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日常編part④
85 変態占い師
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僕は定期的に自分の人生をミントに占ってもらっている。
占いの運勢によって僕はヒビキと一緒にクエストに行くかどうかを決めるのだ。
「今回はミライが残りの人生で後何回性的搾取に遭うか占ってあげたよ~♡」
ミントの水晶玉には、全身の至るところに精液を浴びせかけられ、這いつくばって下半身をビクビクと痙攣させる僕の姿が映っていた。
「死ぬまでに18795回は襲われるみたいだね。今日も悪い男がミライの身体目当てに襲来してくるってさ♡」
ミントはさらっと恐いことを言ってくる。
なんだか犯されるために転生したんじゃないかと思えるほど、僕の人生はハードモードのようだ。
「はあ……いつもこんな役どころばっかし……」
意気消沈しながら僕は絞り出すような声で言った時である。
「危ない、伏せて!」
ミントが叫んだ直後だった。矢弦の音が響き、僕たちの頭上に矢の雨が降りかかる。
僕を庇いながら、ミントは驟雨のごとく降り注ぐ矢をたてつづけに撃ち落とした。
「ククク……」
どこからともなく響いてきた笑い声。ふと気がつくと、僕たちは武装した大勢の男たちに取り囲まれていた。
「魔導師の最高位である≪世界の中心≫の称号を持つミントを殺して名を上げようと思ったら、ちょうどいい肉便器もいるじゃねえかwww」
僕の身体を舐めまわすように見つめる男たちの目は早くも欲望に血走っていた。
「ボクが魔法でヤツを引きつけるから、その隙にミライは逃げて」
「ダメだよ、恐くて足が……」
恐怖で腰が抜けた僕の下半身は、ほとんど力を失っていた。ミントの手を借りて、どうにか立ちあがったものの、膝はガクガクと震え、とても走ることなどできそうにない。
「さあ、おっぱじめようぜッ! 狩りの始まりだwww」
男たちの口々から、一斉に獣の咆哮があがる。自らの欲望のおもむくまま、男たちは様々な得物を手に突進してきた。
「悪党共め、そうはさせるか!」
ミントは得意の風属性魔法を発動させると、たちまち剣風が巻き起こり、激烈な斬撃とともに切断された男たちの肉片が飛び散る。
男たちはミントを取り囲もうとしたが、圧倒的な魔力の前に、次々と屍と化していく。
「なんてヤツだ……」
男たちが欲望を忘れ、戦慄して立ち竦むほど、ミントの魔法はずば抜けていた。
「こいつは手がつけられねぇ……これじゃあ、ゆっくり犯ることもできねえぜ」
ミントの魔法で操られた風に襲われるたびに、男たちの口からは絶叫があがり、鮮血が辺りを染めあげていく。
「そろそろ終わりにしようか。面倒だから一気に片付けてあげるよ!」
両手を振り上げて、魔力を溜めるのに意識を集中させたミントの左右の手のひらを結ぶ空間に黄金の光玉が出現した。
男たちは本能的に危機を察知すると、ミントの魔法を力ずくで封じるべく猛然と突進した。
大剣が唸り、大気を切り裂きながらミントの頭上に迫る。これが普通の相手であったなら、頭の先から股間までを一瞬で両断されただろう。だが……。
次の瞬間、掌中にあった光玉が弾け、それは大剣を大きく振り上げてがら空きになった男たちの胸に炸裂した。
「ぎゃああああああああああッ!!!」
胸から全身を駆け巡る凄まじい激痛とともに、男たちの身体は大きく弾き飛ばされ、地面に激しく叩きつけられた。
「≪世界の中心≫の称号を授かったばかりの頃よりボクの魔法は格段とパワーアップしてるんだ。今ならヒビキやゼノンにも負ける気はしないよ♡」
ミントが不敵な笑みを浮かべながら言うと、首領格の男が負けじと立ち上がってきた。
「へぇ~、なかなかタフじゃん。耐久力だけならゼノンにも匹敵するかもねwww」
男は立っているのが精一杯で殆ど虫の息だった。
何とか大剣に手をかけたところで男は絶句した。
「そんな馬鹿な……剣が持ち上がらない……」
呻きながら、男は大剣の柄から手を滑らせた。もう一度手を伸ばして大剣を掴み取ろうとするが、柄に指をかけただけで持ちあげることができない。右腕に渾身の力が込められ、筋肉が逞しく盛り上がったが、大剣は少し持ち上がっただけで、切っ先は一瞬さえも地面から離れなかった。
「くッ、オレ様の剣に何か細工をしたのか⁉︎」
最悪の事態への予感を希望的な観測で封じるかのように、男は的外れな設問をミントに向けて放った。
「いや、単にお前に戦う力がもう残ってないだけだろうwww」
ミントの指摘は事実だった。
ダメージが強すぎて、生まれたての子鹿のように男の足腰はガクガク震えていた。
ミントが額にデコピンしただけで男は死んだように頭から倒れて気絶する。
「あんまりオナニーしないでぇ~♪ 男はいつでもシコシコ~♪ オカズにするのはやめてよぉ~♪ ミライは誰より変態♪」
ミントは妙な歌を歌いながら、僕の身体を性的搾取する勢いで駆け寄ってくる。
「もしかして今回の占いで言ってた僕の身体目当てに襲来してくる悪い男ってミントのことなんじゃ?」
僕の問いにミントは舌をペロッと出しながら首肯する。
「ボクの占いは百発百中だからね~♡ 運命からは誰も逃れられないのさwww」
