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292 変態エリート
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昔はどこの家にも普通に子どもがいたけれど、今の時代は田舎のDQN家庭だけで、一般的な家庭やエリートの家庭は子どもをあまり持たなくなった。やがて一般的な家庭の子まで、DQNだらけの社会で生き残るため、自発的にDQN化する道を選ばざるを得ない状況となりつつある。
ますますDQNが増え、そうでない人間が淘汰されていく現状をカスケは憂える。
「目に見える不良の数はむしろ減ってきているように感じるかもしれないけど、DQN的な行動や文化が不良という閉鎖的な世界から解き放たれて、一般社会にあふれ出している現状に危機感を覚えるよ」
インテリなカスケは自分とは対極に位置するDQNが相当嫌いなのだろう。
「今は地方にも同じチェーン店が建ち並んでいたり、ネット通販でモノが手に入りやすくなったりして田舎のDQNでも普通に買い物が楽しめるようになった結果、経済においても彼らの存在が無視できないレベルまで大きな市場となってきているんだ」
カスケの話によると、DQN受けの商品が爆発的に売れているそうだ。
DQNの三大好物と言えば、「酒」「タバコ」「パチンコ」が有名だが、近年は「ソシャゲ」が加わり、キモオタ界隈にも足を突っ込むようになってきたらしい。アニメグッズを全身にまとった異形な姿で街中を練り歩く連中が出没するようになった背景には、ゴテゴテに装飾した改造車に乗って喜んでるDQNと同じ人種がオタ界隈に寄生するようになったのも原因だろう。
「ぼくの支配下にある子会社の経営者がDQN上がりでタチの悪いヤツでさ。ぼくみたいな生まれながらのエリートを嫌悪してるらしくて、いちいち反発してくるんだよ~」
気合いと根性で他者を暴力的にねじ伏せて成り上がったDQN上がりにとって金持ちのインテリほど憎たらしい存在はないだろう。どんなにDQNが努力しても生まれながらの勝ち組には勝てないという厳しい現実を誰よりも知っているのは彼ら自身なのだから。
「よぉ~! カスケなんかと何話してんだ?」
そこへリョウがやって来て、後ろから僕を抱き寄せる。
「DQNとエリートには埋まらない溝があるって話をカスケがしてたんだ」
「なるほど。でも、正直な本音を言うと一番可哀想なのはDQNにもエリートにもなれない陰キャじゃね?」
それ完全に僕のことじゃん!、と思わず心の底で叫んでしまった。実社会ではDQNにいじめられ、エリートからは見下される日々を送っている陰キャには突き刺さる言葉だった。
「DQNは何のスキルがなくても、持ち前の気合いと根性を駆使してアゲアゲで肉体労働をこなすが、根性なしで何の取り柄もなければコミュ力もない陰キャは仕事も長続きしないだろうし、結婚も難しいだろうなぁ」
「ですよね……僕みたいな陰キャはリョウみたいな変態がいなかったら、死ぬまで売れ残りだったよ……」
涙目になる僕を見て、リョウは慌てて頭を撫で撫でしてくれた。
「アキラは俺との激しいセックスに耐えられるほどの根性とチンポを気持ち良くさせるスキルを持った変態エリートじゃねえか♡ むしろ俺やカスケよりも勝ち組だろうがwww」
「リョウの言う通りさ。変態エリートのアキラには、ぼくの全ての資産を捧げてもいいと思えるほどの価値があるよ♡」
正直、そう言われて素直に喜んでいいのかは分からないけど、天才エリートのリョウとカスケから優しく頭を撫でられるだけで僕の承認欲求は満たされる。
やがて僕たちは息をするように繋がっていた。
3人で全裸になって絡み合うと室内は男の熱気でムンムンする。熱い吐息、汗の匂い、精液の匂い、そして男の発情臭が部屋中にたちこめていた。
「ああッ!!! も、もっと……」
僕は四つん這いになって背後からリョウに貫かれていた。僕の中を出入りするたびに、ヌチャッ、ヌチャッと高い水音が響いた。
目の前ではカスケが見せつけるように勃起したペニスを突き出していた。その怒張は灼熱に焼け、ブルッブルッと痙攣し、先端から先走りの汁を流している。
カスケの意図を察した僕は指をペニスに絡ませた。そして、唇を寄せていく。
僕は亀頭にそっと唇をかぶせると、夢中で吸った。勃起は僕の口の中でより硬度を増し、亀頭の傘を開いてくる。僕は口をすぼめ、顔を振って太幹に舌を絡ませた。
舌先を尖らせて亀頭の丸みを舐めまわす。肉棒の裏筋に軽く歯を立てる。鈴口をチロチロと刺激する。
それはリョウに仕込まれた技巧だった。僕のテクニックに、カスケはたちまち追い詰められていった。
「うあああッ!」
ドクッドクッと、おびただしい精が僕の喉奥に噴射された。
「んッ! くッ!」
僕は粘つく体液を、喉を鳴らして飲み込んでいった。
「うおおお、俺もイクぜぇ~ッ!」
僕を貫いていたリョウが叫びながら射精した。僕の体内で生温かい精液が跳ねる。
「ああああああああああ~ッ!!!」
