男の子たちの変態的な日常

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276 変態意識高い系

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「それじゃあ、BL業界向上ミーティングを始めるぞぉ~」


 リョウはホワイトボードに議題を書き始める。


「本日のアジェンダはBL普及率向上に向けて、俺たちができることは何かだ。どんどんジャストアイデアを出してくれ」


 リョウは僕とカスケにジャストアイデア(思いつきの考え)を求める。


「やはりBLのアドバンテージは先進的である点だよね。そこで複数の進歩的な企業と、ぼくたちの会社でアライアンスを組むというのはどうだろう? シナジーも生まれやすく、お互いにwin-winな関係を築いていくことで世界中にBL文化を発信することができると思うんだ」


 ろくろを回しながら、カスケは小難しいことを喋っていた。


「アグリーだぜ! その場合は俺たちがイニシアチブを発揮してコンセンサスを取らないとなぁ」
「実にアグリーだよ、リョウ」


 アグリーだかハングリーだか知らないが、さっきからリョウとカスケが意識高い会話をしていることだけは分かった。


「ダウ平均株価の動きとBL本の発行部数が妙なところで連動しているから、この機に乗じればBLブームを世界中で巻き起こすことも夢ではないはず!」
「アグリ~、さすがはカスケ! やっぱり、IQ200もある男はロジカルシンキングで論理的に思考するのに長けるなぁ」


 知能指数が低い僕でも今のカスケとリョウが超絶適当なことを言っていることは分かる。2人とも頭いいのに、たまに頭悪くなるんだよなぁ……。


「さあ、アキラも何かフラッシュアイデアを出すんだぁ~♡」


 ジャストアイデアの次はフラッシュアイデアかよ、などと思いながら僕は口を開いた。


「え~と……難しいマーケティングの話は分からないけど、僕らなりに頑張ってBLと向き合い、BLと共に努力していけば結果に繋がっていくんじゃないかなぁと……」


 自信なげに言う僕にリョウとカスケは自信満々で口を開く。


「残念ながら、ただ頑張って努力するだけのビジョンを持たない人間が結果にコミットすることはないんだよ」
「カスケの言う通りだ。闇雲な精神論ではミッションコンプリートは不可能だぞ」


 リョウもカスケもバリバリのビジネスマンだからか、仕事に関しては手厳しい指摘が多い。


「ああ、もう分かったよ! え~と……BL作家のクリエイティビティをブラッシュアップしていけば、一般層のマインドもキャッチでき、世界のBL普及率向上にコミットするんじゃないかって言いたかったの!」


 我ながらウザいカタカタ用語を多用し過ぎたかと思ったが、リョウとカスケからは高評価だったようだ。


「なるほど、アグリーだぜ! アキラのようなハイセンスなBL作家が世界に新たなるイノベーションを生み出す礎となるビジョンが俺には見えたぞぉ~♡」
「アキラさえいれば、ぼくたちはイシューをソリューションしてホットなコミュニティ・オブ・インタレストを世界中に築くことも夢じゃないよ~♡」


 褒められているのは何となく分かったけど、正直何を言っているのか全然分からない。カスケにいたっては、もはや日本語しゃべってなかったような……。


「レッドオーシャンのBL業界で生き残っていくために、今はサステイナブルな組織コミットメントを高め合った方がいいねぇwww」
「アグリーだぜ、カスケ。ストラテジック・ビジネス・ユニットである俺たちにとって、組織にコミットすることほど重要なイシューはないからなぁwww」


 そう言うと、リョウは唇で僕の口を塞いで、舌を中にねじ込んできた。
 リョウは僕の舌を絡め取ったかと思うと、舌の根がしびれるほどに強く吸い立てた。そうして、歯といわず歯茎といわず、口の中のあらゆる箇所を舌で探り、しゃぶりつくす。
 あまりにも濃厚なキスに体が勝手にキュンキュンと切なく反応してしまう。


「おい、リョ~ウッ! ぼくのアキラに何するんだぁ~⁉︎」
「何って、キスに決まってんだろうwww」


 唇と唇の間でツーっと糸が長く引く唾液を舌で絡め取りながらリョウは不敵な笑みを浮かべて言った。
 リョウはおもむろに勃起したペニスを突き出した。


「あ……」


 リョウが何を目論んでいるのか、僕はすぐに理解した。


「よく見ておけ、カスケ! アキラが俺のモノでよがり狂う様をwww」
「それはアグリーしかねるよ、リョウ!」


 カスケにかまうことなく、リョウは肥大した肉棒を淫らに僕の中へと打ち込んできた。
 カスケの視線は僕とリョウの結合に釘づけとなっていた。


「あひッ、んひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!」


 一気に根元まで極太チンポを突き入れられ、僕は背中を強く反り返らせて悲鳴を上げる。
 大粒の汗が全身に浮かび、雫となって流れ落ちていく。
 小さく閉じているはずの穴を力任せに大きく開かされる。リョウはねじるような腰遣いでさらに極太チンポを進ませてきた。
 異物を排除しようと、ググッと僕の中が内側から盛り上がる。
 だがもちろん、そんな程度で極太チンポを出ていくはずもなく、逆にリョウを喜ばせてしまう。
 奥深くまで押し入っていた極太チンポが、括約筋の収縮をものともせず、一気に引き抜かれていく。


「ひぎッ……ふひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!」


 溜まりに溜まったものを出ていくような解放感に、僕は大きく身悶えてしまう。
 だが、そうやって息を喘がせているところへ、すぐにまた極太チンポを深々とねじ込まれ、首すじを引き攣らせて苦悶の声を上げてしまう。
 極太チンポに絡みついた粘膜が、その抽送に合わせて穴の奥へとねじ込まれ、そしてすぐまた外へ引っ張り出される。
 敏感な粘膜を乱暴に擦られる痛みと熱に、僕は頭を強く振って身悶える。
 髪が乱れ、汗が珠となって飛び散った。


「ああッ、激しいぃぃ~♡」
「うへへ、もっと激しくしてやるぜぇ~♡ イクところをカスケに見せつけてやるんだwww」


 抽送の速度を上げてきていたリョウが振幅を大きくする。
 解放感と、異物をねじ込まれる圧迫感とが交互に襲いかかってきて、僕は身悶える。
 ズブズブッと、引き抜かれたばかりの極太チンポをまた奥深くまで突き入れられる。
 圧迫してくる痛みだけでなく、鮮烈な快美感が僕を襲う。
 僕が充分に感じているのを察し、リョウは腰の動きをいっそう激しくさせた。
 もう無理とばかりに、僕はグンッと強く背中をしならせる。


「カスケ、よく見ろ! アキラは俺のチンポを欲してるぜぇ~♡ そうだろ、アキラ!」
「うぅ~、アグリィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!」


 僕は男根で貫かれるたびにリョウとフルコミットしていき、意識高い変態へとブラッシュアップするのだった。
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