男の子たちの変態的な日常

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208 変態フリート

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 某アニメ映画の影響で、僕は横須賀市にある海上保安庁に来ていた。


「聖地キター! 本当に来ちゃったよ~♡」


 左肩の袖口に艦のパーソナルマークのワッペンが付いた半袖のセーラー服を着ていた。真冬なのに薄着のコスプレで街中を歩く僕は我ながらバカだと思うが、それだけ作品に対する愛が強いのだ。


「アキラのために今日は色んな船を見せてもらえることになったぞ♡」


 リョウは仕事の関係で海上保安庁にもコネがあるらしく、僕のためにいろいろ準備してくれた。


「今日はじっくりと見学していってください」


 艦長さんが満面の笑顔で僕に敬礼してくださった。なんだか照れ臭くて、はにかんでしまう。


「艦長、大変ですッ! 大型艦12が日本の領海に侵入してきました!」


 当直の索敵手が青冷めた顔をしながら、艦長に報告する。


「どこの船だ?」
「国籍は不明ですが、いずれも高速輸送船のようで……」
「高速輸送船だけが12? 護衛艦もなしにか?」
「どうやら、その用です……」
「なるほど、もしかしたら偽装船かもしれないなぁ」


 一般的な海賊はバリバリの戦艦や高速戦闘艇を使うことが多い。ハッタリにもなり、その方が万事うまく運ぶからだ。
 それに対して、国際指名手配されているような過激派のテロ組織となると、外見は商船のままに武装を施した偽装戦闘艇を使うものだ。海賊と違い、一般社会に溶け込みつつ仕事をする彼らにとっては、その方が何かと都合がよい。


「位置をモニターに映し出せ」


 腕を組んで沈思する艦長の瞳に、ディスプレイ上で明滅する12の光点が映り込んでいる。


「敵艦隊、いっせい攻撃! 長距離ミサイル48、高速で接近中! 艦長⁉︎」


 悲鳴じみた索敵手の声に、周囲の職員たちの顔が青冷める。


「艦首砲門開け。ありったけのミサイルで迎え撃て!」


 艦長の号令一下、反撃が開始された。無数のミサイルが虚空を飛び交い、砲撃の応酬がつづく。


「敵艦隊、なおも接近します!」


 光学センサーに捉えられた敵艦影を解析し、データと照合すると、やはり国際指名手配されているテロリスト軍団所有の偽装戦闘艇であった。
 敵艦隊はかなりの被害を出しつつも、陣形を整えて果敢に応射して返す。
 膠着状態がつづくと見るや、艦長は早くも次の攻めへと転じた。威嚇射撃をつづけながら、小型戦闘機の搭載能力を持つ2艦を突出させてきたのだ。たちまち、2艦からクモの子を散らすように小型戦闘機が飛び立つ。
 これに応じ、敵艦隊も艦砲射撃を中断して小型戦闘機を出した。
 向かい合う互いの矛先が火花を散らすがごとく、激しいドックファイトが繰りひろげられる。


「艦長、このままじゃ長丁場になる。強襲揚陸艇を出して一気に片付けようぜ! 俺も行くからよ」
「おぉ~、それは頼りになる! 分かった、すぐに出そう」


 リョウの指示に従い、戦闘服に身を包んだリョウ率いる戦闘員20名を乗せた小型艇が数隻、それぞれに敵艦の船腹を目指して発艦する。それらは戦闘機のバックアップを得て、次々に敵艦の装甲板へと取り付いた。
 すぐさま、強酸と指向性のある爆弾で外壁を吹き飛ばし、白兵戦の兵装を整えた戦闘員たちが船内へと突入していく。20名からなる突入部隊の指揮を取りながらリョウは最前線でテロリストを一掃する。


「俺たちの国を脅かすゴミ共め! 今すぐ死んで詫びやがれ~ッ!」
「うわああああああああああああああ~ッ!!!」


 リョウが放つ銃火の前に、次々とテロリストたちが倒されていく。
 敵艦隊のあちこちで白兵戦が展開されているが、いずれも、迎え撃つテロリストたちが劣勢であった。
 自軍有利の戦況を見守っていた艦長は僕に微笑みかけながら言った。


「もう安心して大丈夫だよ。海の平和は我々とリョウさんがいる限り、永遠不滅だ♡」


 今の言葉を聞いて心底安心したが、艦長の目線が終始僕の下半身に向けられているのが少しばかり気になった。悪い男ではないのだろうけど、ちょっとスケベそうな人だ。
 リョウたちがテロリスト軍団を壊滅させると、船内のいたるところには裸の男の子たちがいた。
 いくつもある調教室と呼ばれる部屋で、世界中から拉致してきた男の子たちを、愛玩用動物として調教していたのだ。
 北欧の妖精のような美少年。しなやかな肢体の黒人男子。そして日本の男の娘。さまざまな人種の男の子たちが、それぞれ、ムチで打たれ、乳首にピアスを通されて、「ご主人様には絶対服従」という掟を肉体に刻み込まれていた。この子たちは調教が終わりしだい、何処とも知れぬ別の国へと連れていかれ、性奴隷として一生を過ごすことになる予定だった。


「おぉ~、実に素晴らしい♡ テロリストを壊滅させただけではなく、性奴隷にされた坊やたちまで救ってくれたとは!」


 艦長は嬉しそうに性奴隷の介抱をしながら下半身をモッコリさせて言った。


「この子たちは海上保安庁で責任持って、面倒を見ることにします。今日は全員分の寝具がないので艦長室のベッドで皆仲良く一緒に寝ようかなと♡ アキラ君も今日は艦長室で組んず解れつ絡み合おうかwww」


 艦長の言葉を聞いたリョウはとっさに僕を抱きしめると、見せつけるようにキスをした。


「ワリイが、もうアキラには先約があってな。アキラのお気に入りの船の上で今夜は俺と2人だけのセックスパーティーなんだ♡」


 そして案の定、僕は寝る間も許されずリョウの淫らな雄チンポに身も心も征服され、全身が性感帯へと成り果てるまで楽しいセックスパーティーは続くのだった。
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