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149 変態BL鑑賞〜後編〜
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「……なんかヘンな気分になっちゃうね、こういうの見ちゃうと♡」
アオイがゆっくりと言った。どこか言い方が甘ったるい。
「ヘンな気分って?」
「ムズムズしちゃうんだ。エッチなこと考えたりすると♡」
「どこがムズムズするのかなぁ~?」
「…………」
アオイは答えなかった。困ったように少しだけ首をうなだれた。
カスケは太腿をさすっていた手を、少しずつ内側に向けていく。やわらかく、あたたかな脚肉にカスケは触れる。
「たとえば、この辺かなぁ~?」
「あ……」
きわめてデリケートなタッチで、カスケは手のひらでカスケのデルタを包んだ。
「うん……そこ♡」
アオイは拒まず、恥ずかしそうに短い言葉で肯定した。
「あたたかく湿ってるね♡ エッチなことを考えると、ここがちょっと濡れちゃうんだろぉ~?」
アオイは答えずにまたうなだれたが、それはあいまいに首肯しているように見えた。
「こんな風に触られると気持ちいいんだよねぇ~?」
カスケはそろえた指先でパンツの上からアオイの股間をそっとさすった。
アオイは脚を閉じようと軽く力を入れたが、太腿の内側に添えたカスケの手が、さりげなくそれを阻んでいる。
画面は男2人による正常位でのセックスに移り、激しいピストンとけたたましい喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
「ボクも、いつかこんなことするのかなぁ~♡」
早くも抵抗をあきらめ、カスケのされるがままに力を抜いたアオイが画面を見つめながら言った。
「アオイくんが言いたいことは、要するに自分もこんなふうに、男のアレがここに入っちゃうのかなってことかなぁ~?」
指先で割れ目を上下にこすりつつ、カスケが言う。
「……うん。でも、さすがにまだ無理だよね。ボク、子供だから。それに受けの男の子、ちょっと苦しそうだし」
カスケのイタズラを牽制するためか、単に不安なのか、それともごく常識的なことを言ったつもりなのかは、アオイの口調からは判別できなかった。
「苦しそう、っていうのは間違いだよ。ほら、アオイくんだってこうやると」
「あッ、やんッ……」
カスケが少しだけ力を込めてこすると、アオイは可愛らしい高い声を出し、顎を出した。
「アオイくんだって今、すごい苦しそうに顔を歪めたけど、実際はそうじゃないだろ?」
「そうだけど……あん、らめぇ~♡」
アオイは懸命に平静を装おうとしている。カスケは鍵盤を弾くように、3本の指で順番にくすぐった。
「気持ちいいでしょ? ぼく、結構うまいんだよ♡」
「…………」
「アオイくん、答えなくてもいいけど、自分の指でこんなことしたことあるんじゃないかい?」
「…………」
「アオイくんがもう少しだけ、脚を開いてくれるとやりやすいんだけどなぁ~♡」
何も答えず、息も止めた様子のアオイだったが、即座に言われたとおりにした。アオイの両脚は、幼児でもやらないほど不自然に開いている。
「でもね、指なんかよりももっと気持ちよくなる方向があるんだよ。もちろん、このBLアニメみたいなやり方じゃなくて」
「……どんなの?」
間延びして上擦った高い声だったが、不安ばかりではない調子がこもっている。
カスケは唇をアオイの耳に触れるほど近づけ、たっぷりと焦らしてから囁いた。
「それはね、アオイくんのここ、舐めちゃうこと♡」
