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幕間6 剣聖の修行
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「旅とは良いものだね。彼の言う通りにして正解だった」
剣聖カゲトラは旅を満喫していた。今まで国内の最強戦略として国に縛られていたが今回は置き手紙に、
『本当の最強を手にする為に旅に行く!! 何かあったら運命の宿木のサブマスターを頼るように」
しっかりと指示も出してるし大丈夫だろうとカゲトラは判断した。そうして旅に出たカゲトラは他国の騎士、冒険者等と戦いを挑んだ。流石にリュウガクラスはいないが自身とそこそこに戦える者がいたのは中々に有意義ではあった。そんなカゲトラは今度はとある森に足を踏み入れていた。
「なんだか不思議な気配がするな」
そう言ってずんずん森の奥へと進んでいく。
「何で進めるのよ~」
ドン引きする少女がいた。迷いの森を管理する翠緑龍のスイは驚いた。自分が管理を始めてから今まで誰も自力で到達した者などいない森を人間がさくさくと進むのだから驚くのは普通だ。そうしてがっくりしたスイをよそにカゲトラは遺跡にある修行の場へと辿り着く。
「ほっほっほ。当代の剣聖は優秀じゃな」
老人がいてにこやかに笑う。しかし、
(バケモノだな。彼よりも強い)
そう判断して聖剣を構えるが、
「こんな老人と戦っても強くはならんぞ」
「ご謙遜を。そこらの奴よりあなたは強いでしょ?」
「だとしてもじゃよ。それよりも強くなりたいならそこの扉を開けなさい」
そう言って扉を指差す老人の指示通りに扉を開ける。
「何もないように見えますが?」
「入れば分かる。それよりも入ったら死ぬか試練を越えねばならんぞ」
「問題なし」
そう言って扉の中に入るとそこはただ白い空間が広がっており扉が消える。そこに現れたのは、
「成程、こうなるのか」
カゲトラの先にはリュウガがいた。ステゴロ最強決定戦の時のように手ぶらではあったが、
「本気の君と戦いたかったんだがな」
その言葉と同時にカゲトラは聖剣を構える。それと同時にリュウガが高速で突っ込み左ストレートを顔面に叩き込もうとするリュウガの腕をカウンターで斬り落とそうとするが瞬時に左手を下げてその反動で蹴りを繰り出してカゲトラは吹っ飛ばされた。
「聖剣を持った状態の俺じゃなかったら内臓がいくつか壊されてるな」
いてて、なんて軽く言う。ステゴロ最強決定戦の時よりも強くなってるうえに何より聖剣を持ってるカゲトラは人類でも最高峰の力を持っている。
(聖剣を持った状態でようやく戦いになるなんてとんだバケモノだな、彼は)
改めてリュウガの実力を認識して聖剣を構え直す。しかしそれは遅すぎる。相手は人類最強なのだから。
「がっ・・・!!(さっきのが最高速じゃないのか!?)」
とんでもない速度で突っ込んだリュウガはカゲトラの脇腹を抉り取った。それでも、
「ほう? カンがいいのう。もし横に倒れなかったらもっと多くの肉を抉られていの」
そう言って千里眼で視ていた翁は楽しそうに観戦する。その横には、
「だけどもう終わりなんじゃない?」
スイも観戦に来ていた。
「問題ないじゃろ」
翁の言葉通りであり剣聖の脇腹は瞬時に回復して斬りかかりリュウガは脇腹の怪我で剣聖は動かないと思ったのか回避が遅れて少しだけ首から血が流れる。
「危なかった。聖剣の回復機能がなかったら終わってたよ」
ニコニコと笑いながらもお返しとばかりに高速の連撃をお見舞いするも、
