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101話 滅び
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リュウガの首が宙を舞う。それを目撃した龍帝は、
「逃げろ!! お前らがいても邪魔だ!!!!」
「だけどカン兄!!」
「リュウガが瞬殺って事はテメェらも同じ目に合うのは確実だ!! とにかく消えろ!!」
「私の心臓を喰らえばきっと勝てる!!」
「無駄だ!! オレ様の寿命が多少伸びるだけだ!! 仮にお前にプラスしてウェンの心臓を喰らっても勝てねぇ」
龍帝はウェンとスイに逃げるように言ったがスイはそれに対して自分の心臓を捧げようとしたのだが却下する龍帝。
『裁きの光』
ゼーリオの最強の技が放たれようとしていた。
「さっさとイケーーーー!!!!」
龍帝の決しの叫びと同時にウェンはスイを連れて離脱する。
『雷刀・天裂』
右手を刀に変えて構えを取る。
(魔力を充填しきる前に殺す!!)
『豪雷一閃!!!!』
ギールスとの戦闘で学んだ空間ごと相手を雷撃の刃で斬り殺す最強の技。雷速による攻撃は決して避けられるものではない。例え光速で動けるゼーリオで合っても最大の威力を発揮するために魔力の充填をしている間は隙となると判断しての攻撃だったのだが、
(何で今のタイミングで避けれるんだよ)
龍帝の横にゼーリオは移動していた。
「この俺に魔力の充填中は移動出来ないなどという弱点があるなどという浅はかな考えを持っていたとはな。ガッカリだ龍帝よ」
『裁きの光』
圧倒的範囲を光で覆い尽くす。龍帝が雷速で避ける動きを見せるが無駄でしかない。雷では光には勝てない。
「クッソがああああ!!!!」
龍帝は残っている全魔力を防御に集中させたが下半身は消し飛んで左腕も千切れていた。
「はぁ、、はぁ、、ゴボッ!!」
「下半身が消し飛んだというのにまだ意識があるとはな。その生命力は感嘆に値する」
死にかけの龍帝にゼーリオは近づいてその生命力を褒める。とはいっても形だけのお褒めの言葉なのだが。そうした言葉を投げかけてトドメを刺そうと聖剣を心臓に突き立てようとしたのだがその手を止める。
「その生命力なら後30分は持つだろうな。その間はこいつらに任せるとしようか」
ゼーリオがパチンと指を鳴らすと天使が20体が天より舞い降りる。
(ヤベェな、最低でも上級神クラスの力があるな)
スイなら一対一なら勝てる。一対一ならだ。これだけの数はいくらなんでもキツイだろう。
「行け!! 残りの龍と人類を殺せ!! 龍は首を引きちぎって持ってこい!!」
その命令を受けて天使たちはウェンたちが逃げた方向へと飛び立つ。そいつらに雷撃を放ち2体を焼き殺す。
「下半身がないのにあのレベルの雷撃を放つとはとんだバケモノだな」
そう言って龍帝の残っていた右腕も切り落とすのであった。
「ぐあ!」
「2体は殺されてしまったがまぁ問題はあるまい。お前も龍神の末裔もいないのだから」
地上の戦力の最強の2人が1人は首を跳ねられて死亡もう1人は下半身が消し飛んで両腕を失った状態となってしまった。残った戦力の中で1番強い龍皇のスイは魔力量だけならゼーリオに迫るものがある。しかし、それ以外のあらゆる要素において劣っている。つまりは、
