男の子たちの変態的な日常

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314 変態ダメ人間〜前編〜

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『どんな人間にも一つぐらいいいところがある』という言説は本当に正しいんだろうか?
 例えば何か障害を抱えている人でも職場や学校でうまくやれてるような人は欠点を補えるだけの長所を他に持っており、本当のダメ人間というわけではないだろう。
 おそらくイケメンじゃない俳優には演技派が多いみたいな言説に近い話なんだと思うけど、世の中にはイケメンでもなければ演技派でもない大根役者が大勢いるのだ。僕もその1人である……。


「はぁ……の◯太くんでさえ、綾取りや射撃や一瞬で眠りにつくという天才的な才能があるのに僕は何てダメダメなんだぁ~!」


 今日も今日とてメランコリックな日々を過ごす僕は己のダメさ加減にうんざりしていた。リョウやカスケは歳を重ねる度にどんどんブラッシュアップしていくというのに、僕の人生はいつまでたっても停滞しっぱなしで成長の「せ」の字もない道端のウンコ状態だったからだ。


「何か一つくらい僕にも特殊な才能や能力があれば人生ワンチャンあったのになぁ。それじゃなかったら、人並みの生活力くらいは欲しかった……」


 僕は鏡を見ながら、ダメダメな己の姿を凝視しては溜息をついた。


「う~ん……どうせダメなら、せめて見た目ぐらいは良くなりたいなぁ」


 僕は化粧箱を取り出すと、化粧水をつけてからプライマーを丁寧に顔に塗り、それからファンデーションを薄く均一に叩いて、パウダーをのせる。


「う~ん、いまいち決まらないなぁ……。やっぱり、素材が重要なんだろうか?」


 眉は短めにして、アイシャドウは控えめにし、目尻を下げてアイラインを描く。


「やっぱり、どんなに化粧しても不細工を完全に隠すことは難しいのかなぁwww」


 ハイライトとチークを入れて、口紅を塗っても思ったより変身を遂げることは出来なかった。


「目を大きく見せるカラコンとか入れたらイメージ変わるかも……」


 両目にカラコンを装用すると、だいぶ目が大きくなったような気がしないでもないが、一発でカラコンしてるのが分かるほどの違和感を覚えた。


「ブラウンでナチュラルなカラコンの方が自然な自分を演出できるかも」


 カラコンを付け替えると、ナチュラルだけあって顔の印象は然程変わらなかった。


「う~ん……ダメだ、こりゃ」
「何してんだ、アキラ?」


 鏡の前で溜息をついていたら、いきなり後ろからリョウが抱きついてきた。


「おぉ~、なんか目がいつもよりキラキラしてるじゃねえか。綺麗だぜ♡」
「やっぱり、ナチュラルでも近くから見ればカラコンってバレるもんだね……」


 僕がしゅんとすると、リョウは不思議そうにこちらを見やる。


「おいおい、どうしたんだよ? そんなメランコリックな顔してたら、せっかくの可愛さが半減するぞ。まあ、病んでるアキラも可愛いがなぁ♡」


 僕みたいなダメ人間でもリョウは存在そのものを肯定してくれる。
 リョウの視線を間近に感じた僕は羞恥に煽られ、吐息が熱く漏れる。
 期待に震える秘部の上、リョウの視線を奪って止まない尻穴に指が宛てがわれる。
 僕は刺激を感じた途端、餌に食らいつく魚類の口のようにパクンとリョウの指を締めあげて肛門への侵入を防ぎつつ、切羽詰まったように甲高い声を上げてしまう。
 リョウは僕の抵抗を楽しみながら指先をドリルのように回しつつ、窄まった尻穴を穿り回す。


「ひぅぅッ! ひぃんんッ! あぁ、ああ、らめぇ~♡」


 僕の言葉とは裏腹に頑なに締まっていた狭穴が指先を受け入れるようにヒクヒクと痙攣する。
 僕の喘ぎ声に触発されて、リョウの指使いも加速していく。
 完全に性感帯となっている僕の尻穴は、リョウの指の動きに合わせて生き物のごとく激しく蠢く。
 四つん這いに膝をついていた僕の足が尻穴の刺激に負けて跳ねまわり、動きに合わせてヒップが僕を誘うように揺れ動いた。
 さらにリョウは指を深く咥えこませ、僕の体温を指全体で味わう。


「んひぃ、ひぃい! あぁ、ああ、指、あぁぁ、リョウの指でぇ、お尻の穴、熱くなって……気持ちいい~ッ!!!」


 僕の反応に加虐心が刺激されたリョウは親指より一回り大きなピンクのローターを取り出し、指で緩んだ尻穴に押し込んだ。
 ヴィイイイイイイイイ!


「あううう~ッ! んひぃッ! いひぃ、お尻ぃ、痺れちゃ……ふはあああ♡」


 ズプリと容易くローターを呑み込んだ尻穴の奥から、激しいモーター音が聞こえる。
 その振動に合わせて、僕の声がさらに高々と跳ね上がる。


「あひぃぃッ! ひいッ! ひんッ! ひんッ! くひぅぅ! あ、ああ、ああ、お尻ぃぃ、ふ、震えて……あ、全身まで響きわたるぅぅ♡」


 ローターに繋がるコードをツンツンと引っ張り上げられると、愛液が振動に揺れ落ちる。
 リョウはローターを手元のスイッチで強弱と振動を切り替えて責めると、僕の声がいよいよ切羽詰まったものになっていく。
 尻穴を襲う刺激にどこまでも甘く高まった僕の声は、ローターのモーター音をかき消すほど大きくなった。
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