男の子たちの変態的な日常

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193 変態臭

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 僕が所属する野球部は地区大会が始まると、順調に勝ち星をあげていった。まあ、僕は万年ベンチだけど……。
 決勝戦では延長12回という激闘を繰り広げ、最後は相手のエラーに乗じて何とか勝ち越した。
 そして、ついに全日本大会への出場権を獲得した。

「アキラ、やったなぁ~♡ 全日本大会とは驚いたぞぉ~」
「あ、うん……まあ、その、良かったかな」

 リョウは僕の肩を掴み、瞳を見つめる。ありったけの愛情と祝福を込めて、リョウはキスをしてくれた。
 そして迎えた全日本大会での本戦。我が野球部は1回戦目で去年の優勝校と当たり、完膚なきまでに敗北した。そんな惨めな醜態をさらした我が野球部の末路を見て僕は思わず、ほくそ笑む。
 大会が終わって数日後、部員たちは負けてヤル気がなくなったのか、今日の練習は早々に切り上げて帰ってしまった。

「おぉ、アキラ♡ 今日は早かったなぁ~」

 汗が染み込んだ僕の練習着の匂いを嗅ぎながらリョウは底なしの欲望を解放したくてしょうがないといった様子で接近してくる。

「も~う、今日は何をするつもりなの? この変態!」
「うへへ、そんなに焦るなよ。本音ではイヤらしいことをされるのが心の底から楽しみなくせによ~♡」

 リョウは僕の体臭を自分に染み込ませるように深呼吸までして匂いを夢中で嗅いでいた。それだけで羞恥が込み上げてくるが、これからもっと激しい行為が待ち受けているのだ。

「きゃッ!」

 うなじに鼻を埋められ、クンクンと匂いを嗅がれてしまい、思わず短い悲鳴が漏れる。
 だがそんな反応とは裏腹に、僕の身体の方はリョウの手練に馴らされ、徐々に感度が上がっている。早くも甘い吐息が漏れてしまうのを止められない。

「感度が上がってきたみたいだなぁ~、アキラ♡」
「そんなこと……ないもん……あぁぁん♡」

 唇を嚙んで耐えるが、まるで自分の身体じゃないみたいにコントロールが効かない。
 僕の乳首は布越しに分かってしまうほど勃っていた。そこを重点的に狙われる。
 スリスリと先端を撫でられ、軽く摘まれて優しく扱かれると、いつもの激しい性技に順応させられた身体は焦らされているようなくすぐったさを覚えさせられ、もっと刺激が欲しいと身体が意に反してくねってしまう。

「こっちはどうかなぁ~?」
「……ら、らめぇ~♡」

 リョウは僕の下半身の中に手を伸ばし、内腿を撫でてくる。過敏にさせられた部分を上下に触られると、動かされまいと必死に抑えつける力も抜け、簡単に玩弄を許してしまう。
 知らず知らずの内にリョウの愛撫を歓迎するかのようにわずかに開いてしまった両腿の隙間に手を突っ込まれ、恥ずかしい穴に沿って何度も指を往復される。

「あんッ、やぁぁ……らめぇ……あぁぁ~♡」

 性の快楽に溺れてしまい、リョウの愛撫に翻弄されるようになってしまう。
 だが、布越しに受ける愛撫はポイントを押さえていてもどこかもどかしく、我を忘れさせられてしまうようなあの頂上感は得られそうになかった。
 認めたくはないが、身体の方は早くもリョウのジャンボチンポを欲している。

「うへへ、首まで真っ赤にしやがって。そろそろ俺の股間のハイパーブレイドで貫いて欲しくてしょうがないって顔してるぞぉ~♡」

 いつもの激しい扱いとは異なる優しい力で胸を愛撫されると、甘い愉悦が広がって瞼が重くなっていく。
 身体の性感に蕩け、理性が崩壊しそうになり、快楽に震えてしまう。
 優しさで抵抗力を喪失させられた後に加えられる、強すぎるくらいの揉み愛撫。そして充血してやや濃いピンク色に染まった乳首を弄ばれると、僕は今日も性の泥沼に飲み込まれてしまう。
 勃起した乳首を指で摘まれ、転がされ、扱かれ、弾かれる。

「うへへ、アキラはドMだなぁ~♡ 優しくされるより痛いくらいの方が好きとはwww」
「ち、違うもん……気持ち良くなんか……あぁ~ん♡」

 性戯に溺れていく精神を奮い立たせようと試みるが、僕の感じるポイントを熟知しているリョウの手練手管には太刀打ちできない。
 指で乳首を弾かれるとビリビリッと強い電気的な刺激が身体を駆け巡る。

「口元が緩んで涎が垂れそうになってるぜ♡」

 リョウに言われて慌てて濡れた下唇を口内に収納する。それでも愛撫に熱を帯びた身体は噎せるような汗の匂いを発散させていて、性に溺れているのが一目瞭然だ。頰も熱く、きっと熱に浮かされたような赤ら顔を曝しているのだろう。

