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52話 ヒビキの修行
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「つまんねぇな! こんな真っ白な空間で戦うのかよ!」
不満を口にするヒビキであった。そんなヒビキの修行相手が出現する。
「久しぶりだな! 馬鹿息子! 少しは強くなったんだろうな?」
そう言って現れたのは一本の角が特徴的な筋肉質な大男であった。そんな男の言葉通りならヒビキの父親のようだ。そんな男にヒビキは、
「死んだ人間でも出て来るのかよ」
驚きの表情を見せる。ヒビキの父親は既に他界していたのだ。どうやらこの部屋は死んだ人間であろうとも再現出来るようだ。
「死んだ? 俺が?・・・・あ~あの時か?! 思い出し思い出したぞ! 確かに俺は死んだな! がっはっはっは~!!」
死んだ事を指摘されて最初は不思議そうにしていたがどうやら思い出したようで何故が笑っている。死んでいるというのに。そんな父親にヒビキは、
「何笑ってんだよ!!」
高速で突っ込んで双剣で顔面を切り裂こうとしたが、
ガチン!!
という音が響く。ヒビキの父親は純粋な鬼だ。しかも以前戦った鬼と同様に一本角だ。当然強い。それでも、
「死人の癖に!」
ギリと歯軋りをするヒビキ。どうなったかというとまさかの噛んで双剣を受け止めたのだ。死人ではあるがあくまでもそれは外の世界の話であってヒビキのいる部屋においてはしっかりと生前の姿形で実力もそのままになっている。そんな父親からヒビキは腹に一発拳が打ち込まれた。
「がっ・・はっ!」
壁まで殴り飛ばされて壁にヒビが入りヒビキは血を吐く。
(クソクソクソ!!!! 相変わらず強ぇ!! だからこそ死んだってのに笑いやがってうぜぇ!!)
まだ、ケタケタと笑う父親を殺すために突っ込む。
「相変わらず芸がないな」
そう言って突っ込んでくるヒビキにカウンターの拳を叩き込もうとするが、
「おっ!?」
空振ってしまう。そんな父親に、
「成長してない訳ねぇだろ!! クソ親父!!」
今度はこっちの番だとばかりに双剣の柄で顔面を思いっきり殴る。しかし、
「甘い!!」
頭突きで迎撃されてしまう。それでも、
「テメェがな!!」
そう言って左手に持った剣で腹を切り付ける。それすらも後ろに跳んで避けたかに見えたが、
「中々やるじゃねぇか」
腹を触ると指に血がついているのを確認する。完璧には避けきれなかったようだ。
「はん! 薄皮一枚切った程度だろうが!!」
そう言って追撃していくヒビキ。そのヒビキの攻撃を捌こうとするも所々に傷をついていく父親は、
(強くなったな。あのハナタレ小僧が)
我が子の成長を嬉しく思う。そして、
「どらぁ!!」
双剣による切り裂きで薄皮一枚切った所に追い討ちをかけて父親に派手な出血をさせる。
「しゃぁ!! どうだ!! 俺はアンタを超えるぞ!!」
ぜぇぜぇと息切れはするものの嬉しそうにするヒビキに、
「そう言ったからには俺を超えろよ・・・・今から始まるのは親子のじゃれあいじゃなくて男と男の本気の勝負だ」
そう言って父親は一瞬にしてヒビキの背後に移動して裏拳を叩き込もうとしたが、
「おっ? 反応出来たか・・・・いや、直感か? まぁ避けただけでも大したもんだが・・なっ!!」
そう言って蹴り上げる。
「がっ・・はぁ!!」
蹴り上げられて一瞬白目を剥いたヒビキは即座に父親に目を向けるが、
「いねぇ!! どこいっ・・・・」
どこいった? そう言おうとしたヒビキの顔面を父親は容赦なくぶっ叩く。ドゴーーーーン!!!! という音が響き地面にはヒビが広がっていく。
「死んだか? まぁ死んだなら死んだでしやぁねぇなっ」
そう言った父親に瓦礫が投げつけられる。
「勝手に殺すな!! クソ親父!!」
「良かったな、鬼の血がなかったら死んでるぜ」
ケタケタと笑う父親に、
「うぜぇ、手加減しやがって」
「久しぶりに会った息子に最初から本気を出す訳ねぇだろ」
そう言ってボリボリと頭を掻く父親に高速で突っ込むヒビキに、
「さっきみたいなフェイントは無駄だぞ」
魔力を纏った拳で地面をぶん殴り地面を隆起させる。それによりヒビキのスピードが落ちたのを見逃さずに、
「お~らっよ!!」
そう言って父親の本気の蹴りを腹に叩き込まれる。それにより吹っ飛ばされたヒビキは壁にめり込む。そんなヒビキに追撃父親は容赦なく追撃してくる。
