男の子たちの変態的な日常

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251 変態キャラ設定

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 ラノベ作家である僕は新作のBLファンタジー小説を執筆するために大まかなキャラ設定を考えていた。


「よぉ~、アキラ♡ 今日もまた小説を書いてるのか」


 ちょうどいいところにリョウが来たので、キャラ設定に関して相談してみることにした。


「今日は新作のキャラについて掘り下げてたんだけど、なかなか上手くいかなくてさ。なんかいいアイデアない?」
「その前にアキラが考えたキャラ設定を見せてくれ」


 僕はリョウに途中まで考えたメインキャラの詳細をまとめたプロフィールを見せた。


「どれどれ……」


『フルチン王子』――フルチン王国の王子で常に下半身を剥き出しにしている。イケメンに対して強い執着心を抱き、オッサンやジジイのことは嫌悪している。王子であった時代にお供の戦士たちに犯され、生きながら冥府へと落とされた後も亡者たちの慰み者にされる。
『チンポ・ザ・ポンチ』――数千年前からホモォの民の長としてゲイ大陸の全土を統治していた変態王国の王子。強い魔力を持ち、国王が病に臥している状況の中で、変態王国軍を指揮して冥府へ落とされたフルチン王子救出に向かう。


「う~ん……なんだか微妙なキャラ設定だなぁwww」
「ああ……やっぱり、そう思うよね」


 僕は最初に大まかなキャラ設定を考えてからストーリーを編んでいくタイプなので、良いキャラクターが思いつかないと筆が進まないのだ。


「ぶっちゃけアキラにファンタジーは向いてないんじゃないか? いつもアキラが書いてるような現実世界を舞台にしたBL小説やオメガバース系で執筆してけばいいだろう」
「実はオメガバース系の新作BL小説はもう書いてるんだ。ほら、こんな感じで」


 僕はリョウに連載を始めたばかりの新作小説を読ませた。


「どれどれ……『レイプされて男性恐怖症になった僕に彼氏ができた件』って、こりゃまた随分とインパクトのあるタイトルだなぁwww」
「タイトルは作品の顔だから一発で話の内容が分かって印象に残るものにしたかったんだ。ストーリーもシンプルに分かりやすく、官能描写の多いBL作品にしていくつもりだよ」


 僕が今回の新作小説に対する思いをを語っていると、リョウは読みながら口を開いた。


「レイプ被害者という暗い影を背負った主人公なんだから作者であるアキラ自身も、ちゃんとキャラクターになりきって執筆しないと面白い小説は書けないぞぉwww」


 リョウはにこやかな笑みを浮かべながら僕を裸にしてM字開脚にした。
 リョウによる僕への変態行為はほぼ毎日のように行われ、肉体には多大な性感が余すことなく植え付けられてしまったせいか、官能描写はすらすら書けてしまうのだ。
 過激なSMグッズを使用し、露出プレイから浣腸、はたまた潮吹きと、快楽の限りを尽くされてきた僕に今日のリョウがどんなプレイをするのか正直楽しみだった。




ーーー




「いろいろやってきたが、俺はこのプレイが一番好きかもしれないなぁ~♡」


 僕は腰を狂おしげに揺すり、額に大粒の汗を浮かべている。


「お願い……もう許して♡」


 僕がドMな眼差しを向けると、リョウは鼻で笑って答えた。


「ダメに決まってるだろ~♡ まだまだ早すぎる。いつものアキラなら、もっと我慢できてるぞぉwww」
「でも、もう……我慢できないかも」
「可愛いオシッコ、もう出しちゃうのかwww」
「あ、ううッ」


 僕はすでに限界に達しており、言葉すら発することなく、顔を歪めて耐えていた。
 下半身がひくひくと蠢き、今にも股間から聖水が放たれそうだ。
 放尿プレイをしょっちゅうやってるせいで、僕は排泄時の快感が癖になっているのかもしれない。
 リョウ自身も、恍惚の表情を浮かべる僕の顔が頭にこびりついて離れないらしく、何度も放尿プレイを強制されてきた。


「腹が痛そうだから、俺がさすってやろうかぁ~♡」
「絶対らめぇ~ッ!」


 切羽詰まった僕の返答にリョウは思わずプッと吹き出した。
 決してトイレに行かせてほしいとは言わない僕が本音では放尿シーンをリョウに見られたがっているのがバレてるのだろう。
 限界まで我慢したあとの排泄は失神寸前の快楽を与えてくれる。
 はしたない姿を晒したあと、リョウによる言葉責めからの挿入で、僕はよがり泣きながら絶頂への階段を駆けのぼっていく。
 肉体的にハードなプレイより、精神的に追い込まれるプレイの方が多大な快感を得られるようだ。


「あ、ああぁ、もう出そうだよ~♡」
「さあ、俺の前で大股広げたまま、お漏らしするところを全部見せるんだぁ~♡」


 いつも通りリョウに言葉でなじられると、僕は頰を染めて腰をくねらせる。
 悶絶するところをリョウに鑑賞されるなか、僕の視線が虚空をさまよい、限界を訴える言葉が放たれる。


「あ、あ、あ……で、出ちゃう! あぁン、もうらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」


 シュッという音とともに、黄金色の液体が猛烈な勢いでほとばしった。


「あああああああああッ!!!」


 僕は厳寒の地に放り出されたように身を震わせ、顔が瞬く間に恍惚へと変わっていく。
 どうやら、放尿だけでエクスタシーの扉を開け放ってしまったらしい。
 今宵も倒錯的なエロリビドーをリョウによって解放されたおかげでBL小説の執筆は捗り、いつものように応援してくれる読者をとびっきりのド変態ワールドへ誘っていくのだった。
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