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日常編part②
48 変態修行
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ここのところ僕はヒビキに毎日剣の修行を受けていた。
神様との戦い以降、ヒビキに頼ってばかりではなく、自分の身や愛する息子のことだけは守れるように強くなりたいと思うようになったのだ。
「えいッ!」
気合の入った僕の声が森にこだました。
「なかなか筋がいいぞ、ミライ♡」
僕が本気で打ち込んでもヒビキは余裕綽々な様子だった。
剣を打ち合う金属音が断続的に響く。
「はあッ!」
裂帛の気合を込めて、僕は全身をぶつけるように打ち込んでいった。手にしたレイピアが風を切ってうなる。
――カキィィィィン……!
剣はヒビキに打ちとめられ、反対に押しかえされて僕は尻餅をついた。
「良くなってきてはいるんだが、まだまだ無駄な動きが多いぞ~」
汗の流れる上気した顔をあげ、僕は立ち上がった。
ヒビキがニヤリと笑った。
「さぁ、約束だ、ミライ♡」
僕は唇を嚙む。
「本当にするの~?」
「約束しただろ~」
「もう分かったよ」
僕は瞼を伏せ、意を決して下半身を覆う銀色の装甲を外し始めた。
一本を取られるたび、下半身に着けたものを脱いでいく。それが今日の修行の約束だった。僕はそれを阻止するために必死で剣を振るったが、ついに最初のひとつが脱がされることとなった。
「えいッ! えいえいッ!」
たてつづけに1本取られた僕は、下半身に1枚の下着しか着けていなかった。
上半身はきちっとプレート・メイルを着けているが、それなのに下半身は剥き出しだ。それが全裸よりもかえって変態的で、ヒビキの淫ら心を強烈に誘った。
下着は薄いラムスキンで、前の部分の三角形はかなり小さく、ウエストへ向けて鋭角的に切れあがっている。ウエスト部分は細いベルトになっていて、ヒップもほとんど剥き出しの状態だ。
「えいッ!」
僕は最後の1枚を守ろうと必死で打ち合うが、長時間の修行に息はあがり、体温も異常に上昇して、ふらふらの状態になっていた。
「とりゃ~ッ!」
ヒビキの一撃を支えきれず、ついに僕は倒れ込んでしまった。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
肩で息をする僕を、ヒビキは見降ろした。
「約束だ。脱げぇ~♡」
僕は肩をすくめた。
「さあ、脱ぐんだ。今、脱ぐんだぁ~♡」
ヒビキが念を押す。僕は背を向けて身体を小さく丸めた。
僕はその格好で、おずおずと革の下着を引き降ろした。
「よ~し、じゃ、立ち上がって、そこの岩に手をつくんだ」
僕には、何をされるのかがわかっていた。毎日、剣の修行の最後は、この行為で締めくくられるのだ。
僕はヒップを突き出し、太腿を開き気味にして立った。
鼻息荒く、ヒビキが背後にかぶさってくる。太腿の間からのびてきた手が、すくいあげるように僕の秘部をやんわりと押さえた。
「昨日よりずっと上達したぞ、ミライ♡ だが、踏み込みがまだまだ甘い。爪先で踏み込むと身体が軽くなる。足の裏全体で踏み込むんだ。膝から、前に出るようにしてな」
「うん……」
下半身をさかんにいじられながら剣の話をされて、僕は混乱した。
「よし、いいぞ。ミライは濡れが早いな♡」
ヒビキは自慢の肉槍を突き出し、恥ずかしい穴をさぐると、ぐいっと腰を入れた。
「あくぅッ!」
僕は両手で岩肌を抱え込む。
グチョッグチョッと聞くに耐えない水音がたち、淫靡な香りが辺りにひろがっていく。
「ああ……熱いぞ、ミライの中♡」
今まで運動していたため、体温はすでに上昇している。さらに下半身の筋肉を使いつづけていたので括約筋もギチギチに締まっていた。
