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第52話 男性器のソテーを食べた件〜後編〜

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「男性器はちゃんと若いイケメンから切り取ったの? オッサンとかブサイクのは嫌だからね!」


 鼻息を荒くしながら一護いちごくんに質問したのは尾芽牙おめがくんだった。


「えぇ……疑問に思うトコそこ?」


 尾芽牙おめがくんはフツーの人間とは少し常軌を逸した感性の持ち主ではあるけど、ここまで外れていたとは……。
 若いイケメンの男性器でも全く食欲が湧かない。


「アオイくんだって、イケメンとブサイクのをどっちか選んで食べないと死ぬっていう状況だったら、絶対イケメンの方を選ぶでしょうwww」
「う~ん……願わくば、そういう特殊な状況に出くわしたくないかなぁ」


 今まさに特殊な状況に出くわしてしまったわけだが、少しばかりチンポの味が気になり始めている自分がいるのも確かだ。


「イケメンのチンポが食いたいなら、後で俺のを食わせてやるぜぇ~♡ さあ、召し上がれ!」
「いただきま~す♡」


 さっそく尾芽牙おめがくんはチンポのソテーを丸かじりにした。それに釣られて、僕も小声で「いただきます……」と言って料理に手をつけ始める。
 男性器のソテーはやはりフツーの代物とは全く異なるようで独特な風味を醸し出していた。
 しかし味付けはヘルシーな感じで、素材の味を楽しむ料理のようだ。まあ、決して悪くはなかった。
 けれど、未知のものであることに変わりはないため食欲の方は全くといっていいほど唆られない。
 次はキンタマ袋を口に含むと、外側はからっと揚げられ、中はマシュマロのように柔らかく、嚙めば嚙むほど口の中で溶けていった。味は甘辛と言った感じで少し甘めのソースの中にピリッと辛い調味料が含まれていて味を引き立てている。


「おぉッ、これは! 舌ざわりが良く、キンタマの甘さが口の中いっぱいに広がるみたい♡ 自然の風味が絶妙で香もコクも最高にして至高!!! 男の子って、こんなにも美味しいモノを股間にぶら下げてたんだねwww」


 僕は男性器のソテーをじっくりと心ゆくまで堪能した。


「ようやくアオイもチンポの美味さを知ったようだなぁwww」
「まあ、その……知りたくなかったんだけど、知っちゃったというか……」


 すると、一護いちごくんは僕の目の前に勃起した極太ペニスを差し出していた。


「俺のも食いたくなったろ~?」
「そういうこと言うと、本気で嚙っちゃうよwww」
「いいぜぇ~♡ 世の中は食うか食われるかのどちらかだもんなぁ」


 αが肉食動物なら、Ωは草食動物。けれど、肉食動物を虜にする草食動物は無敵だ。
 僕は今、最強の肉食動物のチンポを独占する真の支配者となっていた。
 僕が顔を近づけていくと、一護いちごくんのペニスがビクンっと、更に堅さを増してゆく。


「じゃあ、食べちゃうから♡」


 一護いちごくんのペニスはビシッと天を向いてそそり立ち、ビクっビクっと脈動している。
 太くて長い男性器は、全体が綺麗なピンク色。表面は太い血管が幾筋も走り、亀頭は完全露出を果たしていた。
 亀頭にキスをすると、赤い充血肉に濡れた舌を這わせる。
 ぺろ、ぺろ……ちゅぷちゅ。
 裏側には、敏感な神経が集まっている箇所がある。まずはそこから美味しくいただく。
 そしてペニスの上面から根元、更に睾丸袋までを、思いきり舌をいっぱいに使って、愛撫する。
 肉棒の根元を舐めたら、ペニス全体が熱くなっていき、更に袋を舌愛撫すると、睾丸がヒクンっと持ち上がった。
 勃起肉は小刻みに震えて、先端からは先走りの透明液がトロロっと溢れていた。


「んん……ちょっと苦いけど……なんだか大人の味って感じだね♡」


 苦いのに舐めていると幸せな気持ちになる不思議な味だった。


「チンポの味が分かるようになったっていうことはアオイもΩの大人になった証拠さ♡」


 そう言いながら、一護いちごくんは僕の髪を撫でてくれた。


「僕、もう大人のΩなんだね……」


 優しい髪撫でをされた僕は更なる愛情を込めて奉仕に力を入れる。


一護いちごくんのココ、もっとしろって言ってるよ。貪欲なチンポだね、ちゅ~♡」


 亀頭舐めと裏愛撫と袋しゃぶりを連続でお見舞いしてやる。
 僕は一護いちごくんのドコがより敏感なのか、瞬時に判断できるようになっていた。 
 舌先で鈴口を強く押し、弱点をザラリと舐め上げ、唇で袋の真ん中をチュっと吸った、その瞬間。


「うおおおおおお~ッ!!!」


 ペニスから白い火花が走り、爆発したかのように一護いちごくんは絶頂を迎えた。
 跪く僕の顔めがけて、白い粘液が満遍なく放射される。
 顔射をされながら、放心したように一護いちごくんのペニスを見つめていると、僕の隣に尾芽牙おめがくんが来た。


「『大人の味』がするらしいけど、どんな味なの~? 気になるなぁ~♡ ――ガブッ!」


 尾芽牙おめがくんは歯を立てて一護いちごくんのペニスを頬張る。


「あ、いててッ! おい、尾芽牙おめが! 歯を立てんな!」
「おえ……なんか生臭い味……。アオイくんってば、よくこんな不味いの咥えられたねwww」
「失礼なヤツだなぁ~、俺のチンポは生臭くなんかねえ! 尾芽牙おめがに俺のチンポは2万年早ぇんだよwww」


 優秀で何でもこなせる尾芽牙おめがくんだが、中身の方はまだ子供らしい。
 顔中を白濁液まみれにされてもショックを感じないどころか、愛する一護いちごくんのチンポをウットリと味わう余裕さえある今の自分がものすごく大人に感じられるのだった。
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