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31話 メンバー7
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「こんなものですかね」
そう言って地面に転がっているリュウガを運ぶウェン。久しぶりに訓練という名の蹂躙をしていた。前回とは違い互いに素手だったが結果は変わらず。
気絶しているリュウガに、
「まだまだ先は長いですよ」
優しく語りかけてギルドへと帰る。
「おかえり~、また派手にやったね」
「でなければ、確実に主様は死にますからね、仕方ありません」
「ウェンの方が強いんだから守ってよ」
マイはギルマスの命令だよ、と言うが、
「ギルマスの命令は拒否可能でしたね、それなら拒否します。何せ守りたくても守れませんから」
複雑そうな表情をするウェンに対してマイは不思議そうにする。龍神 ‘練龍鬼’ から龍との戦いには手を出す事が禁じられている事をマイ達は知らないのだ。
「龍達の戦いから皆様は守りますが主様に関してはご本人が勝つ事を信じるしかないのです」
「ふ~ん。何か訳ありっぽいから深くは突っ込まないよ。それにしてもいつ来るんだろうね、その龍達は」
「今かもしれませんし、主様が強くなってからかもしれませんしこればかりはわたくしにも分かりません」
なんて会話をしていたら、
「頼もう! ここにいる剣聖を倒した奴と真剣勝負をしたい!」
道場破りみたいに蒼髪の青年がギルドにやって来た。
「剣聖を倒すために田舎から出てきたが剣聖が旅に出たらしくてがっかりしていたのだが何でも剣聖に勝った奴がこのギルドにいるらしいな。そいつと戦いたい」
「成程ね」
蒼髪の青年はヒビキ・カイと名乗った。このギルドに来た経緯は分かったが、
「悪いけど日を改めてくれる? 剣聖を倒した人が今気絶してるから」
そういって並べたイスの上で気絶しているリュウガを指指すマイ。
「剣聖を倒した者が倒すとは凄いなモンスターか? ならば俺がそいつを倒せば俺が最強だな」
ガッハッハッと笑うヒビキに、
「倒したのはわたくしですよ」
「お前が? お前のような女に負けるそいつもそいつに負けた剣聖も弱いな」
その言葉に、
「戦ってもないのに随分デカい口叩くわね」
ルイが突っかかる。更には、
「いいのですよ、ルイ。弱い犬程良く吠えるものですから」
煽るウェン。それに対して、
「ふん! 実際弱いから転がってるんだろ、そこの男は」
そう言ってリュウガを指差すヒビキに、
「確かに主様は弱いですがあなたよりは確実に強いですよ」
断言するウェン、
「ルイ、あなたのちょうど良い相手です。勝ちなさい」
そんな訳で今、ギルドの前にてルイはヒビキと向かいあっている。気絶中のリュウガ以外の全員がギャラリーとして見守っている。
「舐められたもんだな。速攻で終わらしてやる」
「あんたじゃ、サブマスとウェンには勝てないわよ」
ルイは槍を構える。
(デカい口叩くだけあって強いわね)
ルイは冷静にヒビキの戦力を分析する。ムカついたから口を挟んだのはいいがまさかこんな展開になるとは予想していなかったがやるしかない。
「いくぞ!」
そう言ってヒビキは高速で突っ込むそして背負っていた双剣を振り抜く。
(早い! 剣聖に挑むつもりだけあってやるわね)
そう感心してはいるがしっかり避けている。ステゴロ最強決定戦の頃のルイなら間違いなく初動でやられていたが、
「当然でしょうね」
ウェンは分かっているのだ。今のルイは剣聖に迫るレベルまで成長している事をだからヒビキと戦わせているのだ。勿論、リュウガと自分が戦うまでもないとも思っているのだが。
そんなウェンの思惑を知らないルイはひたすらにヒビキと高速戦闘を繰り広げる。
「強いな! 場を繋ぐためだけの女かと思ったが中々やるな」
「当然よ! あたしはいずれ剣聖に勝つ女よ!」
「ならば、剣聖の方が強いという事だな」
そう言ってルイから距離を取るヒビキ、
「貴様の実力に敬意を表して本気で相手をしてやろう」
その言葉を発するとヒビキから角が生えて来た。
「鬼!?」
「いえ、角が片方しかありませんし何より人語を理解しているので鬼人ですね。わたくしも久しぶりに見ました」
驚くマイにウェンは解説してくれた。鬼と人のあいだに生まれた者は鬼の腕力と人の技を併せ持つ鬼人として生まれる事がごく稀にあるらしい。
「ルイは勝てるの?」
「ギリギリ負けるでしょうね」
マイからの質問にサラリとウェンは答える。
「ですが、あの程度に勝てないなら剣聖に勝つのは不可能でしょうね」
今は見守りましょう、そう言ってウェンは2人に視線を戻した。
「来なさい!」
(角が出たのは驚いたけどあたしは勝つ!)
