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第73話 去り行く炎帝
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「いやー、エイミア様の薬は効きますな」
オリクはご機嫌で、エイミアに語りかける。
これが、つい昨日まで自殺しようとしていた男とは思えないほど、爽快な笑顔を見せている。
オリクは、あれからシュールの薬で治療され、緊縛呪を解かれたあと、武闘殿の元幹部達と引き合わされた。
元幹部達に、涙ながらに詫びたオリクであったが、誰もが、
「過ぎたことより、これからのことを考えよう……」
と言う、前向きな提案をし、一切、オリクを責めることはなかった。
こういうことろがいかにも宗教家的な感覚のように、俺には思える。
俺の感覚では、致し方なかったとは言え、武闘殿とパルス自治領を危うくし、一時は裏切ったと言っても良いような奴をすんなり許すのは、かなり抵抗があるからだ。
……って、もしかして、単に俺が狭量なのかな?
まあでも、結局、元の鞘に戻れたのなら、それはそれで良いのかもしれないけどさ。
「ヘレン……、ちょっと良いか?」
「はい……、テイカー閣下」
エイミアの提案で、俺達は、東門の外壁の上で昼飯を食べていた。
東門の外壁の上は遠くまで見渡すことが出来るので、眺めが良いからだ。
エイミアは、かなり忙しく調合作業と治療をこなしていたというのに、ちゃっかりその合間を縫ってサンドイッチを作って来た。
戦いがないときは暇なんだから、アイラが昼食を作っても良さそうなものだが、エイミアもヘレンも、決してそれを言い出したりはしない。
どうも、アイラが作る食事はワイルド過ぎるらしく、二人にはお気に召さないからのようだ。
アイラも自覚があるのか、決して自ら厨房に入ったりはしない。
「お呼び下されば、私の方から出向きましたものを……」
「いや……、ちょっと込み入ったことを話したかったのでな。ここなら他に誰もいないので、ちょうど良い」
炎帝はそう言うと、どっかと俺達が座っている布の敷物に腰を下ろす。
一応、一国の領主のはずだが、格式張ったことに頓着がないのか、炎帝は粗末な敷物の上に座って違和感がないようだ。
「昨日な、俺が暗黒オーブの使い手について尋ねただろう?」
「はい……」
「ヘレン……。あのときおまえははぐらかしたが、俺には誰が使い手か分かってしまったぞ」
「……、……」
「オリクを救った緊縛呪の球は、井戸の方から放たれた。あのとき、井戸の近辺にいたのは、その猫だけだ」
「……、……」
「俺もまさかとは思ったのだが、どうしても、それしか答えがない」
「……、……」
「単刀直入に聞くぞ……。暗黒オーブの使い手は、その猫だな?」
「ご明察でございます」
自ら言いながらも、尚、半信半疑な感じの炎帝に向かい、ヘレンは躊躇なく答えた。
「ふふっ……。そう素直に認められると、こっちが戸惑うな」
「普通では考えられないことのようですので、無理もございません」
「猫が……、か。あのとんでもない威力の緊縛呪を、何百人分も放ったのが、この猫だったのか」
「はい……、名前はコロと申します。エイミアの飼い猫でございます」
「ふふっ……、ふふふ……。この猫一匹に、三百人からの軍勢がな……」
「アイラに確認しましたところ、一撃の緊縛呪で戦闘不能にしたそうです」
「一撃……? まったく、とんでもない威力だ。これは暗黒オーブが凄いのか? それとも、コロが使い手として優れているのか、どちらだ?」
「どうも、両方のようでございます」
「両方……?」
「これをご覧下さいませ」
ヘレンは、俺の首輪に付いている布袋を外すと、暗黒オーブを露出させた。
「なっ……。光っているではないか。これはもしかして、伝説にある、とんでもない使い手である証拠ではないのか?」
「どうも、そのようでございます」
「そうだろうな……。俺の炎のオーブは、光ったりはせん。ただ、他のオーブが近寄ると、熱を帯びて俺に教えてくれるがな」
「それで、緊縛呪を防ぐことが出来たのですね?」
「ああ……。もしやと思い、身構えていた。ジンの風のオーブが近寄ってくるわけがないので、よもやと思ったのだが……」
「コロには、人の魂が入っているのでございます」
「うむ……。それなら、暗黒オーブが使えるのも納得がいく。だた、この猫が伝説に匹敵する使い手だと言うのは、まだ、信じられんがな」
「このことは、まだロマーリア王国内でも数人の方しか知らないことですが、お知りになられた方々は一様に驚かれます」
炎帝が、不思議そうな顔で、俺の頭をなでる。