(凄いな! 側面を叩いて弾くなんて! 魔力を纏った聖剣に触れたらモンスターが相手でも燃えるんだがな)
リュウガの異常な体質に驚きつつも冷静に確実に急所を狙った攻撃を繰り出すが全て防がれる。そして、
「ぐっ・・・!!」
一旦距離を取る。手刀の神凪により腹を斬られる。それも瞬時に回復するが、
「うっ!」
思わず唸る。何故ならリュウガは距離を詰めて回し蹴りを繰り出したからだ。ガードは間に合ったがミシミシと腕から音が鳴る。
(回復出来る程度の怪我だがそもそもこっちが彼に攻撃を当てれない)
その通りでありそもそもの実力差がありすぎる。だから、
「覚悟を決めようか」
そう言うと、
「聖剣よ我が敵を滅ぼす為の力を!!」
その言葉と共にカゲトラは金色に輝く。
「今代の剣聖は優秀じゃな~。名無しの龍にもあれならそこそこ戦えるの」
感心する翁。
「でもそれだと龍神の末裔とどっこいか若干弱いくらいじゃないの?」
スイが聞く。
「そもそも龍神の末裔様をこの部屋は完璧に再現出来てないからの。勝ち目は充分にあるじゃろ」
再び観戦を続ける2人であった。そしてカゲトラは動き出す。
「よし!!」
リュウガの肩に傷がつく。カゲトラの急激なパワーアップにリュウガはついていけなかったのだ。そこからのカゲトラの連撃は全部は防がれずに擦り傷ではあるが血を流させていく。そうした攻防が続くかに思われたが、
「仕切り直しかい?」
そう思ったがそれは勘違いだとすぐに思い知らされる。リュウガは無刀状態で抜刀術のような構えをとったのだがその構えになった瞬間に異常なまでの殺傷力を感じたからだ。
「聖剣よ!! この星の力を集めて我が敵を滅ぼせ!!」
聖剣に並みの龍なら致命傷になるだけの魔力を集中させて一気に全てを放つ究極の一撃を放とうと両腕を振り下そうとしたが、
「えっ?」
ドサッ!!
と言う音と
ぶしゃー!!
と言う音に目を見開く。後ろには自分の右手が落ちており、リュウガはすでに腕を振り上げていたのだ。
(斬られた!? あの距離で? しかも速さが異常だ!! さっきまでは完璧とは言えないが目では追えていたのに!!)
驚愕する。そんなカゲトラの様子を視ていたスイは、
「終わりですね」
そう言って森の管理に戻ろうとするが、
「しっかり最後まで視たほうがよいぞ」
呼び止める翁。正直興味はなくなったが年長者の言うことは聞くしかないなとスイは再び視ると、
「まだ・・だぁーーーー!!!!」
そう言って片手で聖剣を振り下ろす。そこから放たれた聖剣の光の一撃はリュウガを飲み込む。
「ぐっ・・おおぉぉーー」
辛そうにしているカゲトラ。当然だ。本来は両手で放つ技を無理を通して片手で放ったのだから。
(聖剣の効果で治るとはいえ痛いものは痛いんだよな)
そう言って砕けた左腕をぐっぱと開いて動作確認をしつつ煙の先を見る。
「これで仕留めれたらいいんだけどな」
そうして煙が晴れるとそこには重度の火傷を負い両手を無くしたリュウガがいた。どうやらガードが間に合ったようだ。それでも両手は奪った。
「攻めるしかないよね!!」
そう言って回復が終わったカゲトラは聖剣を振り下ろした。それを両腕をクロスさせて受け止めるリュウガに、
「マジかい?」
そんな驚きの言葉を言うカゲトラの腹を前蹴りして血反吐を吐かせる。
「まったく強いな君は」
そう言って落ちている右腕を回収して斬れた断面に押し付けて、
「ふん!!」
気合いを入れる。
「ふ~何とか繋がったよ」
そう言ってぶんぶんと右腕を振るカゲトラをリュウガは襲うが、
「さっきは驚いたけどあの技じゃないなら問題ないよ」
そう言って蹴りを繰り出したリュウガの首をカウンターで斬り落とした。
ドサッ!!