「ふぇぇッ……」
本能的な動きなのか、少しだけ脚を閉じようとしたが、すぐに力を抜いた。
「えっと……パンツ脱がなきゃダメ?」
「恥ずかしいかな? じゃあパンツの上からならどう? それでアオイくんが恥ずかしくなくなったら、少しだけパンツをずらせて、直接、ここを舐める。いい方法でしょ♡」
数秒の沈黙。逡巡しているようだ。カスケはやさしく待ちながら、アオイくんの股間をいやらしく上下にこする。
「……して」
短いが、録音しておけば良かったと思えるほど卑猥な声でアオイは言った。
「……でも、ボクが寝転がるのは怖いな。できたら、お兄ちゃんが寝てほしい♡」
「えっと、要するにアオイくんが、ぼくの上に跨るってことかな?」
「うん。ここに寝て高い天井ばかり見てちゃ、どんどん不安になっちゃうもん♡」
「なるほど、わかったよ。じゃあ今すぐ横になるね♡」
開襟シャツとジーンズのまま、カスケはカーペットに仰向けになった。
「ねえねえ、どこに跨がればいいんだろ?」
「そりゃまっすぐ顔の上だよ♡」
カスケは吹き出しそうになったが、アオイは至ってまじめな様子だ。恥ずかしいのか、カスケの顔のすぐ脇に来るまで、脚をX脚に閉じ、白いミニスカートの裾を両手で押さえていた。尿意をこらえているようにも見える。
「お兄ちゃん、目を閉じててくれない?」
「だが断る。ぼくが最も好きな事のひとつは恥ずかしがっている可愛い男の子の股間を下からじっと見上げてやる事なんだwww」
でも、やらないと言われればカスケは目を閉じるつもりだったが、
「あん、恥ずかしい……じゃあボクが目を逸らすから」
アオイはまっすぐ正面を向き、ためらいつつ片脚を上げ、カスケの顔を跨いだ。
「アオイくん、可愛いパンツ穿いてるね♡」
ピンクと白のストライプが、股間のデリケートな膨らみとお尻のふたつの膨らみを忠実に表している。窓から差す外光が白いミニスカートを透過し、太腿にやわらかな光を当てていた。
「このパンツ、アキラパパに最近買ってもらったんだ。ボクのお気に入りでね……このまましゃがんでいいの?」
「うん。アオイくんの股間が、ぼくの口に触れるまで」
「なんだか……ドキドキしてきた♡」
アオイはゆっくりと腰を落としていく。カスケの顔を跨いでいるので、両膝は外側に開いたままだ。
ミニスカートの繊維の匂いと、アオイの汗の匂い、そしてスカートにこもった湿気がカスケの顔の周囲に漂ってきた。
「あッ、やんッ……!」
触れた瞬間、アオイは反射的に腰を浮かそうとしたが、後ろから背中を軽く押さえていたカスケの両手がそれを許さない。
水槽の金魚のように、カスケは開いた口をゆっくりとパクパクさせた。次に舌を出し、舌先で撫で回す。
「あんッ、らめぇ……なんか、ヘンな感じ♡」
「どうだい? 指よりも気持ちいいだろぉ~?」
不自由な口元で精いっぱいのフォローをすると、アオイは短く「うん♡」と答えた。
官能が羞恥心と不安に勝ったのか、アオイは上半身の重みを次第にカスケの顔に預けていく。アオイの体重による息苦しさは、そのままカスケの幸福感に変換されていく。
カスケは舌先だけでパンツを破ろうとでもするように、果敢に舌でほじくった。
「お兄ちゃん、ちょっと待って」
カスケの頭上からアオイの声が聞こえた。切ない声だったが、どこか決意を秘めたような声音だった。
「……やっぱり、パンツも脱いでいい?」
「どうぞ、どうぞ♡ 脱いじゃってちょうだい!」
カスケのテンションが一気に高くなった。
アオイはゆっくりと立ち上がる。
カスケの顔を離れてパンツを脱ぐのかと思ったが、そうではなかった。