「お前たちの負けだ。この世界は神のものとなる」
地上の敗北を意味している。
「とはいえ誤算だったのは上級の神が全滅した事だな。お前の事は雷神が殺す予定だったがここまでの力をつけていたのは誤算だった」
戦闘センスの差があったのかもしれないが同じ雷を司るもの同士がぶつかれば勝つのは神の気配に魔力を使う必要のない純粋な神のはずだったのだがそれを覆して龍帝は雷神を殺して更には心臓を喰らい強化されたのだがそれでもゼーリオに届かなかった。
「龍神の末裔に関しては楽勝だったな。奴の死を与える力は脅威ではあるが当たらなければ意味がない。お前のように常時雷速でもないしな。まぁ、そもそも仮に常時雷速でも光速で動ける俺には勝てないがな」
ニヤニヤと笑うゼーリオ。その視線の先にはリュウガの死体が転がっている。
「クソほどの役にも立たずに死にやがってあのバカ」
期待していたのだがそんな期待を裏切られてしまった。
(いや、そもそも他人に頼ろうとオレ様が思った時点で負けていた)
龍帝は今まで1人で戦ってきていたがリュウガに敗北してからは他の龍やリュウガとも交流を増やしていた。昔だったらありえないことだ。それでも勝敗はゼーリオの勝ちで変わらなかっただろうが。
「それにしても粘るな。新しい龍皇は優秀だな。特別な力がある訳ではないが魔力量と出力は上位の神と同じ位の天使を創ったのだがな。20体では足りないか」
手首を聖剣で軽く切って血を垂らすとそこからボコボコと天使が生まれてくる。その数は50体。
「ふむ。これだけ増やせば良いだろう。いや、念には念を入れておくか。もう50体増やして100体で攻め込めば数の暴力で殺せるだろう」
更に自分の体に傷をつけて血を流すことで天使を創る。これで合計100体の天使が集まった。
「ほらほら行ってこい!! 俺の血から創られて結果を残さないなんて許さないからな!! 龍と人類をしっかりと滅ぼせ!!」
飛び立つ天使たち。そんな天使たちを今度は邪魔する事が出来ずに見送る事しか出来ない龍帝。
(や、やべぇな、、もう、、、、意識がもた、ねぇ)
龍帝の意識は完全に途絶える。そして、リュウガは、
「まずいな。今度こそ死んだか?」
白い空間に1人でポツンといるのであった。そんなリュウガに、
「良く来たな」
謎の声が語りかけるのであった。
「逃げろ!! お前らがいても邪魔だ!!!!」
「だけどカン兄!!」
「リュウガが瞬殺って事はテメェらも同じ目に合うのは確実だ!! とにかく消えろ!!」
「私の心臓を喰らえばきっと勝てる!!」
「無駄だ!! オレ様の寿命が多少伸びるだけだ!! 仮にお前にプラスしてウェンの心臓を喰らっても勝てねぇ」
龍帝はウェンとスイに逃げるように言ったがスイはそれに対して自分の心臓を捧げようとしたのだが却下する龍帝。
『裁きの光』
ゼーリオの最強の技が放たれようとしていた。
「さっさとイケーーーー!!!!」
龍帝の決しの叫びと同時にウェンはスイを連れて離脱する。
『雷刀・天裂』
右手を刀に変えて構えを取る。
(魔力を充填しきる前に殺す!!)