乱れながら僕は、戦場で破れた敗者は、こうやって敵兵のなぶりものになるのだろうかと思った。
凌辱を受けることを想像するのは、僕にとって恐怖以外の何ものでもない。だが、その相手が愛するヒビキだと思うと、凌辱の恐怖も甘美な幻想へと変質するのだった。
「ヒビキ~ッ!!!」
僕の肉体は征服される喜びに震えた。
「ありゃ?」
そのとき突然、素っ頓狂な声が聞こえた。
僕は顔をあげると、近くを通りかかったミントの姿が目に飛び込んできた。
「いやはや、これはお楽しみ中に失礼したねぇ~♡ ミライが上半身にプレート・メイルなんか着てるから最初見た時、ヒビキがどこかの騎士と浮気でもしてるのかと思っちゃったよwww」
ミントは鼻の下をのばしながら、こちらに近づいてくる。性行為を目撃してしまったことを特に悪いとは思っていないようだ。相変わらずスケベ根性丸出しで興味津々にこちらを覗いてくる。
「よぉ~、ミント。今日は良いセックス日和だぜぇ!」
ヒビキの方も、見られて勃起が萎えるような神経の持ち主ではない。ズリュッズリュッと力強く僕の中に抽挿をつづける。
「くッ……」
ひとり僕だけが顔を背け、指を嚙んでもれそうになる嬌声を必死にこらえていた。
「ボクはこの先で昼食にするけど、ヒビキとミライも良かったらお茶でも飲みに来ない? もちろん、エッチし終わってからでいいからねぇ~♡」
そう言うと、ミントは去っていった。
「見られて感じたろぉ~?」
ヒビキは僕の髪をかきあげた。
僕は首を振る。
「本当かぁ~? 見られてキューッとミライの中が締まったぞぉ♡」
ヒビキはペニスの抽送に力を込めた。
やがて精も根もつき、悲鳴も嗄れ果て全身がぐったりとなった頃、ヒビキの体が痙攣するのを僕は感じた。
次の瞬間、僕の身体の奥底で勃起がスパークした。
「ああああああああ~ッ!!!」
僕が絶頂を告げる声はミントが休憩している場所まで轟いたのだった。
神様との戦い以降、ヒビキに頼ってばかりではなく、自分の身や愛する息子のことだけは守れるように強くなりたいと思うようになったのだ。
「えいッ!」
気合の入った僕の声が森にこだました。
「なかなか筋がいいぞ、ミライ♡」
僕が本気で打ち込んでもヒビキは余裕綽々な様子だった。
剣を打ち合う金属音が断続的に響く。
「はあッ!」
裂帛の気合を込めて、僕は全身をぶつけるように打ち込んでいった。手にしたレイピアが風を切ってうなる。
――カキィィィィン……!
剣はヒビキに打ちとめられ、反対に押しかえされて僕は尻餅をついた。
「良くなってきてはいるんだが、まだまだ無駄な動きが多いぞ~」
汗の流れる上気した顔をあげ、僕は立ち上がった。
ヒビキがニヤリと笑った。
「さぁ、約束だ、ミライ♡」
僕は唇を嚙む。
「本当にするの~?」
「約束しただろ~」
「もう分かったよ」
僕は瞼を伏せ、意を決して下半身を覆う銀色の装甲を外し始めた。
一本を取られるたび、下半身に着けたものを脱いでいく。それが今日の修行の約束だった。僕はそれを阻止するために必死で剣を振るったが、ついに最初のひとつが脱がされることとなった。
「えいッ! えいえいッ!」
たてつづけに1本取られた僕は、下半身に1枚の下着しか着けていなかった。
上半身はきちっとプレート・メイルを着けているが、それなのに下半身は剥き出しだ。それが全裸よりもかえって変態的で、ヒビキの淫ら心を強烈に誘った。
下着は薄いラムスキンで、前の部分の三角形はかなり小さく、ウエストへ向けて鋭角的に切れあがっている。ウエスト部分は細いベルトになっていて、ヒップもほとんど剥き出しの状態だ。
「えいッ!」
