男の子たちの変態的な日常

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305 変態教養人

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 教養――個人の人格や学習に結びついた知識や行いのこと。
 今、世間では新首相の教養レベルがどうこうみたいな話題で持ち切りだが、そもそも『教養』とは何だろう?
 偉い人たち(?)が最近は教養のない人間が増えてきたと語っているのを目にすることが多々ある。
 彼らの言う教養のある人間というのは本棚に文学全集を並べてみたり、クラシックを聴いたり、絵画を鑑賞したりといった意識高いエリート気取りのことを言うらしい。
 僕らみたいなライトノベルや特撮に興じる陰キャなオタをバリバリ見下していることは間違いない。
 確かにオタ文化は児童文化から発症したものであり、それ自体は疑いようのない事実だ。SNSでもオタのことを「マスに流されやすい大衆消費型の使い捨て文化に依存する痛い大人」と評する人がいた。
 だがしかし、僕たちが愛好する下位文化にだって人生を豊かにしてくれるハイセンスな芸術と言っていい作品がある。
 敢えて言おう。BLは芸術であると――。
 そしてBLの素晴らしさを理解出来ない者は教養がないと――。


「同性愛が世間から理解を得られるようになった背景にはアカデミズムの強力な支援があったわけだから、教養がある人ほどBLに対する造詣が深いんだよ♡」


 リョウとカスケに僕は教養について熱く語っていた。


「なるほど、確かにアキラが言うようにBLをこよなく愛する俺たちは教養が人一倍あるよなぁwww」
「その中でも教養がピカイチなのは、ぼくだけどね♡」


 いつものようにカスケは得意げな様子で、ふんぞり返っていた。


「いやいや、教養のある人間は謙遜するもんだろうが」
「今の時代、謙遜なんかしてたら周囲に舐められるよ。いかに自己アピールできるかが、これからの時代を生き抜く力になるのさ。これも教養のある人間の嗜みだよ」


 リョウもカスケも教養があることは間違いないのだが、いかんせん変態であるがゆえに周囲からは変わり者扱いされやすい。まあ、僕ほどではないかもしれないけど……。


「なるほど。それなら俺とカスケ、どっちが教養のある人間かアキラに決めてもらおうじゃないか」
「いいね、面白い。望むところだよ」


 そう言うと、2人はそそり勃つ肉棒を僕の目の前に突き出して存在をアピールする。


「教養のある人間はセックスも上手いからなぁ~♡」
「なるほど、アキラをより気持ち良くさせた方が教養のある人間ってわけだね♡」


 そう言うと、カスケは僕の身体に抱きついて胸を揉みまくる。
 カスケに両手で胸を愛撫されて、僕はもどかしげに身を捩る。


「ほ~ら、ぼくを見て……ん、ちゅる……アキラの唇、柔らかぃ……」


 カスケは僕の唇を奪うと、舌同士を絡ませて濃厚な接吻を開始する。僕にお構いなくベロチューを繰り返し、さらに胸を揉み続ける。
 じゃれ合うようにカスケは身体を密着させてくる。目の前の僕たちを見て、リョウの股間はますます熱くなっていく。


「俺も我慢できなくなってきたぜぇ~♡」


 リョウは反り返る肉棒の先端を僕の下半身に押し当ててくる。
 カスケとのディープキスや胸への愛撫に反応し、僕の乳首はシャツの上からでも分かるほどツンと尖っていた。
 カスケは僕の胸を揉んでは乳首をこねくり回して楽しそうに笑う。
 僕は羞恥で顔を真っ赤にして身悶えする。下からはヨダレを垂らすように愛液を滴らせていた。
 僕の下で出番を待ち侘びていたリョウの愚息がビクビクと震えて存在を誇示する。そのままリョウは亀頭をゆっくり挿入していった。
 リョウはゆっくりと腰を上下させ、僕の中をペニスでかき回す。
 僕は快感に翻弄され、声を抑えることで精一杯だ。喘ぎ声を聞かれないよう必至に耐えるが、半開きになった唇から熱を帯びた吐息がこぼれてしまう。
 下半身にペニスを咥え込まされ、上半身はカスケから愛撫される。そんな状況に僕も興奮で胸を昂らせていく。
 そんな様子を見て、リョウは優しく語りかけた。


「アキラ、本当の気持ちを言うんだ♡ 教養のあるセックスはどっちだ?」
「……んあぁ! ちゅるる、ちゅぱ、ちゅうぅ……カスケの舌使いも、リョウの腰使いも……とってもス・テ・キ♡」


 押し止めていた感情が堰を切ったように溢れてきた。
 リョウはさらに強く腰を突き上げ、僕の子宮口までペニスを打ちつけた。


「はぅ、あぁんッ、んあぁん! 激しく掻き回されて……ああ~ッ!!!」


 僕は背すじをゾクゾクと震わせ、肌を波打たせながら快感に悶える。結合部から溢れる愛液の分泌量は増すばかりで、リョウが腰を振るたびに卑猥な水音が響く。
 身悶える僕の顔を見ながら腰を激しく上下させ、リョウは子宮口を執拗に突き上げていく。さらにカスケが唇を奪い、感じやすくなっている胸とその先端を容赦なく責めたてる。
 絶頂への階段を駆け上がっていく僕は、ついに子宮口へザーメンをぶちまけられた。僕も同時にアクメへと達する。
 こうして2人の変態教養人によるセックスの手解きは朝まで続き、僕も教養ある変態へとステップアップするのだった。
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