男の子たちの変態的な日常

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234 変態成長

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 最近では整形手術を受けることに抵抗がない若者が多いらしい。


「アキラ~、どうだい? リョウに負けないくらいのイケメンになったろ♡」


 カスケも整形手術を受けたらしいが、正直どの辺を整形したのか全く分からなかった。


「う~ん、どこを整形したの?」
「ほら、ぼくの目をよく見て。くっきり二重になってるだろ~♡」


 言われてみると、くっきり二重になっていたが、正直指摘されないと分からないぐらい些細な違いだった。


「美しさを金で買うのはありだと思うんだよ。人は誰もが美しい者に惹かれるからね♡」
「でも、やっぱり整形って抵抗あるなぁ。それにカスケは元からイケメンでしょう」


 僕の指摘にカスケは嬉しそうに微笑みながら顔を近づけてきた。


「アキラの顔もズバ抜けて可愛らしいよ~♡ 生まれながらの美貌を誇るアキラには整形したいと願う者の気持ちは分からないだろうね」
「う~ん、そういうわけではないんだけど、整形って何か怖いんだよね。ほら、整形手術で別人みたいに変わる人っているじゃん? 今のカスケぐらいのレベルならいいんだけど、全然違う顔になっちゃってたら縁切ってたと思うwww」


 カスケは安堵の表情を浮かべながら極端な整形手術をしなかった自分の顔を撫でる。


「ありがとう、アキラ♡ なんだか自分に自信が持てた気がするよ。よ~し、リョウに負けないぐらい今日も頑張るぞ!」


 カスケは僕の頰に軽くキスをすると、いつものように投資活動に勤しむため帰っていった。




ーーー




「カスケのヤツが整形に手を出すとはなぁwww」


 リョウに伝えたら、腹を抱えて転げまわっている。


「まあ、顔自体は全く変わってなかったけどね」
「それでも、くっきり二重になったカスケの顔を見てやりたかったぜwww」


 相変わらずリョウは笑い転げていた。


「整形したら人生って変わるものなのかなぁ~?」


 僕は鏡を見ながら自分の冴えない顔を見つめて言った。


「自分自身を根本から変えられない人間が見た目を変えたぐらいで変われるはずがないだろう。人は自分と異なる価値観の人間と数多く触れ合うことで成長し、少しずつ変わっていくのさ。整形なんかしなくても人は変われる。そのことを俺に教えてくれたのはアキラじゃねえか♡」


 リョウにそう言われ、僕は思わず照れ臭くて頰を赤らめてしまった。
 人と人との出会い。それが僕たちの人生を明るくすることもあれば、同時に歪めることもあるのだ。


「出会いが人を幸せにすることもあれば、出会いが人を不幸にすることもある。アキラとの出会いが俺の人生に光を灯してくれた。だから俺は生涯にわたってアキラを愛すると誓ったんだ♡」


 リョウの手が伸びて、僕の髪を優しく撫でる。心地よい感触の中で、僕の胸につっかえていたわだかまりがとけていった。


「リョウとの出会いがなかったら、僕は掛け値なしの無償の愛を知ることなく薄暗い部屋の中で今でも引き込もっていたと思う。今の僕は、あの頃より成長できたかな?」


 髪を撫でる僕の手を両手で包み、僕は嬉し涙に潤む眼差しを愛するリョウに向けた。


「もちろん。日々綺麗になっていくアキラを他の男に取られないように死守しないとなぁ~♡」


 リョウの言葉に、僕はぱっと面を輝かせた。


「アキラ」
「リョウ……」


 僕は自分の下腹部に軽く手を当てた。そこには何の変化も見られない。それでも、僕は願っていた。いつか、2人目の子供を身籠もりたいと。


「リョウ、2人でたくさん子供つくろう。子供って可愛いもんね。いっぱい家族を作って今より賑やかな家庭になったら、きっともっと楽しいよ♡」
「出会いは新たな始まりだからなぁ。間違いなく俺たちの人生を豊かにしてくれるだろう♡」


 僕とリョウはお互いの顔を見て笑い合った。そうしていると、何も心配するようなことなどないように思えてくる。


「アキラ、いくぜ♡」


 うなじから耳もとへ舌を這わせながら囁くと、リョウはいきり勃った男の象徴を僕の下半身に突き立てた。


「あ……」


 痺れるような快感に、僕は言葉を失った。亀頭が埋め込まれ、子宮口にまで達したところで、ようやく喘ぎ声が洩れる。


「あぁ、あぁ~ん……」


 年齢の割に発育の悪い身体はまだ成熟していない。それでも僕の中は大きく開いてペニスを飲み込み、異物に激しく抵抗しながらも、子宮へとつづく禁断の扉を解き放っていった。
 熱い肉の塊が僕の中に挿って、ビクビク震えながら掻きまわしてる。あぁ~ん……感じる。
 リョウが腰を突きあげるたびに、魂さえも弾け飛んでしまいそうな快感が全身を駆け巡る。
 もはや、僕は快楽の奴隷だった。今はただ、リョウのペニスを根元までも受け入れて、さらに深い快楽を貪るだけのケダモノだった。
 僕たちは動物のように子孫繁栄に励みながら、窓の外から見える庭の桜が舞い散るのを見て、春が来たことを実感したのであった。
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