なんとアオイは、カスケの顔の真上で、弾みをつけてミニスカートをたくし上げ、両手でパンツの輪ゴムをつまんで、そのままパンツを脱ぎ始めたのだ。
パンツを膝まで下げたアオイは再び腰を落としていく。さながら、和式トイレを使う男の子を真上から覗いているような按配だ。左右に引っ張られたパンツには、横に何本もの線が走っていた。
剥き出しの股間が、ゆっくりとカスケの眼前に近づいてくる。
我慢できずに、カスケは首をもたげ、これ以上無理なぐらい舌を上に突き出した。
「ひぁぁんッ!!!」
舌先が触れると、アオイは小鳥のような素っ頓狂な声をあげ、ピクンッと腰を浮かせた。
「気持ち良すぎてビックリしたんだね。さあ、優しくしてあげるから、もう一度腰を落としてごらん♡」
無毛の性器に微笑みかけながらカスケが言う。白いミニスカートに包まれた、恥部と太腿の小さなプラネタリウムの中で、カスケの声はいやらしくこもっていた。
今度は驚かせないよう気をつけた。舌先で突くのではなく、あかんべえをするように舌を大きく出し、下から優しく舐め上げていく。
「はぁぁぁんッ……お兄ちゃんの舌、べちょべちょお~♡」
アオイの声ははっきりと震えていた。しかしカスケの口撃から逃げようはしない。
「らめぇ……こんな格好で舐められたら、オシッコ、漏れそうになっちゃう~♡」
「していいよ、ぼくの顔の上で♡」
つと口を離し、アオイの股間に話しかけるようにカスケはつぶやいた。できるだけ何気なさを装って言ってみたつもりのようだが、こもったカスケの声は恐ろしくいやらしかった。
「でも……カーペットが汚れちゃうし。っていうか、お兄ちゃんの顔にオシッコかかっちゃうよ」
アオイがきわめて常識的な反論をする。
「全然平気だよ。むしろアオイくんのオシッコを全部飲み干して、喉の渇きを癒したいぐらいさぁ~♡」
ちょろッ、と熱い滴がこぼれ、カスケの唇を潤した。もう一息だ。
「アオイくん、楽に出るように、膝をついたらどうだい? それで、お股で顔の上に座り込んじゃっていいからさ♡」
ゆるゆるとアオイは膝をカスケの顔の両横に落とした。動きの緩慢さから、動揺がありありと見て取れた。カスケの口にアオイのやわらかな股間が触れ、上半身の重みがゆっくりとかかってくる。
「お兄ちゃん……ボク、できるだけカーペットを汚さないようにするから」
「んむんッ……そう、アオイくん、体重を遠慮なく顔に預けていいよ♡」
永遠とも思える沈黙があったが、実際は数秒だったのだろう。
じょろろ、と熱いオシッコがダイレクトにカスケの口に入っていく。カスケは大きく開いた口をハムハムさせながら、こぼさないようにそれを嚥下する。
意外なほど強い勢いで、熱いほとばしりが次々にカスケの口に送られてくる。匂いや粘りのない、清潔なアオイのオシッコは空気に触れることなく、カスケの体内に直に収まっていく。
オシッコの勢いが弱まり、止まるとカスケは再度ペロペロ舐め始める。
「ああん、オシッコ、もう出ないよう♡」
アオイは駄々をこねるような可愛らしい声を出す。
脚を上げたアオイは、横たわるカスケの顔の周囲を見つめる。
「良かったぁ、カーペット汚れなくて」
次にアオイはカスケの顔をまじまじと見つめる。
「ボクのオシッコ、本当に飲んじゃったんだね♡」
「うん、美味しかったよ。アオイくんのオシッコなら毎日飲みたいね♡」
「……ボク、今すごく変態的な目に遭ったのに……なんでか分かんないけど、とっても嬉しい気分でいっぱい♡」
そう言ってとろけるような笑みを浮かべたアオイの顔は赤く火照っていた。
TV画面に映し出されているBLアニメは佳境に入り、受けの男の子の激しい喘ぎ声と、ピストン運動でお尻が当たるパンパンという音が部屋中に響き渡っていた。
