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207 変態男らしさ
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「僕、男らしくなりたいんだ! どうすれば、男らしくなれるかな?」
僕の話を聞いたリョウは夕食の麻婆豆腐を食べながらポカーンとしていたが、すぐにゲラゲラ笑い始めた。
「おいおい、この世で最も男らしさから程遠い存在であるアキラが何言い出すんだよwww」
「僕、ようやく自分に足りないものが分かったんだ。みんなから僕がナメられる理由は男らしくないからなんだよ」
むやみやたらと性欲の道具として貶められないようにするには男らしくなって、リョウみたいに強くなるしかないと思ったのだ。
「むしろアキラは今のまま男らしくない方が可愛いと思うぜ♡ それに男らしさを抱えて生きるのは大変だぞ……」
「そうなの? でも、リョウは人生楽しそうだけどなぁ」
明らかにリョウは男社会でも上位に位置するイケメンハイスペックの勝ち組だ。そんな生まれながらに高い男性性を持ったリョウなら喜んで男らしさを伝授してくれると思ったんだけど、あまり乗り気じゃなさそうだ。
「大多数の男は競争社会の敗者となり、勝ち組の男に死ぬまで搾取され続けるのが今の社会の現状だ。そのせいで殆どの男が男らしさを捨てて競争社会から撤退し、2次元の世界へと旅立っちまったwww」
リョウは麻婆豆腐をスプーンですくうと、僕の口まで運んでくれた。
「男らしく振舞っても大多数の男にはメリットなどない。というか、男らしくなりたいと願っても、誰もが男らしいイケメンになれるわけじゃない。動物の世界でも多くのオスは性交渉する機会を一生得られないまま、競争に敗れて死んでいくんだ。だからアキラは俺に守られながら生きていけばいい。それがアキラの幸せなのだから♡」
僕はリョウに餌付けされながら、男という生き物の不憫さを憂いた。
「それにアキラが男らしく振舞っても、可愛い小犬がきゃんきゃん吠えているようにしか見えないから普段よりナメられるんじゃないかwww」
確かに僕みたいなヤツが絡んできたDQNに対してイキッたところで余計に痛い目に遭うだけかもしれない……。
「男らしい男ってのはボス猿のように男性集団においてトップに立ってるような男を言うんだ。それ以外の男は皆、子分としての役割しか与えられず、男らしい生き方からは無縁な生活を送ることになる」
リョウが言う通り、男性集団というのは極めて上下関係の厳しい、序列社会であることが多い(特に体育会系気質の強い会社や部活など)。これは現実の男社会においてBL的な攻め/受けがはっきりと区別されている証左と言えるだろう。
「よ~し、夕飯も食い終わったし、そろそろ俺の男らし過ぎるチンポが火を噴く時間だぜ♡」
「ふぇぇ……もう勃ってるし」
「男らしさを常に意識している男は、セックスの準備も常に万端なんだぜぇ。アキラは俺のチンポを、しおらしく受け止めることだけを考えて生きていればいいんだ♡」
有無を言わさず、リョウは僕の中にズブズブと肉棒を呑み込んでいく。
虚脱と陶酔をもたらす波動があとから後から四肢の先まで打ち寄せた。何だかんだ言って、リョウとセックスしてる時間が一番尊い。早く根元まで沈めてほしい。
ズブ、ズブズブズブ……。
「あぁん! リョウの、おっきいの入ってるぅ」
僕の甘い声とグチャグチャという淫蜜の滲出が、猛りに拍車をかける。
僕の病的な震えも肌のざわめきも、陶酔を宿した瞳も、全て悦楽の賜物である。
「んくぅううう……ひぁああ!」
深々と剛直を根元まで呑み込んだところから無数の泡を噴く。濃厚な性臭は肺の中まで充満した。呼吸するだけで背筋がゾクゾクと震え、悶え汗の粒を明瞭に浮かせる。
「……き、気持ちよすぎて……は、はあぁ」
鋭い愉悦が弾ける。唇は輪のまま、涎を赤子のごとく垂らしている。
「僕の、はぁ、お腹の中でビクビクいってるぅ♡」
僕は嬉しそうに舌を見せると、下唇をペロリと舐めた。
リョウは怒張で感じる僕の官能のうねりに合わせて、胸を揉み解した。
乳首はどちらも膨らみ、乳口の窪みからはトロトロと透明のみつを滲ませていた。その粘度を確かめるべく、リョウは中指で屹立を乳輪に押し込んでやる。すると尖りが反動を返してさらに膨満し、リョウの指輪を逆に弾いた。
「ひぁあああ、そこ、摘んじゃらめ、はぁああ!」
僕は甲高くいななき、心地よさげに眉尻をこめかみまで押し下げた。鼻翼を広げて頻繁に酸素を取り込む。
リョウのペニスが内からカッと熱くなった。猛烈な疼きが睾丸から根を経て剛直に至り、下肢が張り詰め、甘い痺れにさらなる痺れが重なる。
「俺の男らしいザーメンの虜になれ~♡」
常人を超えた大量発射、脳裏も五感も真っ白になる。
ビクビクビクビクって! ドビュッ! ドブドブドブドブドブッ!
