男の子たちの変態的な日常

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214 新型変態ウイルス〜後編〜

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「どうして、欲しいの~? 自分で言わないと、やってあげないぞ♡」


 新型変態ウイルスのせいで身も心も淫猥になった僕はリョウの内心を見透かすように追い打ちをかけていく。


「アキラ、今すぐ舐めてくれ~♡」


 理性が崩壊した声でつぶやくと、リョウは涎を垂らしながら口を開いた。


「何を舐めて欲しいのかなぁ~?」
「俺のムスコに決まってるだろ♡」
「息子? アオイを舐めて欲しいのかなぁwww」
「いや、そっちの息子ではなくてだなぁwww」
「つまりリョウが硬くしちゃったチンポを、僕のお口に突っ込みたいわけね♡ そうなんでしょ~?」


 自分でも驚くほど、僕の口からことさら羞恥心を煽るような卑猥な言葉が発せられる。
 リョウは図星をつかれて声もなく、顔を紅潮させるばかり。


「ふふふ、今日のリョウってば可愛い♡ ほ~ら、ちゃんと言って……」


 限界まで高まったリョウの肉棒は、欲望の動かぬ証拠だった。


「アキラの濡れたその口で、俺のチンポがベトベトになるまでしゃぶってくれ~ッ!」


 そこまで聞いて、僕は満足そうに笑みを浮かべる。
 身体をずらした僕は、リョウを仰向けにすると、その脚をひろげさせ、その間にひざまずいて勃起に顔を近づけた。
 上目づかいに視線を送りながら、見せつけるように唇を開き、舌をチロチロ翻してみせる。
 僕の舌先が肉棒をかすめて通り過ぎると、爆発させてしまわないように腰を緊張させて、リョウが呻いた。


「もっと我慢してよ。これだけでイッちゃったら、欲求不満でリョウのチンポ嚙み切っちゃうから♡」


 リョウはたちまち紙一重の快感と苦悶の狭間に追い込まれる。
 舌の表面を使い、亀頭のすぐ下にあるくびれにそって、ゆっくりと旋回を繰り返す。リョウの性感を知りつくしている僕の熟達した舌つがいだった。
 僕が頭を上下させるたび、口腔いっぱい呑み込まれた肉棒の全長が露呈する。それを繰り返すうち、屹立は透明な蜜を塗りたくられたようにヌメヌメと輝きを帯びていった。
 口じゅうにためた唾液をまぶすようにして、溢れた涎が滴るのもかまわず、僕は首をかしげ、ジュポジュポと泡立つような音をたてて口淫をつづける。うっとりとした表情を浮かべながら、喉の奥に届きそうになるくらい深々と肉棒を咥えこんでいく。


「アキラは舐めるの大好きだよなぁ♡」


 リョウは小さくあえぎながら、全身に欲望をたぎらせていった。


「大好きだよ。だって、リョウを自由にできるじゃん♡ ただ受け身でハメられてるだけなんて、面白くないしwww」


 僕は巧みな唇と舌さばきを休めずに、片手を自分の股間へとのばしていった。
 淫らな挙動を見降ろしながら、リョウはふんふんと鼻を鳴らしている。


「アキラも感じてるんだなぁ♡ さあ、俺の上にまたがるんだ。逆向きにな」


 リョウの両手が、僕の脇腹を後ろから抱えこもうとするかのようにのびた。
 僕の太腿がリョウの顔の両側に陣どる。
 リョウは、両腕を太腿に絡めるようにして、ヒップにつづく素肌をやんわりと撫でさすった。
 いわゆるシックスナインの体位のまま、さらに顔を近づけていき、太腿の内側に頰をすり寄せる。


「いやらしい雫を溢れさせてやがるぜ~♡」


 鼻先を僕の股間に突っ込み、リョウは舌を差しのべてゆく。
 リョウの鼻先がベットリと濡れ、口の中まで液が流れ込むと、それをすすって嚥下してきた。
 とたんに僕が反応する。


「うッ、んんッ……」


 その響きが、僕の唇から身体を通して、リョウの肉棒にまで伝わってくる。
 熱気で湿っぽくなった室内に、僕たちの呻き声が交錯して、卑猥な二重唱を奏でた。
 リョウの舌は、ともどなく溢れる蜜を堪能した。顔じゅうが自分の唾液と僕の身体から溢れる蜜液でまみれてしまう。
 荒い吐息に、それぞれの性器を貪っているピチャピチャという淫らな音が重なる。