チラリと画面を見た2人は、どちらからともなく抱き合って貪るようにディープな口付けを交わすのであった。
アオイがゆっくりと言った。どこか言い方が甘ったるい。
「ヘンな気分って?」
「ムズムズしちゃうんだ。エッチなこと考えたりすると♡」
「どこがムズムズするのかなぁ~?」
「…………」
アオイは答えなかった。困ったように少しだけ首をうなだれた。
カスケは太腿をさすっていた手を、少しずつ内側に向けていく。やわらかく、あたたかな脚肉にカスケは触れる。
「たとえば、この辺かなぁ~?」
「あ……」
きわめてデリケートなタッチで、カスケは手のひらでカスケのデルタを包んだ。
「うん……そこ♡」
アオイは拒まず、恥ずかしそうに短い言葉で肯定した。
「あたたかく湿ってるね♡ エッチなことを考えると、ここがちょっと濡れちゃうんだろぉ~?」
アオイは答えずにまたうなだれたが、それはあいまいに首肯しているように見えた。
「こんな風に触られると気持ちいいんだよねぇ~?」
カスケはそろえた指先でパンツの上からアオイの股間をそっとさすった。
アオイは脚を閉じようと軽く力を入れたが、太腿の内側に添えたカスケの手が、さりげなくそれを阻んでいる。
画面は男2人による正常位でのセックスに移り、激しいピストンとけたたましい喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
「ボクも、いつかこんなことするのかなぁ~♡」
早くも抵抗をあきらめ、カスケのされるがままに力を抜いたアオイが画面を見つめながら言った。
「アオイくんが言いたいことは、要するに自分もこんなふうに、男のアレがここに入っちゃうのかなってことかなぁ~?」
指先で割れ目を上下にこすりつつ、カスケが言う。
「……うん。でも、さすがにまだ無理だよね。ボク、子供だから。それに受けの男の子、ちょっと苦しそうだし」
カスケのイタズラを牽制するためか、単に不安なのか、それともごく常識的なことを言ったつもりなのかは、アオイの口調からは判別できなかった。
「苦しそう、っていうのは間違いだよ。ほら、アオイくんだってこうやると」
「あッ、やんッ……」
カスケが少しだけ力を込めてこすると、アオイは可愛らしい高い声を出し、顎を出した。
「アオイくんだって今、すごい苦しそうに顔を歪めたけど、実際はそうじゃないだろ?」
「そうだけど……あん、らめぇ~♡」
アオイは懸命に平静を装おうとしている。カスケは鍵盤を弾くように、3本の指で順番にくすぐった。
「気持ちいいでしょ? ぼく、結構うまいんだよ♡」
「…………」
「アオイくん、答えなくてもいいけど、自分の指でこんなことしたことあるんじゃないかい?」
「…………」
「アオイくんがもう少しだけ、脚を開いてくれるとやりやすいんだけどなぁ~♡」
何も答えず、息も止めた様子のアオイだったが、即座に言われたとおりにした。アオイの両脚は、幼児でもやらないほど不自然に開いている。
「でもね、指なんかよりももっと気持ちよくなる方向があるんだよ。もちろん、このBLアニメみたいなやり方じゃなくて」
「……どんなの?」
間延びして上擦った高い声だったが、不安ばかりではない調子がこもっている。
カスケは唇をアオイの耳に触れるほど近づけ、たっぷりと焦らしてから囁いた。
「それはね、アオイくんのここ、舐めちゃうこと♡」
「ふぇぇッ……」
本能的な動きなのか、少しだけ脚を閉じようとしたが、すぐに力を抜いた。
「えっと……パンツ脱がなきゃダメ?」
