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334 変態マジ卍
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最近では男でもバッチリとメイクする人が増えてるらしい。
やはりコンプレックスがあると、メイクの力で大変身したくなるのだろう。その気持ちは痛いほど、よく分かる。
僕はデカ目のカラコンを入れてからアイテープを使って二重幅を広げ、目の縦幅を大きく見せる。二重メイクをしっかりとするのがコツで、それだけでもだいぶ印象は変わる。それだけ目元は顔の印象を作用するのだ。
アイシャドウはハイライトカラーを上下まぶた全体に広げてから、肌なじみの良いブラウンカラーをアイホールに広げていく。ピンクと濃いめのブラウンを混ぜて二重幅に入れたら、涙袋にはピンクとハイライトカラーを混ぜて入れる。
アイシャドウはあまりキラキラしたのを使わない方が自然に見えて丁度いい。あんまりにも派手な色を選ぶと、仕上がりがケバくなるので注意が必要だ。
後はナチュラルなつけまつ毛を付けるのもオススメ。
基本的にナチュラルメイクなら最低限のコスメで十分だと思う。
ぶっちゃけ、化粧下地やパウダーがあればファンデーションはいらないぐらいだ。だって、ファンデーションを使うとバッチリとメイクしてる感がバレちゃうし、男だったら化粧下地とパウダーだけでベースメイクは充分。もちろん、ベースメイク前はしっかり肌を保湿してね。
リップは青み過ぎず、赤みもあるようなピンクリップを選んで唇全体に塗ること。よく真っ赤な口紅を塗ってる人とかいるけど、不自然だし、主張し過ぎ。やっぱり、口元はぷるんと潤った綺麗なピンクが一番だ。それとアホみたいにグロスを塗ると、ただのギトギトなキモい唇になるだけだから気をつけて!
「ふぅ……まあ、こんな感じかなぁ♡」
今日も僕は鏡の前でメイク術の練習をしていた。そのうちギャルメイクなんかもやってみたいけど、やっぱりハードル高いだろうか?
「よぉ~、アキラ♡ この間のバーで再会した外井先生と偶然ばったり会っちまってよ。家まで連れて来ちまったぜ」
そう言うと、リョウは我が家に外井先生を招き入れた。
「アキラちゃん、また会ったわね……って、この子ったらメイクなんかしちゃって可愛い~♡」
外井先生にメイクしてる現場を目撃されてしまい、なんだか恥ずかしくなる。
「まあ……その、僕だってメイクくらいしますよ」
「うふふ、そうよね♡ メイクは男の子を変態にさせる魔法の道具だものwww」
外井先生にそう言われると、なんだか本当に自分が変態に思えてきた。
「へぇ~、今流行りのナチュラルメイクじゃないの。アキラちゃんほどの変態なら、もっと派手なメイクをすると思ってたんだけどなぁwww」
「そ、そんなことないですよ! 僕は普通なんですから……」
「そんなこと言ったりして、本当は派手なメイクをやってみたくてしょうがないんじゃないの~?」
「そ、それは……まあ、してみたくもなくはないけど」
僕がそう言うと、外井先生はどこからかメイク道具を取り出した。
「私がアキラちゃんを白ギャルビッチに魔改造してあ・げ・る♡」
外井先生は僕の顔をクレンジングすると、凄まじい勢いでベースメイクを始める。
「えぇ、ちょっと……化粧下地塗りすぎ……と思ったらファンデーションまで塗りすぎですってば!」
「いいのよ、これで! むしろ、もっと塗ってもいいくらいだわwww」
僕の顔は物の見事に真っ白っけっけになった。
「ベースメイクだけで妖怪みたいになってるんですがwww」
「それでいいのよ! 妖怪もギャルも紙一重なんだから♡」
「なるほど……って、遠回しにギャルdisってるやないですかwww」
「全然disってないどころか、むしろ褒め称えてるぐらいよ!」
外井先生によって僕の顔は白き闇に覆われていく。
「あぁ~ん、なんてメイクのノリがいいのかしら♡ 若い男の子の肌に触れてるだけで興奮しちゃうわwww」
外井先生は股間にテントを張らせながら僕を超卍系ギャルに変えていく。
「はぁ~い、これで完成よ! マジ卍って感じwww」
鏡で自分の顔を見てみたら、そこには財布係兼セフレのパパを相手に援交で稼いでそうなギャルが困惑した表情でこちらを見ていた。
「うひょひょ~、アキラちゃんのためなら喜んで私がパパになってあ・げ・る♡」
そう言うと、外井先生は物凄い力で僕を肩に担ぎ上げ、お持ち帰りしようとする。
「いたた……外井先生、力強すぎ……」
外井先生のカナディアン・バックブリーカーでKOされそうになる寸前でリョウが制止する。
「こらこら、外井先生。アキラが壊れちゃいますよ」
「あらあら、ちょっと肩に担ぎ上げて腕と胴をクラッチしただけなのに、もう虫の息なの? 可愛い男の子に限って壊れやすいのよねぇwww」
外井先生は僕を降ろすと、財布から諭吉を20枚渡してきた。
「はい、これ♡ 私の道楽に付き合ってくれた御礼よ。喜んで受け取ってちょうだいwww」
「うわぁ、こんなに……ありがとうございます!」
御礼を言う僕の顔を掴むと、外井先生は盛大なバキュームキスをお見舞いしてくる。リョウを上回るほどの吸引力に魂が抜けそうになってしまい、そんなウブな自分にギャルメイクは向いていないとしみじみ実感するのであった。