「乳首が食べて欲しそうに震えてるぜぇ~♡」

 その言葉にギクリと身体を強張らせた瞬間。

「ひぃぃぃぃぃぃッ!」

 コリコリに硬化した乳首に嚙みつかれた。あくまでも柔らかく、歯で愛撫するような力加減だった。
 歯で転がされ、軽く潰されると目の前がバチバチと花火のように明滅させられてしまう。
 痛いくらいの刺激が神経の流れに乗って脳へと伝わっていく間に、いつの間にか鋭く甘い電流へと変換させられてしまい、心臓が甘い悦びに射抜かれ、期待しているようにドキドキと高鳴ってしまう。

「う、ぁ……くぁぁぁん♡」

 痛みなのか快楽なのかよく分からない感覚に支配され、開きっぱなしの唇から胸元へと涎が垂れる。それを舐め取られ、そのまま腋の下へとリョウの舌先が狙いを変えていくのを止めることができない。
 練習でかいた汗に加え、性玩弄で噴き出た汗に蒸れた腋窩をペロペロと舐め回される。たちまち、調教された身体はくすぐったさを感じることもなく、甘い心地良さを覚えさせられてしまう。

「はぁぁぁッ……らめぇぇぇ♡」

 脳が熱で蕩けさせられ、恥ずかしい喘ぎ声を止めることも出来ない。身体はリョウの凌辱に馴らされ、全身を性感帯へと替えられてしまっている。

「そろそろ邪魔なものは脱いじまおうなぁ~♡」

 服を剥ぎ取られ、下半身を護るものは溢れ出た蜜を吸って重くなったパンツだけにされてしまう。立つのがやっとというほど蹂躙された太腿を開かれ、パンツの船底に鼻を押し付けられる。

「うひょ~、アキラの淫らな匂いがプンプンするぜぇ~♡」
「あぁぁ~、らめぇ!」

 恥辱に我を取り戻せそうになった瞬間、鼻先で股間を突っつかれると、へなへなと萎んでしまう。
 性に呑み込まれようとしている身体は言うことを聞いてくれず、動揺した瞳も少しずつ蕩けさせられて力を失っていく。

「パンツもぐしょぐしょだから脱いじゃおうな♡」
「あ……」

 パンツを簡単に剥がされてしまう。

「うひょ~、糸引いてるぜ。どんだけ濡らしてんだよ、アキラ♡」

 リョウの責め手は緩むことなく僕を追い詰めていく。ローターをあてがわれ、穴に沿ってなぶられる。

「うはッ、ひぃぁぁぁ……もうらめぇ~♡」

 とても立っていられないほどの快楽。膝がガクガクと嗤い、全身が歓喜に戦慄くのを、両脇を締めて快楽に耐える。
 呼吸をしただけで力が抜けてへたり込んでしまう予感に苛まれ、息を詰める。だが疲れを知らない無常な責め具に煽られた性感はグングンと僕の体内で育ち、膨れ上がっていく。
 そして、リョウが震える卵を僕の中に浅く挿入した瞬間にそれが爆発した。

「ひぃぁぁぁッ!」

 ギクンギクンと身体が痙攣し、どっと汗が吹き出る。失禁しそうになるのを必死に堪えるが、涎と愛液が滴り落ちるのは止められない。
 リョウの手に、いつの間に取り出したのか電マが握られているのを見て僕は一気に弱気になる。あれを使われたら、何も考えられなくなるくらい乱れてしまう。
 狂おしいほどの快楽に溺れさせられてしまう予感に、僕の心の奥底に潜む何かが歓喜している。

「いくぜ~、たっぷり楽しめ♡」
「らめぇ、ひぃぃぃぃぃぃッ!」

 電マはヴゥゥゥンッという重低音を響かせる。振動で意識が飛んでしまうくらいの快楽が全身を襲う。
 僕の内側に張り巡らされている密度の高い神経がバチバチと電流を発生させ、全身に送り出していく。必死に耐えようとするが、とてもそんなことはできない。

「うぁ……ぁッ……」

 息もできず、声を漏らすこともできない凄まじい快楽の波に呑み込まれ、子宮が濃厚な愛液を涎のように滴らせる。
 トプッと蜜が溢れ、床へと落下していく。目を固く閉じ、唇を嚙んでイクまいとする儚い努力を試みるが、焼け石に水にもならない。
 閉じた瞼の裏で無数の火花が発生し、背後の壁に体重を預けた状態の身体はどこもかしこも痙攣を起こしている。膝がガクガクに砕け、太腿がビクビクッと淫らに震えている。

「あぁぁぁ……あぁぁ~ッ!」

 限界まで膨れ上がった性感が、リョウによる腋舐めで止めを刺されてははじけ飛んだ。
 頭が仰け反り、汗に濡れた髪がファッと靡いて僕の香りを辺りにまき散らした。全身を汗まみれにしながら、僕は目もくらむような快楽の海に沈んでいくのだった。
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