「恥ずかしいかな? じゃあパンツの上からならどう? それでアオイくんが恥ずかしくなくなったら、少しだけパンツをずらせて、直接、ここを舐める。いい方法でしょ♡」
数秒の沈黙。逡巡しているようだ。カスケはやさしく待ちながら、アオイくんの股間をいやらしく上下にこする。
「……して」
短いが、録音しておけば良かったと思えるほど卑猥な声でアオイは言った。
「……でも、ボクが寝転がるのは怖いな。できたら、お兄ちゃんが寝てほしい♡」
「えっと、要するにアオイくんが、ぼくの上に跨るってことかな?」
「うん。ここに寝て高い天井ばかり見てちゃ、どんどん不安になっちゃうもん♡」
「なるほど、わかったよ。じゃあ今すぐ横になるね♡」
開襟シャツとジーンズのまま、カスケはカーペットに仰向けになった。
「ねえねえ、どこに跨がればいいんだろ?」
「そりゃまっすぐ顔の上だよ♡」
カスケは吹き出しそうになったが、アオイは至ってまじめな様子だ。恥ずかしいのか、カスケの顔のすぐ脇に来るまで、脚をX脚に閉じ、白いミニスカートの裾を両手で押さえていた。尿意をこらえているようにも見える。
「お兄ちゃん、目を閉じててくれない?」
「だが断る。ぼくが最も好きな事のひとつは恥ずかしがっている可愛い男の子の股間を下からじっと見上げてやる事なんだwww」
でも、やらないと言われればカスケは目を閉じるつもりだったが、
「あん、恥ずかしい……じゃあボクが目を逸らすから」
アオイはまっすぐ正面を向き、ためらいつつ片脚を上げ、カスケの顔を跨いだ。
「アオイくん、可愛いパンツ穿いてるね♡」
ピンクと白のストライプが、股間のデリケートな膨らみとお尻のふたつの膨らみを忠実に表している。窓から差す外光が白いミニスカートを透過し、太腿にやわらかな光を当てていた。
「このパンツ、アキラパパに最近買ってもらったんだ。ボクのお気に入りでね……このまましゃがんでいいの?」
「うん。アオイくんの股間が、ぼくの口に触れるまで」
「なんだか……ドキドキしてきた♡」
アオイはゆっくりと腰を落としていく。カスケの顔を跨いでいるので、両膝は外側に開いたままだ。
ミニスカートの繊維の匂いと、アオイの汗の匂い、そしてスカートにこもった湿気がカスケの顔の周囲に漂ってきた。
「あッ、やんッ……!」
触れた瞬間、アオイは反射的に腰を浮かそうとしたが、後ろから背中を軽く押さえていたカスケの両手がそれを許さない。
水槽の金魚のように、カスケは開いた口をゆっくりとパクパクさせた。次に舌を出し、舌先で撫で回す。
「あんッ、らめぇ……なんか、ヘンな感じ♡」
「どうだい? 指よりも気持ちいいだろぉ~?」
不自由な口元で精いっぱいのフォローをすると、アオイは短く「うん♡」と答えた。
官能が羞恥心と不安に勝ったのか、アオイは上半身の重みを次第にカスケの顔に預けていく。アオイの体重による息苦しさは、そのままカスケの幸福感に変換されていく。
カスケは舌先だけでパンツを破ろうとでもするように、果敢に舌でほじくった。
「お兄ちゃん、ちょっと待って」
カスケの頭上からアオイの声が聞こえた。切ない声だったが、どこか決意を秘めたような声音だった。
「……やっぱり、パンツも脱いでいい?」
「どうぞ、どうぞ♡ 脱いじゃってちょうだい!」
カスケのテンションが一気に高くなった。
アオイはゆっくりと立ち上がる。
カスケの顔を離れてパンツを脱ぐのかと思ったが、そうではなかった。
なんとアオイは、カスケの顔の真上で、弾みをつけてミニスカートをたくし上げ、両手でパンツの輪ゴムをつまんで、そのままパンツを脱ぎ始めたのだ。
