男の子たちの変態的な日常

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169 変態インセル〜後編〜

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「それにしても驚いたなぁ~、あの神崎くんが漫画家になってたなんてね」
「絵を描くことは昔から好きでね。いつもアキラ君の身体を想像しながら絵に描いたりしたもんさ。おかげでどんどん絵が上手くなって、今ではそこそこ有名な漫画家になれたんだ。リョウは元気にしてるか?」

 神崎くんは一定の距離を置いたまま僕と会話をしていた。あまり近づき過ぎて僕が怖がらないように配慮してくれているのだろうか。

「元気過ぎるぐらいだよ。でも、仕事の方が忙しいみたいでね。一緒にいられる時間がどんどん短くなってるんだ。子供もいるんだけど、息子のアオイは幼馴染のカスケに懐いちゃってるしさ。なんだか自分が家庭で孤立しているような、そんな気がしちゃって……」

 僕がそう言うと、神崎くんはゆっくりと壁際に近づくとカーテンを引っ張った。
 暗かった室内が開けた。窓からは赤く染まった西日が差し込んでいる。

「アキラ君に寂しい思いをさせるとは、リョウのヤツも男としては半人前だなぁ。仕事と家庭を両立できないような男では今時やっていけんだろうに……」

 確かにリョウは少しばかり昭和的な仕事人間気質なところがある。お金持ちなのになんであんなにリョウが四六時中働こうとするのか、僕にはさっぱり分からなかった。単に僕が今時の働きたくない若者の代表みたいな人間だからかな?

「ボクはモテない男だから金でセックスを買うことしか出来ないけど、本当は一度でいいから結婚してみたいと思ってるんだ。そのせいか、家庭を疎かにするような男が嫌いで嫌いで仕方がないよ。ボクだったら、仕事よりも好きになった相手を何より優先するんだけどねぇ~♡」

 神崎くんはそう言うと、舌舐めずりしながら僕を見つめた。

「もしかして神崎くん、未だ僕のこと狙ってるの?」

 神崎くんは何も言わない代わりに自分のズボンのジッパーを下げた。

「これが答えさ――」

 そう言うと、神崎くんの手が開いたジッパーの中へと入った。
 僕はただ呆然と神崎くんのすることを見つめていた。

「卒業してからは誰とも一度もセックスしてなくてね。アキラ君としたのが最後だったんだ。リョウと違って、ボクはモテない男だからね♡ モテないチンポは好きかい?」

 神崎くんはズボンの中に手を入れたままそう僕に尋ねた。いまにも取り出して僕の眼前に突きつけようという感じだ。

「モテる男だろうが、モテない男だろうが、結局チンポに変わりないじゃん♡」
「なるほど、つまりアキラ君はチンポなら何でも大好きな変態というわけか~♡」

 僕は決して肯定はしなかったが、否定もせず、ズボンの中に入ったままの神崎くんの手を見ていた。
 神崎くんは満足そうにニヤリと唇を曲げた。

「よ~し、じゃあ僕のを見せてあげるよ。しっかりと見ててね♡」

 手の先がもぞもぞと動くとズボンの中からはまだ通常時のままの男性器が現れた。
 垂れ下がったままの軟体動物のような形の肉片に、僕は身を乗り出した。
 神崎くんはぶら下げたまま僕の視線に引き寄せられるように一歩二歩と近づいてきた。そしてその距離がもう一歩も近づけないほどに縮まり、眼下に突き出した己の分身と、それを凝視する僕を見た時、神崎くんの身体にものすごい勢いで血流が流れるのが分かった。
 激しい流れはすぐに神崎くんを興奮させた。
 興奮は一気に集約されて、垂れ下がっていたものは瞬く間に姿形を変えていった。
 ペニスが怒張した。ブンと大きく唸るように、太く長く僕の顔めがけて突き刺さるように勃起した。

「――!」

 僕は息を呑んでその過程を微動だにせずただ見つめていた。
 神崎くんはじれったくなったのか意識して股間を動かしてきた。

「――!」

 ほんの少しだけだが亀頭がキリリと動いた。動きに合わせ僕の身体も仰け反るように微動する。
 神崎くんは再び動かす。二度三度と上下させる。
 痺れを切らしたのか神崎くんは言った。

