男だらけの変態異世界冒険譚

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クェーサーΩ編

64 変態国王爆誕

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 鳴滝軍との戦争は激化し、国内は史上かつてないほどの大混乱に陥っていた。
 突然崩御した国王の遺言により、今まで国に貢献してきた最強冒険者のヒビキを養子に迎え、次期国王の座に就かせるという異例な事態となった。
 国王には直系の後継者どころか、国内には親王もいない。このため王族会議は王室の人間が誰1人いないというシュールな光景になった。
 会議を終えたヒビキは正直ノリ気ではなかった。
 ヒビキは国家の最高指導者たる地位を望んだことはなかった。そもそも国家なる概念すら充分に確立していないこの世界で国王という地位はさほど魅力のあるものではない。玉座は政治ゲームを行なう者たちに監視され、逃げることの許されない牢獄だ。
 王族の血筋が流れているわけでも、議会の選挙で選ばれたわけでもないが、王位継承権を与えられたからには今さら拒否することもできない。

「すごいよ、ヒビキ♡ 冒険者から一気に国王だなんて、ものすごく出世したじゃん!」

 僕がそう言うと、ヒビキは音もなく背後にまわって後ろから身体を抱きしめてきた。

「この国では絶対王政だぞ、ミライ♡ 国王である俺にミライの全てを差し出すんだぁ~」
「んんッ……ああ、らめぇ~♡」

 一瞬、押しのけようとしたものの、不思議と力が入らなくなってヒビキの唇から逃れられなくなった。

「ミライは俺だけのモノだ。俺を愛することこそがミライの唯一の使命と言っても過言ではない♡」

 他の人間が聞けば、傲慢極まりないと思われるだろう。だが、

「もちろん、承知してるよ。国王様~♡」

 僕は思わず従順に答えてしまった。

「ミライに愛されれば愛されるほど俺は強くなれる。俺がこの世界を守れるかはミライの愛にかかっている。頼んだぜ、ミライ♡」
「それは責任重大だね。分かったよ、ヒビキ♡ その代わり、これからも僕に愛してもらえるような良い男でいないと承知しないよぉ~」

 僕がそう言うと、ヒビキは満足そうにうなずいた。

「ああ、もちろんさ。その証拠にミライを夢の世界へ連れていってやるぜぇ~♡」

 言うやいなや、ヒビキは正面にまわって僕を机の上に押し倒し、指先をパンツの中に潜り込ませる。パンツの中はすでに粘ついた液で溢れかえり、ヒビキの指にねっとりと絡みついてくる。

「もう溢れてきてるじゃないか~♡」
「いやぁんッ」

 ヒビキに指摘されて、僕は恥ずかしさのあまり身悶えてしまった。
 僕の腰がヒクッと小刻みに跳ねる。股間をまさぐる指が、僕の敏感なところに触れたのだ。濡れた指が表面を滑ったとたん、

「くひいッ、あぉうッ、ふぁはッ!」

 最も敏感な炉心を叩かれた僕は耐えていたよがり声を吹き上げて官能に震えた。

「相当気持ちいいようだなぁ~♡」

 ヒビキの首に手をまわして喘ぐ僕に優しく囁いてきた。
 僕はおねだりするように腰を自分から押し付ける。

「可愛いぜ、ミライ♡」

 ヒビキの賛辞に、僕ははにかみつつ顔を横にした。
 秘めやかな愛撫がつづけられているうちに、赤い乳首がゆっくりと起立していくのを、ヒビキは静かに観察していた。
 開いた胸もとから出た乳首を、待ちきれなくなったヒビキが口に含む。

「あ……ぁんッ」

 思わず身をよじってしまう僕を大きな執務机の上に組み伏せたまま、もう片方の乳首をヒビキは指で揉みほぐしていく。

「ああ、はああぁッ、ひいッ」

 半開きになった口から洩れる声が、喘ぎに乗って流れ出る。ヒビキにいいように肉体を弄ばれている事実が、僕の官能を煽り、理性を狂わせていく。
 すっかり肉欲に溺れた僕が、自尊心など投げ出して、ヒビキの愛撫に身体をくねらせるさまは、国王の征服欲を大いに満足させた。

「ヒハァァァッ!」

 ヒビキの肉棒が僕の中に侵入し、滑らかに前後に往復する。僕の中が複雑に蠢き、侵入した男根を奥まで咥えこもうとする。
 もう頭はクラクラして何も考えられず、机の上で仰向けに押さえつけられたまま、ただ甘い喘ぎをあげるだけだ。

「ふぁあああッ」

 深く貫かれて、僕は思わずはしたない声を出してしまった。僕の反応を愛しく思ったヒビキは、上体を重ねて唇を奪った。
 僕の悲鳴は徐々に切なげな喘ぎ声に変貌していった。狂おしいほどの快楽に翻弄されて、愛液がとめどなく溢れ続ける。やがて、僕の身体に熱いものが駆け巡った。
 いいようのない快感が小さい波となって身体を揺さぶり、腰の動きはしだいに速くなる。
 僕が達しつつあることを知ったヒビキは、いっそう激しく腰を動かした。強烈な快感が僕の股間を突き抜けていく。

「はうッ、ふあああああああああ~♡」

 とどめの突き上げを受けた瞬間、僕は身体を後ろに大きくそらして、獣のような雄叫びをあげた。
 激しいオーガズムに身を震わせた僕は愛しいヒビキの腕の中でがっくりと崩れ落ちた。
 ヒビキは力つきた僕の身体を受けとめると、優しい表情で、静かに髪を撫でてくれたのだった。
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