僕も重いオルガスムスを迎え、うつ伏せに崩れ落ちた。ビクビクと震えながら、荒い呼吸をする。
陰キャな僕でもセックスにおいてはDQNにもエリートにも負けない自信がある。その自信が僕を更なる変態へとステップアップさせていくのであった。
ますますDQNが増え、そうでない人間が淘汰されていく現状をカスケは憂える。
「目に見える不良の数はむしろ減ってきているように感じるかもしれないけど、DQN的な行動や文化が不良という閉鎖的な世界から解き放たれて、一般社会にあふれ出している現状に危機感を覚えるよ」
インテリなカスケは自分とは対極に位置するDQNが相当嫌いなのだろう。
「今は地方にも同じチェーン店が建ち並んでいたり、ネット通販でモノが手に入りやすくなったりして田舎のDQNでも普通に買い物が楽しめるようになった結果、経済においても彼らの存在が無視できないレベルまで大きな市場となってきているんだ」
カスケの話によると、DQN受けの商品が爆発的に売れているそうだ。
DQNの三大好物と言えば、「酒」「タバコ」「パチンコ」が有名だが、近年は「ソシャゲ」が加わり、キモオタ界隈にも足を突っ込むようになってきたらしい。アニメグッズを全身にまとった異形な姿で街中を練り歩く連中が出没するようになった背景には、ゴテゴテに装飾した改造車に乗って喜んでるDQNと同じ人種がオタ界隈に寄生するようになったのも原因だろう。
「ぼくの支配下にある子会社の経営者がDQN上がりでタチの悪いヤツでさ。ぼくみたいな生まれながらのエリートを嫌悪してるらしくて、いちいち反発してくるんだよ~」
気合いと根性で他者を暴力的にねじ伏せて成り上がったDQN上がりにとって金持ちのインテリほど憎たらしい存在はないだろう。どんなにDQNが努力しても生まれながらの勝ち組には勝てないという厳しい現実を誰よりも知っているのは彼ら自身なのだから。
「よぉ~! カスケなんかと何話してんだ?」
そこへリョウがやって来て、後ろから僕を抱き寄せる。
「DQNとエリートには埋まらない溝があるって話をカスケがしてたんだ」
「なるほど。でも、正直な本音を言うと一番可哀想なのはDQNにもエリートにもなれない陰キャじゃね?」
それ完全に僕のことじゃん!、と思わず心の底で叫んでしまった。実社会ではDQNにいじめられ、エリートからは見下される日々を送っている陰キャには突き刺さる言葉だった。
「DQNは何のスキルがなくても、持ち前の気合いと根性を駆使してアゲアゲで肉体労働をこなすが、根性なしで何の取り柄もなければコミュ力もない陰キャは仕事も長続きしないだろうし、結婚も難しいだろうなぁ」
「ですよね……僕みたいな陰キャはリョウみたいな変態がいなかったら、死ぬまで売れ残りだったよ……」
涙目になる僕を見て、リョウは慌てて頭を撫で撫でしてくれた。
「アキラは俺との激しいセックスに耐えられるほどの根性とチンポを気持ち良くさせるスキルを持った変態エリートじゃねえか♡ むしろ俺やカスケよりも勝ち組だろうがwww」
「リョウの言う通りさ。変態エリートのアキラには、ぼくの全ての資産を捧げてもいいと思えるほどの価値があるよ♡」
正直、そう言われて素直に喜んでいいのかは分からないけど、天才エリートのリョウとカスケから優しく頭を撫でられるだけで僕の承認欲求は満たされる。
やがて僕たちは息をするように繋がっていた。
3人で全裸になって絡み合うと室内は男の熱気でムンムンする。熱い吐息、汗の匂い、精液の匂い、そして男の発情臭が部屋中にたちこめていた。
「ああッ!!! も、もっと……」
僕は四つん這いになって背後からリョウに貫かれていた。僕の中を出入りするたびに、ヌチャッ、ヌチャッと高い水音が響いた。
目の前ではカスケが見せつけるように勃起したペニスを突き出していた。その怒張は灼熱に焼け、ブルッブルッと痙攣し、先端から先走りの汁を流している。
カスケの意図を察した僕は指をペニスに絡ませた。そして、唇を寄せていく。
僕は亀頭にそっと唇をかぶせると、夢中で吸った。勃起は僕の口の中でより硬度を増し、亀頭の傘を開いてくる。僕は口をすぼめ、顔を振って太幹に舌を絡ませた。
舌先を尖らせて亀頭の丸みを舐めまわす。肉棒の裏筋に軽く歯を立てる。鈴口をチロチロと刺激する。
それはリョウに仕込まれた技巧だった。僕のテクニックに、カスケはたちまち追い詰められていった。
「うあああッ!」
ドクッドクッと、おびただしい精が僕の喉奥に噴射された。
「んッ! くッ!」
僕は粘つく体液を、喉を鳴らして飲み込んでいった。
「うおおお、俺もイクぜぇ~ッ!」
僕を貫いていたリョウが叫びながら射精した。僕の体内で生温かい精液が跳ねる。
「ああああああああああ~ッ!!!」
僕も重いオルガスムスを迎え、うつ伏せに崩れ落ちた。ビクビクと震えながら、荒い呼吸をする。
陰キャな僕でもセックスにおいてはDQNにもエリートにも負けない自信がある。その自信が僕を更なる変態へとステップアップさせていくのであった。
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