「おら!おらおら!!おらおらおらおら!!!!おらーーーー!!!!」
怒涛のラッシュに白目を剥くヒビキに、
「まだまだ俺には届かなかったな」
がっかりした顔をしながら本気の殺意を込めてヒビキの顔面を潰そうとする。その瞬間に意識を取り戻したヒビキはカウンターのアッパーで父親を天井へと吹っ飛ばすがくるんと反転して天井を蹴り再びヒビキに襲いかかる。それを必死に避けるヒビキであるが、
(クソ程も効いてねぇな。このままじゃ殴り殺されるな。鬼の力を解放すれば多少は効くだろうがそれでもまだ足りねぇ)
必死に勝ち筋を探すがどうにも考えが浮かばない。そもそも父親は待つ気がないようで突っ込んで来た。
「やるしかねぇよな!!」
そう言って鬼化して短いながらも双角が顕現する。それを見て、
「はんっ! 今更遅ぇ!!」
そう言って今日一の一撃を繰り出す父親。それをヒビキは両手で受け止めようとするが、
(不味い! 折られる!)
あまりの威力に両腕が折られそうになり、とんっと後ろに下がるようにして拳の威力で後方へと飛んだ。この判断は正しかった。それをしなかったら両腕を折られるどころか腹に風穴が空く事になっていた。
「今のは上手いな! 褒めてやるよ!」
褒めながらも追撃して来ようとする父親に、
「負けられるかよ! 死んだ奴なんかによ!!」
そう言って魔力を全開にする。
(最期の一撃になっても構わない! こんな所で死ねるかよ!!)
その想いが届いたかのようにヒビキの魔力が蒼い炎となり全身を覆う。すると双角も炎の角となる。その姿に、
「いいぞ! 今のお前なら楽しめる!!」
そう言って笑いながら突っ込む父親の動きは先程までのヒビキではギリギリでの対処であったが今はついていける。しかも、
「そこだ!!」
炎を纏った双剣の一撃は鬼の頑丈な肉体であっても防ぎきれなずに父親は左腕を落とされる。
「ははっ! やるな!」
そう言って嬉しそうにヒビキを蹴り飛ばす。
「ってぇなぁ!! 腕を切り落としてやったのにそこから反撃するのかよ!」
「油断したお前が悪い!」
そう言って2人は激突する。必死なヒビキとは対象的に、
(あぁ、ここまで成長したのか。俺を追い詰めるくらいに)
真剣な表情をしつつも息子の成長に思わず頬が緩みそうになる父親。そしてついに、
「ト・・・・ドメだぁーーーー!!!!」
双剣を突き刺しそこから思いっきり切り裂いた。これにて決着かに思われたが最期の力を振り絞って拳骨を喰らわして来た父親。これにより両者は地面に倒れ伏したが、
「クソが! 最後に拳骨を喰らったのはいらなかったな」
ノロノロとヒビキが起き上がる。そんなヒビキに、
「俺だから動けただけだ。普通ならあそこから反撃はねぇよ」
「だとしてもだよ、クソ親父・・・・付き合ってくれて・・・・あ・・・・・・ありがとう・・・・ございました///」
そう言って急いで部屋を出ようとするヒビキ。そんなヒビキに、
「体には気をつけろよ、馬鹿息子」
そう言って部屋からヒビキの父親は消えるのであった。
そんなヒビキの修行内容を見たルイは、
「へ~まぁまぁやるじゃない。あたしの方が強いけどね!」
「だったら帰ったら勝負するか?」
「何? 自信ないの? あたしは今からでも良いわよ」
ぐぬぬぬと喧嘩しそうな2人に翁は、
「元気なのは良いがあの娘もそろそろ決着が着きそうじゃぞ。見るか?」
「「見る!!」」
そう言って2人は仲良くレイの修行を見るのであった。
不満を口にするヒビキであった。そんなヒビキの修行相手が出現する。
「久しぶりだな! 馬鹿息子! 少しは強くなったんだろうな?」
そう言って現れたのは一本の角が特徴的な筋肉質な大男であった。そんな男の言葉通りならヒビキの父親のようだ。そんな男にヒビキは、
「死んだ人間でも出て来るのかよ」
驚きの表情を見せる。ヒビキの父親は既に他界していたのだ。どうやらこの部屋は死んだ人間であろうとも再現出来るようだ。
「死んだ? 俺が?・・・・あ~あの時か?! 思い出し思い出したぞ! 確かに俺は死んだな! がっはっはっは~!!」
死んだ事を指摘されて最初は不思議そうにしていたがどうやら思い出したようで何故が笑っている。死んでいるというのに。そんな父親にヒビキは、
「何笑ってんだよ!!」
高速で突っ込んで双剣で顔面を切り裂こうとしたが、
ガチン!!