と倒れたと思えばリュウガの死体はすぐさま消えてガチャと音がしたかに思えば、
「おお?」
カゲトラは外へと放り出されてべしゃと地面に倒れる。
「ようやったの~。パチモンとはいえあの人を殺すとはの~」
翁は語りかける。
「見てたんですか?」
「まぁのう」
そう言ってニコニコとする翁に、
「結局彼は・・そしてあなたは何者なんです?」
その質問に翁は優しく答えるのであった。
(龍神の末裔か)
翁からのリュウガの正体を聞いて驚きはしたが納得はした。あれだけの強さを持っている理由を知れたのは大きい。その上で、
「彼を倒して更には龍たちも倒せたらボクはこの世界の最強になれるな」
そう言って嬉しそうに旅を続けるカゲトラを
「その調子だ」
どこからかカゲトラを視る者がいたがその正体を知るのはまだまだ先のお話。
剣聖カゲトラは旅を満喫していた。今まで国内の最強戦略として国に縛られていたが今回は置き手紙に、
『本当の最強を手にする為に旅に行く!! 何かあったら運命の宿木のサブマスターを頼るように」
しっかりと指示も出してるし大丈夫だろうとカゲトラは判断した。そうして旅に出たカゲトラは他国の騎士、冒険者等と戦いを挑んだ。流石にリュウガクラスはいないが自身とそこそこに戦える者がいたのは中々に有意義ではあった。そんなカゲトラは今度はとある森に足を踏み入れていた。
「なんだか不思議な気配がするな」
そう言ってずんずん森の奥へと進んでいく。
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ドン引きする少女がいた。迷いの森を管理する翠緑龍のスイは驚いた。自分が管理を始めてから今まで誰も自力で到達した者などいない森を人間がさくさくと進むのだから驚くのは普通だ。そうしてがっくりしたスイをよそにカゲトラは遺跡にある修行の場へと辿り着く。
「ほっほっほ。当代の剣聖は優秀じゃな」
老人がいてにこやかに笑う。しかし、
(バケモノだな。彼よりも強い)
そう判断して聖剣を構えるが、
「こんな老人と戦っても強くはならんぞ」
「ご謙遜を。そこらの奴よりあなたは強いでしょ?」
「だとしてもじゃよ。それよりも強くなりたいならそこの扉を開けなさい」
そう言って扉を指差す老人の指示通りに扉を開ける。
「何もないように見えますが?」
「入れば分かる。それよりも入ったら死ぬか試練を越えねばならんぞ」
「問題なし」
そう言って扉の中に入るとそこはただ白い空間が広がっており扉が消える。そこに現れたのは、
「成程、こうなるのか」
カゲトラの先にはリュウガがいた。ステゴロ最強決定戦の時のように手ぶらではあったが、
「本気の君と戦いたかったんだがな」
その言葉と同時にカゲトラは聖剣を構える。それと同時にリュウガが高速で突っ込み左ストレートを顔面に叩き込もうとするリュウガの腕をカウンターで斬り落とそうとするが瞬時に左手を下げてその反動で蹴りを繰り出してカゲトラは吹っ飛ばされた。
「聖剣を持った状態の俺じゃなかったら内臓がいくつか壊されてるな」
いてて、なんて軽く言う。ステゴロ最強決定戦の時よりも強くなってるうえに何より聖剣を持ってるカゲトラは人類でも最高峰の力を持っている。
(聖剣を持った状態でようやく戦いになるなんてとんだバケモノだな、彼は)
改めてリュウガの実力を認識して聖剣を構え直す。しかしそれは遅すぎる。相手は人類最強なのだから。
「がっ・・・!!(さっきのが最高速じゃないのか!?)」
とんでもない速度で突っ込んだリュウガはカゲトラの脇腹を抉り取った。それでも、
「ほう? カンがいいのう。もし横に倒れなかったらもっと多くの肉を抉られていの」
そう言って千里眼で視ていた翁は楽しそうに観戦する。その横には、
「だけどもう終わりなんじゃない?」
スイも観戦に来ていた。
「問題ないじゃろ」
翁の言葉通りであり剣聖の脇腹は瞬時に回復して斬りかかりリュウガは脇腹の怪我で剣聖は動かないと思ったのか回避が遅れて少しだけ首から血が流れる。
「危なかった。聖剣の回復機能がなかったら終わってたよ」
ニコニコと笑いながらもお返しとばかりに高速の連撃をお見舞いするも、
(凄いな! 側面を叩いて弾くなんて! 魔力を纏った聖剣に触れたらモンスターが相手でも燃えるんだがな)
リュウガの異常な体質に驚きつつも冷静に確実に急所を狙った攻撃を繰り出すが全て防がれる。そして、
