男の子たちの変態的な日常

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213 新型変態ウイルス〜前編〜

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 今、世界中で新型変態ウイルスが猛威を振るっている。
 新型変態ウイルスの感染拡大が続く隣国では患者の数が2万人を超えたほか、500人近くの死亡者が出ていた。
 国内で感染した者も存在し、もはや水際対策では防げないレベルまで事態は深刻化している。
 隣国からの旅行者にレイプされそうになった僕は抵抗した際に、くしゃみや咳の飛沫をかけられて新型変態ウイルスに感染してしまった。
 新型変態ウイルス感染症の症状は咳や発熱以外に、理性では抑えられないほどのとてつもない性的衝動が挙げられる。それによって強姦魔と化す者もいれば、男が寄ってくるようにするフェロモンを自ら放出してチンポを欲する者もいるようだ。僕の症状は後者であり、病院内で所構わずリョウを誘惑してしまう。


「せっかく身体中が熱くなってるんだから、冷めないうちに召し上がれ~♡」


 こんなふうに僕に誘われて、リョウが奮いたたないわけがない。


「アキラにだったら、新型変態ウイルスをうつされても構わないぜ~! いっただきまぁ~す♡」


 据え膳食わぬは男の恥とばかりに、リョウはベッドめがけて突っ込んだ。
 リョウは僕の胸に顔を寄せていくと、唇を丸く突きだし乳首を咥えようとしてきた。僕はリョウの顔の前に掌を持っていき、行く手を遮った。


「慌てない、慌てない。ったく、せっかちなんだから♡ ちゃんとキスから始めるのが、マナーじゃないの~?」


 そう言われて、リョウは濡れて潤ったような僕の唇を自分の口で塞いだ。


「ん、んッ……」


 僕も目を閉じたまま、舌を差し入れてくる。たちまちネッチリとした舌が絡み合って、ヌメリつくような音を立てる。
 ゾクゾクするような快感が、リョウの全身を駆け抜ける。


「む……んふぅ……」


 ふたりの呻きが重なる。
 リョウの吐息が頰にかかって、両腕で抱きすくめられるように、濃厚なキスがつづく。
 リョウは掌を滑らせ、ゆっくりと僕の胸を愛撫し始める。


「ん……あ、はぅ……んッ!」


 口の端で唾液が、鈍く光っている。
 ハァハァと肩で息をする僕を見つめながら、さらに胸をまさぐる。
 たまらず、リョウは腋の下のくぼみに鼻を寄せ、顔ごと埋めるようにしてむしゃぶりついた。汗を舌先で味わい、僕の匂いを鼻腔いっぱいに吸い込んでから、再びグリグリと胸の方に顔をこすりつける。


「なんだか、いつも以上に良い匂いがするぜ♡ これも新型変態ウイルスの症状なのか~?」
「ふふふ、僕から放出されるフェロモンの虜になっちゃったみたいだね♡」
「ああ、もっと嗅いでたいぜ~♡」


 僕の顔に浮かんだ表情を承諾のしるしと見て、答えも待たずに汗に潤った素肌に顔をすり寄せていく。
 リョウが舌先を胸に這わせると、汗と唾液が混じり合ってネットリと筋を描いた。


「もっと舐めて……いっぱい♡」


 欲望に疼くのを感じながら、舌先で愛撫を加えると、唇を開いて、カプッと乳首に吸い付いてきた。リョウの口の中に転がり込んだ乳首が、コリコリと舌先に触れる。


「ん、あッ……」


 僕が身をよじって喘いだ。
 リョウは首を左右に動かし、しこりたった乳首を相互に味わう。揉んでいる手は、一瞬も休むことはない。
 僕もリョウの胸に手をのばし、爪の先端を巧みに使って、リョウの小さな乳頭をカリカリと刺激する。


「おうふッ」


 予期しなかった反撃を受け、リョウは驚きとも快感ともつかない、ため息をもらしていた。


「ふふふ、気持ちいいんだね。リョウにも僕と同じ快楽を感じてもらって嬉しいよ♡」


 僕はうっとりと目を閉じ、甘い吐息をもらした。
 リョウの股間の肉棒は、もうギンギンにいきり立っている。
 僕は太腿でリョウの股間あたりをこすりつける。


「すんごく硬~い! もう、『もう1秒でも早くヤリたくてしょうがない』って感じだね♡」


 いつも以上に淫猥な僕の言葉だけで、リョウの勃起は今にも弾けそうだった。


「すぐにでも入れたいんでしょ~? でも、ダメ♡」


 僕は、しなやかな指先を灼熱した屹立に絡みつけていく。


「ちゃんと、優しくしてね♡」


 リョウは触れられただけで痺れるような快感が、体を走り抜けるのを感じていた。
 僕の掌はゆっくりと勃起を愛撫し始める。
 リョウの腰が思わずくじけそうになる。
 僕は太幹に巻きつけた指先に力を込め、勃起の根元をギュウッと締めつけてきた。


「すごく、硬くて太くて、それに熱い。これで身体を貫かれたら、僕たまらなくなって、きっと蕩けちゃうよぉ~♡」


 幹と先端を包み込むように撫でまわしながら、僕は愛おしそうに硬くそそり立つ肉棒を見つめている。


「はあが……んほご」


 快感のあまり、リョウの口から言葉にならない声がもれる。
 熱を帯びた僕の視線が、リョウの顔を見上げている。
 僕の指が竿にそってシゴかれるのを感じながら、リョウはかすれた息をついた。
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