パンツを膝まで下げたアオイは再び腰を落としていく。さながら、和式トイレを使う男の子を真上から覗いているような按配だ。左右に引っ張られたパンツには、横に何本もの線が走っていた。
剥き出しの股間が、ゆっくりとカスケの眼前に近づいてくる。
我慢できずに、カスケは首をもたげ、これ以上無理なぐらい舌を上に突き出した。
「ひぁぁんッ!!!」
舌先が触れると、アオイは小鳥のような素っ頓狂な声をあげ、ピクンッと腰を浮かせた。
「気持ち良すぎてビックリしたんだね。さあ、優しくしてあげるから、もう一度腰を落としてごらん♡」
無毛の性器に微笑みかけながらカスケが言う。白いミニスカートに包まれた、恥部と太腿の小さなプラネタリウムの中で、カスケの声はいやらしくこもっていた。
今度は驚かせないよう気をつけた。舌先で突くのではなく、あかんべえをするように舌を大きく出し、下から優しく舐め上げていく。
「はぁぁぁんッ……お兄ちゃんの舌、べちょべちょお~♡」
アオイの声ははっきりと震えていた。しかしカスケの口撃から逃げようはしない。
「らめぇ……こんな格好で舐められたら、オシッコ、漏れそうになっちゃう~♡」
「していいよ、ぼくの顔の上で♡」
つと口を離し、アオイの股間に話しかけるようにカスケはつぶやいた。できるだけ何気なさを装って言ってみたつもりのようだが、こもったカスケの声は恐ろしくいやらしかった。
「でも……カーペットが汚れちゃうし。っていうか、お兄ちゃんの顔にオシッコかかっちゃうよ」
アオイがきわめて常識的な反論をする。
「全然平気だよ。むしろアオイくんのオシッコを全部飲み干して、喉の渇きを癒したいぐらいさぁ~♡」
ちょろッ、と熱い滴がこぼれ、カスケの唇を潤した。もう一息だ。
「アオイくん、楽に出るように、膝をついたらどうだい? それで、お股で顔の上に座り込んじゃっていいからさ♡」
ゆるゆるとアオイは膝をカスケの顔の両横に落とした。動きの緩慢さから、動揺がありありと見て取れた。カスケの口にアオイのやわらかな股間が触れ、上半身の重みがゆっくりとかかってくる。
「お兄ちゃん……ボク、できるだけカーペットを汚さないようにするから」
「んむんッ……そう、アオイくん、体重を遠慮なく顔に預けていいよ♡」
永遠とも思える沈黙があったが、実際は数秒だったのだろう。
じょろろ、と熱いオシッコがダイレクトにカスケの口に入っていく。カスケは大きく開いた口をハムハムさせながら、こぼさないようにそれを嚥下する。
意外なほど強い勢いで、熱いほとばしりが次々にカスケの口に送られてくる。匂いや粘りのない、清潔なアオイのオシッコは空気に触れることなく、カスケの体内に直に収まっていく。
オシッコの勢いが弱まり、止まるとカスケは再度ペロペロ舐め始める。
「ああん、オシッコ、もう出ないよう♡」
アオイは駄々をこねるような可愛らしい声を出す。
脚を上げたアオイは、横たわるカスケの顔の周囲を見つめる。
「良かったぁ、カーペット汚れなくて」
次にアオイはカスケの顔をまじまじと見つめる。
「ボクのオシッコ、本当に飲んじゃったんだね♡」
「うん、美味しかったよ。アオイくんのオシッコなら毎日飲みたいね♡」
「……ボク、今すごく変態的な目に遭ったのに……なんでか分かんないけど、とっても嬉しい気分でいっぱい♡」
そう言ってとろけるような笑みを浮かべたアオイの顔は赤く火照っていた。
TV画面に映し出されているBLアニメは佳境に入り、受けの男の子の激しい喘ぎ声と、ピストン運動でお尻が当たるパンパンという音が部屋中に響き渡っていた。
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