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148 変態BL鑑賞〜前編〜
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「こんにちは、カスケさん。夏休みだから、また遊びに来ちゃいました♡」
カスケが玄関に向かうと、フリルの可愛らしいブルーのアンサンブルを着たアオイが立っていた。
ヒダのついたミニスカートは純白で、ふくらはぎを包むハイソックスも白。頭には麦わら帽子を被っていた。
「可愛い格好してるね♡ 一人で来たの?」
「うん。実はカスケさんに相談があるの」
「相談? とりあえず、ぼくの部屋に行こうか」
部屋に行くと、カスケはアオイに冷たいジュースを出してあげた。
アオイは麦わら帽子を脱いだ。髪はつやつやと光っていて、油断なく手入れしているのが分かる。
「さあ、遠慮しないで何でも訊いていいんだよ♡」
「あのねえ、カスケさんって、BLって見たことある?」
絶句するカスケだったが、努めて動揺は顔に出さず、苦笑を繕った。
「まあ、見たことはあるかな……」
「それって、今ここにあるの?」
「うん、まあ……」
アオイの本意を訊き出すために、質問を挟まずにカスケは肯定する。
「ねえ、それ、ちょっと見たいって言ったらダメ?」
「ダメではないけど……本当に見たいの?」
「だって興味あるんだもん♡ 実の親に頼むのは、ちょっぴり恥ずかしいから」
「なるほど、そういうことなら見せてあげるよ」
アオイは大人へのおねだりが通ったときに見せる、実に子供らしい笑みを浮かべる。
カスケはデスクの抽斗を開けてDVDを選ぶ。
「どれにしようかなぁ……アオイくんの社会勉強のために、ちょっとハードなのがいいかな♡」
比較的ソフトなBLアニメを取りかけて、すぐにカスケは気が変わり、触法モノを選んだ。
「じゃあ、さっそく再生するよぉ~♡ 見ていて怖くなったり気持ち悪くなったりしたら、ぼくに行ってね」
「うん」
再生が始まり、黒い画面に扇情的なタイトルと音楽が始まると、真剣な眼差しでアオイは画面に見入った。
ストーリーは男同士の出会いから始まり、無理のある展開が数分続き、やがて2人の男はいい雰囲気になる。受けの男が喘ぎ始めると、アオイの食いつきが違ってきた。
エッチなキスと愛撫をしたあと、すぐにチンポが出てくる。モザイクなしの男根がアップになり、フェラチオが始まる。
アオイはすごく驚いている。目が画面に釘付けだ。
目を見開き、口を三角に開いて画面を凝視していた。
受けの男が、攻めの男のチンポを舐めるピチャピチャという効果音が部屋中に響き渡る。
アオイの表情にちょっと変化があった。中途半端に開いた口から、小さな舌をチロチロと出していたのだ。自分が舐めているつもりにでもなっているのだろうか。
次は仰向けに脚を広げた受けの男の股間を、攻めの男がいやらしく舐める場面だ。
受けの男の動きにつられてアオイも脚を広げた。
アオイは右手を伸ばし、自分の股間に触れたのだ。指を曲げ、不器用にクニクニとこすっている。
そして挿入シーン。受けの男の喘ぎも大きくなる。
アオイの指の動きも大胆に、速くなる。アオイはまるで自分がその快感を受けているかのように、眉根を寄せたり目を細めたり肩をすくめたりしていた。
すぐに射精シーンがやってきた。
受けの男の子の喘ぎ声がひときわ大きくなり、攻めの男はペニスを抜いて顔射。
その瞬間、アオイは指を股間に当てたままキュッと膝を閉じた。膝から八の字に開いた足先の角度がいやらしい。
「なんか、ものすごいエッチなことやってるね♡」
「そりゃそうだよ。BLだもの♡」
「ですよね♡」
アオイは画面から目を逸らさずに言う。
相変わらずアオイは足先を思いっきり広げたままだ。
つとアオイはカスケを見上げて言った。
「ねえ、お兄ちゃんのお膝の上で見ちゃダメ?」
呼び方が「カスケさん」から「お兄ちゃん」になり、カスケの膝をポンポンと叩く。
「うふふ、甘えんぼだね♡ いいよ、こっちにおいで」
すかさず、カスケの膝の上にアオイが乗ってきた。最初は行儀よく脚を閉じたが、すぐにまたアオイは開いた。
「重くない?」
「大丈夫だよ。むしろ軽い軽い♡」
カスケは下半身にかかるアオイの体重を味わう。
「男の人のアレって、すごいね」
そう言ってから、ちょっと言いにくそうに、
「お兄ちゃんのアレも、あんなふうになる?」
「そりゃあ、もちろん♡」
カスケはソフトに肯定する。
画面の中の2人は濃厚なキスをしながら身体をまさぐり合っていた。
「アオイくん、なんか息が荒くなってない?」
「あ、荒くなんてなってないもん……」
居心地悪そうにもじもじと下半身を動かす。
窮屈な体勢のまま、カスケの男根は勃起状態で、ズボンとスカート越しにアオイのお尻を突いていた。むろん、カスケは意識してそうしたのだ。
「アオイくん、手も熱くなってるよ。汗までかいてる♡」
瑞々しいアオイの手を、そっと手のひらで覆い、軽く撫でた。
するとアオイはもう一方の手でカスケの手を包んだ。小さな手のひらが熱く汗ばんでいる。
カスケは膝に重ねた手をするりと滑り落とし、アオイの太腿の内側に触れた。両方の手で同じことをやる。拒絶の言葉か仕草が返ってくるかと思ったが、どちらもなかった。
