男の子たちの変態的な日常

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194 変態宗教〜前編〜

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 突然、怒声をあげて黒ずくめの男たちが暴れ始めた。黒タイツに似た戦闘服に身を包んだ男たちは、小銃サイズのレールガンを天井に向けて乱射する。
 ドパパパパパパパパパパッ!!!
 たちまち、驚きと恐怖の悲鳴が湧き起こる。人々は突然の銃声にパニックを起こし、ただただ悲鳴をあげたり、その場に硬直したりしていた。
 僕も何がなんやら訳が分かず、至近距離でライオンに出くわした草食動物さながら、その場を動けずにいる。

「な……何なの、お前たちはッ⁉︎」

 勇敢にも、アオイが男たちに向かって叫んだ。

「クックククク……」

 不気味な笑い声が、男たちの背後から響いてくる。僕は思わず一歩後ろに下がった。
 無言で僕たちを包囲する男たちをかきわけて、不気味な笑い声の主は姿を現した。

「我々は世界を股にかけるエスエム教の宣教者である。この国の者達もエスエム教に改宗するのだ! さもなくば、皆殺しだぁ~ッ!」

 エスエム教とは世界中で急速に信者を増やしているカルト集団である。世界各地でテロ行為を繰り返しており、異教徒を襲っては略奪、レイプ、殺戮を楽しむ彼らの蛮行は世界中で大きな問題となっていた。

「クッククク……エスエム教の教えに従えば、レイプし放題だぞぉwww 性奴隷も安い値段でいくらでも手に入るしなwww」

 いきなり、リーダー格の男がアオイの足首を掴んで逆さ吊りにした。

「きゃああッ!」
「いい声で鳴くなぁ。イキもいいし、コイツは高く売れそうだ」

 うれしげに言ったリーダー格の男は、手をのばしてアオイの剥き出しの太腿をワサワサと撫でまわす。

「やめろ~、アオイを離せッ!」

 思わず、僕は叫んでいた。黒ずくめの男たちを押しのけて僕は前へ出る。

「なんだ~、お前もエスエム教徒の慰み者にされたいのかwww」

 リーダー格の男は股間の牡器官を指差しながら僕に囁いた。

「僕のことはどうなっても構わないッ! だからアオイを離して……」
「クックック……ならば、お前がワシのコイツを咥えるのだ!」

 僕はグロテスクな巨根がうねるのを見るなり、その場に立ち尽くした。
 でも、僕はアオイを助けるためなら自分が犠牲になることなど厭わない。自分が犠牲になることでアオイが辱しめを受けずに済むなら、僕は喜んでグロチンポを舐めてやる。それに時間を稼げば、警察が駆けつけてくれるかもしれないという期待もあった。
 リーダー格の男は太いグロチンポの先端を僕の唇に押しつけた。
 本能的に顔をそむける僕に、リーダー格の男が粘液の絡まるようないやらしい声で言う。

「いいのか~? こっちの子が侵されても……」

 男の言葉が、僕の義務感と自己犠牲的な感情を刺激する。
 しばらくためらっていた僕は、ようやく決意を固める。目の端から涙をこぼしながら、おずおずとグロチンポを唇に含んだ。

「ほほう……うまいじゃないか」

 くぐもった声をあげる男の肉棒を咥え込み、舌先がチロチロとカリを舐めあげる。

「そら、もっと奥まで咥えろ」

 リーダー格の男は生殖器をうごめかせ、ズブリと僕の唇を割るように貫いた。

「んッ……! んんぐ……」

 僕の身体がズルズルとリーダー格の男の方へと引き寄せられる。他の男たちも僕を羽交い締めにして、乱暴に衣服を破り始めた。

「いや! 助けてぇ~ッ!」

 アオイの方も手足を封じられ、口に太いモノをブチ込まれながら衣服が破られていく。

「そんな……約束が違う……」

 僕が激しく身を揺するが、唇を極太のグロチンポでふさがれていては声も出ない。

「ふはははははッ! バカなヤツだ。性奴隷との約束を守るエスエム教徒がいると思ったかwww」

 その時、「ビュッ!」という鋭い音とともに、触手のようなモノが空間を斜めに切り取った。

「グオオッ!!!」

 叫びを上げたリーダー格の男が目玉を見開いた。
 自分のイチモツの先端が、まるで爆弾によって吹き飛ばされたように消失していたのだ。残った部分も、ボロボロの炭のように組織が崩壊している。

「うわぁ~ッ!!!」

 情けない声をあげ、エスエム教徒たちが、ひとりまたひとりと倒されていく。

「ど、どこのどいつだ~ッ⁉︎」

 ヴオ! ヴオアッ! ドロロロロッ! ドコッ! ドコッ!
 それは大排気量の原動機が放つ咆哮であった。
 排気音というにはあまりに戦闘的な、暴力そのものの叫びが轟いてきた。

「わああ~ッ!!!」

 リーダー格の男の目に、数人のエスエム教徒たちが空中に吹き飛ばされる光景が映った。
 ドルルルルルッ!!!
 エスエム教徒たちを撥ね飛ばし、1台の巨大なバイクが躍り込む。
 ギュババババッ!
 巨大な後輪が地面を削り、倒れたエスエム教徒を容赦なく踏みつけた。

「うううッ……!!!」

 苦しげに呻くエスエム教徒を後輪で下敷きにしたまま、巨大なバイクは、獣が低く吠えるような駆動音を発しつづけている。

「俺のアキラに手ぇ出すとは、お前ら死ぬ覚悟は当然出来てるんだよなぁ~ッ⁉︎」

 巨大なバイクに跨がるリョウが恐ろしい形相で絶叫しながらエスエム教徒たちを駆逐していく。
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