まあ、一番驚いているのは俺なんだからさ。
他の誰が驚いても、無理はないよ。
「ヘレン……、伏せていると言うことは、これは世間に広まらない方が良いのだな?」
「はい……。まだ、コロがその力を目一杯発揮しているとは言えませんので、コロ自体を狙われる恐れがございますから」
「炎撃を喰らわすと効くか?」
「いえ……、魔力は、コロには一切効きません。アイラの小手も、コロが生み出したものでございますので……」
「あの小手も暗黒オーブの力か……。それに、魔力が効かんとは、何とも厄介だな」
「ですが、普通に打撃をされたら、どうなるかは定かでございません」
「そうか……。それで使い手を伏せているのか」
「はい……。もしかすると、それも何とかなるのかもしれませんが、まだ私共にはその見極めが出来ていないのです」
「では、使い手のことは、黙っていよう……」
「そう願えますと、助かります」
「ふふっ……、どうせ、俺が黙っているだろうから色々と喋ったのだろう?」
「それは、ご想像にお任せいたしますわ」
そう言って、ヘレンは笑って見せる。
炎帝も、つられて笑い出す。
うん、ヘレンは絶対に炎帝が喋らない自信があったんだと、俺も思うぞ。
そうじゃなかったら、策士なヘレンが、サラサラ話すわけがないからな。
それにしても、炎帝……。
あんた、すっかり打ち解けているよな。
戦うまでは、憎き敵だと思っていたのにさ。
こういうのって、やっぱ、炎帝の人柄あってのことなんだろうな。
得な性分でうらやましいよ。
俺も、人のときに、これくらい誰とでも打ち解けられる性格だったらなあ……。
「さて……、では。我が軍は引き上げることにするぞ」
「左様でございますか……」
「エイミアの治療のおかげで、もう、すっかり緊縛呪は解けたからな。それに、坊主ばかりの武闘殿では、好きな酒も満足に飲めん」
「うふふ……」
そう言いながらも、炎帝は、名残惜しそうに俺達を見回す。
「そうだ……。言い忘れていた」
「……、……」
「おまえ達は、これからマルタ港に向かうのだろう?」
「はい……。あと二、三日ジン様の治療のお世話をしてからになると思いますが」
「うむ……。だったら、一つ、助言をしておいてやろう」
「助言でございますか?」
「水の魔女は、それ自体を攻めても無駄だ。心しておけ」
「水の魔女……」
「まあ、ヘレンは分かっているだろうがな」
「……、……」
オリクはご機嫌で、エイミアに語りかける。
これが、つい昨日まで自殺しようとしていた男とは思えないほど、爽快な笑顔を見せている。
オリクは、あれからシュールの薬で治療され、緊縛呪を解かれたあと、武闘殿の元幹部達と引き合わされた。
元幹部達に、涙ながらに詫びたオリクであったが、誰もが、
「過ぎたことより、これからのことを考えよう……」
と言う、前向きな提案をし、一切、オリクを責めることはなかった。
こういうことろがいかにも宗教家的な感覚のように、俺には思える。
俺の感覚では、致し方なかったとは言え、武闘殿とパルス自治領を危うくし、一時は裏切ったと言っても良いような奴をすんなり許すのは、かなり抵抗があるからだ。
……って、もしかして、単に俺が狭量なのかな?
まあでも、結局、元の鞘に戻れたのなら、それはそれで良いのかもしれないけどさ。
「ヘレン……、ちょっと良いか?」
「はい……、テイカー閣下」
エイミアの提案で、俺達は、東門の外壁の上で昼飯を食べていた。
東門の外壁の上は遠くまで見渡すことが出来るので、眺めが良いからだ。
エイミアは、かなり忙しく調合作業と治療をこなしていたというのに、ちゃっかりその合間を縫ってサンドイッチを作って来た。
戦いがないときは暇なんだから、アイラが昼食を作っても良さそうなものだが、エイミアもヘレンも、決してそれを言い出したりはしない。
どうも、アイラが作る食事はワイルド過ぎるらしく、二人にはお気に召さないからのようだ。
アイラも自覚があるのか、決して自ら厨房に入ったりはしない。
「お呼び下されば、私の方から出向きましたものを……」
「いや……、ちょっと込み入ったことを話したかったのでな。ここなら他に誰もいないので、ちょうど良い」
炎帝はそう言うと、どっかと俺達が座っている布の敷物に腰を下ろす。
一応、一国の領主のはずだが、格式張ったことに頓着がないのか、炎帝は粗末な敷物の上に座って違和感がないようだ。
「昨日な、俺が暗黒オーブの使い手について尋ねただろう?」
「はい……」
「ヘレン……。あのときおまえははぐらかしたが、俺には誰が使い手か分かってしまったぞ」
「……、……」
