男の子たちの変態的な日常

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267 変態本屋

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 僕は小遣い稼ぎで本屋でアルバイトをすることにした。
 うちの本社のスーパーバイザーも務めているリョウが店内を巡回していた。


「ここの書店、品揃いが微妙だぞ。売る気ねえだろwww」
「うぅ……」


 スーパーバイザーであるリョウは本部の意向、つまり本の価格や売り上げノルマ、新巻についてなどを伝えたり、レイアウトに在庫管理、マーケティングについての指導をしたりと、仕事は多岐に渡る。
 うちの店を含めて、この辺りの店をリョウはいくつか担当している。


「アキラ、自分の好き嫌いで売れる見込みもないBL本を大量に入荷しちゃダメだろwww」


 リョウはレジの前に大量に置かれたBL漫画やBL雑誌を指差して言った。


「だって……みんなにもっとBLの素晴らしさを分かって欲しかったから……」
「気持ちは分かるが、仕事に私情を持ち込んじゃダメだ。売れるはずの本を、ちゃんと見えるところに置かないと売り上げノルマを達成できないぞ」


 リョウの言う通り、売り上げは芳しくなく、本部から厳重注意があった。それでも僕は自分の考えを曲げず、店の方針に関しても極力従ってこなかった。


「アキラの判断で入荷して倉庫の肥やしになったBL本の整理をするから手伝ってもらうぞ。それで今回の失敗は帳消しにするぜ♡」
「うん……分かりました」


 噛みしめるように、僕は呟く。自分の判断で売り上げノルマが達成できないことを申し訳なく思った。




ーーー




「それじゃあ、頑張って片付けるんだぞぉ~♡」
「もぉ……毎度のことながら、よくこんな変態的なことを思いつくよね」


 ダンボールの箱を持ち上げようと屈んだ僕は辛そうに顔を顰めた。
 下半身を気にするように腰を揺らす。
 アソコにバイブを挿入したまま作業をさせられているのだった。


「イヤらしいアキラにはうってつけの罰だろうwww」
「もぉ~、バカ……んッ、くぅ……」


 アソコにバイブを突っ込まれているせいで、ちょっと動いただけでも中を刺激されてしまう。BL本が詰まったダンボールの箱を持ちながら、辛そうに顔を顰める。


「それにしても、よくこんなに発注したなぁ。いくら人気アニメの原作だからって、こんなに売れるわけないだろうwww」
「でも……アニメから入って原作にも手を出す人だって、いっぱいいるよ」


 大量に売れ残っている現実を前にしても自分の間違いを認める気にはなれなかった。正直、売れなかった理由が皆目見当がつかない。


「アキラは分かってないなぁ。原作とアニメでは作画やストーリーが大きく異なる作品だってあるんだぞ。アニメが人気でも原作がイマイチなら売れないのは当たり前だろうwww」
「でも……僕は原作派でアニメ版のキャラデザやストーリーの改変には不快感しかないんだけどね……」
「アキラが原作至上主義でも世の中の連中はアニメの方が良かったんだろう。アニメから入ったニワカ連中はそんなもんさwww」


 そう言いながら、リョウはバイブのスイッチを強にした。
 カチ。
 ヴィィィィィィィィィンッ!


「きゃんッ!」


 僕はビクンとなって、持ち上げようとしていた箱を落としてしまう。


「ちょっと、いきなり動かさないでよ……んッ……」
「おや、もう感じちまったんだなぁ~?」
「感じてなんか……ないし。ただビックリしただけで……」
「なるほど、それなら作業を続けられるなぁ。ほら、早くしないと朝までかかっちまうぞぉwww」
「分かってるよ……んッ……んん……」


 バイブの振動に耐えながら、僕は作業を続ける。
 こんなの何でもないと言わんばかりに、さっきまでと同じように振る舞おうと努めた。
 リョウはバイブのリモコンを操作して、振動を強めたり弱めたり変化させていく。
 ヴ、ヴ、ヴ、ヴ、ヴ……。


「あんッ! ちょっと何するのぉ~⁉︎」


 いきなり振動の強弱を変えられ、僕はビクンッと震えてよろめいた。
 持っていた箱を落としそうになるのをなんとか堪える。


「アキラが感じるように、ちゃんと工夫を施しているのさ♡」
「もぉ~、リョウったら……」
「ほ~ら、遠慮するなwww」


 ヴォォォォォォォォォォォンッ!
 リョウは更に振動を強めた。


「ひゃ~ッ!」


 不規則に変化する振動に、僕は小さな喘ぎ声を漏らした。
 なんとか堪えようと頑張るが、リョウはバイブの振動を頻繁に変化させていく。


「ほらほら、素直に感じてもいいんだぜぇ~♡」


 そう言って微笑むと、リョウは更に滅茶苦茶にスイッチを切り替えていく。


「ん……んん……こんなの……なんでもないしッ!」
「あらら、やせ我慢しちゃって可愛いなぁ~♡」


 不規則な振動に耐えながら、僕は倉庫整理を続けていく。
 間断なく加えられる刺激に喘ぎそうになりながら、快楽に流されまいと必死に口を閉じている。


「うへへ、濡れてきてるじゃねえか~♡」


 ニヤニヤしながら僕の股間を見つめる。
 そこにはハッキリと染みができている。僕の股間はしっとりと濡れているようだった。


「こ、これは……汗だよ……」
「汗か。それならバイブは全然効いてないってことで、もっと強くしても大丈夫ってことだなぁwww」


 とぼけながら、リョウはまたダイヤルを回す。
 ヴォォォォォォォォォォォンッ!
 バイブの振動を最強にする。


「ひゃうッ!」


 振動が強まった瞬間、ビクッと震えた僕の顔に一瞬恍惚の表情が浮かんだ。


「ああッ、らめぇ~♡」


 ただでさえ重い箱を持っているのにバイブにまで責められ、かなりヤバイ状況だ。
 バイブによる快感は高まる一方で、それに伴って愛液も着実にその量を増していく。
 僕の足がガクガク震えて、今にも絶頂を迎えそうだった。
 股間の湿り気もますます増えて、口からは堪えきれなくなった甘い吐息をどんどん漏らす。
 もうどうにもならなくなってきているのは明らかだった。
 股間の染みは、いよいよ拡がっていった。


「らめぇ、来ちゃう……来ちゃう! んんッ、ああ……イク……んん~ッ!」


 堪えようとしていた声も少しずつ上擦り、そして――。


「ああンンンンンンンンンンンンンンッ!!!」


 僕は絶頂を迎え、ダンボールの箱を持ったまま上体を反らしてビクンッビクンッと痙攣していた。
 股間の染みも一気に広がり、濃くなっていく。
 その広がり方は汗なんかではあり得ないことは言うまでもない。
 僕はただひたすら甘い声を上げながら恍惚の表情を浮かべて盛大にイキ続けるのであった。
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