「してもいいよ♡」


 頰を紅潮させた僕はリョウの肉棒から唇をはずして誘うように言った。身体をひねって向き直ると、リョウの目の前で脚をゆっくり開いて見せる。
 リョウは僕の両膝をつかんで両脚を左右に開いた。
 僕の胸に倒れ込んだリョウは、キスをしながら太腿の狭間に肉棒をインサートしようとする。
 僕の下腹部のスロープにそって熱いキスを浴びせて、手は股間をまさぐり、ヒップを引き寄せる。
 僕もまた、快楽の波に呑み込まれているようだった。僕の肉体は、熱烈にリョウを求めていた。硬くそそり立った肉棒で、鋭く貫かれたいと切望していた。嵐のような情欲に震え、唇はカラカラに乾き、目がくらんでいた。
 リョウが襲いかかってくる瞬間を、僕は息づかいも荒く待ちつづける。 


「ハアハア、チンポ注射の時間だぜ~♡」


 勃起の先端で左右に開くと強引に尻を突き進めて、狙いを定める。
 リョウは僕の太腿をつかんで大きく開くと、そそり立つ肉棒の先端を濡れたところにあてがい、一気に腰を沈めていった。


「あひいいいッ」


 瞬間、僕は身を硬直させてのけぞった。硬く巨大なものが僕を深々と貫いていき、あっという間に身体の中へと呑み込まれた。


「す、すごい~♡」


 僕はリョウの背中をかきむしると、金切り声をあげてのたうちながら髪を振り乱した。
 土管のように太い肉棒は荒々しく抽送をはじめる。


「いい~、すごく深く入ってるぅ♡」


 ズキズキと脈打つ熱いこわばりに胎内を貫かれた僕は、すすり泣きをもらしながら、美尻を小刻みに揺すりはじめる。


「あッ、ああッ、あんッ……いい~、いいよぉ♡」


 リョウが抜き差しを繰り返すのに合わせて、僕の腰が妖しくリズムをとる。そのたびに、ゾクゾクするような快感が背筋を走った。
 肉棒が誇らしげに鎌首をあげ、僕の中で脈打っている。
 愛おしそうに肉棒を抜き差しして、リョウは歓喜のさざ波を僕の身体に送り込む。
 リョウは両腕で僕の腰をかかえあげ、さらに深く、激しくペニスを突き進めた。僕のヒップをがっしりとつかみ、自分の槍さばきに合わせてリョウはリズミカルに腰を躍動させる。
 僕は歯をくいしばり、髪を乱して頭を左右に激しく振りたくった。リョウの凄まじい蹂躙にこらえきれず、襲いくる快感に嗚咽をもらす。


「もっと……もっと強くこねて~♡」


 リョウは腰を動かし続けた。肉棒を突き入れ、押しては退くの動作を繰り返す。しだいに抽送のテンポを速めていった。
 僕はリョウのひと突きひと突きに、身体の芯から、愉悦の揺さぶりを呼び起こされた。


「ああ……いい~♡ もっと突いてッ!」


 僕がもらす切ない吐息は、やがてすすり泣きとなって部屋じゅうを満たした。恍惚感がどうしようもなく強まり、頭から爪先までがわなないてしまう。
 僕の双臀にかかるリョウの手に凄まじい力がこもった。


「はう、はううッ」


 狂ったように僕は身体をくねらせる。股間と股間がぶつかり合う淫靡な音が部屋じゅうに響いた。
 その動きはさらに速くなり、リョウの腰に僕の両脚が絡みついた。


「あああ、いいッ……あああ……ああああ~♡」


 突き上げる歓喜に身体を震わせ、僕はリョウの背に爪を立てて喜悦の声をあげた。


「ああ、もっともっと、もっとちょうだ~いッ!」


 つのりくる甘美な衝撃に酔い痴れ、狂おしく絶叫しながら、理性も慎みもかなぐり捨て、僕は歓喜の絶頂をひたすら求めた。


「僕の中を、もっともっと、ぐちゃぐちゃにこねまわして~♡」


 僕はうわごとのように哀願し、ヒップを振りたくった。
 信じられないほどの快感が、突如として湧き起こり、それは全身にひろがって、絶頂へと駆り立てられる。
 小さな戦慄が僕の身体を走ったかと思うと、急激に緊張がゆるみ、やがてめくるめくクライマックスが訪れた。


「ひいッ。ひいいッ。イクイク、イッちゃうう!」


 僕は膝頭を硬直させ、震える下腹部をわななかせつつ、怒涛のように押し寄せる快感に身を任せる。
 グイグイと引きずり込まれるような快楽に、悲鳴にも似た叫びをあげると、僕の意識はそのままスッと引いていった。
 次の瞬間、リョウの体ものけ反り、極限まで勃起した肉棒がドクドクと脈打ち始めた。
 リョウは全身の筋肉をこわばらせ、溜まりにたまった樹液を僕の中めがけて噴出させた。
 めくるめくような、得もいわれぬ解放感であった。
 汗まみれになってベッドに横たわった僕たちは、しばらく激しい息をついていたが、いつの間にか眠りに落ちていった。
 やがて新型変態ウイルスが日本全土を包み込み、全国民が変態となった社会から異性愛規範は消失し、僕たちのユートピアと化していくのだった。
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