ミントに占いを頼んだ時点で自分の運命が勝手に定められたものでしかないことを今さらになって僕は悟るのであったwww
占いの運勢によって僕はヒビキと一緒にクエストに行くかどうかを決めるのだ。
「今回はミライが残りの人生で後何回性的搾取に遭うか占ってあげたよ~♡」
ミントの水晶玉には、全身の至るところに精液を浴びせかけられ、這いつくばって下半身をビクビクと痙攣させる僕の姿が映っていた。
「死ぬまでに18795回は襲われるみたいだね。今日も悪い男がミライの身体目当てに襲来してくるってさ♡」
ミントはさらっと恐いことを言ってくる。
なんだか犯されるために転生したんじゃないかと思えるほど、僕の人生はハードモードのようだ。
「はあ……いつもこんな役どころばっかし……」
意気消沈しながら僕は絞り出すような声で言った時である。
「危ない、伏せて!」
ミントが叫んだ直後だった。矢弦の音が響き、僕たちの頭上に矢の雨が降りかかる。
僕を庇いながら、ミントは驟雨のごとく降り注ぐ矢をたてつづけに撃ち落とした。
「ククク……」
どこからともなく響いてきた笑い声。ふと気がつくと、僕たちは武装した大勢の男たちに取り囲まれていた。
「魔導師の最高位である≪世界の中心≫の称号を持つミントを殺して名を上げようと思ったら、ちょうどいい肉便器もいるじゃねえかwww」
僕の身体を舐めまわすように見つめる男たちの目は早くも欲望に血走っていた。
「ボクが魔法でヤツを引きつけるから、その隙にミライは逃げて」
「ダメだよ、恐くて足が……」
恐怖で腰が抜けた僕の下半身は、ほとんど力を失っていた。ミントの手を借りて、どうにか立ちあがったものの、膝はガクガクと震え、とても走ることなどできそうにない。
「さあ、おっぱじめようぜッ! 狩りの始まりだwww」
男たちの口々から、一斉に獣の咆哮があがる。自らの欲望のおもむくまま、男たちは様々な得物を手に突進してきた。
「悪党共め、そうはさせるか!」
ミントは得意の風属性魔法を発動させると、たちまち剣風が巻き起こり、激烈な斬撃とともに切断された男たちの肉片が飛び散る。
男たちはミントを取り囲もうとしたが、圧倒的な魔力の前に、次々と屍と化していく。
「なんてヤツだ……」
男たちが欲望を忘れ、戦慄して立ち竦むほど、ミントの魔法はずば抜けていた。
「こいつは手がつけられねぇ……これじゃあ、ゆっくり犯ることもできねえぜ」
ミントの魔法で操られた風に襲われるたびに、男たちの口からは絶叫があがり、鮮血が辺りを染めあげていく。
「そろそろ終わりにしようか。面倒だから一気に片付けてあげるよ!」
両手を振り上げて、魔力を溜めるのに意識を集中させたミントの左右の手のひらを結ぶ空間に黄金の光玉が出現した。
男たちは本能的に危機を察知すると、ミントの魔法を力ずくで封じるべく猛然と突進した。
大剣が唸り、大気を切り裂きながらミントの頭上に迫る。これが普通の相手であったなら、頭の先から股間までを一瞬で両断されただろう。だが……。
次の瞬間、掌中にあった光玉が弾け、それは大剣を大きく振り上げてがら空きになった男たちの胸に炸裂した。
「ぎゃああああああああああッ!!!」
胸から全身を駆け巡る凄まじい激痛とともに、男たちの身体は大きく弾き飛ばされ、地面に激しく叩きつけられた。
「≪世界の中心≫の称号を授かったばかりの頃よりボクの魔法は格段とパワーアップしてるんだ。今ならヒビキやゼノンにも負ける気はしないよ♡」
ミントが不敵な笑みを浮かべながら言うと、首領格の男が負けじと立ち上がってきた。
「へぇ~、なかなかタフじゃん。耐久力だけならゼノンにも匹敵するかもねwww」
男は立っているのが精一杯で殆ど虫の息だった。
何とか大剣に手をかけたところで男は絶句した。
「そんな馬鹿な……剣が持ち上がらない……」
呻きながら、男は大剣の柄から手を滑らせた。もう一度手を伸ばして大剣を掴み取ろうとするが、柄に指をかけただけで持ちあげることができない。右腕に渾身の力が込められ、筋肉が逞しく盛り上がったが、大剣は少し持ち上がっただけで、切っ先は一瞬さえも地面から離れなかった。
「くッ、オレ様の剣に何か細工をしたのか⁉︎」
最悪の事態への予感を希望的な観測で封じるかのように、男は的外れな設問をミントに向けて放った。
「いや、単にお前に戦う力がもう残ってないだけだろうwww」
ミントの指摘は事実だった。
ダメージが強すぎて、生まれたての子鹿のように男の足腰はガクガク震えていた。
ミントが額にデコピンしただけで男は死んだように頭から倒れて気絶する。
「あんまりオナニーしないでぇ~♪ 男はいつでもシコシコ~♪ オカズにするのはやめてよぉ~♪ ミライは誰より変態♪」
ミントは妙な歌を歌いながら、僕の身体を性的搾取する勢いで駆け寄ってくる。
「もしかして今回の占いで言ってた僕の身体目当てに襲来してくる悪い男ってミントのことなんじゃ?」
僕の問いにミントは舌をペロッと出しながら首肯する。
「ボクの占いは百発百中だからね~♡ 運命からは誰も逃れられないのさwww」
ミントに占いを頼んだ時点で自分の運命が勝手に定められたものでしかないことを今さらになって僕は悟るのであったwww
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