という音が響く。ヒビキの父親は純粋な鬼だ。しかも以前戦った鬼と同様に一本角だ。当然強い。それでも、
「死人の癖に!」
ギリと歯軋りをするヒビキ。どうなったかというとまさかの噛んで双剣を受け止めたのだ。死人ではあるがあくまでもそれは外の世界の話であってヒビキのいる部屋においてはしっかりと生前の姿形で実力もそのままになっている。そんな父親からヒビキは腹に一発拳が打ち込まれた。
「がっ・・はっ!」
壁まで殴り飛ばされて壁にヒビが入りヒビキは血を吐く。
(クソクソクソ!!!! 相変わらず強ぇ!! だからこそ死んだってのに笑いやがってうぜぇ!!)
まだ、ケタケタと笑う父親を殺すために突っ込む。
「相変わらず芸がないな」
そう言って突っ込んでくるヒビキにカウンターの拳を叩き込もうとするが、
「おっ!?」
空振ってしまう。そんな父親に、
「成長してない訳ねぇだろ!! クソ親父!!」
今度はこっちの番だとばかりに双剣の柄で顔面を思いっきり殴る。しかし、
「甘い!!」
頭突きで迎撃されてしまう。それでも、
「テメェがな!!」
そう言って左手に持った剣で腹を切り付ける。それすらも後ろに跳んで避けたかに見えたが、
「中々やるじゃねぇか」
腹を触ると指に血がついているのを確認する。完璧には避けきれなかったようだ。
「はん! 薄皮一枚切った程度だろうが!!」
そう言って追撃していくヒビキ。そのヒビキの攻撃を捌こうとするも所々に傷をついていく父親は、
(強くなったな。あのハナタレ小僧が)
我が子の成長を嬉しく思う。そして、
「どらぁ!!」
双剣による切り裂きで薄皮一枚切った所に追い討ちをかけて父親に派手な出血をさせる。
「しゃぁ!! どうだ!! 俺はアンタを超えるぞ!!」
ぜぇぜぇと息切れはするものの嬉しそうにするヒビキに、
「そう言ったからには俺を超えろよ・・・・今から始まるのは親子のじゃれあいじゃなくて男と男の本気の勝負だ」
そう言って父親は一瞬にしてヒビキの背後に移動して裏拳を叩き込もうとしたが、
「おっ? 反応出来たか・・・・いや、直感か? まぁ避けただけでも大したもんだが・・なっ!!」
そう言って蹴り上げる。
「がっ・・はぁ!!」
蹴り上げられて一瞬白目を剥いたヒビキは即座に父親に目を向けるが、
「いねぇ!! どこいっ・・・・」
どこいった? そう言おうとしたヒビキの顔面を父親は容赦なくぶっ叩く。ドゴーーーーン!!!! という音が響き地面にはヒビが広がっていく。
「死んだか? まぁ死んだなら死んだでしやぁねぇなっ」
そう言った父親に瓦礫が投げつけられる。
「勝手に殺すな!! クソ親父!!」
「良かったな、鬼の血がなかったら死んでるぜ」
ケタケタと笑う父親に、
「うぜぇ、手加減しやがって」
「久しぶりに会った息子に最初から本気を出す訳ねぇだろ」
そう言ってボリボリと頭を掻く父親に高速で突っ込むヒビキに、
「さっきみたいなフェイントは無駄だぞ」
魔力を纏った拳で地面をぶん殴り地面を隆起させる。それによりヒビキのスピードが落ちたのを見逃さずに、
「お~らっよ!!」
そう言って父親の本気の蹴りを腹に叩き込まれる。それにより吹っ飛ばされたヒビキは壁にめり込む。そんなヒビキに追撃父親は容赦なく追撃してくる。
「おら!おらおら!!おらおらおらおら!!!!おらーーーー!!!!」