回数にして20発、それも一発一発が初撃や二撃目を思わせる勢いだった。そのたびに全身を打ち震わせる衝撃的な官能の波動、尿道を裏返しそうなほどの粘りと噎せ返るような性臭で、僕の中をドロドロに満たす。
快楽絶頂を示す怒涛の潮噴きはリョウの下腹だけに留まらず、胸から膝まで飛沫を散らした。
「ひぁああひってる、イってるよぉおおお♡」
――プッシャアアアアア~ッ!!!
リョウが蜜にまみれた腰で僕の体軀を持ち上げて、なおも欲望を孕んだ汚濁を注ぐ。
ビュル! ビュルルル! ビュル、ビュル、ビュル、ビュル……。
僕とリョウは指を絡みあわせながら、互いの唇をむしゃぶり合う。
「ん……んは、はぁんむ……」
そしてしばらくの間、僕たちは動物がするように互いの頰を舐め、首筋を舐め、うなじを舐め合いながらアダルティックな抱擁に酔いしれるのだった。
僕の話を聞いたリョウは夕食の麻婆豆腐を食べながらポカーンとしていたが、すぐにゲラゲラ笑い始めた。
「おいおい、この世で最も男らしさから程遠い存在であるアキラが何言い出すんだよwww」
「僕、ようやく自分に足りないものが分かったんだ。みんなから僕がナメられる理由は男らしくないからなんだよ」
むやみやたらと性欲の道具として貶められないようにするには男らしくなって、リョウみたいに強くなるしかないと思ったのだ。
「むしろアキラは今のまま男らしくない方が可愛いと思うぜ♡ それに男らしさを抱えて生きるのは大変だぞ……」
「そうなの? でも、リョウは人生楽しそうだけどなぁ」
明らかにリョウは男社会でも上位に位置するイケメンハイスペックの勝ち組だ。そんな生まれながらに高い男性性を持ったリョウなら喜んで男らしさを伝授してくれると思ったんだけど、あまり乗り気じゃなさそうだ。
「大多数の男は競争社会の敗者となり、勝ち組の男に死ぬまで搾取され続けるのが今の社会の現状だ。そのせいで殆どの男が男らしさを捨てて競争社会から撤退し、2次元の世界へと旅立っちまったwww」
リョウは麻婆豆腐をスプーンですくうと、僕の口まで運んでくれた。
「男らしく振舞っても大多数の男にはメリットなどない。というか、男らしくなりたいと願っても、誰もが男らしいイケメンになれるわけじゃない。動物の世界でも多くのオスは性交渉する機会を一生得られないまま、競争に敗れて死んでいくんだ。だからアキラは俺に守られながら生きていけばいい。それがアキラの幸せなのだから♡」
僕はリョウに餌付けされながら、男という生き物の不憫さを憂いた。
「それにアキラが男らしく振舞っても、可愛い小犬がきゃんきゃん吠えているようにしか見えないから普段よりナメられるんじゃないかwww」
確かに僕みたいなヤツが絡んできたDQNに対してイキッたところで余計に痛い目に遭うだけかもしれない……。
「男らしい男ってのはボス猿のように男性集団においてトップに立ってるような男を言うんだ。それ以外の男は皆、子分としての役割しか与えられず、男らしい生き方からは無縁な生活を送ることになる」
リョウが言う通り、男性集団というのは極めて上下関係の厳しい、序列社会であることが多い(特に体育会系気質の強い会社や部活など)。これは現実の男社会においてBL的な攻め/受けがはっきりと区別されている証左と言えるだろう。