いや、それどころかアオイは自分から脚を広げていた。
太腿の内側をカスケに触られたまま、アオイはさらに足先を広げていた。
カスケが玄関に向かうと、フリルの可愛らしいブルーのアンサンブルを着たアオイが立っていた。
ヒダのついたミニスカートは純白で、ふくらはぎを包むハイソックスも白。頭には麦わら帽子を被っていた。
「可愛い格好してるね♡ 一人で来たの?」
「うん。実はカスケさんに相談があるの」
「相談? とりあえず、ぼくの部屋に行こうか」
部屋に行くと、カスケはアオイに冷たいジュースを出してあげた。
アオイは麦わら帽子を脱いだ。髪はつやつやと光っていて、油断なく手入れしているのが分かる。
「さあ、遠慮しないで何でも訊いていいんだよ♡」
「あのねえ、カスケさんって、BLって見たことある?」
絶句するカスケだったが、努めて動揺は顔に出さず、苦笑を繕った。
「まあ、見たことはあるかな……」
「それって、今ここにあるの?」
「うん、まあ……」
アオイの本意を訊き出すために、質問を挟まずにカスケは肯定する。
「ねえ、それ、ちょっと見たいって言ったらダメ?」
「ダメではないけど……本当に見たいの?」
「だって興味あるんだもん♡ 実の親に頼むのは、ちょっぴり恥ずかしいから」
「なるほど、そういうことなら見せてあげるよ」
アオイは大人へのおねだりが通ったときに見せる、実に子供らしい笑みを浮かべる。
カスケはデスクの抽斗を開けてDVDを選ぶ。
「どれにしようかなぁ……アオイくんの社会勉強のために、ちょっとハードなのがいいかな♡」
比較的ソフトなBLアニメを取りかけて、すぐにカスケは気が変わり、触法モノを選んだ。
「じゃあ、さっそく再生するよぉ~♡ 見ていて怖くなったり気持ち悪くなったりしたら、ぼくに行ってね」
「うん」
再生が始まり、黒い画面に扇情的なタイトルと音楽が始まると、真剣な眼差しでアオイは画面に見入った。
ストーリーは男同士の出会いから始まり、無理のある展開が数分続き、やがて2人の男はいい雰囲気になる。受けの男が喘ぎ始めると、アオイの食いつきが違ってきた。
エッチなキスと愛撫をしたあと、すぐにチンポが出てくる。モザイクなしの男根がアップになり、フェラチオが始まる。
アオイはすごく驚いている。目が画面に釘付けだ。
目を見開き、口を三角に開いて画面を凝視していた。
受けの男が、攻めの男のチンポを舐めるピチャピチャという効果音が部屋中に響き渡る。
アオイの表情にちょっと変化があった。中途半端に開いた口から、小さな舌をチロチロと出していたのだ。自分が舐めているつもりにでもなっているのだろうか。
次は仰向けに脚を広げた受けの男の股間を、攻めの男がいやらしく舐める場面だ。
受けの男の動きにつられてアオイも脚を広げた。
アオイは右手を伸ばし、自分の股間に触れたのだ。指を曲げ、不器用にクニクニとこすっている。
そして挿入シーン。受けの男の喘ぎも大きくなる。
アオイの指の動きも大胆に、速くなる。アオイはまるで自分がその快感を受けているかのように、眉根を寄せたり目を細めたり肩をすくめたりしていた。
すぐに射精シーンがやってきた。
受けの男の子の喘ぎ声がひときわ大きくなり、攻めの男はペニスを抜いて顔射。
その瞬間、アオイは指を股間に当てたままキュッと膝を閉じた。膝から八の字に開いた足先の角度がいやらしい。
「なんか、ものすごいエッチなことやってるね♡」
「そりゃそうだよ。BLだもの♡」
「ですよね♡」
アオイは画面から目を逸らさずに言う。
相変わらずアオイは足先を思いっきり広げたままだ。
つとアオイはカスケを見上げて言った。
「ねえ、お兄ちゃんのお膝の上で見ちゃダメ?」
呼び方が「カスケさん」から「お兄ちゃん」になり、カスケの膝をポンポンと叩く。
「うふふ、甘えんぼだね♡ いいよ、こっちにおいで」
すかさず、カスケの膝の上にアオイが乗ってきた。最初は行儀よく脚を閉じたが、すぐにまたアオイは開いた。
「重くない?」
「大丈夫だよ。むしろ軽い軽い♡」
カスケは下半身にかかるアオイの体重を味わう。
「男の人のアレって、すごいね」
そう言ってから、ちょっと言いにくそうに、
「お兄ちゃんのアレも、あんなふうになる?」
「そりゃあ、もちろん♡」
カスケはソフトに肯定する。
画面の中の2人は濃厚なキスをしながら身体をまさぐり合っていた。
「アオイくん、なんか息が荒くなってない?」
「あ、荒くなんてなってないもん……」
居心地悪そうにもじもじと下半身を動かす。
窮屈な体勢のまま、カスケの男根は勃起状態で、ズボンとスカート越しにアオイのお尻を突いていた。むろん、カスケは意識してそうしたのだ。
「アオイくん、手も熱くなってるよ。汗までかいてる♡」
瑞々しいアオイの手を、そっと手のひらで覆い、軽く撫でた。
するとアオイはもう一方の手でカスケの手を包んだ。小さな手のひらが熱く汗ばんでいる。
カスケは膝に重ねた手をするりと滑り落とし、アオイの太腿の内側に触れた。両方の手で同じことをやる。拒絶の言葉か仕草が返ってくるかと思ったが、どちらもなかった。
いや、それどころかアオイは自分から脚を広げていた。
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