295 / 348
294 変態スイカ盛り
しおりを挟む
有史以前から人類は異性愛と同性愛の間で揺れていた。全世界を支配せんと暗躍する異性愛の陣営と、同性愛者の尊厳と自由を護るために戦い続けている善なる者たち。
その終わりなき対立は歴史の裏表で延々と続けられている。
そんな中、同性愛者へのエールを送るためカスケが花火を打ち上げてくれることになった。
僕とリョウはスイカを食べながら花火見物。夏気分が高揚してくるシチュエーションだ。
「おッ、上がったぞぉ~」
ひゅるるるるるるるるるるるるるる……どど~んッ!!!
大きな破裂音と共に、暗い夜空に色彩豊かな、大きな光の華が咲く。僕たちも周りの建物も、なるべく部屋の明かりを消して、花火の輝きを堪能する。
最初の一発が儚く散ると、終わらせてなるものかと言わんばかりに、数発の花火が続けて上がる。
「わぁぁ、すっご~い♡」
「あぁ、アキラの次ぐらいに綺麗だぜ♡」
夜空が照らされる度に、空気がドンドンと震えて、川岸からは大きな歓声が聞こえてくる。
僕たちは手にしたスイカを食べるのも忘れて、天上の華に魅入っていた。
盛大な花火を眺めながら、キンキンに冷えたスイカをシャクシャク食べるのがたまらない。遠くから漂ってくる火薬のにおいや、蚊取り線香の煙も心地よい。
「夏って死ぬほど暑くて嫌になる時もあるけど、花火とスイカだけは夏のメリットだね♡」
「そうだなぁ。まあ、俺はアキラが傍にいるだけで何でも楽しいけどな♡」
そう言ったリョウが僕にそっとキスをしようとした次の瞬間、背後から大きな破裂音。
パパンッ、パンッ!
「ゲホッ、ゲホッ! 何の音⁉︎」
爆音に驚いた僕は思わず咽せて、鼻からタネが抜け出る。
振り返ると、僕たちの背後にはイタズラを成功させたカスケが、爆竹を手に満面の笑みを見せていた。
「ぼくがいないからって、アキラとイチャつこうとしちゃダメだろうwww」
「なんだ、カスケか。爆竹なんかで驚かせやがって。俺の可愛いアキラがビックリするだろうが」
僕は冷たいスイカを一切れ取って手渡すと、カスケは嬉しそうに受け取ってくれた。
「アキラの熱い愛が込もったスイカ、確かに受け取ったよ。現場の方は花火職人たちに任せてきたから、一緒に花火見ようね♡」
冷え冷えだけど、僕が熱い愛を込めて切ったスイカにカスケは頬張る。
「カスケ、どっちが先に食い終わるか競争だぜ!」
「あぁ、望むところだ!」
リョウは本日2切れ目のスイカを手に取ると、カスケと競い合っているせいか、今度は一瞬で食べ終わってしまった。
僕はリョウの頰からタネを一粒、摘み取ってあげる。
その光景を見たカスケは自分でタネをペトと、自ら右頰にくっつけた。
何の意味が、と思っていたら、ツルツルのホッペにタネをつけたカスケは、甘えるように頰を寄せてくる。
「アキラ、お口で取って♡」
「?」
僕が頭に「?」を浮かべて見ていたら、カスケは自分の頰を指先でツンと指し示した。
どうやら僕がリョウにしてあげたことをしてくれ、という事らしい。しかも指先ではなく、口で直接。
戸惑う僕にカスケは更に頰を寄せてきた。
少しだけ上気したカスケの白い頰が僕の唇を待っている。
すると、リョウが僕の代わりにカスケのホッペに頬張り、ペッとタネを吐いた。
「あぁ、くすぐったい……って、リョウ⁉︎」
「タネを取るぐらいなら俺でもいいだろ。そんなことより美味いスイカをもっと美味しく食べる方法を考えついたぜ♡」
そう言うと、リョウは僕の浴衣をはだけさせてから膝枕をしてくれた。そしてスイカの赤い実だけを切り取って、僕の地肌に乗せてきた。
「あぁん、冷た~い……」
僕の乳首にはスイカの赤い実が盛られ、おへそには黄色いスイカの実が飾られて、股間にはオレンジスイカが載せられる。
僕はリョウのいやらしい考えを見抜き、苦笑いを浮かべた。
「アキラ盛りだぜぇ~♡ どうだ、カスケ? スイカがもっと美味そうに見えるだろぉwww」
「あぁ、ぼくでも思いつかないことを平然とやってのけるリョウは天才だよ。今回ばかりは見直したねwww」
興奮で身体が硬直するのに、意識は本能レベルで2人に求められたがっている。
今までにないプレイに、僕の身体はカァッと熱を上げていった。
スイカの載った乳首を唇愛撫されると、僕は僅かに身を震わせた。僕の肢体が震えると、身体の上に載っかっているスイカが落ちそうになる。
リョウは僕の股間に載っているスイカを口に含むと、僕の肌をも甘嚙みしてきた。
「んんッ、らめぇ! はぁぁぁぁぁん♡」
リョウとカスケはスイカに彩られた僕の喘ぎ声と花火の音とが奏でるハーモニーを楽しみながら、ペロリと平らげていくのであった。
その終わりなき対立は歴史の裏表で延々と続けられている。
そんな中、同性愛者へのエールを送るためカスケが花火を打ち上げてくれることになった。
僕とリョウはスイカを食べながら花火見物。夏気分が高揚してくるシチュエーションだ。
「おッ、上がったぞぉ~」
ひゅるるるるるるるるるるるるるる……どど~んッ!!!