「ぐっ・・・!!」
一旦距離を取る。手刀の神凪により腹を斬られる。それも瞬時に回復するが、
「うっ!」
思わず唸る。何故ならリュウガは距離を詰めて回し蹴りを繰り出したからだ。ガードは間に合ったがミシミシと腕から音が鳴る。
(回復出来る程度の怪我だがそもそもこっちが彼に攻撃を当てれない)
その通りでありそもそもの実力差がありすぎる。だから、
「覚悟を決めようか」
そう言うと、
「聖剣よ我が敵を滅ぼす為の力を!!」
その言葉と共にカゲトラは金色に輝く。
「今代の剣聖は優秀じゃな~。名無しの龍にもあれならそこそこ戦えるの」
感心する翁。
「でもそれだと龍神の末裔とどっこいか若干弱いくらいじゃないの?」
スイが聞く。
「そもそも龍神の末裔様をこの部屋は完璧に再現出来てないからの。勝ち目は充分にあるじゃろ」
再び観戦を続ける2人であった。そしてカゲトラは動き出す。
「よし!!」
リュウガの肩に傷がつく。カゲトラの急激なパワーアップにリュウガはついていけなかったのだ。そこからのカゲトラの連撃は全部は防がれずに擦り傷ではあるが血を流させていく。そうした攻防が続くかに思われたが、
「仕切り直しかい?」
そう思ったがそれは勘違いだとすぐに思い知らされる。リュウガは無刀状態で抜刀術のような構えをとったのだがその構えになった瞬間に異常なまでの殺傷力を感じたからだ。
「聖剣よ!! この星の力を集めて我が敵を滅ぼせ!!」
聖剣に並みの龍なら致命傷になるだけの魔力を集中させて一気に全てを放つ究極の一撃を放とうと両腕を振り下そうとしたが、
「えっ?」
ドサッ!!
と言う音と
ぶしゃー!!
と言う音に目を見開く。後ろには自分の右手が落ちており、リュウガはすでに腕を振り上げていたのだ。
(斬られた!? あの距離で? しかも速さが異常だ!! さっきまでは完璧とは言えないが目では追えていたのに!!)
驚愕する。そんなカゲトラの様子を視ていたスイは、
「終わりですね」
そう言って森の管理に戻ろうとするが、
「しっかり最後まで視たほうがよいぞ」
呼び止める翁。正直興味はなくなったが年長者の言うことは聞くしかないなとスイは再び視ると、
「まだ・・だぁーーーー!!!!」
そう言って片手で聖剣を振り下ろす。そこから放たれた聖剣の光の一撃はリュウガを飲み込む。
「ぐっ・・おおぉぉーー」
辛そうにしているカゲトラ。当然だ。本来は両手で放つ技を無理を通して片手で放ったのだから。
(聖剣の効果で治るとはいえ痛いものは痛いんだよな)
そう言って砕けた左腕をぐっぱと開いて動作確認をしつつ煙の先を見る。
「これで仕留めれたらいいんだけどな」
そうして煙が晴れるとそこには重度の火傷を負い両手を無くしたリュウガがいた。どうやらガードが間に合ったようだ。それでも両手は奪った。
「攻めるしかないよね!!」
そう言って回復が終わったカゲトラは聖剣を振り下ろした。それを両腕をクロスさせて受け止めるリュウガに、
「マジかい?」
そんな驚きの言葉を言うカゲトラの腹を前蹴りして血反吐を吐かせる。
「まったく強いな君は」
そう言って落ちている右腕を回収して斬れた断面に押し付けて、
「ふん!!」
気合いを入れる。
「ふ~何とか繋がったよ」
そう言ってぶんぶんと右腕を振るカゲトラをリュウガは襲うが、
「さっきは驚いたけどあの技じゃないなら問題ないよ」
そう言って蹴りを繰り出したリュウガの首をカウンターで斬り落とした。
ドサッ!!
と倒れたと思えばリュウガの死体はすぐさま消えてガチャと音がしたかに思えば、
「おお?」
カゲトラは外へと放り出されてべしゃと地面に倒れる。
「ようやったの~。パチモンとはいえあの人を殺すとはの~」
翁は語りかける。
「見てたんですか?」
「まぁのう」
そう言ってニコニコとする翁に、
「結局彼は・・そしてあなたは何者なんです?」
その質問に翁は優しく答えるのであった。
(龍神の末裔か)
翁からのリュウガの正体を聞いて驚きはしたが納得はした。あれだけの強さを持っている理由を知れたのは大きい。その上で、
「彼を倒して更には龍たちも倒せたらボクはこの世界の最強になれるな」
そう言って嬉しそうに旅を続けるカゲトラを
「その調子だ」
どこからかカゲトラを視る者がいたがその正体を知るのはまだまだ先のお話。
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