500話で終わりそうな棒人間の日記

1日目 落とし穴に落ちたっ！ たすけてくれーっ！！

　棒人間が公園を歩いていると、

　ウニョーッ

　と声がしました。
　棒人間がそれを発したのが自分だと気づくまで何分かかかりました。夕陽に気をとられていたのでしょう。
　棒人間は今ら囚われのみになっていました。
「ウニョー　マンホールにー　ちょうどうまってー　身動きがー　とれないよー　助けてくれー」
（原文・ノーノー！！　ウニョー！！　マンポルー　チョドマター　ミスコキ　トレンー　タフケテー　クレイ）
「トチタノ？」と少年棒人間が来ていいました。どしたの？
「コレヲミタマエ」今度は翻訳する必要がありません。主人公棒人間の言葉です。
　公園での仲睦まじい二人は唐突に終わりました。少年の母がやってきたのです。
　かくして棒人間は、助けを求め続けるのでした。