「オリクを救った緊縛呪の球は、井戸の方から放たれた。あのとき、井戸の近辺にいたのは、その猫だけだ」
「……、……」
「俺もまさかとは思ったのだが、どうしても、それしか答えがない」
「……、……」
「単刀直入に聞くぞ……。暗黒オーブの使い手は、その猫だな?」
「ご明察でございます」
自ら言いながらも、尚、半信半疑な感じの炎帝に向かい、ヘレンは躊躇なく答えた。
「ふふっ……。そう素直に認められると、こっちが戸惑うな」
「普通では考えられないことのようですので、無理もございません」
「猫が……、か。あのとんでもない威力の緊縛呪を、何百人分も放ったのが、この猫だったのか」
「はい……、名前はコロと申します。エイミアの飼い猫でございます」
「ふふっ……、ふふふ……。この猫一匹に、三百人からの軍勢がな……」
「アイラに確認しましたところ、一撃の緊縛呪で戦闘不能にしたそうです」
「一撃……? まったく、とんでもない威力だ。これは暗黒オーブが凄いのか? それとも、コロが使い手として優れているのか、どちらだ?」
「どうも、両方のようでございます」
「両方……?」
「これをご覧下さいませ」
ヘレンは、俺の首輪に付いている布袋を外すと、暗黒オーブを露出させた。
「なっ……。光っているではないか。これはもしかして、伝説にある、とんでもない使い手である証拠ではないのか?」
「どうも、そのようでございます」
「そうだろうな……。俺の炎のオーブは、光ったりはせん。ただ、他のオーブが近寄ると、熱を帯びて俺に教えてくれるがな」
「それで、緊縛呪を防ぐことが出来たのですね?」
「ああ……。もしやと思い、身構えていた。ジンの風のオーブが近寄ってくるわけがないので、よもやと思ったのだが……」
「コロには、人の魂が入っているのでございます」
「うむ……。それなら、暗黒オーブが使えるのも納得がいく。だた、この猫が伝説に匹敵する使い手だと言うのは、まだ、信じられんがな」
「このことは、まだロマーリア王国内でも数人の方しか知らないことですが、お知りになられた方々は一様に驚かれます」
炎帝が、不思議そうな顔で、俺の頭をなでる。
まあ、一番驚いているのは俺なんだからさ。
他の誰が驚いても、無理はないよ。
「ヘレン……、伏せていると言うことは、これは世間に広まらない方が良いのだな?」
「はい……。まだ、コロがその力を目一杯発揮しているとは言えませんので、コロ自体を狙われる恐れがございますから」
「炎撃を喰らわすと効くか?」
「いえ……、魔力は、コロには一切効きません。アイラの小手も、コロが生み出したものでございますので……」
「あの小手も暗黒オーブの力か……。それに、魔力が効かんとは、何とも厄介だな」
「ですが、普通に打撃をされたら、どうなるかは定かでございません」
「そうか……。それで使い手を伏せているのか」
「はい……。もしかすると、それも何とかなるのかもしれませんが、まだ私共にはその見極めが出来ていないのです」
「では、使い手のことは、黙っていよう……」
「そう願えますと、助かります」
「ふふっ……、どうせ、俺が黙っているだろうから色々と喋ったのだろう?」
「それは、ご想像にお任せいたしますわ」
そう言って、ヘレンは笑って見せる。
炎帝も、つられて笑い出す。
うん、ヘレンは絶対に炎帝が喋らない自信があったんだと、俺も思うぞ。
そうじゃなかったら、策士なヘレンが、サラサラ話すわけがないからな。
それにしても、炎帝……。
あんた、すっかり打ち解けているよな。
戦うまでは、憎き敵だと思っていたのにさ。
こういうのって、やっぱ、炎帝の人柄あってのことなんだろうな。
得な性分でうらやましいよ。
俺も、人のときに、これくらい誰とでも打ち解けられる性格だったらなあ……。
「さて……、では。我が軍は引き上げることにするぞ」
「左様でございますか……」
「エイミアの治療のおかげで、もう、すっかり緊縛呪は解けたからな。それに、坊主ばかりの武闘殿では、好きな酒も満足に飲めん」
「うふふ……」
そう言いながらも、炎帝は、名残惜しそうに俺達を見回す。
「そうだ……。言い忘れていた」
「……、……」
「おまえ達は、これからマルタ港に向かうのだろう?」
「はい……。あと二、三日ジン様の治療のお世話をしてからになると思いますが」
「うむ……。だったら、一つ、助言をしておいてやろう」
「助言でございますか?」
「水の魔女は、それ自体を攻めても無駄だ。心しておけ」
「水の魔女……」
「まあ、ヘレンは分かっているだろうがな」
「……、……」
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