怒涛のラッシュに白目を剥くヒビキに、
「まだまだ俺には届かなかったな」
がっかりした顔をしながら本気の殺意を込めてヒビキの顔面を潰そうとする。その瞬間に意識を取り戻したヒビキはカウンターのアッパーで父親を天井へと吹っ飛ばすがくるんと反転して天井を蹴り再びヒビキに襲いかかる。それを必死に避けるヒビキであるが、
(クソ程も効いてねぇな。このままじゃ殴り殺されるな。鬼の力を解放すれば多少は効くだろうがそれでもまだ足りねぇ)
必死に勝ち筋を探すがどうにも考えが浮かばない。そもそも父親は待つ気がないようで突っ込んで来た。
「やるしかねぇよな!!」
そう言って鬼化して短いながらも双角が顕現する。それを見て、
「はんっ! 今更遅ぇ!!」
そう言って今日一の一撃を繰り出す父親。それをヒビキは両手で受け止めようとするが、
(不味い! 折られる!)
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「今のは上手いな! 褒めてやるよ!」
褒めながらも追撃して来ようとする父親に、
「負けられるかよ! 死んだ奴なんかによ!!」
そう言って魔力を全開にする。
(最期の一撃になっても構わない! こんな所で死ねるかよ!!)
その想いが届いたかのようにヒビキの魔力が蒼い炎となり全身を覆う。すると双角も炎の角となる。その姿に、
「いいぞ! 今のお前なら楽しめる!!」
そう言って笑いながら突っ込む父親の動きは先程までのヒビキではギリギリでの対処であったが今はついていける。しかも、
「そこだ!!」
炎を纏った双剣の一撃は鬼の頑丈な肉体であっても防ぎきれなずに父親は左腕を落とされる。
「ははっ! やるな!」
そう言って嬉しそうにヒビキを蹴り飛ばす。
「ってぇなぁ!! 腕を切り落としてやったのにそこから反撃するのかよ!」
「油断したお前が悪い!」
そう言って2人は激突する。必死なヒビキとは対象的に、
(あぁ、ここまで成長したのか。俺を追い詰めるくらいに)
真剣な表情をしつつも息子の成長に思わず頬が緩みそうになる父親。そしてついに、
「ト・・・・ドメだぁーーーー!!!!」
双剣を突き刺しそこから思いっきり切り裂いた。これにて決着かに思われたが最期の力を振り絞って拳骨を喰らわして来た父親。これにより両者は地面に倒れ伏したが、
「クソが! 最後に拳骨を喰らったのはいらなかったな」
ノロノロとヒビキが起き上がる。そんなヒビキに、
「俺だから動けただけだ。普通ならあそこから反撃はねぇよ」
「だとしてもだよ、クソ親父・・・・付き合ってくれて・・・・あ・・・・・・ありがとう・・・・ございました///」
そう言って急いで部屋を出ようとするヒビキ。そんなヒビキに、
「体には気をつけろよ、馬鹿息子」
そう言って部屋からヒビキの父親は消えるのであった。
そんなヒビキの修行内容を見たルイは、
「へ~まぁまぁやるじゃない。あたしの方が強いけどね!」
「だったら帰ったら勝負するか?」
「何? 自信ないの? あたしは今からでも良いわよ」
ぐぬぬぬと喧嘩しそうな2人に翁は、
「元気なのは良いがあの娘もそろそろ決着が着きそうじゃぞ。見るか?」
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