男だらけの変態異世界冒険譚

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日常編

33 変態ボテ腹犬〜後編〜

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 ヒビキは後ろから覆いかぶさってくると、ねちっこく腰を突きながら「ハアハア」と異様に荒い鼻息と共に、僕の耳元に口を寄せる。

「ここから赤ちゃんにミルクを飲ませるんだぞぉ~♡」

 そう言いながらヒビキは右手で後ろから、僕の乳首をギュッと掴んだ。
 そして「ミルク搾り、ミルク搾り♡」と連呼しながら僕の乳首を激しく揉みしだく。

「ああん♡ そ、そんなに強くギュッてされると――ああああぁあぁンッ!」

 僕が仰け反るようにして大きく喘ぐと、後頭部をヒビキの肩に乗せるような格好となった。僕の耳元で囁いていたヒビキと視線が合う。
 斜め後ろから見るヒビキの美貌は高い鼻筋がよりシャープに際立ち、まるで彫刻のように美しい。それでいて頰の赤みや長い睫毛の震えなどは、息を飲むほど生々しかった。
 何より宝石のような美しい瞳が僕を見詰めるために横目に流れ、気づいた時にはヒビキから食らいつくような激しいキスをされた。
 ねじきるように口を重ね、限界いっぱいまで舌を突き入れられる。
 ――レロ、むちゅ、くちゅん、れろ、ぺろ、んちゅうぅぅぅぅッ♡
 そのまま桃色の肉片を、貪るように絡め合う。
 ただ味覚器官を絡め合うだけではなく、互いの下唇と上唇をついばむようにねぶりあい、口腔粘膜の全てを駆使して一つに溶けあおうとする。
 僕は自ら積極的に舌を伸ばし「ハアハア♡」と甘い吐息を漏らしながら、ヒビキの下唇を舐めていく。
 それはまさに犬が、大好きなご主人様の顔を舐める仕草そのものだった。
 もし僕に尻尾が生えていたならば、千切れそうなほど勢いよくパタパタと左右に振られているに違いない。

「このエッチなワンワンめ♡ ご主人様である俺のことが大好きでたまらないんだなぁ~?」
「きゅふん♡」

 ヒビキの囁いたセリフに、僕の身体が雷でも落ちたようにビクンと痙攣。その直後には根元までアナルに埋まった男根を、きゅうううぅとキツく引き絞る。

「大好きワン♡ もっともっと愛して欲しいワンッ! ご主人様のオチンポ汁を、僕のエッチなボテ腹の中にたくさんドプドプ出して欲しいワ~ンッ!!!」

 僕は自分自身のセリフで感じてしまい、淫らな言葉を口にしては、身体を鋭くビクビクと痙攣させ続ける。
 ヒビキはもう限界のようだ。
 完全にボテ腹犬になっている僕の姿がヒビキの理性を粉砕し、若い獣欲を暴走させる。

「このままボテ腹の中にいっぱい出すぜぇッ! お腹の中の赤ちゃんまで孕ましちまうかもなぁ~♡」

 僕の背中に覆いかぶさったまま右手で力いっぱい乳首をギュッと掴み、唇が触れ合うほどの至近距離でそう叫ぶ。
 跳ねるように腰を振りまくり、すでに内腿まで愛液でビショビショに濡らしている割れ目の奥を打ち続ける。

「ああ~ッ、もうイクぜ♡ イッちまうぞぉ~ッ!」
「あああん! 出してッ! いっぱいボテ腹の中に出して欲しいワ~ン♡」

 もうすでにヒビキにとって、僕がワンワン言葉で喋るのは当たり前だという認識だ。

「あああッ、ミライ! ご主人様が思わず興奮で絶頂を迎えるような、ものすごく変態的なことを言うんだッ!!!」

 鼻が触れ合うほど近くにあるヒビキの美しい瞳が興奮で血走ったその直後――ビクビクビクッ!
 四つん這いの僕の身体が、再び雷にでも打たれたように激しく痙攣する。
 僕はヒビキの卑猥な命令で完全にイッてしまった。
 そんな壮絶なエクスタシーの中、マゾっ気のある僕が絶叫する。

「ああん! 中に出してぇぇ! ご主人様に交尾してもらうためだけに、こんなにも膨らんだボテ腹になったワンワンにぃぃ、ご主人様のおちんぽミルク、たくさんドクドクして欲しいワアァン!」

 このセリフが限界ギリギリで耐えていたヒビキの踏ん張りを粉砕した。
 ヒビキの頭の奥がカッと一瞬で真っ白になり、腰の奥で何かが爆発したような衝撃が走る。
 僕の中に深く食い込んでいる肉棒の細い尿道内を、太い精液が一気に駆け抜けていく。

「あああ! イクッ! イクうううぅぅぅ!」

 ヒビキは覆いかぶさる僕の身体を両手で思いっきり掻き抱いて動きを止めた。
 ドギュン! ドリュどぎゅン! ドプどぎゅッ、どりゅン!
 凄まじい勢いだった。
 ずっとヒビキの方を向いていた僕は、続けざまに迸る灼熱液によって弾かれたように前を向いた。

「出てるぅぅッ!!! ご主人様の熱いのが僕の中でいっぱい出てるうぅ~ッ♡」

 顎が仰け反り、赤い首輪を嵌めた首を筋張らせて絶叫したその直後――。
 ぷしゃああぁああぁぁあああッ!!!
 鋭い飛沫がシーツに直撃する。
 僕は盛大に潮を吹いてしまった。
 獣の体位で交わる僕たちは結合部分から湯気を立て、互いに絶頂を極め合う。

「くふぁあぁッ……」

 ヒビキは僕に覆いかぶさり強く抱きしめたまま、長い射精をやっと終える。
 行為の後半から握りっぱなしだった、僕の乳首をヒビキはやっと放す。
 すると、全身を大きく弓反らせていた僕はクタッとベッドに上半身を落とした。
 ヒビキが未だ硬さの残る男根を引き抜くと、僕は「ワン♡」と甘い声でひと鳴きした。
 すると――。

「……ねえ、ヒビキ」
「ん? どうしたんだ、ミライ?」
「う、産まれちゃう……!」
「……えッ⁉︎」
「赤ちゃんが……う、産まれてきちゃうよぉ~ッ!」
「な……なんだってぇぇぇぇッ⁉︎」
「医者を……医者を呼んでぇぇッ!!!」
「待っててくれッ! すぐに呼んでくるからなぁ~ッ!!!」

 ヒビキの転送魔法のおかげで僕はすぐさま病院に運ばれ、まもなく出産した。
 ヒビキから赤ちゃんを受け取った瞬間、僕に新たな命を育む『親』としての自覚が芽生えた。
 愛する我が子の親となった僕とヒビキは顔を見合わせると、ニッコリと極上の笑顔を浮かべながら甘~いキスをし続けた♡
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