「早く咥えて、アキラ君。報酬は弾むからさ♡」

 それを聞いて、すぐさま僕は手を神崎くんのペニスに絡ませていく。
 そのまま僕は手先を緩やかに前後に動かし、素早く神崎くんの反応を見た。
 しかし視線が合ってしまうと途端に恥ずかしくなって俯いてしまう。
 僕は指先を鈴口に置くと溢れ出てきた粘液を絡めた。

「ううッ、いいよ。アキラ君……」

 亀頭の上を僕の指先がカウパー氏腺液を付着させゆるゆると這いまわる。
 指先をそのまましばらく動かせ続けると今度は括れに向かった。
 雁首の緩やかな弧に沿って僕は指先をまわした。

「おおッ、とってもうまいよ。その調子だ♡」

 僕はそろりそろりと、時にはすっと刺激を強めては手先を器用に動かす。
 手のひらを広げその上に唾液を垂らす。三度ほどやったところで僕はそのまま亀頭に被せるように手のひらを置いた。

「おッ、うううッ」

 その刺激に神崎くんは思わず腰を引いた。
 ニチャニチャと音を立てながら神崎くんの手のひらは亀頭を旋回した。

「ううッ、おぉ。いいよ、アキラ君、最高だぁ~♡」

 神崎くんはされるがままに僕に身を委ねた。
 もうそろそろ出てくるのではないかと意識しながら僕は指先を注意深く動かし続けた。
 射精時には『出るッ』とか『もうダメだ』とかそんなことを口走るはずだ。そして根元のところがググッと太くなったように精管と呼ばれるペニスの下方から先端に向かって走る管が膨らむはずだ。僕はそう思って刺激する中でその場所を確認していた。

「おおッ、もう腰が砕けて、出ちまいそうだ~♡」

 そんな反応があるたびに僕は注意して指先を動かした。しかしまだ最後を迎える気配はなさそうだ。
 僕は再び顔を突き出し唇を尖らせると唾液を亀頭に向かってたらした。
 指先で輪を作り前後にしごけば、粘膜が擦れる淫靡な音が大きく響く。

「おおッ、もう我慢出来ない。出すよ、アキラ君!」

 神崎くんが腰を引いた。
 ものすごい勢いで快楽の末期の液体が駆け抜けていった。

「おおッ、出る!!!」

 鈴口から白く濁った体液が噴いた。その瞬間、僕はかっと目を一瞬見開くとともに、素早く閉じた。液体が自分の顔をめがけて飛んでくると条件反射が働いたのだ。

「あひゃあ~ッ!」

 神崎くんが断末魔のような悲鳴をあげた。

「ううう……」

 熱くほとばしる液体を顔面に感じ、僕はうめいた。
 神崎くんの放った精液が見事に僕の顔に噴きかかったのだ。白濁が僕の顔に太く長い一本の筋を引いた瞬間だった。

「うッ、ううッ――」

 弾丸発射に続く液体は小さな飛沫となって、これも僕の顎の部分に降り注いだ。

「ああッ……」

 想いもよらないほどの顔射を受けて僕は狼狽した。

「気持ち良かったよ、アキラ君♡ すごく興奮したよ!」

 神崎くんは大きな声でそう唸った。
 床に座したまま精液まみれで身動きできない僕に、神崎くんは札束を握らせてくれた。

「本番までやらせてくれたら、この5倍以上は出すよ♡ だから定期的にボクと会ってくれないか?」

 僕は精液まみれの顔で神崎くんを見つめると、そっと頰にキスしてあげた。

「いいよ♡ その代わり、ちゃんと僕のことも気持ちよくしてね。下手なセックスなんかしたら、神崎くんにレイプされたって、リョウに言いつけてお仕置きしてもらうからwww」
「それは大変だなぁ~、リョウのパンチはなかなか痛いからね。ボクなりに善処するからアキラ君もお手柔らかに頼むよ♡」

 僕は髪にまで飛び散った小粒な液体を舐めると、神崎くんから貰った札束をしめしめと懐に仕舞うのだった。
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