『豪雷一閃!!!!』
ギールスとの戦闘で学んだ空間ごと相手を雷撃の刃で斬り殺す最強の技。雷速による攻撃は決して避けられるものではない。例え光速で動けるゼーリオで合っても最大の威力を発揮するために魔力の充填をしている間は隙となると判断しての攻撃だったのだが、
(何で今のタイミングで避けれるんだよ)
龍帝の横にゼーリオは移動していた。
「この俺に魔力の充填中は移動出来ないなどという弱点があるなどという浅はかな考えを持っていたとはな。ガッカリだ龍帝よ」
『裁きの光』
圧倒的範囲を光で覆い尽くす。龍帝が雷速で避ける動きを見せるが無駄でしかない。雷では光には勝てない。
「クッソがああああ!!!!」
龍帝は残っている全魔力を防御に集中させたが下半身は消し飛んで左腕も千切れていた。
「はぁ、、はぁ、、ゴボッ!!」
「下半身が消し飛んだというのにまだ意識があるとはな。その生命力は感嘆に値する」
死にかけの龍帝にゼーリオは近づいてその生命力を褒める。とはいっても形だけのお褒めの言葉なのだが。そうした言葉を投げかけてトドメを刺そうと聖剣を心臓に突き立てようとしたのだがその手を止める。
「その生命力なら後30分は持つだろうな。その間はこいつらに任せるとしようか」
ゼーリオがパチンと指を鳴らすと天使が20体が天より舞い降りる。
(ヤベェな、最低でも上級神クラスの力があるな)
スイなら一対一なら勝てる。一対一ならだ。これだけの数はいくらなんでもキツイだろう。
「行け!! 残りの龍と人類を殺せ!! 龍は首を引きちぎって持ってこい!!」
その命令を受けて天使たちはウェンたちが逃げた方向へと飛び立つ。そいつらに雷撃を放ち2体を焼き殺す。
「下半身がないのにあのレベルの雷撃を放つとはとんだバケモノだな」
そう言って龍帝の残っていた右腕も切り落とすのであった。
「ぐあ!」
「2体は殺されてしまったがまぁ問題はあるまい。お前も龍神の末裔もいないのだから」
地上の戦力の最強の2人が1人は首を跳ねられて死亡もう1人は下半身が消し飛んで両腕を失った状態となってしまった。残った戦力の中で1番強い龍皇のスイは魔力量だけならゼーリオに迫るものがある。しかし、それ以外のあらゆる要素において劣っている。つまりは、
「お前たちの負けだ。この世界は神のものとなる」
地上の敗北を意味している。
「とはいえ誤算だったのは上級の神が全滅した事だな。お前の事は雷神が殺す予定だったがここまでの力をつけていたのは誤算だった」
戦闘センスの差があったのかもしれないが同じ雷を司るもの同士がぶつかれば勝つのは神の気配に魔力を使う必要のない純粋な神のはずだったのだがそれを覆して龍帝は雷神を殺して更には心臓を喰らい強化されたのだがそれでもゼーリオに届かなかった。
「龍神の末裔に関しては楽勝だったな。奴の死を与える力は脅威ではあるが当たらなければ意味がない。お前のように常時雷速でもないしな。まぁ、そもそも仮に常時雷速でも光速で動ける俺には勝てないがな」
ニヤニヤと笑うゼーリオ。その視線の先にはリュウガの死体が転がっている。
「クソほどの役にも立たずに死にやがってあのバカ」
期待していたのだがそんな期待を裏切られてしまった。
(いや、そもそも他人に頼ろうとオレ様が思った時点で負けていた)
龍帝は今まで1人で戦ってきていたがリュウガに敗北してからは他の龍やリュウガとも交流を増やしていた。昔だったらありえないことだ。それでも勝敗はゼーリオの勝ちで変わらなかっただろうが。
「それにしても粘るな。新しい龍皇は優秀だな。特別な力がある訳ではないが魔力量と出力は上位の神と同じ位の天使を創ったのだがな。20体では足りないか」
手首を聖剣で軽く切って血を垂らすとそこからボコボコと天使が生まれてくる。その数は50体。
「ふむ。これだけ増やせば良いだろう。いや、念には念を入れておくか。もう50体増やして100体で攻め込めば数の暴力で殺せるだろう」
更に自分の体に傷をつけて血を流すことで天使を創る。これで合計100体の天使が集まった。
「ほらほら行ってこい!! 俺の血から創られて結果を残さないなんて許さないからな!! 龍と人類をしっかりと滅ぼせ!!」
飛び立つ天使たち。そんな天使たちを今度は邪魔する事が出来ずに見送る事しか出来ない龍帝。
(や、やべぇな、、もう、、、、意識がもた、ねぇ)
龍帝の意識は完全に途絶える。そして、リュウガは、
「まずいな。今度こそ死んだか?」
白い空間に1人でポツンといるのであった。そんなリュウガに、
「良く来たな」
謎の声が語りかけるのであった。
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