「よ~し、夕飯も食い終わったし、そろそろ俺の男らし過ぎるチンポが火を噴く時間だぜ♡」
「ふぇぇ……もう勃ってるし」
「男らしさを常に意識している男は、セックスの準備も常に万端なんだぜぇ。アキラは俺のチンポを、しおらしく受け止めることだけを考えて生きていればいいんだ♡」
有無を言わさず、リョウは僕の中にズブズブと肉棒を呑み込んでいく。
虚脱と陶酔をもたらす波動があとから後から四肢の先まで打ち寄せた。何だかんだ言って、リョウとセックスしてる時間が一番尊い。早く根元まで沈めてほしい。
ズブ、ズブズブズブ……。
「あぁん! リョウの、おっきいの入ってるぅ」
僕の甘い声とグチャグチャという淫蜜の滲出が、猛りに拍車をかける。
僕の病的な震えも肌のざわめきも、陶酔を宿した瞳も、全て悦楽の賜物である。
「んくぅううう……ひぁああ!」
深々と剛直を根元まで呑み込んだところから無数の泡を噴く。濃厚な性臭は肺の中まで充満した。呼吸するだけで背筋がゾクゾクと震え、悶え汗の粒を明瞭に浮かせる。
「……き、気持ちよすぎて……は、はあぁ」
鋭い愉悦が弾ける。唇は輪のまま、涎を赤子のごとく垂らしている。
「僕の、はぁ、お腹の中でビクビクいってるぅ♡」
僕は嬉しそうに舌を見せると、下唇をペロリと舐めた。
リョウは怒張で感じる僕の官能のうねりに合わせて、胸を揉み解した。
乳首はどちらも膨らみ、乳口の窪みからはトロトロと透明のみつを滲ませていた。その粘度を確かめるべく、リョウは中指で屹立を乳輪に押し込んでやる。すると尖りが反動を返してさらに膨満し、リョウの指輪を逆に弾いた。
「ひぁあああ、そこ、摘んじゃらめ、はぁああ!」
僕は甲高くいななき、心地よさげに眉尻をこめかみまで押し下げた。鼻翼を広げて頻繁に酸素を取り込む。
リョウのペニスが内からカッと熱くなった。猛烈な疼きが睾丸から根を経て剛直に至り、下肢が張り詰め、甘い痺れにさらなる痺れが重なる。
「俺の男らしいザーメンの虜になれ~♡」
常人を超えた大量発射、脳裏も五感も真っ白になる。
ビクビクビクビクって! ドビュッ! ドブドブドブドブドブッ!
回数にして20発、それも一発一発が初撃や二撃目を思わせる勢いだった。そのたびに全身を打ち震わせる衝撃的な官能の波動、尿道を裏返しそうなほどの粘りと噎せ返るような性臭で、僕の中をドロドロに満たす。
快楽絶頂を示す怒涛の潮噴きはリョウの下腹だけに留まらず、胸から膝まで飛沫を散らした。
「ひぁああひってる、イってるよぉおおお♡」
――プッシャアアアアア~ッ!!!
リョウが蜜にまみれた腰で僕の体軀を持ち上げて、なおも欲望を孕んだ汚濁を注ぐ。
ビュル! ビュルルル! ビュル、ビュル、ビュル、ビュル……。
僕とリョウは指を絡みあわせながら、互いの唇をむしゃぶり合う。
「ん……んは、はぁんむ……」
そしてしばらくの間、僕たちは動物がするように互いの頰を舐め、首筋を舐め、うなじを舐め合いながらアダルティックな抱擁に酔いしれるのだった。
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