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日常編
22 変態レイパー再び〜前編〜
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今日は楽しい休日。クエストも会社も休んで思いっきり遊ぶ予定だ。
陽射しは高く、わずかに白い雲が流れる晴天のデート日和だ。
僕の服装はヒビキがプレゼントしてくれた革ベルトのデニムスカートに趣味の良い白のチュニックだ。背が低いのがコンプレックスの僕のために厚底の靴までプレゼントしてくれたので、ありがたく履いている。
ウキウキ気分で僕はヒビキとの待合場所へ。
ヒビキは簡単なクエストを終えてから、すぐに来るらしい。
予定より早く待合場所に着いた。周囲には誰もいない。
真昼の陽光が降り注いで、日陰は少しだけひんやりしている。
もうちょっとで待ち合わせの時間。そしたらヒビキがやってくる。
僕は高鳴る気持ちを胸に秘め、ヒビキが来るのを待った。
「――お前はあの時の上玉じゃねえか。また会えるとは俺様も幸運だなぁ~♡」
背後から何者かの声がして、僕は振り返る。
ところが……、視線の先にいたのは、1話目に出てきたレイパー軍団のボスだった。まさかの再登場である。
「……オマエは死んだんじゃなかったのッ⁉︎」
初めてレイプされそうになった時の恐怖感が蘇ってくる。
「うひょひょ、あの時は回復魔法が間に合って何とか一命を取りとめたのさ。あれからずっと俺様はお前のことを探してたんだぜぇ~♡ お前の近くに行けば、ヒビキとかいう冒険者に会えると思ってなぁ」
「うわぁ、キモッ! ストーカーなの?」
「まあ、そうだなぁ。俺様は今日という日をどれだけ待ち侘びたことか! あの男に仲間を殺された復讐をようやく果たすことができるというわけだ~!」
と言って、レイパーは含み笑いを浮かべる。
「……悪いけど、復讐ならまた今度にしてくれないかな。今日はこれからヒビキとデートの予定だから」
負けじと僕はむっとした表情でレイパーを見据える。
「いいや、お前はこの俺様と一緒にデートするんだ。あの男の生首を花束代わりにプレゼントしてやるから楽しみにしておけwww」
レイパーは両手で自分をナルシスティックに抱きしめながら僕に言った。
「ヒビキがお前なんかに負けるわけないだろ! 今ちゅぐ僕の前から消えた方が身のためだじょッ!」
カッコよく言い返そうと思ったけど、恐怖で滑舌が悪くなった。
「そうはいかん。今日は力ずくでもお前を犯す。たっぷりと、じわじわとな~♡」
レイパーは両手を大きく開き、後方へすうっと滑るように下がると、しなやかに腕を振る。
その動きは素早く、銀色の皮膜に障壁された異空間をつくり出した。
「僕の身体をモノ扱いなんかしてみろ! 今度こそ絶対ヒビキに殺されちゃうんだからッ!」
「ほほう、それはやってみないと分からんなぁ~」
レイパーは不敵に笑うと、悠然と答えた。
「じゃあ……意地でもやめないつもりなの?」
「やめないつもりだなぁwww」
左の眉をぴくりと動かし、不敵にレイパーが言った。
「僕はお前なんかに負けにゃい!」
「そうか。どうでもいいが、滑舌悪いなぁ、お前www」
にやりと笑うと、レイパーは髪を風になびかせながら、一気に僕の頭上へ飛翔し、両腕をしならせて赤光を手のうちに踊らせる。
瞬間、レイパーの赤光が僕の身体に葉脈のように張り巡らされた。
「威勢がいいわりには何も出来ねえじゃねえかwww」
レイパーは赤光に縛られた僕に向かい、小汚い髪をなびかせる。
「魔力のないヤツが俺様に勝てるはずねえだろwww」
僕は赤光に捕まえられ、まったく身動きが取れない。
「お前があの男にかまけている間、俺様は復讐のために鍛錬を積み重ね、レベルを着実にあげてきたのだ。そのおかげで今の俺様の力は魔王ゼノンにも匹敵する強さになったわけだがなぁ」
レイパーはゆっくりと赤光を手繰り寄せ、僕に近づくと、ぐっと両腕を掴んでささやいた。
「お前が俺様だけのモノになるのは時間の問題だ。もう諦めて俺様の所有物となるがいい♡」
レイパーはぶつぶつと呪文のようなものを唱えて、中空を一瞥した。
バシュッ。
僕の身体に稲妻が走ると、服がびりびりと弾け飛んだ。
「はぅぅッ!」
「そんなに、あの男がいいのか? 俺様も結構いい男だと思うんだがなぁ」
レイパーは醜い顔面に恐ろしい表情を浮かべて、もう一度稲妻を走らせる。
バシュッ!