大きな破裂音と共に、暗い夜空に色彩豊かな、大きな光の華が咲く。僕たちも周りの建物も、なるべく部屋の明かりを消して、花火の輝きを堪能する。
最初の一発が儚く散ると、終わらせてなるものかと言わんばかりに、数発の花火が続けて上がる。
「わぁぁ、すっご~い♡」
「あぁ、アキラの次ぐらいに綺麗だぜ♡」
夜空が照らされる度に、空気がドンドンと震えて、川岸からは大きな歓声が聞こえてくる。
僕たちは手にしたスイカを食べるのも忘れて、天上の華に魅入っていた。
盛大な花火を眺めながら、キンキンに冷えたスイカをシャクシャク食べるのがたまらない。遠くから漂ってくる火薬のにおいや、蚊取り線香の煙も心地よい。
「夏って死ぬほど暑くて嫌になる時もあるけど、花火とスイカだけは夏のメリットだね♡」
「そうだなぁ。まあ、俺はアキラが傍にいるだけで何でも楽しいけどな♡」
そう言ったリョウが僕にそっとキスをしようとした次の瞬間、背後から大きな破裂音。
パパンッ、パンッ!
「ゲホッ、ゲホッ! 何の音⁉︎」
爆音に驚いた僕は思わず咽せて、鼻からタネが抜け出る。
振り返ると、僕たちの背後にはイタズラを成功させたカスケが、爆竹を手に満面の笑みを見せていた。
「ぼくがいないからって、アキラとイチャつこうとしちゃダメだろうwww」
「なんだ、カスケか。爆竹なんかで驚かせやがって。俺の可愛いアキラがビックリするだろうが」
僕は冷たいスイカを一切れ取って手渡すと、カスケは嬉しそうに受け取ってくれた。
「アキラの熱い愛が込もったスイカ、確かに受け取ったよ。現場の方は花火職人たちに任せてきたから、一緒に花火見ようね♡」
冷え冷えだけど、僕が熱い愛を込めて切ったスイカにカスケは頬張る。
「カスケ、どっちが先に食い終わるか競争だぜ!」
「あぁ、望むところだ!」
リョウは本日2切れ目のスイカを手に取ると、カスケと競い合っているせいか、今度は一瞬で食べ終わってしまった。
僕はリョウの頰からタネを一粒、摘み取ってあげる。
その光景を見たカスケは自分でタネをペトと、自ら右頰にくっつけた。
何の意味が、と思っていたら、ツルツルのホッペにタネをつけたカスケは、甘えるように頰を寄せてくる。
「アキラ、お口で取って♡」
「?」
僕が頭に「?」を浮かべて見ていたら、カスケは自分の頰を指先でツンと指し示した。
どうやら僕がリョウにしてあげたことをしてくれ、という事らしい。しかも指先ではなく、口で直接。
戸惑う僕にカスケは更に頰を寄せてきた。
少しだけ上気したカスケの白い頰が僕の唇を待っている。
すると、リョウが僕の代わりにカスケのホッペに頬張り、ペッとタネを吐いた。
「あぁ、くすぐったい……って、リョウ⁉︎」
「タネを取るぐらいなら俺でもいいだろ。そんなことより美味いスイカをもっと美味しく食べる方法を考えついたぜ♡」
そう言うと、リョウは僕の浴衣をはだけさせてから膝枕をしてくれた。そしてスイカの赤い実だけを切り取って、僕の地肌に乗せてきた。
「あぁん、冷た~い……」
僕の乳首にはスイカの赤い実が盛られ、おへそには黄色いスイカの実が飾られて、股間にはオレンジスイカが載せられる。
僕はリョウのいやらしい考えを見抜き、苦笑いを浮かべた。
「アキラ盛りだぜぇ~♡ どうだ、カスケ? スイカがもっと美味そうに見えるだろぉwww」
「あぁ、ぼくでも思いつかないことを平然とやってのけるリョウは天才だよ。今回ばかりは見直したねwww」
興奮で身体が硬直するのに、意識は本能レベルで2人に求められたがっている。
今までにないプレイに、僕の身体はカァッと熱を上げていった。
スイカの載った乳首を唇愛撫されると、僕は僅かに身を震わせた。僕の肢体が震えると、身体の上に載っかっているスイカが落ちそうになる。
リョウは僕の股間に載っているスイカを口に含むと、僕の肌をも甘嚙みしてきた。
「んんッ、らめぇ! はぁぁぁぁぁん♡」
リョウとカスケはスイカに彩られた僕の喘ぎ声と花火の音とが奏でるハーモニーを楽しみながら、ペロリと平らげていくのであった。
0
お気に入りに追加
348
あなたにおすすめの小説

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。



身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる