冒険譚」これはR15にしてありますが,それらしき描写はなし、「想定」なので、十五歳以下の方、ガンガン読んじゃってください!(まあガンガン読むほどの量はおろかほこり一個拾ってる間に読めちゃいますが)
 この頃長編をよく選ぶようになりました(実質ショートショートとも言い難い分量になりましたが)。
 次に、「棒人間と洗濯機」これは、Wordで打ったやつを丸写しした記憶があります。この頃沼津平成はWordが大好きになりました。それまで沼津平成の使っていたアプリは。」を1マスに表示できなかったので。
 それはおいといて、これは沼津平成初期の作品で唯一プロット立てをして書いたものです。だから他作品と比べてしっかり書けているかと思われます。(注・あくまでも作者個人の意見です。)
 沼津平成初の絵本「たたかう棒人間」は、まだまだ書く予定ですが、もう本作品のこの章が「宣伝」みたいになってしまっているので描写力の説明をしようかと思います。
 これは絵本ということで年少読者を想定して家にあった絵本を引っ張り出してきたりして文体を確認しようと試みてはみたものの、家にあるのは一人称の作品が多かったため断念しました。
「ユミ探偵事務所」「City-Boy」は、ごちゃごちゃになってるけどそれらしくまとまってるなあという連載中作品ですが、もう手がつけられることはほとんどないでしょう。
 間に挟まれた「テツとこりどうプレ」も年少読者を想定して文体はわりと柔らかめ……というかこの頃(三ヶ月程度前)の沼津平成は、説明しかできなかった段階1の自称「文体が某絵本作家」だったので、都合が良かったのですが。
「笑国」あたりから沼津の描写力は段階2に入ります。YA、ペイトン氏「卒業の夏」宗田理先生「ぼくら」金城一紀先生「レヴォリューションNo」風味が加わり、「である」が苦手になって、「だ」「だった」調べの作品が圧倒的に多くなりました。
「おにごっこ」は、自分の得意な種類を引っ張り出してきた作品だったから比較的まともな作品の一つです。ただ完結することはないでしょう。そこは「余韻を残して」ねぇ……。
「平凡すぎる恋愛」は、ショートショートなんだけど「短編」表記で。これは、今更直すのもしんどいしそのままにしてやりましょう。これは描写もどきは有り余るほどあるのに描写が成功した例がない。
「ねこの戸籍」は自信を持ってお勧めしたい作品です。説明的ではありますが、少し描写が効き始めたので第二段階「描写もどきから描写へ」
「ドーヌラマ船の旅行」はテツこり作品の中でも優秀作です。描写がかなり効いているので、第三段階でいいと思います。これは現時点での沼津平成トップランクです。
「菊子とお源」はあえて第0段階に戻してみました。その方がショートショートはやりやすいのです。これはまた順を追ってそれぞれの項で説明するとして、次の作品に移りましょう……って文字数結構食ってますね。沼津平成史上ぶっちぎりトップ3です。(現時点千八百文字ピッタリ)
「その子供は鬼から逃げる。」は将来かけるかなと思って公開してみただけなので特に意味はありません。しかしなぜここに紹介したかというと、こういうのもアリだからです。
 サバイバル・ランは第二段階です。描写もどきが色々散りばめられているのです。ただし構想が沼津平成史上リアリティと幻想の境目がいちばん曖昧な作品という、メリットともデメリットともつかぬ注意点があります。
「アラバキの鬼ごっこ」は、テツとこりどうの短編をメモするためにつくったプロット集です。
「世界じゃない世界……」は、TATEEDITORに書いた創作を一部校閲した短編です。原題「チャンピオンオブザワールド」世界のチャンピオン。略してセカチャ。これは改題したあとの題でも受け継がれています。カタカナは読みにくいし、飽きられてしまうので。これはアルファポリスに登録する前の創作ということもあり文体がめちゃくちゃですが変な風にまとまってしまった、という感じです。
「電気あんまボーイズ」は第ゼロ段階です。特に意味もなく。
「怖い短編」は、第一話「怖すぎる事実」が第三段階です。かなり怖いです。
「一応はミステリー」は、プロット作品で、今回最掲予定です。文章も第三段階と、かなりいいところまで来てるんじゃないかな。
「なつふゆ」「アジノ戦記」は第二段階で、なつふゆはプロットをかなり練った覚え、アジノは沼津平成の大好きな鯵について書いてみようと強く思ったことを覚えています。
 それでは次回から、この中でも特に話してみたい作品と文章の段階について、より掘り下げて話していきたいと思います。
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