「ふぎゃぁぁぁッ!」
今度はシャツが一気にひきちぎれて、上半身が完全に剥き出しになった。
僕は必死に身体を縮め、両手で身体を隠そうとしたが、レイパーに両腕を掴まれたままではどうすることも出来なかった。
「どうだ、素直に俺様の言うことを聞く気になったか~?」
「絶対に、いやぁだもんッ‼︎」
レイパーの言葉に僕は顔を背ける。
「……そうか。それなら、こっちにもそれなりの考えがある」
僕の両腕をきつく絞りあげると、レイパーは額に血管を浮かび上がらせる。
「言うことは聞かないペットには徹底的な調教が必要だなぁwww」
僕のデニムスカートのファスナーが下がり、内側からぐぐっと繊維が膨張して張りつめる。そして臨界点まで達すると、ぼふっと炸裂し、粉々に弾け飛んだ。
陽射しは高く、わずかに白い雲が流れる晴天のデート日和だ。
僕の服装はヒビキがプレゼントしてくれた革ベルトのデニムスカートに趣味の良い白のチュニックだ。背が低いのがコンプレックスの僕のために厚底の靴までプレゼントしてくれたので、ありがたく履いている。
ウキウキ気分で僕はヒビキとの待合場所へ。
ヒビキは簡単なクエストを終えてから、すぐに来るらしい。
予定より早く待合場所に着いた。周囲には誰もいない。
真昼の陽光が降り注いで、日陰は少しだけひんやりしている。
もうちょっとで待ち合わせの時間。そしたらヒビキがやってくる。
僕は高鳴る気持ちを胸に秘め、ヒビキが来るのを待った。
「――お前はあの時の上玉じゃねえか。また会えるとは俺様も幸運だなぁ~♡」
背後から何者かの声がして、僕は振り返る。
ところが……、視線の先にいたのは、1話目に出てきたレイパー軍団のボスだった。まさかの再登場である。
「……オマエは死んだんじゃなかったのッ⁉︎」
初めてレイプされそうになった時の恐怖感が蘇ってくる。
「うひょひょ、あの時は回復魔法が間に合って何とか一命を取りとめたのさ。あれからずっと俺様はお前のことを探してたんだぜぇ~♡ お前の近くに行けば、ヒビキとかいう冒険者に会えると思ってなぁ」
「うわぁ、キモッ! ストーカーなの?」
「まあ、そうだなぁ。俺様は今日という日をどれだけ待ち侘びたことか! あの男に仲間を殺された復讐をようやく果たすことができるというわけだ~!」
と言って、レイパーは含み笑いを浮かべる。
「……悪いけど、復讐ならまた今度にしてくれないかな。今日はこれからヒビキとデートの予定だから」
負けじと僕はむっとした表情でレイパーを見据える。
「いいや、お前はこの俺様と一緒にデートするんだ。あの男の生首を花束代わりにプレゼントしてやるから楽しみにしておけwww」
レイパーは両手で自分をナルシスティックに抱きしめながら僕に言った。
「ヒビキがお前なんかに負けるわけないだろ! 今ちゅぐ僕の前から消えた方が身のためだじょッ!」
カッコよく言い返そうと思ったけど、恐怖で滑舌が悪くなった。
「そうはいかん。今日は力ずくでもお前を犯す。たっぷりと、じわじわとな~♡」
レイパーは両手を大きく開き、後方へすうっと滑るように下がると、しなやかに腕を振る。
その動きは素早く、銀色の皮膜に障壁された異空間をつくり出した。
「僕の身体をモノ扱いなんかしてみろ! 今度こそ絶対ヒビキに殺されちゃうんだからッ!」
「ほほう、それはやってみないと分からんなぁ~」
レイパーは不敵に笑うと、悠然と答えた。
「じゃあ……意地でもやめないつもりなの?」
「やめないつもりだなぁwww」
左の眉をぴくりと動かし、不敵にレイパーが言った。
「僕はお前なんかに負けにゃい!」
「そうか。どうでもいいが、滑舌悪いなぁ、お前www」
にやりと笑うと、レイパーは髪を風になびかせながら、一気に僕の頭上へ飛翔し、両腕をしならせて赤光を手のうちに踊らせる。
瞬間、レイパーの赤光が僕の身体に葉脈のように張り巡らされた。
「威勢がいいわりには何も出来ねえじゃねえかwww」
レイパーは赤光に縛られた僕に向かい、小汚い髪をなびかせる。
「魔力のないヤツが俺様に勝てるはずねえだろwww」
僕は赤光に捕まえられ、まったく身動きが取れない。
「お前があの男にかまけている間、俺様は復讐のために鍛錬を積み重ね、レベルを着実にあげてきたのだ。そのおかげで今の俺様の力は魔王ゼノンにも匹敵する強さになったわけだがなぁ」
レイパーはゆっくりと赤光を手繰り寄せ、僕に近づくと、ぐっと両腕を掴んでささやいた。
「お前が俺様だけのモノになるのは時間の問題だ。もう諦めて俺様の所有物となるがいい♡」
レイパーはぶつぶつと呪文のようなものを唱えて、中空を一瞥した。
バシュッ。
僕の身体に稲妻が走ると、服がびりびりと弾け飛んだ。
「はぅぅッ!」
「そんなに、あの男がいいのか? 俺様も結構いい男だと思うんだがなぁ」
レイパーは醜い顔面に恐ろしい表情を浮かべて、もう一度稲妻を走らせる。
バシュッ!
「ふぎゃぁぁぁッ!」
今度はシャツが一気にひきちぎれて、上半身が完全に剥き出しになった。
僕は必死に身体を縮め、両手で身体を隠そうとしたが、レイパーに両腕を掴まれたままではどうすることも出来なかった。
「どうだ、素直に俺様の言うことを聞く気になったか~?」
「絶対に、いやぁだもんッ‼︎」
レイパーの言葉に僕は顔を背ける。
「……そうか。それなら、こっちにもそれなりの考えがある」
僕の両腕をきつく絞りあげると、レイパーは額に血管を浮かび上がらせる。
「言うことは聞かないペットには徹底的な調教が必要だなぁwww」
僕のデニムスカートのファスナーが下がり、内側からぐぐっと繊維が膨張して張りつめる。そして臨界点まで達すると、ぼふっと炸裂し、粉々に弾け飛んだ。
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