男の子たちの変態的な日常

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211 変態コミュニケーション

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 僕は人付き合いが苦手なコミュ障で、最近では人間関係そのものがリスクだと考えてしまうほど巷に蔓延る蓋然性合理主義に毒されていた。


「はぁ~、コミュ障だと人生詰むなぁ……」


 僕は好きな話題なら超絶早口で喋っちゃうんだけど、そうじゃない場合は全く何も話せないし、そもそも話したくないし、むしろ全ての人間が僕に合わせるべきだと考えてるくらい他人とのコミュニケーションが苦手だったwww


「そう考えると、リョウってコミュ力高いよね。いろんな所にコネもあるしさ。どうしたらコミュ力って伸びるの? そもそもコミュ力って努力で何とかなるもの?」


 僕はコミュ力の高いリョウにコミュニケーションの真髄を伝授してもらおうと期待の眼差しを向ける。


「アキラ、よく聞け。コミュ力と言っても『仕事で求められるコミュ力』『恋愛で相手を口説くコミュ力』『一般的な日常会話におけるコミュ力』など多種多様だ。どのコミュ力の話がしてほしい?」


 コミュ力にそこまで種類があること自体知らなかった僕はそれだけでも目から鱗が落ちた。


「えっと……じゃあ、『仕事で求められるコミュ力』について聞かせて」
「企業がよく言う『コミュニケーション能力の高い人材』というのは、上司に媚びへつらい、折衝相手を上手く篭絡するスキルのことさ。後者に関しては才能も重要だから努力で何とかするのは相当難しいだろうなぁ。特に頭が悪かったり、空気が全く読めないヤツには一生身に付かないスキルと言っても過言ではない」


 なるほど、つまり僕みたいなヤツには縁遠いスキルというわけか。初対面の人に「あ……えっと……」しか言えない僕は諦めた方がいいコミュ力と言えるだろうwww


「次は『恋愛で相手を口説くコミュ力』についてだが、まず見た目の条件をクリアした前提で話していくと、相手を押し倒したもん勝ちだろうなぁwww」


 そう言うと、リョウは早速いつものように押し倒してきた。


「それってコミュ力関係なくない?」
「相手を押し倒すチャンスとタイミングを読むのも立派なコミュ力さ。モテないヤツらは常にチャンスとタイミングを見誤るから意中の相手を獲得できない。そういうヤツらがレイプ事件を起こして逮捕されるんだろうなぁwww」
「結局の話、モテる男とレイパーに大した違いはないってこと?」
「それを決めるのはアキラ、お前自身さ♡」


 そう言われた僕は自ら脚をM字に開いて股間を晒した。


「いい子だ♡ 恋愛に関してはアキラも分かってるじゃねえかwww」
「まあね♡ 男の人って簡単に股を開く子が好きなんでしょ~? このスケベ! これだから男なんて生き物は……」
「そんなこと言って、1秒でも早くぶっといチンポで串刺しにして欲しいくせによ~♡ その証拠に最初からビショ濡れじゃねえかwww」


 リョウは亀頭の球面を押し付けると、対面に裏筋を滑らせるようにして挿入を進めた。


「あ……あ! リョウの、太いのが入ってきてる~♡」


 リョウがいっそう下肢を進ませると、亀頭が子宮口を抉り、一体感をもたらす甘美な蕩けがそこで生じる。


「あはぁ……ッ! リョウの当たってる~♡」


 僕の反応にリョウも呼応して心拍を速めて恥汗を流し、さらなる官能を求めて腰を突き出す。
 僕は咽を伸ばしてのたうち、犬のように舌を垂らして、弛んだ目尻からは歓喜の涙を零した。
 リョウは先端で感じる子宮の脈動に己の律動をシンクロさせ、さらなる分泌を促した。
 見た目にはダンスのようなリョウの腰遣いに、僕は切ない悲鳴をあげる。
 僕は愛するリョウの猛りに陶酔し、とろんとした瞳に夫の顔を捉えて離さない。
 僕は眉を八の字に傾け、鼻翼を広げて酸素を取り込みながら、顎まで涎を伝わらせた。灼けた吐息で頰を朱に染め、水滴とは別に淫ら汁を浮かせて喘ぐ。
 脳乱する僕の子宮が被虐にさえドクンと脈打ち、リョウの股間に新たな蜜を絡ませる。
 尻溝の分かれ目から汗を浮かせて尿のごとく流れた水は、太腿を辿り、両膝の下に水溜りを形成した。
 肉茎はリョウの制御を離れていた。ビクンビクンと血管をのたうたせ、尿道に牡蜜を浸透させる。いまにも先端が弾けそうである。
 僕の全身がリョウと濃密に融解しあったかのような感覚を覚え、甘美な法悦にひたる。
 気持ちいい。甘美な波動が下半身を中心に広がり、肉体に限らず脳裏まで官能で満たしていく。
 間もなく僕たちの官能はひとつの恍惚と化し、脳裏も視界も真っ白に染まり、怒涛の絶頂体感に突入した。


「もうらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


 僕が吼えた直後、リョウの解放的な射精が始まった。
 重みある噴射に打たれ、僕は舌をのたうたせながら絶頂を告白した。
 僕は動物じみた雄叫びを連発してエスクタシーを満喫する。連続する法悦のスパークが快楽以外を忘却させ、全身の筋が弛緩した。


「はぁ……は、はぁあああ……!」


 僕は自と他の境界のない陶酔にいつまでも浸り続けるのだった。
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