僕は最後の1枚を守ろうと必死で打ち合うが、長時間の修行に息はあがり、体温も異常に上昇して、ふらふらの状態になっていた。
「とりゃ~ッ!」
ヒビキの一撃を支えきれず、ついに僕は倒れ込んでしまった。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
肩で息をする僕を、ヒビキは見降ろした。
「約束だ。脱げぇ~♡」
僕は肩をすくめた。
「さあ、脱ぐんだ。今、脱ぐんだぁ~♡」
ヒビキが念を押す。僕は背を向けて身体を小さく丸めた。
僕はその格好で、おずおずと革の下着を引き降ろした。
「よ~し、じゃ、立ち上がって、そこの岩に手をつくんだ」
僕には、何をされるのかがわかっていた。毎日、剣の修行の最後は、この行為で締めくくられるのだ。
僕はヒップを突き出し、太腿を開き気味にして立った。
鼻息荒く、ヒビキが背後にかぶさってくる。太腿の間からのびてきた手が、すくいあげるように僕の秘部をやんわりと押さえた。
「昨日よりずっと上達したぞ、ミライ♡ だが、踏み込みがまだまだ甘い。爪先で踏み込むと身体が軽くなる。足の裏全体で踏み込むんだ。膝から、前に出るようにしてな」
「うん……」
下半身をさかんにいじられながら剣の話をされて、僕は混乱した。
「よし、いいぞ。ミライは濡れが早いな♡」
ヒビキは自慢の肉槍を突き出し、恥ずかしい穴をさぐると、ぐいっと腰を入れた。
「あくぅッ!」
僕は両手で岩肌を抱え込む。
グチョッグチョッと聞くに耐えない水音がたち、淫靡な香りが辺りにひろがっていく。
「ああ……熱いぞ、ミライの中♡」
今まで運動していたため、体温はすでに上昇している。さらに下半身の筋肉を使いつづけていたので括約筋もギチギチに締まっていた。
乱れながら僕は、戦場で破れた敗者は、こうやって敵兵のなぶりものになるのだろうかと思った。
凌辱を受けることを想像するのは、僕にとって恐怖以外の何ものでもない。だが、その相手が愛するヒビキだと思うと、凌辱の恐怖も甘美な幻想へと変質するのだった。
「ヒビキ~ッ!!!」
僕の肉体は征服される喜びに震えた。
「ありゃ?」
そのとき突然、素っ頓狂な声が聞こえた。
僕は顔をあげると、近くを通りかかったミントの姿が目に飛び込んできた。
「いやはや、これはお楽しみ中に失礼したねぇ~♡ ミライが上半身にプレート・メイルなんか着てるから最初見た時、ヒビキがどこかの騎士と浮気でもしてるのかと思っちゃったよwww」
ミントは鼻の下をのばしながら、こちらに近づいてくる。性行為を目撃してしまったことを特に悪いとは思っていないようだ。相変わらずスケベ根性丸出しで興味津々にこちらを覗いてくる。
「よぉ~、ミント。今日は良いセックス日和だぜぇ!」
ヒビキの方も、見られて勃起が萎えるような神経の持ち主ではない。ズリュッズリュッと力強く僕の中に抽挿をつづける。
「くッ……」
ひとり僕だけが顔を背け、指を嚙んでもれそうになる嬌声を必死にこらえていた。
「ボクはこの先で昼食にするけど、ヒビキとミライも良かったらお茶でも飲みに来ない? もちろん、エッチし終わってからでいいからねぇ~♡」
そう言うと、ミントは去っていった。
「見られて感じたろぉ~?」
ヒビキは僕の髪をかきあげた。
僕は首を振る。
「本当かぁ~? 見られてキューッとミライの中が締まったぞぉ♡」
ヒビキはペニスの抽送に力を込めた。
やがて精も根もつき、悲鳴も嗄れ果て全身がぐったりとなった頃、ヒビキの体が痙攣するのを僕は感じた。
次の瞬間、僕の身体の奥底で勃起がスパークした。
「ああああああああ~ッ!!!」
僕が絶頂を告げる声はミントが休憩している場所まで轟いたのだった。
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