構えにスキはないし油断もないが、
(早すぎる!)
双剣をかわせたのは直感が運良く働いたにすぎない。ルイはまったくヒビキの動きを目で追う事が出来ていなかった。それでも、
「負けるかぁぁぁぁ!」
その言葉と共に聖槍が黄金に輝く。
「ルイの奴、相手を殺す気か!」
ゴウは慌てて叫ぶ。何せゴウはルイがあの状態のルイがドラゴンを討伐したのを見ていたのだから。そのため、止めようと駆け寄ろうとしたが、
「問題ありません。下がりなさい」
ウェンに止められる。
「しかし」
「下がれ」
ウェンの圧に屈する。それに対して、
「確かにあの状態の聖槍は凄まじいですがあの鬼人はそれと同等です。殺すまでに至りません。安心なさい」
本当か? 疑うゴウであるが、
(まぁ、俺じゃどうせ止められないか)
と諦めて戦いを見守る。
「そういや名前聞いてなかったな」
「ルイ・ダグラスよ」
瞬間2人は激突し辺り一面を煙が覆う。
「終わりましたね」
ウェンだけが勝敗を見極めていた。
「ルイだ! あれヒビキは?」
煙がはれて現れたのは槍を構えたまま気絶しているルイ。それと相対していたヒビキの姿はなく疑問に思うマイに、
「あちらで気絶していますよ」
そういって指差す先はルイのいる場所から10m程離れたところに大の字で寝転んでいるヒビキだった。双剣は砕かれており本人も気絶している。
「聖槍の突きを喰らって身体が残るなんて頑丈だな」
ゴウが驚きと心配が入り混じった表情でヒビキを見る。
「鬼の血が入ってるので当然でしょう。さて、相手の武器を破壊したとはいえ聖槍の負荷に耐えれずに気絶しているのでは意味がないのでこの勝負は引き分けですね」
そうして倒れた2人を介抱してこの日は幕を閉じた。
「俺はいずれルイも剣聖も貴様ら2人も倒して最強になってやる!」
勝負の翌日。そう大声で宣言するヒビキに、
「いや、誰だよお前?」
痛烈な一言を喰らわせるリュウガ。だが仕方ないリュウガは今朝ようやく起きてヒビキとは初対面なのだから。そんなリュウガに、
「紹介するね、新メンバーのヒビキ・カイ。職業は剣士だよ」
その一言に、
「「「「えぇぇぇぇ~~~~」」」」
何人かのギルドメンバーは驚きの声を発する。拍手しているのはマイとゴウとヒカリとウェンの4名つまりはギルドに住んでいるリュウガ以外のメンバーは知っていたという事だ。
「何でそうなったのよ!」
マイに詰め寄るルイ。それに対してマイは、
「最強になるまでは田舎に帰らないって啖呵を切ったらしいから、帰る所がないらしくてね。ならうちのギルドに入らないか? って言ったら快く入ってくれたよ」
説明してから、ヒビキが、
「競う相手が近い方が何かと便利だからな」
ガッハッハっと笑うヒビキ。
「まぁ、俺は何でもいいや。歓迎するぜ。ようこそ、運命の宿木へ」
メンバーが増えるのは良い事だしまぁ良いかとリュウガはヒビキを歓迎するのであった。
そう言って地面に転がっているリュウガを運ぶウェン。久しぶりに訓練という名の蹂躙をしていた。前回とは違い互いに素手だったが結果は変わらず。
気絶しているリュウガに、
「まだまだ先は長いですよ」
優しく語りかけてギルドへと帰る。
「おかえり~、また派手にやったね」
「でなければ、確実に主様は死にますからね、仕方ありません」
「ウェンの方が強いんだから守ってよ」
マイはギルマスの命令だよ、と言うが、
「ギルマスの命令は拒否可能でしたね、それなら拒否します。何せ守りたくても守れませんから」
複雑そうな表情をするウェンに対してマイは不思議そうにする。龍神 ‘練龍鬼’ から龍との戦いには手を出す事が禁じられている事をマイ達は知らないのだ。
