男の子たちの変態的な日常

M

文字の大きさ
上 下
246 / 348

245 変態謝儀〜前編〜

しおりを挟む
 今日はリョウが手作りの料理をお腹いっぱいになるまでご馳走してくれた。デザートのケーキやジュースまでをも、たっぷりと胃袋に収めて夢見心地でランチを終えた。
 ひときわ甘い匂いの立ち込めるこの部屋は、他のどの部屋よりも眩しいほどのキラキラした雰囲気に覆われている。
 10畳ほどのその部屋は、畳の上にカーペットを敷いて洋風にアレンジしてあった。
 仕事用のデスクがあり、書棚があり、洋風ダンスも置かれていた。
 さりげなく配された観葉植物やちょっとした小物にもセンスが感じられ、その大人びた雰囲気に僕はドキドキと胸を打ち鳴らした。
 ベッドの縁に座ったリョウは微笑みを浮かべながら僕を見ると、自分の横をポンポンとたたいた。
 僕は甘酸っぱい気持ちになりながら、リョウに誘われるがまま歩み出す。
 リョウの隣に、ちょこんと腰を下ろす。


「ンフフ、いい子だなぁ♡」


 僕のことが可愛くてたまらないといった感じだった。
 リョウは美麗な瞳を細め、いい子、いい子というように、僕の頭を優しく撫でてくれる。
 僕はもうたまらなかった。
 ますます心臓が激しく鼓動するばかりか、キュンと思いきり絞り込まれてしまいそうになる。
 僕にとって、やはりリョウは夫であると同時に、どこか父親代わりのようにも思える存在だった。


「いいよ、好きなだけ僕のことを吸ったり舐めたりしても♡」


 リョウを煽る声は思わず震えて硬さを増した。僕はそろそろと腕を伸ばし、リョウのペニスを優しく握る。


「うひょ~、今日のアキラは積極的だぜ♡」
「ふふふ、僕に美味しいランチを作ってくれたからね。その御礼だよ♡」


 僕はしこしこと、リョウのペニスを上へ下へとしごき始めた。
 リョウの鼻息が、僕の顔に降り注いだ。
 信じられない気持ち良さに喜悦するかのように、握りしめた一物が魚のようにピクピクと跳ねる。
 リョウの耳たぶに息を吹きかけながら、次第に激しく手を動かす。


「こうされると、リョウは嬉しいんだよねぇ~?」
「おぉ~ッ!」


 手コキの速度と激しさを、僕は一段と激しいものにした。
 リョウは背伸びでもするかのようにビンと全身を硬直させては弛緩させ、また爪先を伸ばしてピンとさせる。
 恍惚感に、リョウは身も心もうっとりと酔いしれてしまっていた。僕も理性などどこかに吹き飛びかけている。
 僕の乳首を口に含んで幸せそうに吸い始めるリョウを、もっともっと眺めていたい気もした。
 しかし同時に、僕はさらなる欲望に憑かれてもいる。
 リョウを1人残してベッドから降りた。両手をスカートにやり、ボタンを外してファスナーを下ろす。
 スカートがストンと腰から落ち、足下に丸まって皺々になる。
 僕はとうとう、パンツ一枚だけのいっそう淫らな姿になった。
 白いレースの縁取りのある清純そうなパンツを穿いた股間に、火傷するかと思うほど熱い視線が一直線に突き刺さる。
 パンツに包まれた裏側で、子宮でキュンとせつなく疼いた。
 奥深くからじわじわと、ふしだらな蜜がさらに湧き出してくる。
 恥ずかしさに耐えながら腰を落とした。リョウの前にひざまづく。
 そうしてリョウの逞しい太腿を左右に開かせ、股間ににじり寄ると、リョウのペニスを手に取った。
 僕はおもむろに、リョウの股間に顔を近づけた。唇から舌をヌチョリと飛び出させる。
 自分の顔が熱くなるのを感じた。僕はリョウの勃起ペニスに、ねろんと舌を擦り付けた。
 ぴちゃ、ぴちゃ。れろん、れろ。
 僕の繰り出すフェラチオの責めに、僕は文字通り尻を浮かせて飛び上がった。
 右から、左から、そしてまた右から。
 僕は熱烈なしつこさで、何度も肉棒に舌を這わせた。
 リョウのペニスは、ビクン、ビクンと、何度も激しくしなっては、僕の塗りたくる涎の汁を糸を引いて飛び散らせる。
 ペニスの先端にチュッと口づけると、まるで焼きごてでも押しつけられたかのように、もうそれだけでブルンとリョウは身体を震わせた。
 亀頭にねっとりと舌を絡み付けると、尻を跳ね上げて喜ぶ。
 そうしたリョウの反応が、可愛くて可愛くてたまらなかった。
 そうな風に思ってしまう自分を変態だと思いながらも、僕は淫らな自分をもう抑えきれない。
 ねっとりと舌をまつわりつかせ、過敏なはずの亀頭の肌を、ゾロッ、ゾロッとしつこく擦った。
 肉傘の縁に舌をやり、れろれろと何度も左右にはじく。
 僕はいよいよリョウに、射精の瞬間が近づいていることを敏感に察知した。
 もう猶予はなかった。
 今度は啄木鳥同然のいやらしいピストンで、リョウのペニスを上へ下へとしごき立てる。
 ぢゅぽぢゅぽ。れぢゅぷ。


「うおおおおおおおおおお~ッ!!!」


 ドクン、ドクン。
 とうとうリョウは絶頂へと、野獣のような咆哮とともに突き抜けた。
 ベッドのスプリングを軋ませ、上へ下へとバウンドしながら、僕の口中の奥深くへと、水鉄砲の勢いで白い精液を飛び散らせる。
 口の中にからめとったペニスは気圧されるほどの野性味をヒリヒリするほど感じさせた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

処理中です...