男の子たちの変態的な日常

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265 変態出で湯〜前編〜

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 僕はリョウと一緒に久しぶりに温泉へ来ていた。
 さすがに午後8時を過ぎると、初夏でもそらは真っ暗になっていた。とっぷりと陽は暮れ、薄い雲の向こうに月が浮かんでいる。
 温泉の近くからは街のイルミネーションを一望することができる。しかもそこでは、白い秘湯がもうもうと湯気を立ち昇らせていた。
 かすかに硫黄のにおいがする。


「ほぉ~、見事じゃねえか」


 いの一番に感想を漏らしたのはリョウだった。


「温泉なんて久しぶりだねぇ~♡」


 僕は天然の温泉をしげしげと眺め、屈んで右手を湯に浸す。


「少しぬるいくらいだね」
「あっちに行くほど熱くなるんだ」


 僕たちは服を脱いで、肩にタオルだけかけて、ホッと一息ついた。


「もぉ~、リョウったら……本当に煩悩の塊なんだから」


 リョウは僕の裸に浮かれて、チンポがキョダイマックス状態だ。セックスの願望を僕から切り離せないらしい。


「こうも暗いと、危ないなぁ。昼間に入った方が良いんじゃない?」
「浸かる分には問題ないさ。それにしても綺麗な眺めだなぁ~♡」


 湯気立つ温泉のずっと下の方では、街がキラキラと輝いていた。車のものらしい光がスムーズに流れ、車道はまるで天の川みたいだ。


「僕たちだけこんな風にお風呂に入ってるなんて、その、得した気分だね」


 僕にとっては景色どころではないのだけど、相槌を打っておかないと、リョウの勃起に緊張しているのを悟られるかもしれない。
 眩いくらいの街景色を眺めていると、お湯の下できゅっと手を握られた。
 リョウは確信犯的に僕の顔を覗き込んでくる。
 少々のぼせているのか、リョウは顔が赤い。
 リョウの指が僕の手のひらを捕まえていた。
 ぼっと僕は顔を赤らめた。身体の芯が緊張と、かつ同等の期待に程よく温まってくる。
 手を握ってくるリョウに対抗して、僕は制御不可能なオチンチンに指を優しく巻きつけていく。


「うひょ~♡」
「すごぉ~い、お手玉みたい♡」


 僕は手探りで玉袋も掴み取り、揉みほぐす。
 温泉のお湯とはまったく異なるリョウの体温が、股間に収束し始めた。絶頂へと至るほどの刺激ではない、形を撫でさするだけの握力である。
 僕の手で弄ばれているという被虐的ないやらしさが、血流量を増やし、リョウの性的興奮を高めていく。


「ウォォォ……んはあ!」


 ペニスがびくんと脈打つたび、リョウの声が漏れた。
 僕は手の動きを止めなかった。リョウの弱点をくすぐり、あやす。


「くうッ、うはぁ!」


 男根だけだった生理的な震えが、リョウの身体中に広がっていく。
 その時、節操なしのオチンチンがびくんと脈打ち、僕に狙いを定めた。
 僕は狼狽し、男根のサイズに息を呑んだ。
 リョウはギンギンに腫れた患部を前進させた。狙いは僕の、涎まみれの下のおくちだ。
 僕の股座は大胆に開いており、リョウのが入ってくるのを待っていた。
 僕の身体を握り締め、入り口に肉棒の鋭さをあてがう。
 とうとう雁太が僕の粘膜に突入し始めた。
 ずぶぶッ、ずぶ、ずぶずぶ……!


「ひッ! は……入ってく、リョウの入ってきてるぅ~♡」


 しかし僕が独白するほどまだ入ってはいなかった。
 結合部を見下ろすリョウは衝動に駆られるまま前へ進んでいく。
 リョウの荒々しい突き上げを、僕の煮えた粘膜が包み込む。
 まださきっちょが入っただけなのに、失禁しかねない胴震えに襲われた。


「少しでも気を抜くと爆発しちまいそうだぜwww」


 リョウは感動とともに、僕の穴に欲望を押し込む。
 興奮のあまり、リョウは僕を軽々と抱き上げて肉穴を深く抉った。
 ずぶずぶッ、みち、みちみち! ぶちッ、ぶちぶち!
 不意に僕はしゃくりあげ、噛み合わせた奥歯を一息で離す。


「ひぎぃぃぃぃぃぃッ!……んあッ、ああああ~♡」


 肉棒は僕の中へと引きずり込まれ、根元まで密封された。
 僕とこうしてセックスしている高揚感は、性的興奮と相乗的に高まった。
 股間に込み上げてくるのは性欲だけではない、特別な感情だ。リョウの愛が膨らみ過ぎた亀頭から僕に伝わってきた。
 怒張はびくびくと脈打っている。リョウの肉体もムンムンとにおうほど蒸れていた。
 不意に唇を塞がれる。リョウが僕の唇を奪ったのだ。しかも唇が初っ端から舌をのたくらせる。


「ぷあは、ン、んぢゅう!」


 吸っては舐めて、発情の吐息を押し付けてくる。
 気持ちが昂り、リョウのことを抱き締めずにいられない。股間だけでなく、口でもリョウとのスキンシップを楽しむ。
 僕からも唇を開き、積極的に舌を返した。ぬめる舌と舌が宙でもつれあって、キスの濃厚さを味わう。
 頰を上気させながら、僕は一生懸命に腰を操り、リョウのオチンチンに秘洞をアピールする。
 互いの息遣いが荒くなるほど、キスは難しく、舌も食み出す。酸素を唾液に含んでやり取りするような、甘美なキスに、脳が溶けてしまいそうだ。
 名残惜しくも唇を離し、涎の糸を垂らす。
 一回のピストンの間にもリョウの胴は頻繁に震えるようになってきた。
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