「龍達の戦いから皆様は守りますが主様に関してはご本人が勝つ事を信じるしかないのです」
「ふ~ん。何か訳ありっぽいから深くは突っ込まないよ。それにしてもいつ来るんだろうね、その龍達は」
「今かもしれませんし、主様が強くなってからかもしれませんしこればかりはわたくしにも分かりません」
なんて会話をしていたら、
「頼もう! ここにいる剣聖を倒した奴と真剣勝負をしたい!」
道場破りみたいに蒼髪の青年がギルドにやって来た。
「剣聖を倒すために田舎から出てきたが剣聖が旅に出たらしくてがっかりしていたのだが何でも剣聖に勝った奴がこのギルドにいるらしいな。そいつと戦いたい」
「成程ね」
蒼髪の青年はヒビキ・カイと名乗った。このギルドに来た経緯は分かったが、
「悪いけど日を改めてくれる? 剣聖を倒した人が今気絶してるから」
そういって並べたイスの上で気絶しているリュウガを指指すマイ。
「剣聖を倒した者が倒すとは凄いなモンスターか? ならば俺がそいつを倒せば俺が最強だな」
ガッハッハッと笑うヒビキに、
「倒したのはわたくしですよ」
「お前が? お前のような女に負けるそいつもそいつに負けた剣聖も弱いな」
その言葉に、
「戦ってもないのに随分デカい口叩くわね」
ルイが突っかかる。更には、
「いいのですよ、ルイ。弱い犬程良く吠えるものですから」
煽るウェン。それに対して、
「ふん! 実際弱いから転がってるんだろ、そこの男は」
そう言ってリュウガを指差すヒビキに、
「確かに主様は弱いですがあなたよりは確実に強いですよ」
断言するウェン、
「ルイ、あなたのちょうど良い相手です。勝ちなさい」
そんな訳で今、ギルドの前にてルイはヒビキと向かいあっている。気絶中のリュウガ以外の全員がギャラリーとして見守っている。
「舐められたもんだな。速攻で終わらしてやる」
「あんたじゃ、サブマスとウェンには勝てないわよ」
ルイは槍を構える。
(デカい口叩くだけあって強いわね)
ルイは冷静にヒビキの戦力を分析する。ムカついたから口を挟んだのはいいがまさかこんな展開になるとは予想していなかったがやるしかない。
「いくぞ!」
そう言ってヒビキは高速で突っ込むそして背負っていた双剣を振り抜く。
(早い! 剣聖に挑むつもりだけあってやるわね)
そう感心してはいるがしっかり避けている。ステゴロ最強決定戦の頃のルイなら間違いなく初動でやられていたが、
「当然でしょうね」
ウェンは分かっているのだ。今のルイは剣聖に迫るレベルまで成長している事をだからヒビキと戦わせているのだ。勿論、リュウガと自分が戦うまでもないとも思っているのだが。
そんなウェンの思惑を知らないルイはひたすらにヒビキと高速戦闘を繰り広げる。
「強いな! 場を繋ぐためだけの女かと思ったが中々やるな」
「当然よ! あたしはいずれ剣聖に勝つ女よ!」
「ならば、剣聖の方が強いという事だな」
そう言ってルイから距離を取るヒビキ、
「貴様の実力に敬意を表して本気で相手をしてやろう」
その言葉を発するとヒビキから角が生えて来た。
「鬼!?」
「いえ、角が片方しかありませんし何より人語を理解しているので鬼人ですね。わたくしも久しぶりに見ました」
驚くマイにウェンは解説してくれた。鬼と人のあいだに生まれた者は鬼の腕力と人の技を併せ持つ鬼人として生まれる事がごく稀にあるらしい。
「ルイは勝てるの?」
「ギリギリ負けるでしょうね」
マイからの質問にサラリとウェンは答える。
「ですが、あの程度に勝てないなら剣聖に勝つのは不可能でしょうね」
今は見守りましょう、そう言ってウェンは2人に視線を戻した。
「来なさい!」
(角が出たのは驚いたけどあたしは勝つ!)
