男の子たちの変態的な日常

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303 変態セラピー

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 季節の変わり目になると、自律神経が乱れるせいか、気分がメランコリックになる。


「もう……何もやる気が起きない……」


 僕は憂鬱な気分になると、一日中ベッドの上から起きられないほど身体が重たくなる。
 四六時中眠たいと感じ、性欲もなくなり、ひたすら調子が悪い今日この頃。


「アキラ、どうしたんだ? 最近、元気ないぞ。生理不順か?」


 リョウは心配そうに僕に寄り添いながら、頭を撫でてくる。


「言われてみると、ここのところ生理周期が不規則で尚且つ血の量が少なくなったような……」
「いつもながらアキラは大変だなぁ。俺は男だから生理の辛さは理解できないが、相当苦しいんだよな。何か俺に出来ることがあれば、何でも言ってくれ。喜んでアキラの力になるぜぇ♡」


 僕も男なんだけど、今はそんなことがどうでも良くなるくらいリョウの言葉が頼もしく感じられた。


「『生理はストレスのパロメーター』なんて言われるくらい精神的なストレスと密接な関係にあるらしいぞ。何かストレスを抱え込んでいるんじゃないか?」
「ストレスか……いつものことだから気にしないで。たぶん、しばらく休めば良くなるはずだから……」


 だがしかし、しばらくしても僕の体調が良くなることは一向になかった。


「う~ん……辛い……気分が悪いよ……リョウ……」


 僕の微かな声を聞き取ったリョウは急いで飛んできた。


「俺がアキラのためにメンタルセラピーを施してやるからなぁ♡ すぐに楽になれるぞぉ~」


 僕はリョウが淹れてくれたホットミルクに口をつけると、じんわりと舌全体に甘味が広がっていく。喉を通り胃に届くと、身体全体に温もりが染み込んでいくようだった。
 僕が小さく息を吐くと、向かいに座ったリョウがにっこりと笑いかける。


「誰にでも人生調子いい時と悪い時があるもんだよ。だから焦らず自分のペースで生きていけばいい。生き方に正解なんかないんだからアキラのしたいことをやれ。俺はどんな時でもアキラの傍にいるからさ♡」


 そう言うと、リョウは優しい笑みを浮かべて両腕を伸ばす。そして子供のように涙を流す僕をそっと抱きしめた。


「あぁ……リョウ……」


 リョウの腕の中にいるだけで僕の心は瞬時に解きほぐされてゆく。優しく抱擁されるだけで、もう涙が止まってしまった。


「ごめんね、リョウ……。僕がダメダメ過ぎるばかりに仕事も子育ても任せっきりにしちゃって……」
「いいんだよ。アキラに頼られるのが俺の生き甲斐なんだから♡」


 リョウは僕の耳元で甘く囁き、背中をぽんぽんと叩いた。あやされているようで、落ち着いた気分になってくる。心が落ち着くと、身体も何となく元気になってきた。
 僕が元気になると、同調してリョウの股間まで元気になってしまう。


「あッ……あらら、リョウったら♡」


 僕は頰を染めてリョウを見上げる。


「もしかして……したくなっちゃった?」
「わりい、アキラが元気になって安心したらついwww」
「謝る必要なんてないよ。男なら普通のことだしさ。じゃあ……お礼に僕が気持ちよくしてあげる♡」


 そんな言葉とともにグイと股間を突き出して見せた。大きく開いた脚のつけ根に見える秘所はすっかり濡れそぼり、挿入を待ちかねていた。
 リョウが亀頭の先端を僕の入口に当てると、少し腰を浮かしただけでスッポリと入り込んでしまった。
 僕たちは粘膜同士でキスするようにぐりぐりと腰をこねまわす。
 愛液と我慢汁が混ざり、ぐちゅぐちゅと淫猥な水音を立てている。
 ビクビクっと、僕の腰は震えていた。


「気持ちいい……ずんって、僕の赤ちゃんのお部屋……押し上げられると、イッちゃうよ……ああ~♡」


 僕の言葉に反応して、リョウは腰を跳ね上げて子宮口を亀頭で小突く。
 人体から発せられているとは思えないほど淫猥な水音が、僕のアソコから漏れ出ている。自分たち以外誰もいない部屋に、僕たちの交尾の音が響き渡っていく。
 まるで自分がリョウのペニスを求めるケダモノになってしまったようだった。ただ純粋に性感だけを求めて激しく腰を上下させる。


「いつもありがとう、リョウ♡ 僕の中でなら、いくらでもワガママになっていいからね……中で好きに勃起して、好きに射精して~」
「ああ、俺のワガママチンポでアキラを堪能しまくるぜぇ~ッ!」


 僕は快感に表情をとろけさせながら、あられもない喘ぎ声をあげて身悶えする。
 自ら腰を振って快感を貪り、リョウを射精へと導こうとする。
 あれだけ気だるかった身体が熱量に溢れていた。
 2人の共同作業により、僕たちの身体は熱量を増していく。
 ズンッと深く腰を突き上げられると、僕は大きく背中を反らせた。


「あッ、あぁん! イク……イクぅぅぅぅ~♡」


 びゅるるる、びゅくッ! どびゅッ、どびゅぅぅぅぅ~ッ!
 僕の体内へと注ぎ込まれた精液が子宮をいっぱいにして、溢れ出たものが入口から逆流していくのを感じる。


「ああッ……はぁ……もったいない……流れちゃう……あん……はぁぁ……」


 僕は痙攣しながらも、精液を身体の中へ押し戻そうと腰を動かす。


「今日はアキラがメランコリックな気分になる暇も与えないくらい、とことん気持ち良くしてやるぜ♡」


 リョウは僕のことを一生温かく支えてくれる。そう思っただけで、僕の心を蝕んでいた病魔は跡形もなく消え去っていくのであった。
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