やはりコンプレックスがあると、メイクの力で大変身したくなるのだろう。その気持ちは痛いほど、よく分かる。
僕はデカ目のカラコンを入れてからアイテープを使って二重幅を広げ、目の縦幅を大きく見せる。二重メイクをしっかりとするのがコツで、それだけでもだいぶ印象は変わる。それだけ目元は顔の印象を作用するのだ。
アイシャドウはハイライトカラーを上下まぶた全体に広げてから、肌なじみの良いブラウンカラーをアイホールに広げていく。ピンクと濃いめのブラウンを混ぜて二重幅に入れたら、涙袋にはピンクとハイライトカラーを混ぜて入れる。
アイシャドウはあまりキラキラしたのを使わない方が自然に見えて丁度いい。あんまりにも派手な色を選ぶと、仕上がりがケバくなるので注意が必要だ。
後はナチュラルなつけまつ毛を付けるのもオススメ。
基本的にナチュラルメイクなら最低限のコスメで十分だと思う。
ぶっちゃけ、化粧下地やパウダーがあればファンデーションはいらないぐらいだ。だって、ファンデーションを使うとバッチリとメイクしてる感がバレちゃうし、男だったら化粧下地とパウダーだけでベースメイクは充分。もちろん、ベースメイク前はしっかり肌を保湿してね。
リップは青み過ぎず、赤みもあるようなピンクリップを選んで唇全体に塗ること。よく真っ赤な口紅を塗ってる人とかいるけど、不自然だし、主張し過ぎ。やっぱり、口元はぷるんと潤った綺麗なピンクが一番だ。それとアホみたいにグロスを塗ると、ただのギトギトなキモい唇になるだけだから気をつけて!
「ふぅ……まあ、こんな感じかなぁ♡」
今日も僕は鏡の前でメイク術の練習をしていた。そのうちギャルメイクなんかもやってみたいけど、やっぱりハードル高いだろうか?
「よぉ~、アキラ♡ この間のバーで再会した外井先生と偶然ばったり会っちまってよ。家まで連れて来ちまったぜ」
そう言うと、リョウは我が家に外井先生を招き入れた。
「アキラちゃん、また会ったわね……って、この子ったらメイクなんかしちゃって可愛い~♡」
外井先生にメイクしてる現場を目撃されてしまい、なんだか恥ずかしくなる。
「まあ……その、僕だってメイクくらいしますよ」
「うふふ、そうよね♡ メイクは男の子を変態にさせる魔法の道具だものwww」
外井先生にそう言われると、なんだか本当に自分が変態に思えてきた。
「へぇ~、今流行りのナチュラルメイクじゃないの。アキラちゃんほどの変態なら、もっと派手なメイクをすると思ってたんだけどなぁwww」
「そ、そんなことないですよ! 僕は普通なんですから……」
「そんなこと言ったりして、本当は派手なメイクをやってみたくてしょうがないんじゃないの~?」
「そ、それは……まあ、してみたくもなくはないけど」
僕がそう言うと、外井先生はどこからかメイク道具を取り出した。
「私がアキラちゃんを白ギャルビッチに魔改造してあ・げ・る♡」
外井先生は僕の顔をクレンジングすると、凄まじい勢いでベースメイクを始める。
「えぇ、ちょっと……化粧下地塗りすぎ……と思ったらファンデーションまで塗りすぎですってば!」
「いいのよ、これで! むしろ、もっと塗ってもいいくらいだわwww」
僕の顔は物の見事に真っ白っけっけになった。
「ベースメイクだけで妖怪みたいになってるんですがwww」
「それでいいのよ! 妖怪もギャルも紙一重なんだから♡」
「なるほど……って、遠回しにギャルdisってるやないですかwww」
「全然disってないどころか、むしろ褒め称えてるぐらいよ!」
外井先生によって僕の顔は白き闇に覆われていく。
「あぁ~ん、なんてメイクのノリがいいのかしら♡ 若い男の子の肌に触れてるだけで興奮しちゃうわwww」
外井先生は股間にテントを張らせながら僕を超卍系ギャルに変えていく。
「はぁ~い、これで完成よ! マジ卍って感じwww」
鏡で自分の顔を見てみたら、そこには財布係兼セフレのパパを相手に援交で稼いでそうなギャルが困惑した表情でこちらを見ていた。
「うひょひょ~、アキラちゃんのためなら喜んで私がパパになってあ・げ・る♡」
そう言うと、外井先生は物凄い力で僕を肩に担ぎ上げ、お持ち帰りしようとする。
「いたた……外井先生、力強すぎ……」
外井先生のカナディアン・バックブリーカーでKOされそうになる寸前でリョウが制止する。
「こらこら、外井先生。アキラが壊れちゃいますよ」
「あらあら、ちょっと肩に担ぎ上げて腕と胴をクラッチしただけなのに、もう虫の息なの? 可愛い男の子に限って壊れやすいのよねぇwww」
外井先生は僕を降ろすと、財布から諭吉を20枚渡してきた。
「はい、これ♡ 私の道楽に付き合ってくれた御礼よ。喜んで受け取ってちょうだいwww」
「うわぁ、こんなに……ありがとうございます!」
御礼を言う僕の顔を掴むと、外井先生は盛大なバキュームキスをお見舞いしてくる。リョウを上回るほどの吸引力に魂が抜けそうになってしまい、そんなウブな自分にギャルメイクは向いていないとしみじみ実感するのであった。
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