構えにスキはないし油断もないが、
(早すぎる!)
双剣をかわせたのは直感が運良く働いたにすぎない。ルイはまったくヒビキの動きを目で追う事が出来ていなかった。それでも、
「負けるかぁぁぁぁ!」
その言葉と共に聖槍が黄金に輝く。
「ルイの奴、相手を殺す気か!」
ゴウは慌てて叫ぶ。何せゴウはルイがあの状態のルイがドラゴンを討伐したのを見ていたのだから。そのため、止めようと駆け寄ろうとしたが、
「問題ありません。下がりなさい」
ウェンに止められる。
「しかし」
「下がれ」
ウェンの圧に屈する。それに対して、
「確かにあの状態の聖槍は凄まじいですがあの鬼人はそれと同等です。殺すまでに至りません。安心なさい」
本当か? 疑うゴウであるが、
(まぁ、俺じゃどうせ止められないか)
と諦めて戦いを見守る。
「そういや名前聞いてなかったな」
「ルイ・ダグラスよ」
瞬間2人は激突し辺り一面を煙が覆う。
「終わりましたね」
ウェンだけが勝敗を見極めていた。
「ルイだ! あれヒビキは?」
煙がはれて現れたのは槍を構えたまま気絶しているルイ。それと相対していたヒビキの姿はなく疑問に思うマイに、
「あちらで気絶していますよ」
そういって指差す先はルイのいる場所から10m程離れたところに大の字で寝転んでいるヒビキだった。双剣は砕かれており本人も気絶している。
「聖槍の突きを喰らって身体が残るなんて頑丈だな」
ゴウが驚きと心配が入り混じった表情でヒビキを見る。
「鬼の血が入ってるので当然でしょう。さて、相手の武器を破壊したとはいえ聖槍の負荷に耐えれずに気絶しているのでは意味がないのでこの勝負は引き分けですね」
そうして倒れた2人を介抱してこの日は幕を閉じた。
「俺はいずれルイも剣聖も貴様ら2人も倒して最強になってやる!」
勝負の翌日。そう大声で宣言するヒビキに、
「いや、誰だよお前?」
痛烈な一言を喰らわせるリュウガ。だが仕方ないリュウガは今朝ようやく起きてヒビキとは初対面なのだから。そんなリュウガに、
「紹介するね、新メンバーのヒビキ・カイ。職業は剣士だよ」
その一言に、
「「「「えぇぇぇぇ~~~~」」」」
何人かのギルドメンバーは驚きの声を発する。拍手しているのはマイとゴウとヒカリとウェンの4名つまりはギルドに住んでいるリュウガ以外のメンバーは知っていたという事だ。
「何でそうなったのよ!」
マイに詰め寄るルイ。それに対してマイは、
「最強になるまでは田舎に帰らないって啖呵を切ったらしいから、帰る所がないらしくてね。ならうちのギルドに入らないか? って言ったら快く入ってくれたよ」
説明してから、ヒビキが、
「競う相手が近い方が何かと便利だからな」
ガッハッハっと笑うヒビキ。
「まぁ、俺は何でもいいや。歓迎するぜ。ようこそ、運命の宿木へ」
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